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2013年11月 7日 (木)

☆再掲載☆高層ビル編08【首都圏直下型地震を生き残れ!34/54】

■当記事は、過去記事の再掲載です■


今回は、特に高層ビルで想定される地震被害に対応するための、具体的な対策を考えます。

ここまで述べて来たように、超高層を含む高層ビルの中層階以上では、地震の揺れが増幅されたり、独特の揺れが発生することで、低層建物に比べて室内の被害が大きくなる傾向があります。このため「安全の多重化」が、低層建物に比べてより重要度を増すのです。

まずオフィスですが、とにかくキャビネット類の転倒防止とデスク、コピー機などの移動防止、そしてガラスの飛散対策、これに尽きます。しかし、会社ぐるみで対策を進められない場合も多いのが実情です。ならば、個人の行動でリスクを減らすことを考えましょう。一般に、オフィスには住居に比べて空きスペースが多く、応接・商談スペースなどあまり物がない場所もありますし、頑丈なデスクもあります。オフィスが狭いなら狭いで、整然とした配置ゆえの、生存空間が確保できる場所も見つけやすいはずです。そこでの考え方と行動は、当シリーズ「首都圏直下型地震を生き残れ!」の【4】~【7】、「オフィス編」で述べましたので参照してみてください。
◎首都圏直下型地震を生き残れ!【4】☆オフィス編はこちらから


これに対し、様々な家具類がある一般住居の場合は、オフィスに比べて格段に対策が複雑になります。ですから重要なポイントを押さえ、優先順位を考えて対策することで、最小の手間で最大の効果を発揮させなければなりません。まず管理人が考える最重要ポイントは、前記事で述べた通り、最も無防備な「寝ている時」です。理想的なのは何も無い部屋にベッドや寝床だけがある状態ですが、なかなかそうも行きません。

そこでの考え方は、ベッドや寝床の上から全く動けなかった場合でも、揺れが収まるまで身体の安全を確保しなければならないということです。そこで、倒れる可能性のある家具がある部屋で寝る場合の究極の方法は「耐震ベッド」や「耐震フレーム」の設置です。これはベッドや寝床を強固なフレームで囲んでしまう方法で、家具の直撃など問題にせず、もし建物が倒壊した場合でも、高い確率で生存空間を確保できるものです。様々なタイプがありますので、上記キーワードで検索してみてください。

同じような考え方で、例えば子供部屋のベッドを頑丈な二段ベッドやロフトベッドにすれば、周囲の倒壊物から効果的に防御することができます。その場合、ボルトで組み立てる鉄パイプフレームよりも、太い木製フレームの方が、揺れに対抗する力も周囲からの打撃にも強いと管理人は考えています。

それができなければ、家具の配置が重要です。前掲の実験動画でもわかるとおり、家具は基本的に長手、つまり一番長い辺の方向に倒れます。タンスは、その方向に引き出しが飛び出して来ることもあります。ですから、その方向に倒れても下敷きにならない場所に寝るか、倒れる家具を確実にブロックできる配置にします。その場合に有効なのが、前述の耐震フレームや、頑丈な二段ベッドなどではあります。しかし、二段ベッドやロフトベッドはともかく、耐震フレームの設置はあまり現実的でないかもしれません。

そうなると、最も必要なのが家具の固定ということになります。でもそれ以前に、家具の上に物を置かない、というのが鉄則です。タンスの上に衣装ケースがあったり、ガラスの人形ケースがあったりしませんか?これなどどちらの方向に飛ぶかもわかりませんし、家具固定用の「突っ張り棒」や壁にボルトを植え込んで固定するアンカーベルトを使っている場合は、それに激しく衝突して吹っ飛ばしたり、ボルトを引き抜いてしまうかもしれません。

ひとつの方法として、服などを入れた段ボール箱を、家具と天井との隙間に詰めるという方法も紹介されていますが、これが効果を発揮するためには、段ボール箱がほとんど変形しないくらいにものが詰め込まれていること、家具と天井の隙間が1センチの違いも無くぴったりのサイズであること、天井板が衝撃で外れない構造であることの三条件が揃っていることが必要です。

もし揺れで段ボールがずれたりすれば、物が詰まった重い箱は、あっと言うまに凶器に早変わりしてしまいます。段ボール箱と天井の間に詰め物をするという方法も考えられますが、揺れによって力が加わる面が増えるということは、それだけ「ずれる」部分を増やし、揺れに対する脆弱性を増すことになりますから、それも含めて管理人としてはあまりお勧めしたくない方法です。

では、家具の具体的な固定方法はということになりますが、効果的な転倒防止対策のためには、その前に「家具はなぜ倒れるか」について知っておく必要がありますので、次回はその点について考えます。


■このシリーズは、カテゴリ【地震・津波対策】です。

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