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2014年2月12日 (水)

三陸沖で連続アウターライズ地震発生

2014年2月10日に、三陸沖で小規模ながらアウターライズ地震が連続発生しました。

最初は午後6時38分頃で、その後午後7時31分頃までという1時間弱の間に、マグニチュード4.3~4.8という比較的近い規模で4回連続しています。震央は三陸沖の200km近い沖合で、震源深さはすべて約10kmですので、アウターライズ地震の特徴を備えています。なお、その後は48時間以上発生していません。

アウターライズ地震とは、陸側プレートの下に潜り込む海側プレートの動きが加速することによって、陸地から離れた海側プレートの盛り上がり(アウターライズ)の浅い部分にかかる引っ張り力が強まることで起こる、正断層型地震です。

海側プレートの加速は、同時に陸側プレートの下に潜り込んだ部分での圧縮力を強めますので、そこでは海側プレート内部の岩盤が圧縮破壊される、逆断層型のスラブ内地震が発生しやすくなります。つまり、アウターライズ地震とスラブ内地震は、海側プレートの加速という同一事由で発生する「セット」とも言えるタイプの地震です。

東日本大震災以降、陸側プレート(北アメリカプレート)の下に潜り込む海側プレート(太平洋プレート)の速度が上がっていることが実測されています。このため、震災後から主に岩手県から茨城県の沿岸付近でのスラブ内地震が増加し、現在も続いており、それに呼応するように、時々アウターライズ地震も発生を繰り返しています。


そして昨年末くらいから、震災からの時間経過と共に漸減傾向だったスラブ内地震が若干増える傾向が見えていますので、今回の三陸沖アウターライズ地震も、それに関連した動きかと思われます。

アウターライズ地震は、深さ10km程度という海底の浅い部分で発生するので、その規模がマグニチュード6台後半から7以上の規模になると、海底の変形によって津波が発生しやすくなります。そして、震央が陸地から遠いために、規模の割には地上の揺れはあまり大きくなりませんので、小さな地震だと思って油断していると、想像以上に大きな津波に襲われることがあります。

ですから、特に東日本大震災の津波被災地では、地震が発生したら揺れの大きさだけで判断せず、必ず津波情報も確認するように心がけてください。アウターライズ地震の震央は、一般に陸地から150km以上離れた場所となりますので、仮に津波が発生しても、陸地へ到達するにはかなり時間がかかります。

東日本大震災では、地震から30分程度で巨大津波が陸地へ到達した例が多いようですが、アウターライズ地震の場合はそれより確実に時間の余裕があります。地震の後に津波警報、注意報が発表されたら、慌てずに確実な避難行動をしていただきたいと思います。


震災後のアウターライズ地震は、本震の約15分後に発生したマグニチュード7.5を最大に、それ以降はマグニチュード7クラスに達する規模での発生はありません。しかし、その危険は非常に長い間続きます。例えば1896年の明治三陸津波を起こした地震から37年後の1933年に発生した昭和三陸津波を起こした地震は、1896年の地震の影響によるアウターライズ地震だとされています。

このように、大地震による地殻変動の影響は数十年単位で続きますので、震災後の余震、誘発地震がかなり落ち着いて来たように見えても、今後長い間に渡って安心することはできないのです。あとひと月で震災から3年が経過しますが、震災による地殻変動は、まだ「始まったばかり」くらいに考えるべきなのです。


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