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2013年8月 9日 (金)

超満員のスタジアムで防災を考える2【2013・夏】

管理人は先日、横浜市の日産スタジアムで行われた、6万人規模のライブコンサートに行ってきました。昨年8月には西武ドームでのライブに行き、「超満員のスタジアムで防災を考える」をアップしましたが、これはその続編と言えば続編です。(前回記事は文末にリンク貼ります)

昨年の記事では、主に超満員のスタジアムでの地震対策について考えましたが、今回の直接的な問題は、高温と雷雨でした。幸いなことに少し曇り気味でしたので日射はそれほどでも無かったものの、アスファルト上での気温は優に35℃を超え、夕方には雷雨も予想されました。

そのため、管理人は通常のEDC装備に加えて大型のポンチョ、荷物の防水用に大型ビニール袋、1リットル水筒、塩分補給タブレットを持参しました。広い会場内や周辺では、売店や自販機がどこにでもあるわけではなく、あっても長蛇の列や売り切れのことも多いですから、水道があったらどこでも水を補給できるように、水筒も持参したわけです。昨年持参したハイドレーションバッグ(軍用の給水バッグ)は、今回使用したリュックにフィットしないためにお休みです。

水筒は軽量のアルミ製軍用水筒を愛用していますが、こんな時は巻き取り式ウォータージャグがあると、コンパクトでいいかなとも思います。まあ、カラのペットボトルでもいいのですが、炎天下で行動するときには、何らかの水容器は必須かと思います。ちなみに、管理人は浄水ストロー「MIZUーQ」または中空糸膜浄水器「スーパーデリオス」をEDCしていますので、いざとなったら雨水でも川の水でも飲んでしまいます。

ところで、最近は熱中症対策として、「喉が乾く前に」こまめに水分を補給することは、かなり浸透しているかと思います。でも、塩分などの電解質の補給は、まだそれほど浸透していないのかなと。メディアでも「こまめに水分補給」としか言われないことも多いですし。

問題は、激しい発汗で体内の電解質が不足すると、水を飲んでも十分に吸収されないこともあります。つまり、水を飲んでいても熱中症になることもあるのです。最近は塩分補給用の食品も多いので、夏場は是非常備してください。これは外出時に限らず、少しづつ汗をかいている屋内でも必要です。

ただ、ひとつ文句言わせてもらえれば、市販されているのは飴類が多いんですよね。炎天で持ち歩くのに、飴だとベトベトに溶けてしまうわけで、その辺をもう少し考えて欲しいなと常々思っています。

一番簡単な方法は、食塩の小瓶を持ち歩くこと。これが一番強烈に効きます。炎天下で少しボーっとしてきたり、軽い頭痛を感じたりしたら、熱中症や脱水症の初期症状ですから、そんな時は水と一緒に塩を少量なめてみてください。びっくりするくらいシャキっとしますよ。塩分を制限している方は摂取量に注意が必要ですが、脱水時に応急的に塩分を補給することは効果的です。心配な方は、かかりつけの医師に相談してみてください。

あと気になったのは、売店でも結構緑茶が売れているということ。緑茶や紅茶、コーヒーには利尿効果、つまり体内の水分を尿として排出する効果があるカフェインが含まれていますので、水分補給用としては逆効果になりかねません。お茶ならば麦茶やほうじ茶がお勧めです。

あと、危険なのがアルコール。これにも強い利尿効果がありますので、暑いからと言ってビールがぶ飲みなど、危険極まりありません。炎天の海岸やバーベキューでビールだけ飲んで熱中症や脱水症になる人、意外に多いのです。炎天でアルコール類を飲むならば、別に水分を補給しなければなりません。

スポーツドリンクには塩分などの電解質が含まれていますので基本的にはお勧めですが、激しく発汗する状況では、必ずしも十分ではないこともありますから、意識して塩分を補給することも必要です。大汗をかくと、服や帽子に白く塩がつくことがありますよね。汗と一緒に、あんなに大量に塩分が失われているわけですから、補給しないと大変なわけです。


さて、ライブ会場に戻ります。その日は幸いなことに雷雨は来なかったのですが、ちょっと感心したことがありました。ライブ中の夕方、空には雲があまりないのに、ほんの一瞬だけパラパラと雨が落ちてきました。その途端、前の席にいた高校生くらいの女子ふたり組が、すかさずビニール袋とビニールカッパを取り出して、ビニール袋で自分の荷物をくるんだのです。それは見事なほどの素早さでした。

管理人は「これぞ予防安全」と感心したのですが、きっと屋外ライブ慣れしているか、過去に雨でひどい目に遭ったことがあるのかもしれません。でも、それこそが「過去の教訓を活かし、想定される危険に早い段階で備える」という、災害対策の基本なのです。結果的に雨はそれだけでしたので、彼女たちの行動は「無駄」ではありましたが、いつ豪雨が来てもカッパを着るだけで対策完了という安心感は、まさにプライスレス。豪雨が来てから慌てふためく人達の中で、涼しい顔をしていられるというものです。

ちなみに管理人は、上空の雲を読む「観天望気」に加えて携帯で気象レーダー画像をチェックしており、強い雨は無いと余裕をくれておりました。情報戦の勝利といえましょう(笑)なお、管理人が今回使用したリュックにはかなりの防水性能があるので、雨でもあまり慌てる必要は無いのです。もちろん、雷雨を想定してセレクトした装備です。


激しく盛り上がったライブの帰り道、駅の近くの歩道で、ファングッズに身を包んだ男性が倒れていて、救急車が来ていました。ほとんど意識不明の状態で、おそらく熱中症か脱水症でしょう。せっかくの楽しい時間にそんなことになってしまっては悲惨だなあと、改めて対策の大切さを痛感した次第です。

立秋を過ぎましたが、まだまだ猛暑が続きます。夏の疲れもたまって来る頃です。睡眠不足や疲労、もちろん二日酔いも熱中症や脱水症の大きな危険要素ですので、健康管理には十分にご配慮を。

最後に、全くの余談ではありますが、管理人はスポーツの練習中に「水を飲むな」と言われた世代です。今にして思えば、真夏になんであれに耐えられたのか不思議でなりません(笑)

■過去記事「超満員のスタジアムで防災を考える。」はこちらから


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