【EDCグッズ16】自動車に備えるEDCグッズ 04
■EDCとはEvery Day Carryの頭文字。毎日持ち歩く装備を意味します。
今回は、管理人の自動車用EDC「B装備」を紹介します。
あまり一般的では無い装備も含まれますが、管理人は降雪地に行ったり、被災地でボランティア活動をしたりもしますので、そのような経験も反映させたものになっています。
画像右上の赤いものは、防寒用の化繊綿ジャケットで、寒冷地での「防寒作業服」として使っています。ホームセンターで1000円くらいで購入したものですから、汚れても破れてもあまり気になりません。色が赤なのは、雪や木立の中で目立つ色だからです。冬場には、同乗者のひざ掛けとしても重宝しています。
その左の緑系迷彩色のものは上下セパレートのレインウェアで、雨や雪の中での重作業を想定しています。管理人はモータースポーツ観戦にも良く行きますが、悪天候の時もあります。そのように、強い雨の屋外で長時間過ごす場合には、このくらいの装備があると快適です。
その左の黄色は、レインコートの上着。これはかなり使用頻度が高いもので、雨の中で荷物を積み卸ししたりする時に、ぱっと羽織れて便利です。雨の中で交通事故現場に遭遇した時にも実際に使ったことがあり、そんな場合にも視認性が高い蛍光イエローです。
その左の茶色の長靴は、知る人ぞ知る、日本野鳥の会オリジナルの携帯用ゴム長靴です。本来はバードウォッチングで水辺などに降りたい時のために開発されたもので、折り畳んでB5サイズくらいのポーチに収まります。
ソールは泥地でのグリップ力に優れていますし、膝下までの長さで上部をひもで締められますので、水や泥が入りずらくなっています。しかも全体的にソフトでフィット感が高く、長距離を歩いても足にあまり負担かからないので、水害などのからの避難時には理想に近い性能です。デザイン的にも優れているので、普段使いや悪天候の帰宅困難時用装備としてもお勧めできます。
その左にある青と黒のものは、防水ブーツカバーです。長靴を履くほどでもない状況を考えて、とりあえずという感じで入れました。防水性能がある靴と合わせれば、膝下を水濡れから守ります。深い雪の中でも重宝しますし、豪雨の街中などで使いたいものです。格好より、機能です。
手前にあるオレンジ色のものは、ビニール製の簡易ポンチョです。実は雨天のレース観戦時のいただきもので無料。これを5枚積んでいます。これは、悪天候の高速道路で非常停止した時、ガードレールの外などに避難する場合を想定して、家族分+αの数にしています。そんな場合、傘など大して役に立たないでしょうし、危険ですらあります。もちろん、他にもあらゆる防水・防寒に役立ちます。特に冬場の屋外では、これ一枚あるかないかで天地の差となります。これはたまたまですが、色は蛍光オレンジで視認性抜群ですから、安全のためにも、救助を求める際の目印としても最適です。
前列中央の緑色のケースには、米軍放出品の折りたたみスコップが入っています。車が雪や泥でスタックしたときの脱出用途を主に想定していますが、非常時には様々な用途に使えます。例えば、地面に穴を掘って「A装備」のブルーシートを目隠しに使えば、簡易トイレが簡単に作れます。なお、この米軍スコップ、以前は中古品が500円程度で入手できたのですが、現在は新品がごく僅かに出回る程度で、価格も数千円します。しかし装備しておくと災害時には非常に便利なものなので、現在入手できる代替品を、後日別記事で紹介します。
最後は20mのロープ。これは荷役用で、人間を吊ったり車を引っ張れるほどの強度はありませんが(牽引ロープはもちろん別に常備しています)、使い道はいろいろです。管理人は、主にブルーシートを張ることを想定してます。二点間に張り渡してブルーシートをかけ、四隅を固定すれば簡易テントになりますし、車に差しかけるためにも使えます。当然ながら、装備しているブルーシートは、ロープを通せるハトメ穴がついているものです。
なお、ロープを装備する際には、基本的な結び方を何種類か覚えておかないと案外使えないものですから、教本などを見て練習されておくことをお勧めします。
以上のものを、画像左上のコンテナに入れて車載用「B装備」としています。内容的にはかなりアウトドア活動に寄ったもので、どなたにでもすべてお勧めするものではありません。しかし、車で移動する際は常に「アウトドア」なのです。車の中は、普段は部屋の延長線上という感覚ではありますが、非常時には車を放棄しなければならなかったり、エンジンをかけずに長時間待機しなければならないこともあります。
管理人は、かつて北海道を車で走り回っていたこともあり、寒さや悪天候に対する恐怖感がかなり強いので、このような装備になっているという部分もあります。正直なところ、今は関東にいながら、実はこれでも不満足なのです(笑)
それはさておき、このように「防水・防寒」を重視した「B装備」で皆様にも是非お勧めしたいのは、ポンチョやレインコートなどの雨具を、乗車人員分用意することです。100円ショップものでも十分役立ちますから、そこから装備されてはいかがでしょうか。悪天候の中で車から出なければならなくなった時、そのありがたさがわかると思います。装備される際は、だれもが防寒衣の上から着られるように、最大のサイズにすると良いでしょう。大は小を兼ねます。
そのバックアップ用として、ビニール傘も何本か揃えておくのもお勧めします。例えば、雨の日に高速道のサービスエリアで、広い駐車場を濡れながら歩いている人、多いですよね。そんな時、車からさっと傘が出てきたら、ドライバーの株がぐっと上がりますよ(笑)自動車用EDCグッズは、何も災害時だけのものではありません。
次回は、主に車中で長時間過ごすための「C装備」を紹介します。
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