福島レポート【2013/11/9】その1
管理人は去る11月9日、久しぶりに福島へ行って来ましたので、最近の様子をレポートしたいと思います。別記事でも触れていますが、今回は被災動物支援チャリティーにご協力いただく、漫画家の所十三先生に同行していただきました。
9日未明に都内を出発し、朝一番で福島市街を見下ろす山の上にある、SORAシェルターに到着しました。設定は多少異なりますが、連載中の「小説・声無き声」のモデルとなっている場所でもあります。
眼下に拡がっているのが福島市街です。周囲は自然に囲まれ、人家もあまりありませんので、どんなに吠えても大丈夫。都市部の保護シェルターに比べれば、犬たちは非常に良い環境で過ごしています。
管理人がここに最初にボラとして入ったのは、震災から二ヶ月経った2011年5月でしたが、震災から二年八ヶ月になる現在も、シェルターにいる犬たちの顔ぶれはあまり変わっていません。それでも何匹かは里親に引き取られ、代わりに新顔が来ていたりもします。
避難によって飼育不能になった飼い主から預かっている犬も、一部は近々家に帰れることになったそうです。津波や原発事故で住む地を追われ、避難所や仮設住宅を経て再び「犬が飼える」状態にまで生活を戻された飼い主の、この二年八ヶ月間のご苦労が偲ばれます。もちろん、集合住宅住まいに変わったりしたために引き取れない飼い主も、まだ数多くいます。
犬たちを少し紹介しましょう。
上画像は、「小説・声無き声」で、主人公の三崎玲奈が最初に散歩させるビーグル犬のモデル、ナナちゃん。警戒区域内からの預かり犬です。
当時から管理人ととても気が合った(笑)黒柴のヤンちゃんです。やんちゃだからという説が有力。飼い主不明。
一見柴犬ですがたぶん雑種の、サンちゃんです。原発から30km圏内で保護されたので、サンちゃんです。飼い主不明。
シェルターのアイドル、モフモフです。津波跡で保護された時は汚れたモップそのものだったので「モップ」と呼ばれ、それが転じてモフモフとなりました。飼い主不明。
こんな犬たちが30匹以上います。預かり犬以外の名前は、保護後に名付けられました。もちろん本名はわからないのですが、震災から二ヶ月後でも、なんだかみんなすっかり新しい名前を受け入れていたように思えました。
こんな犬たちが、これからずっと長い間に渡る支援を必要としていて、その終わりは見えません。
今回は事情により猫舎訪問は見合わせましたが、猫もたくさんいます。犬猫シェルターの最新状況はSORAブログやライブカメラでご覧いただけますので、文末のリンクからどうぞ。
今回、山を下る時に、道端に突然野生のカモシカが現れました。写真を撮っても気にせず、悠然と草を食べていました。本当に自然豊かな場所です。
シェルター訪問の後は、飯舘村を経由して海沿いの南相馬市へ向かいました。その様子はまた次回お送りします。
■SORA公式ブログへはこちらから
http://blog.goo.ne.jp/sora-fukushima
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