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2013年12月28日 (土)

極寒のスタジアムで防災を考える

管理人は先日、埼玉県の西武ドームで行われた3万7000人規模のクリスマスライブに参加して来ました。わかる方にはわかると思いますが、管理人、そちら方面の大ファンですw

過去にもそんなライブに参加する度に「○○のスタジアムで防災を考える」という記事をアップして来ましたが、今回の最大の問題は「極寒」です。当日は曇りで最高気温は5℃くらいなもので、日が落ちたら2~3℃かそれ以下という状況。会場の西武ドームは、ドーム屋根はあるものの周囲は解放されていて、冷たい風が吹き抜けます。北側の開口部には風避けカーテンがつけられていましたが、あまり効果は無かったような。事実上、屋外です。

ライブ中、ノリノリで暴れているうちは良いのですが、ちょっとインターバルに入ると、足下から頭まで冷気に包まれます。むき出しの耳がすぐに痛くなるくらいの寒さです。管理人の席はアリーナ、つまりグラウンド上でしたので、すり鉢状の西武ドームでは、思い切り冷気が溜まるのです。そこで管理人、頭の隅で考えました。「ここが避難所だったら」と。実際、大災害が起きたら避難所になるでしょう。「着の身着のまま」で放り出されてここへ来て、火の気が全く無い中で、寒い夜を長時間過ごさなければならないとしたら。

そんな場所に行くのですから、移動や待機中の防寒装備はしっかりして行きました。しかしライブ中はファングッズに身を固めw、かなり軽装なのです。ある意味で「着の身着のまま」に近い状態です。そんな格好だと、ほんの数分で寒さが苦痛になって来ます。革のブーツを履いた爪先や、薄手の手袋をした指先がしびれ出し、耳の痛みに耐えきれずに途中でニット帽をかぶっても、ほんの少しはみ出した耳たぶがキリキリと痛む感じ。若い人ならまだ違うのでしょうが、管理人、若くありませんw

この場所でもし何時間もじっとしていなければならないとしたら、正直なところ「こりゃ無理だ」と思ったものです。30分もしないうちに全身に寒さが染み通り、ガタガタと震え出すでしょう。そのまま夜を明かさなければならなくなったら、低体温症の危険もあります。お年寄りや小さなお子さんだったら、生命の危険もあり得ます。もちろん防寒衣があればまた違いますが、あの場合図らずも「着の身着のまま」に近いシミュレーションができてしまったわけです。楽しいライブの最中ですが、やはり「生き残れ。Annex」管理人の性、そんなことも考えていました。

そこで痛感したことは、寒冷地、降雪地はもとより、そうで無い場所でも冬の災害対策では「防寒」を特に重視しなければならないということです。

「普段持ち歩く防寒グッズ」のうち、定番と言えるのがアルミレスキューシートですが、あの状況でペラペラのシートにくるまっても、大して効果はありません。それ以前に、一枚だけでは大人は全身をくるむこともできません。仮にできても、隙間から身体の熱がどんどん逃げて行きます。現実的な使い方は、上着の下に巻き付ける方法で、それ以外はあまり効果はありません。グラウンドシートとして使っても、地面の冷気を遮断する効果はほとんど無いのです。

ですから、実は管理人、最近はアルミレスキューシートをEDCから外しています。その代わり、記事でも紹介したこともあるナイロン製の軍用ポンチョを常備しています。あれならば防風効果は抜群で、座れば全身をくるんでダルマみたいになれますし、フードがあるので熱気も逃げず、グラウンドシートや簡易テントとしてもかなりの性能を発揮します。


寒冷地で過ごす場合、何より大切なことは、身体の熱を逃がさないようにすることです。そのためには、まず頭の保温。体表から放散される熱のうち、なんと40~50%が頭部からなのです。ですから頭を保温しないと、寒い中では体力を激しく消耗してしまいます。

もうひとつのポイントは、首元。衣服の中で暖められた空気は軽くなって上昇しますから、首元をしっかり閉めていないと、せっかくの暖気がどんどん逃げてしまいます。服の中の暖気をできるだけ逃がさず、動かない空気「スタティックエア」を保持しなければなりません。加えて、動脈が皮膚に近い場所にある首元を温めることで、血液を冷やさない効果があります。この二点をしっかりガードすることで、インナーを一枚余分に着た以上の体温保持効果があるのです。

そのために有効なのは、ニット帽にマフラーやスカーフです。でも男性には、マフラーはともかくニット帽は意外にハードル高いんですよね。管理人としては、スーツ+コートにニット帽というスタイルもアリだと思うのですが。冬のニューヨーカーみたいでカッコ良くありませんか?wせめて、バッグの中には常備しておきたいものです。代わりにせめてタオル一本でも入れてあれば、それを頭や首に巻くだけでも効果絶大ですから、是非お勧めします。

これは生命の危険以前に、例えば帰宅困難になった時に、家まで歩き通す体力を維持するためにもとても効果的ですし、血液を冷やさないことで、体感的にもかなり暖かく感じます。災害時、水分やカロリーの補給がままならない中では、その差は想像以上に大きいのです。


先日のライブで、限定的ながら「軽装で寒さに耐える」という経験をしてみて、改めて寒さの恐ろしさを感じました。寒冷地の方から見れば、「関東の寒さごときで」と思われましょうが、管理人は以前札幌に住んでいて、寒さ対策は本場仕込みではあります。それでも関東の(もちろん他の地域でも)寒さは、一旦非常時になれば、普段想像する以上の脅威だということを痛感しましたので、こんな記事をしたためてみたわけです。

平常時は、なんとかなります。でも、非常時にはなんとかならなくなるのです。それを現実の問題として考えてみてください。これから、さらに寒くなります。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

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コメント

ニット帽、イイですよね!
子供のサッカー仲間のパパさんでいつも被ってる方がいるのですが、単なるファッションかと思いきやそうではなかったようです。子供には冬場に外に出る時は必ず被せてますし、さすがに通勤時にスーツでニット帽を被るまでには至ってませんがザックには入れるようにしてます。

私はプライベートで履く靴はゴアテックスのトレッキングシューズですが、足首から水がジャブジャブ入らない限り冷えないしなかなかに快適です。そもそもスニーカーなんて洒落たものを持ってないということもあるんですけどねw

こんにちは。

帰宅困難になった際に段ボール一枚拾えるだけでもかなりの違いになりますよね。

>tntさん

若い頃、札幌の冬でも基本的に頭のガードなどしなくても平気でしたが、年齢と共にその意味が良くわかるようになりましたw若い頃は、ずいぶんと熱を「作って」いたんだなと。

私はスーツは滅多に着ませんが、着る時でも寒かったらかぶるつもりです。普段から黒一色の地味な奴を愛用してますが、それならあまり違和感は無いでしょう。

お子さんやお年寄りは、体熱を奪われる影響がとても大きいので、冬場は必須だと思います。実際、体感的にもすごく暖かいんですよ。頭だけじゃなく全身が。

私も、ゴアじゃないんですが防水透湿のトレッキングシューズを愛用しています。様々な場面を考えたら理想的な性能ですよね。特に冬場は。先日のライブでは、コスプレ的な意味も含めてバックスキンのコンバットブーツを履いて行ったのですがw

>whokiさん

段ボールは最高ですよね。空気に勝る断熱材はありませんが、段ボールはそれをたっぷり保持してくれますから。段ボールを身体に巻く方が、下手な服着るよりずっと暖かいですよ。湿気が無ければグラウンドシートとしても理想的ですね。

若い頃、貧乏ライダー(私もですw)は、冬場には新聞紙を畳んでジャケットの腹に入れたものですが、あれもずいぶん暖かかったものです。

若い人はあまり気にしていないかもしれませんが、せっかくの暖気を無駄にしているような服装の人、すごく多い気がします。まあ、平時の街場ならいいんですけどね。

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