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2013年9月23日 (月)

☆再掲載☆大火災編11【首都圏直下型地震を生き残れ!21/54】

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前回は、身体から溶けやすい化学繊維の服を取り除き、髪や露出している肌をできるだけ天然繊維で覆という耐熱策を行いました。もしその他の手段が何も残されていないのなら、その状態のまま「息を止めて」、火の脇を一気に駆け抜けるしかありません。高温の煙や空気を吸い込むと、肺に重大なダメージを受けるからです。

しか、前回想定したような状況下では、仮に火点を通り抜けられても、無事ではいられないでしょう。致命的な結果になることも考えられます。確実に「生き残る」ためには、さらに対策が必要です。それは「遮熱板」を使う方法です。できるだけ燃えにくい板や大きな布を持ち、それを火の方向にかざして、その陰に隠れて駆け抜けるのです。

純毛の毛布や、真綿の布団があれば効果的でしょう。大火災現場付近は、猛烈な熱によって空気が異常に乾燥していることもあり、表面はすぐに火がつくものの一気に燃え上がることは無く、効果的に熱を遮蔽できます。その他、純毛製のジャケットやコート、木製や鉄製の雨戸、ガラス戸、トラックの幌のようなキャンバス地のシートなど、なるべく燃えづらく、身体を隠せるものを探します。

化学繊維の毛布や布団でも、短時間なら遮熱効果が期待できます。すぐに着火して溶け始めますが、全体が溶けるまでに駆け抜け、すぐに投げ捨てるのです。ポイントは身体に巻かずに、火の方向に腕を伸ばしてかざすことです。前回記事で触れた、厚手の化学繊維製ジャケットやコートも、このような使い方ができます。溶けるまでの数秒間だけでも熱を遮蔽できれば、結果はかなり違って来ます。

毛布などを持つ手は、化学繊維が溶け始めたりしない限り、途中で絶対に離してはいけません。厚手の革手袋をしていれば理想的で、軍手もかなりの断熱効果があります。合成皮革の手袋は、すぐに溶けて手に重大なやけどを引き起こしますから、むしろ素手で、タオルなどを巻く方が良いでしょう。

ところで、避難行動中に毛布や布団は持っていないでしょうし、雨戸やガラス戸なども、普通は調達できません。どうしたら良いのでしょうか。

その答えは皆様ご想像の通りです。近隣の家から借りるのです。もちろん、家の中に入らなければなりません。鍵がかかっていたら、ガラスを割ってでも家に入り、毛布や布団、テーブル、戸板などを使わせてもらうのです。もちろん、これは「そうしなければ生命の危険がある」状況における、最後の手段です。このような場合、法律的には「緊急避難」が成立する可能性が高く、そうであれば不法侵入、器物損壊や窃盗の罪に問われることはありません。

もちろん道義的には非常に心苦しいものがありますが、管理人ならば、火に焼かれるよりは、その方法を選びます。もちろん、生き残れたらそれなりの補償をするつもりで。なにしろ、命あっての物種です。

ところで、近隣の家に入れるのなら、無理に猛火の中を突破するより、裏口などから別方向に脱出する方法を探すべきではあります。最初からその手段が取れれば、当然その方が良いのです。しかし、ここではあくまで猛火の中を突破するという前提で、対策を考えて行きます。


熱に強い服装とは、何度も述べているように、天然繊維製のものです。木綿や絹のシャツやスカーフ、ジーンズ、純毛や麻のジャケットやコート、純毛のニットキャップなどです。革のコートやジャンパーがあれば、特に効果的です。火災からの避難開始前に余裕があれば、できるだけ天然繊維の服に着替えておくべきです。それも、動きを阻害しない程度に重ね着をすれば、より効果的です。

下着類、特に女性用は化学繊維製が多いのですが、そこまで熱が通るのは、正直言って最後の状況です。なるべく天然繊維製に替えるべきではありますが、余裕があれば、というくらいでしょうか。

オートバイ用や自動車レース用のヘルメットは、保護面積が広く断熱効果も高いのでお勧めです。火災に対しては、フルフェイス型が理想的でしょう。しかし、透明なシールド部分は比較的溶けやすいので、溶けた樹脂が顔や身体に付着しないように注意が必要です。断熱効果が高いだけに、表面の帽体が溶け出しても気が付きにくいので、その点も注意が必要です。

防災用のヘルメットをかぶる際は、下にタオルや木綿のスカーフ、Tシャツなどをかぶっておけば遮熱効果が高まり、冬場は防寒にもなります。木綿のTシャツは、頭巾、覆面、包帯、三角布代わりなど非常に応用範囲が広いので、避難時は多めに持って出ると良いでしょう。なお、表面にインクを乗せてプリントしたもの(プリント部分がごわごわしているもの)は、インクが溶けたり発火したりしやすいので、遮熱用としては避けた方が良いでしょう。


最後に、これは全く余談ながら、あくまでマニアックに考えた、火災避難の際の理想的な服装について。消防士の装備を別にすれば、自動車レース用のレーシングスーツや、戦闘機パイロット用のスーツです。これはノーメックスという耐火繊維製で、同じ素材の下着やフェイスマスク、ヘルメットと併用すれば、800℃の炎に包まれても、1分間程度は致命的なやけどから身体を守ります。

上記のようなものは現実的ではありませんが、ノーメックス製のジャケットは、最低でも5万円くらいと高価ですが市販されています。また、作業用のノーメックスツナギなら、7〜8千円から見つかります。この繊維は、強い炎に晒されても焦げるだけで、炎上したりすぐに穴が空いたりせず、、その状態が長時間続きます。比較的安価なノーメックス製の耐火フェイスマスク(米軍放出品なら2500円前後)や、耐火グラブ(米軍新品で4500円前後)くらいならば、用意しておくのも良いかもしれません。ご参考までに。興味のある方は、それぞれのアイテム名で調べてみてください。


次回は、「冷却」について考えます。

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