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2013年8月12日 (月)

☆再掲載☆オフィス編01【首都圏直下型地震を生き残れ!4/54】

■■当記事は過去記事の再掲載です■■

まず最初のテーマとして、オフィス内で大地震に遭遇した場合について考えます。オフィスとは勤務先はもちろん、訪問先の他社オフィスなども含みます。建物の形態としては、平屋から超高層ビルまでいろいろありますが、まずはオフィス内の危険要素から明らかにして行きましょう。

一般家庭では家具備品類の固定や転倒対策をしている場合も多いでしょうが、オフィスではそのような対策が不十分なことが多いのが現実です。さらに室内の配置は仕事のしやすさが優先され、避難場所、避難動線などが優先的に考慮されている例は少ないでしょう。そして、ガラス扉がついた、主に金属製の重いキャビネットや備品類が詰まった棚、キャスター付きのコピー機、室内を仕切るパーティション、多数のパソコンやモニタなどがあり、さらにガラス窓も、一般家庭よりは大きな面積であることが多いのです。

つまりオフィス勤務の方は、地震対策を行った一般家庭よりもはるかに多くの危険要素に囲まれながら、おそらく一日で一番長い時間を過ごしていることになります。それは即ち、オフィスにいる時に大地震に遭遇する確率が一番高いということでもあります。皆様のオフィスでは、いかがでしょうか。仮に対策がしっかりできているオフィスにお勤めでも、他社を訪問したりすることもありますよね。


ところで、大きな地震が来ると必ず放送局オフィス内の映像がテレビで流れますが、そこで何が起きていたかを思い出してみてください。東日本大震災では、大きな揺れが続く中でも備品類の転倒、飛散などはそれほど起きていませんでしたが、これは地震動のタイプによるものです。震度6強や震度7であれが普通だと思ってはいけません。

そんな映像の中で、激しく揺れる棚やモニタなどが倒れないように押さえているのが映ることありますが、あれはまだ「立っていられる」程度の揺れだからこそできるのであり、最大級の揺れでは不可能どころか、自分がその下敷きになる可能性が大きいのです。東日本大震災は、陸地から離れた海底が震源のプレート境界型地震であり、震源域が非常に広かったことによって震動周期が比較的長かったために、振り回すような激しい地震動があまり無かっただけです。では、最も危険なのは、どんな場合でしょうか。

阪神・淡路大震災後に繰り返し流された、NHK神戸支局内で地震の瞬間を捉えた有名な映像があります。Youtubeにアップされていますが、勝手にリンクできませんので、是非皆様ご自身でご覧になってみてください。「阪神・淡路大震災、NHK神戸」で検索するとヒットします。何度もご覧になっている方も、是非ここでもう一度。

阪神・淡路大震災は、内陸直下型地震で、最大震度7を史上初めて記録しました。その映像でわかる通り、最大級の直下型地震に襲われた場合、固定していないキャビネット類は一瞬で転倒し、人は無茶苦茶に振り回されて、文字通り「なす術が無い」のです。このような内陸直下型地震が、多くの場合最も危険な地震です。揺れはじめから激しい揺れが始まるまでのごくわずかの間の行動が、その後の運命を左右します。

近頃取り沙汰されている「南関東直下型地震」、最大震度が7に達すると新たに評価された地震が最大級で起きた場合、関東の震源直上の地域では阪神・淡路大震災と同等、もしくはそれ以上の揺れに襲われることになります。もちろん、関東以外の地域でも内陸直下型地震の可能性は常にあります。

前述の通り内陸直下型地震が多くの場合最も危険な地震動となりますが(超高層ビルと免振ビルは例外であり、それについては後述します)、それは周期1~2秒の、「キラーパルス」と通称される振り回すような速い揺れに襲われる可能性が大きいからです。そのような揺れの中では四つん這いになることも困難ですし、建物や備品類に最も大きな破壊力をもたらします。

仕事中とは、ある意味で「取り澄ました」顔でいる時間です。できることなら狼狽する姿など職場で晒したくないものですから、場合によってはそんな思いがその瞬間の行動をためらわせ、生き残るための貴重な時間を失うことにもなりかねません。そうならないためには、地震の規模を正確に判断し、最小限の動きで最大限の安全を確保する行動を、最短の時間で行えるだけの備えをしておかなければならないのです。

次回は、そのための具体的な判断方法と行動を考えます。


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