☆再掲載☆本当に必要な防災グッズとは?【2】
■当記事は過去記事の再掲載です■
「防災グッズ」とは、まず災害の第一撃から生き残るためのものが最優先。その考え方だと、用意すべきものの優先順位が変わってきます。
そう言っておきながらなんですが、実は最も優先すべきことは、建物の耐震補強と家具などの転倒・移動対策です。6434人が犠牲になった阪神・淡路大震災では、早朝の発生ということもあって、犠牲者の約86%、約5530人が、自宅内で死亡しました。そのうちの約83%、約4590人が建物の倒壊などが原因による死亡で、さらにそのうち約10%、約460人が、家具類の転倒・移動による死亡でした。これは死亡者数ですから、負傷者数ははるかに膨れ上がります。
さらに恐るべきデータがあります。建物の倒壊による死亡者、約4590人のうちの約12%、約550人は、分類上「生存時焼死」とされています。どういうことかと言うと、倒壊した建物の下敷きになって動けないまま、火災によって死亡したということなのです。敢えて、想像してみてください。それがあなた自身や、あなたの大切な人だったら。
そんなこと、誰も想像したく無いでしょう。とてもイヤ気持ちになります。しかし、それが巨大災害の現実なのです。東日本大震災ではさらに想像を絶する状況の中で、多くの命が失われました。そこから目をそむけず、勇気を持って現実を見て、“その時”何が起きて、あなたはどうなるのか。それを正確にイメージすることが、災害対策の根幹なのです。それなくして、効果的な災害対策はあり得ません。
ともかくも、もし阪神・淡路大震災において、全ての家の耐震補強と家具の転倒防止などが出来ていたと仮定すると、4000~5000人の人々が死なずに済んだ可能性があるわけです。この事実から、大地震から生き残るための最も効果的な対策は、建物の補強と家具の転倒・移動防止と言うことが出来ます。建物に関する地震対策は、また別稿でまとめたいと思っています。
さて「防災グッズ」ですが、大地震において最も危険なことは、建物の倒壊や家具、備品類の転倒・移動だという事はおわかりいただけたと思います。もし自分のいる建物が倒壊したら、そして倒壊した建物の中に取り残されている人がいたら、どうしますか。
まずはそんな状況に備える「防災グッズ」を用意していただきたいと思います。それは、これです。
大型バールです。東日本大震災の被災地でも、捜索、救助用に大活躍しました。しかし大型バールを用意しておけという教訓は、17年も前の阪神・淡路大震災後からずっと言われ続けて来たにも関わらず、何故かあまり一般的になることは無かったのです。
【商品リンク掲載に当たっての追記】
記事中のバール画像は管理人の私物ですが、長さ750㎜のものです。もちろん長い方が汎用性が高いので900mmも考えたのですが、かなり力のある方だと思う管理人でも、900mmの重量だと長時間作業するには少し重いかなと感じましたし、狭い場所での取り回しも考えて750mmにしました。
Amazonでは750mmの取扱いありませんでした。また、バールには中空シャフトの軽量タイプもありますが、テコなどに使うことを考えると無垢鉄製の方が強度的に安心だと思いますので、下記リンクは無垢鉄製の900mmと600mmを掲載しました。
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