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2014年3月 8日 (土)

マレーシア航空機が消息不明

本日3月8日、マレーシア航空のクアラルンプール発北京行きボーイング777機の墜落が確実となりました。この機体はクアラルンプールを発ってから50分後に何の前兆もないままに交信が途絶え、消息を絶ったと報道されています。

離陸してから50分後ならば、高度1万メートル前後の巡航高度か、その付近にまで達していたのは確実です。もしそこで何か機体トラブル等が発生したのならば、何の無線交信も無く墜落するということは、通常ならば考えられません。

仮に上空で全エンジンが停止したとしても、すぐに高度を大きく失うわけではなく、非常電源での交信も可能です。その場合、音声交信で非常事態を宣言するか、もしくはパイロットが機体に割り振られた識別番号(スクォーク)を「0077」にセットすれば、音声交信が無くとも自動的に非常事態と認識され、地上のレーダーに表示されます。

最近の機体はSATCOM(衛星通信)機能がありますから、陸地から離れた洋上であっても、無線が通じないという可能性はありません。ちなみに、かつては洋上からの長距離通信は4〜11MHz帯の短波を使用しており、電波状態によっては交信が困難なこともありました。現在の機体も主にバックアップ用として短波通信機は搭載していますが、いずれにしろ離陸から50分ほどの、報道によれば陸地から220kmほどの洋上では、無線が不通になることは考えられません。

なお、スクォーク0077は飛行に重大な支障を及ぼす事態や、ハイジャックなどの非常事態の際に設定される緊急コードです。1985年の日航機墜落事故のボイスレコーダー音声で、爆発音直後に機長が「スクォーク77」と宣言したのを覚えていらっしゃる方も多いかと思います。

今回の事故では、一切の交信も緊急コードも確認されていないようですから、考えられることは、巡航飛行中のごく短時間のうちに、機体の主要機能が喪失したということは確実なようです。

過去の航空事故でこのような事態になったケースを振り返ると、メカニカルトラブルやヒューマンエラーではなく、爆弾などによるテロ行為の可能性が浮かび上がって来ます。安定した巡航飛行中に、ごく短時間のうちに無線交信もできないほどの重大な機能喪失をもたらす事態は、爆弾などによる致命的な破壊である可能性が非常に大きいと考えられます。

ハイジャックならば、過去の例でも何らかの交信は可能なケースがほとんどで、いきなり消息を絶つということはあまり考えられません。詳細については今後の情報を待ちたいと思いますが、この事故は通常の航空事故では無い可能性が非常に大きいと、管理人は考えております。

余談ながら、事故機のボーイング777は、「180分ETOPS」(イートップスと発音)というタイトルを取得した初めての双発機(エンジンが二基)で、エンジン一発が停止しても、一発だけで最低180分の飛行継続が可能です。1995年の就航以来、乗客の多くが死亡するような重大事故は起こしておらず、現在就航している大型ジェット旅客機の中では最も安全性が高いと言える機体なのです。

今回の事故の報に接し、航空機を愛する者のひとりとして、非常に心を痛めております。当ブログの主旨とは異なりますが、人命が多く失われたと思われる異常な事態に鑑み、管理人の考えを記事にさせていただきました。ひとりでも多くの方が生存されていることを、心よりお祈りしております。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

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コメント

やはりてばさんもそう感じましたか。。。
私は飛行機には乗ったこともないですし航空機事故にも詳しくはないのですが、一晩空けても何の情報も上がってこないあたり不穏な気配を感じてしまいました。海は広いですから残骸などが発見できなくても不思議ではないという話はよく聞きますが、予兆もなくふっつりと消息を絶つのは大型の航空機では普通は考えにくいですからね。普通じゃないことが起きたとしか思えません。。。

>tntさん

過去30年程の間に、巡航中の機体が突然交信を絶って墜落するという事態は、ほぼすべて爆弾テロなのです。爆弾と言っても機体が一瞬でバラバラになるわけではなく、機体の一部に穴を空ける程度でも、高空で内部から与圧され、高速で飛んでいる機体はごく短時間に大きく損傷してしまいます。

旧ソ連軍戦闘機によるサハリン沖の大韓航空機撃墜事件では、対空ミサイルが命中した後でも、落下する機体からの緊急無線発信が確認されています。つまり、それ以上の激しい損傷が発生したと思われ、それは爆弾以外にはあまり考えられません。

高空、高速で激しく損傷した機体は、バラバラになって非常に広い範囲に散らばったと考えられますから、捜索には時間がかかるでしょう。しかし、間もなく破片などは発見されると思われます。

いずれにしろ、多くの人命が一瞬で失われたのは確実のようです。それを考えると、ただ心が痛みます。

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