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2013年12月 6日 (金)

そろそろ?【関東南部地震多発と海底噴火】

ここ一ヶ月くらいの間に、関東地方南部で震度4~5弱を記録する比較的大きな地震が続きました。それぞれの震源は茨城県南部、千葉県北西部、千葉県北東沖と、震災後に地震が多発して来た場所であり、震源深さも含めて「いつもの場所」ではあります。

ただ、最近のかなり落ち着いた発生状況の中でこのクラスが続いたということに、多少の違和感を感じずにはいられません。

一方で、はるか南の小笠原諸島の西之島付近で、海底火山の活動によって新しい島が生まれました。以前から当ブログでも指摘して来ましたが、過去、世界でマグニチュード8台後半から9以上の地震が発生した時は、非常に高い確率で近隣の火山が噴火しており、マグニチュード9以上の場合、人類の観測史上においてその確率は100%でした。

しかしマグニチュード9.0の東日本大震災後、震源域近隣の火山活動には、今まで目立った変化が見られませんでした。今回の活動は、震災震源域に最も近い、近隣と言える場所での激しい火山活動ですから、どうやら震災の影響よって誘発された噴火の可能性が高そうです。ある意味で、「起こるべくして起きた」噴火と言えましょう。

短時間で島を形成するほどの噴出物があった訳ですから、もし陸上の火山で起きていたら「大噴火」と呼べるレベルですが、被害が出るような場所で無かったことは幸運です。でも必ずしもこれで終わりだとも言い切れません。他の火山の動きも、注意深く見守る必要があります。


では、最近の関東南部における中規模地震多発と西之島付近の海底噴火は、何か関連があるのでしょうか。

これは管理人の個人的見解ですが、やはり「関連があると考えた方が良い」でしょう。地震も噴火も、基本的には動くプレートと他のプレートの相互関係で発生します。地震(特にプレート境界型地震とスラブ内地震)はプレートの動きによる岩盤の破壊現象であり、火山噴火はこすれあうプレートの境界付近からマグマが上昇し、地表面に到達することで発生するのです。

それらがほぼ同時期に、しかも近隣で発生しているということは、そこに何らかの「共通の理由」が存在すると考えるべきでしょう。なお、最近の関東南部の中規模地震のうち、千葉県北東沖、深さ10kmの浅い地震だけは、直接的にはプレートの動きに関連するものではありませんが、震災後に多発しはじめた震源域であることからも、広義において「同類」であると言って良いでしょう。


実は、マグニチュード8台後半以上の大規模地震後に起きる可能性が非常に高いものの、東日本大震災後に起きてない、もうひとつの現象があります。地震震源域周辺で誘発されるプレート境界型地震です。これも、過去に世界でマグニチュード9以上が発生した後には、本震震源域周辺でマグニチュード7台後半から8超クラスのプレート境界型地震が100%の確率で発生しています。しかし、東日本大震災震源域周辺では、まだ起きていません。

東日本大震災の場合、プレート境界型大規模地震が直接的に誘発される可能性があるのは北海道の太平洋岸、青森県から岩手県北部沖、茨城県から千葉県沖辺りまでです。つまり、震災による大規模な地殻変動によって、西向きに「引っ張られて」いる地域です。その周辺の地殻内に地震を起こす歪(ひずみ)エネルギーが蓄積されている場合、地殻変動によって一気に解放される、つまり大規模地震となる可能性があるのです。

その中に、特に千葉沖には1677年に推定マグニチュード8クラスが起きた後、350年以上も沈黙している震源域があり、その場所の危険性を地震専門家も指摘しています。加えて、震災震源域東側の浅い海底では、津波を起こしやすい「アウターライズ地震」が発生する可能性も、これから数十年以上も続きます。


さらに、震災による巨大地殻変動は、日本列島全体に様々な影響を及ぼし続けています。簡単に言えば日本列島とその周辺を「歪ませて」いるわけで、それが各地の断層を動かすきっかけになります。いわゆる南海トラフも、震災とは異なるプレートの相互関係に影響されるために直接的な影響は小さいと思われるものの、決して例外ではありません。

東日本大震災から1000日が経過し、目立った地震はかなり減って来てはいますが、ここ最近の状況を決して「大したことはない」と楽観せず、改めて大規模地震と大規模噴火への警戒体制を引き締めなおす時ではないかと、管理人は考えています。

大規模災害を畏れる気持ちがすべての源ですが、気持ちだけで「生き残る」ことはできません。必要なのは、具体的な意識、知識、装備と行動です。


■この記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

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