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2014年2月24日 (月)

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【4】

■当記事は、過去記事の再掲載です。なお、初回掲載時から大幅に加筆しています。


今回は、「視界」編です。

大災害の目まぐるしく変わる状況の中で的確な判断をするためには、五感を研ぎ澄まさなければなりせん。その中でも最も大切なのが、「視界」だと考えます。ではまず、災害下で視界を失う状況を考えて見ましょう。

まずは停電による照明の喪失。一般に地下鉄や地下街を想定しがちですが、普通のビルの中も、真っ暗な場所が多くなります。窓の無いデパートの中で、停電になることを想像してみてください。夜間ならば、屋外も真っ暗です。関東地方の方は、あの計画停電の夜を思い出してください。多少の月明かりがあっても、建物の影、木立、地下道などは、墨を流した様な暗闇です。

次に、視力矯正の問題。メガネやコンタクトレンズを使っている方は、それらを失うと周囲から得られる情報量が激減し、的確な判断や行動が難しくなります。

そして、目への傷害。猛烈なホコリや煙などのために、目にダメージを受けたり、目を開けていられなくなることも考えられます。これらのケースに、持ち歩きグッズでどのように対応できるか、考えて行きます。

まず、防災グッズの中心的存在であり、東日本大震災の被災地では「いくつあってもいい」という声も聞かれた、ライト類です。持ち歩くライトに必要とされる条件は、軽量コンパクト、防水性能、そして何より十分な照度です。

管理人は夜間の計画停電の時、赤色誘導灯を持って近所の夜回りに出ていました。暗い街をライトを持って歩く人の姿も多く見られましたが、しかしそのほとんどがペンライトレベルのもので、足元を照らすのが精一杯という照度のものでした。平常時の街歩きならともかく、その程度の明るさでは、非常時の暗闇では明らかに不足です。

管理人が考える必要照度の目安は、真っ暗闇でも10m先の人の顔が容易に識別できる明るさ、というものです。そのくらいでないと、先々の状況を確かめながら、素早く移動することは困難です。例えば真っ暗闇のビルの中で、床の障害物、落下物を避けながら進むべき通路を探すようなケースを想像してみてください。10m先が薄ぼんやりでは、素早く動けないはずです。

十分な明るさを確保しながら、電池の持続時間もできるだけ欲しい。そうなると、LEDライトをおいて他にありません。さらに、堅牢なボディと雨の中や浅い水中でも使える防水性能も必須です。コンパクトさでは単4電池使用モデルが有利ですが、電池の持続時間の長さと、他の機器と電池サイズを共通にするという発想から、一番入手しやすい単3電池モデルをお薦めしたいと思います。ちょっと工夫すれば単3仕様モデルで単4電池を使うこともできますが、逆は不可能という理由もあります。

最近はライトの明るさを「ルーメン」という単位で表すことが多いのですが、最低でも25ルーメンは欲しいところです。これは商品のパッケージに表記してあります。下画像は、管理人の基本装備です。
Photo_012
小さい方は単3電池1本モデルで、明るさは26ルーメン、連続点灯8時間。これを常時ポケットの中に入れています。大きい方は単3電池2本モデルで、明るさは80ルーメン、連続点灯8時間。こちらはバッグの中に入れています。80ルーメンあれば、暗闇で50メートル先も十分見通せます。私は二本持ち歩いていますが、とりあえず単3電池1本仕様の、このクラスのLEDライトがあれば大抵のケースに対応できると思います。

参考までに、26ルーメンと80ルーメンの照射力の違いをご覧ください。下画像は2m程の短距離からの照射ですが、実際に見た感覚に近いものです。右が26ルーメン、左が80ルーメンの収束照射モードです。80ルーメンの強力さがわかります。
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ところで、緊急避難時に重要なライトですが、落としてしまうこともあり得ます。混乱の中では拾うのも困難なこともあるでしょうから、そのための対策が必要です。ライトには大抵ストラップが付属していますが、さらにちょっとした工夫をしました。
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上画像は、ストラップに「タイラップ」を巻いて、手首部分で絞れるようにしてあります。つまり、某ゲーム機のコントローラーのストラップと同じように、激しく動いても落としてしまうことが無くなります。下画像のように、「輪ゴム」でも同様の効果があります。輪ゴム一本でできる、予防安全です。こうしてあれば万一建物の倒壊に巻き込まれたりしても、ライトが身体から離れませんから、被発見率が高くなります。


ライトを収納場所しておく場所は、ワンアクションで手に取れる、いつも決まった場所にしておかなければなりません。非常時にライトが必要な状況は、即ち視界が失われている時です。その中でカバンの中をごそごそやっていて、中身をぶちまけたりしてしまってはおしまいです。そんなことの無いように、カバンでもポケットでも、いつでも「手を入れればそこにある」状態にしておくことが大切です。

ところで管理人は汎用性の高さを考えて、敢えて手持ちのライトを持ち歩いていますが、緊急避難時などに両手を空けられるヘッドランプを持ち歩くのも良いでしょう。これは皆様の考え方次第で、どちらでも良いと思います。画像は単3電池1本タイプのヘッドランプで、45ルーメン、連続点灯10時間のものです。ボディは堅牢な作りで、もちろん十分な防水性能もあります。東日本大震災被災地に災害派遣された自衛隊員の多くが、ヘルメットにこのモデルを装着していました。
Head

ここで紹介したモデルは若干高めの価格ですが、コストパフォーマンスが非常に優れている製品として紹介します。いざという時に命を託す可能性があるものですから、個人的には安いくらいだと思いますが。良好な視界は、緊急避難時に無くてはならない条件なのです。なお、LEDライトは明るさと電池の持続時間が年々進化していますので、最新モデルを選ばれるのが結局は一番お得かと思います。

さらに、ちょっと特殊なものではありますが、持ち歩き用として管理人が究極と考えるLEDライトを紹介します。PETZL e-LITE(ペツル イーライト)です。
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ご覧のような超小型ボディで最大点灯時は26ルーメンの照射力があり、ボディに内蔵の巻き取り式ストラップで、画像のように腕や頭部に簡単に装着できます。重量は鶏卵の約半分、26グラムしかありません。電池はCR2032形コイン電池で、平時はコンビニで入手できます。そして電池を入れたまま10年間性能保証というのが大きな魅力です。つまり、普段はバッグの中に入れたまま完全に忘れていても大丈夫ということです。

ボディは非常に堅牢で防水性能も高く、米軍特殊作戦部隊の装備品として採用されていることが、高い性能と信頼性の何よりの証明です。このライトについては、別に詳しい記事をアップしておりますので、そちらも是非ご覧ください。

究極のEDCライトとは【1】
究極のEDCライトとは【2】
究極のEDCライトとは【3】

長くなりましたので、その他の項目は次回に続きます。

■参考データ
単3×1本モデル サンジェルマン㈱GENTOSパトリオ6 重量61グラム(タマゴ一個分)、価格1000円前後
単3×2本モデル サンジェルマン㈱GENTOSパトリオ7 重量113グラム、価格1400円前後。
ヘッドランプ サンジェルマン㈱GENTOS GTR 重量91グラム、価格1200円前後。
PETZL e+LITE 重量26グラム、価格3500円前後。

※重量はすべて電池込み。データは管理人調べ。下記に各製品のAmazon商品リンクを掲載します。

■このシリーズは、カテゴリ【防災用備品】です。





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