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2014年3月 4日 (火)

【防災の心理04】あなたはどうしていますか?

東京大学生産技術研究所の目黒公郎教授をご存じでしょうか。テレビにはほとんど出演されませんが、週刊誌などの防災記事にはしばしば登場されています。

目黒教授が提唱されている特徴的な防災メソッドに、通称「目黒巻」と呼ばれる方法があります。これは具体的な災害対策を行う前段として、発災時から自分自身がどのような状況に置かれ、どのような行動をしているかを想像し、時系列でプロットして行くものです。

災害対策の根幹は、「その時」に何が起きるかを正確に知り、そこから具体的な対策を導き出すことが必須で、それなくして効果的な災害対策はあり得ないのです。「目黒巻」は、それを災害時にいち個人に起きることのレベルから考えるものです。

それでは、早速皆様にもトライしていただきましょう。下記の想定下で、その時あなたはどんな状態でどんな行動をしているか、できるだけ具体的に想像してみてください。なお、ここでは目黒教授のメソッドそのままではなく、管理人が少しアレンジさせていただいています。


【想定】12月中旬、晴れ、北風が強い寒い日。平日の午後4時、皆様それぞれの居場所で、直下型の震度6強が発生。古い木造建物は軒並み倒壊し、新しい建物でも何らかの損傷を受け、未対策の大型家具類はほとんど転倒、散乱。揺れのピークでは歩行移動は不可能、四つん這いになるのがやっとというレベルの揺れ。停電、断水が発生。固定、携帯電話、メールは不通、ネットもダウン。大きな余震が何度も起きている。

そのような状況で、あなたの生活環境や生活パターンを考慮しながら、地震発生から1分後、5分後、30分後、1時間後それぞれに、あなた自身がどのような状況に置かれ、どのような行動をしているかを具体的に想像してください。

なお、冬の平日、午後4時という時間は、お勤めの方は会社内か外出中のどちらか、家庭では小学生くらいまでのお子さんが帰宅しているかどうかで買い物などに出ている事も多いという、行動の可能性が多岐に渡る、ある意味で意地悪な設定です。しかも冬ですから、すぐに日が暮れます。

でもそこはあまり深く考えずに、「その時間なら○○をしているな」と思いつかれたことに沿って、その時起きた大地震の中でのあなたの状態と行動を自由に想像し、時間経過ごとにプロットしてみてください。


想像の具体例を挙げたいのですが、誘導になってもいけませんので、別の想定で考えます。例えば8月の暑い日中、取引先で商談中に震度5弱と停電に遭遇したとしましょう。その場合は、例えばこんな感じ。

1分後:応接で商談中に地震発生。机の上のファイルが落ちたくらいで大きな被害は無いが、停電したので商談を切り上げる。

5分後:帰社しようと駅に向かって徒歩移動中。街にも地震被害は見られないが、信号が消えて渋滞がひどい。しかしパニックが起きるような様子は無い。火災の煙も見えない。

30分後:駅に着いているが、電車は止まり、運転再開の目処は立たない。入場規制された駅前は人が集まり始めて大混雑。とても暑いので日陰に入りたいが、人がぎっしり集まっていて入れない。

1時間後:まだ電車は動かない。タクシーも一台もいないし、乗り場は長蛇の列。喉が乾いたが停電で自販機は使えず、近くのコンビニを探して行って見るが、飲料類はすでに全部売り切れ。停電による断水でトイレも使えない。先に行っておけば良かったと後悔する。今後に備えて、とりあえず残っていた菓子パンを数個買う。

というように、その場面をできるだけ細かく想像して、あなたに起きることのストーリーを作ってみてください。それでは、続きはまた次回に。前記事と全然関係ないじゃないかと思われるかもしれませんが、実はあるんです。


■当記事は、カテゴリ【防災の心理】です。

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