2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

« マレーシア航空機が消息不明 | トップページ | 東日本大震災から3年 »

2014年3月10日 (月)

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【6】

■当記事は過去記事の再掲載です。


今回は「防水・防寒」について考えます。

当ブログでも何度も指摘している通り、一般的な防災指導においてこの要素が欠落していたり、不十分なケースが非常に多いと管理人は感じています。

東日本大震災以降、被災者の声を反映して、それでもかなり変わってきたのを感じてはいますが、まだまだ不十分です。この問題、すなわち体温の維持は水分、カロリーと並んで、人間が生きるための根幹となる要素であり、もっと重視されなければならない部分なのです。


寒い季節、外出時には基本的には暖かい服装をしています。しかし一旦被災し、屋外や暖房が無い場所で長時間過ごすことになると、寒さはあちこちから忍び込み、生命を脅かします。それを防ぐために、持ち歩ける最低限の装備で最大の保温をしなければなりません。そのために効果的なグッズはどんなものでしょうか。

まず、体温を失う最大の要因は、身体や服が濡れることです。水分が体温によって蒸発するときに気化熱を奪い、体温を奪います。それを補うために、人体はカロリーを消費して熱を発生させます。つまり、寒いとそれだけカロリーを無駄遣いして、行動するための体力が奪われるのです。

もし水に落ちたりして服がずぶ濡れになったら、寒いのをこらえて一旦服を脱ぎ、水分をできるだけ絞ってから再び着なければなりません。服に含まれる水分が多いほど蒸発が続き、体温を奪い続けるからです。カロリーが十分に摂取できない非常時には、著しく体力を消耗してしまいます。


ここで体温の低下、つまり「低体温症」のメカニズムを確認しておきましょう。

寒いときに身体が震えるのは、人体の生命維持機能によるもので、筋肉を強制的に動かすことで熱を発生させ、体温を上げるための反応です。それでも体温が低下すると、人体は生命を守るために体幹、つまり主要臓器に血流を集中させ、手足などの末端への血流を少なくします。生命維持に必要の無い部分を切り捨てることによって、エネルギーを効率良く使い始めるのです。手足先がかじかんだり感覚が無くなって来るのは、その初期症状です。「低体温症」になりつつあるのです。

そのような場合には、軽い体操をしたり、特に手足の筋肉を意識して動かして熱を発生させるのと同時に、脳に向かって「こちらにも血液を送れ」という信号を送ってやらないとさらに血流は少なくなり、動くことができなくなります。寒さが厳しい場合には、血流が止まった手足先などから凍傷になります。そしてさらに体温が低下すると、主要臓器も体温が維持できなくなり、「低体温症」による死亡、つまり凍死につながるのです。

これは決して厳寒地だけの話ではなく、水分やカロリーが不足している状況では、どこでも十分に起こりうることなのです。特に体が小さい子供、代謝機能が低いお年寄り、身体が弱っている人にとっては危急の問題です。なお、冷たい水に落ちた時に溺れやすいのは、体温の急激な低下によって急性的に「低体温症」の状態になり、手足が動かなくなるからです。

東日本大震災においても、地震や津波から避難できても、雪の舞う屋外や暖房の無い避難所で少なくない命が「低体温症」で喪われています。せっかく災害の第一撃から生き残った命を喪わないために、また、そこまで行かなくても避難行動力を維持し、さらなる危機に陥らないためにも、非常時の防水・防寒をもっと重視しなければなりません。

次回は、体温を維持するために役立つ「防水・防寒」グッズを、具体的に考えます。

■このシリーズは、カテゴリ【防災用備品】です。

« マレーシア航空機が消息不明 | トップページ | 東日本大震災から3年 »

防災用備品」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです

余談から
3・11のテレビ番組、期待していたわけではありませんが、大方トリビア、美談、野次馬と言ったところで学ぶ物が少なく寂しい気がしました。何が起こり、今はどうで、私たちはどうするべきなのかと言う事を真面目に考えさせてくれる番組をテレビ局も頑張って欲しいところです。

相変わらずEDCの更新は行っていますが最近の課題は先日の記事にもあった「防災真理」です。いくら非常時、いくら命がかかっているとはいえ、どうしても最後まで人目を気にして躊躇してしまう意識を考慮してグッズの見直しをしています。アルミシートはその筆頭ですね。これにくるまる状況を想像すると中々に勇気が要りそうです。
マルチツールのハサミを人前で使うことにやっと慣れてきた今日この頃です。

>りぴ太さん

まあ、いろいろな意味でTVメディアにはあまり期待していませんが。番組予算削減の折、被災者、関係者や専門家への取材を構成するくらいでしょう。それならお金はあまりかかりませんし。

ちょっと記事にも書きましたけど、私はアルミシートをあまり重視していません。あれだけでは大して役に立たないでしょう。効果的なのは上着の下に巻くくらいかと。それなら人目もあまり気になりませんね。ポンチョなどのもっと効果的な防水・防寒具と併せないと、それだけ持ち歩いてもあまり効果は無いと考えています。

人目より、自分の命と快適さが一番です。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【6】:

« マレーシア航空機が消息不明 | トップページ | 東日本大震災から3年 »