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2013年11月29日 (金)

【ニュース解説】埼玉県が遡上津波被害想定を見直し

管理人は埼玉県在住です。そして、荒川が近くを流れています。

本日11/28のNHKテレビで、海なし県である埼玉県が、津波被害想定を見直すというニュースがありました。河川を遡上する津波による被害を、より現実的に想定しなおすようです。

東日本大震災では、東北地方の沖で発生した津波が房総半島を回り込み、東京湾内にも達しました。東京湾南部の木更津市や船橋市沿岸で2m以上、最大2.83mの津波を観測したそうです。東京湾最奥部では最大2m程度だったと思われますが、それでも津波は東京湾に注ぐ荒川を、埼玉県志木市付近まで約35kmも遡上したのです。そして、最後は志木市の取水堰に当たって止まったとのことで、もし堰が無ければ50kmは遡上したのではないかと言われています。しかし波高は低く、河川敷が深く冠水するようなことはほとんどありませんでした。

今回埼玉県は、相模湾や東京湾内でマグニチュード7〜8超クラスの地震が起きた場合に、東京湾に突入した津波が荒川を50km以上遡上し、県内の河川敷が2〜3m程度浸水する可能性があるとの想定を採り入れるとのこと。東日本大震災の教訓による、現実的な変更と言えましょう。東日本大震災では、房総半島を迂回した勢いが弱まった津波でさえ、50kmは遡上しそうだったのですから、東京湾口方向から直接突入して来たり、ましてや東京湾内で発生した津波ならば、かなりの高さを維持したまま東京湾に注ぐ河川を遡上することが考えられるわけです。


もっとも、埼玉県内の荒川の場合は、基本的には遡上した津波が堤防を越えることは無いとされるようで、地震による堤防の決壊などが起きなければ、市街地が浸水する可能性は現実的にはあまり考えられません。しかし問題は、大規模地震が発生した後には、広い河川敷には多くの人々が避難しているということです。実際に、一時避難場所や広域避難場所に指定されている河川敷も少なくありません。そこへ津波が遡上して河川敷を襲ったら、数十cmの水深でも人間は簡単に流されるでしょう。

東日本大震災においては、、例えば宮城県石巻市の北上川では、河口部がリアス式内湾の奥という条件もあったものの、河口から5km以上内陸で10m以上という、堤防をはるかに超える水位となりました。関東付近で想定される地震では、そこまでの水位は想定されていませんが、河川敷を危険に晒すレベルの津波遡上はあり得るのです。

ではどうするかという話ですが、当ブログの過去記事で、河川敷へ避難する場合の注意点をまとめていますので、併せてご覧ください。

■関連過去記事(河川敷避難所の危険)はこちらから
■関連過去記事(避難所チェックリスト)はこちらから

最終的には行政の想定云々ではなく、あなた自身の判断と行動が、あなたの運命を決めます。少なくとも、埼玉県のような関東の内陸で想定される河川遡上津波の危険からは、確実に逃れる方法があるのです。あとは、「その時」にあなたがそれを覚えていて、正しい行動ができるかどうか、それにかかっています。

ここでは埼玉県のニュースを採り上げましたが、河口に津波が到達する河川沿いならばどこでも同じようなことが起こりますし、条件によってはさらに大きな被害が起こりうるということは、東日本大震災でも明らかになったことです。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


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