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2014年3月25日 (火)

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【7】

■当記事は過去記事の再掲載です。なお、初回掲載時より大幅に加筆修正しています。


今回は、持ち歩ける「防水・防寒」グッズを具体的に考えます。

別のエントリにも書いたのですが、我が国だけでなく、世界の地震災害を見ても、雨や雪などの悪天候下で発生したという記憶がありません。そのためか、「防水・防寒」に関する教訓が非常に少なく、それが軽視される理由のひとつになっているような気がします。

東日本大震災が事実上初めて、厳しい寒さと小降りとは言え雪の中で起きた大規模地震災害ではないでしょうか。阪神・淡路大震災より、ずっと厳しい気象条件でした。そしてその寒さのために、犠牲者が少なからず出ました。その教訓を生かさなければなりません。

「防水・防寒」の基本は、言うまでも無く服や身体を濡らさないことです。そのために最低限の装備として持ち歩きたいのが、100円ショップのビニールカッパです。
10002

これは、できればもっとしっかりした物の方が機能的には望ましいのですが、100円ショップものは素材が薄い分、畳むと一番軽量コンパクトになりますので、普段から持ち歩くに適してるとも言えます。画像のようにフリーザーバッグに入れて空気を抜くと、さらにコンパクトになります。フリーザーバッグは密閉できるので、濡れたカッパをしまう際にも便利です。地震災害以前に、夏場のゲリラ豪雨で活躍することが多いでしょうし。

カッパは降水が無いときでも、ウインドブレーカーとしても役立ちます。サイズはコートの上からも羽織れ、できればショルダーバッグなどの上からでも羽織れるように、2サイズくらい大きなものを用意すると良いでしょう。大は小を兼ねます。

さらに、ポンチョタイプならばショルダーバッグや大きめのリュックサックを背負った上でも着やすいので、確実に荷物の防水をすることができます。但し100円ショップものは着丈があまり長くないのが普通なので、少しコストをかけても、大き目のものを用意されることをお勧めします。

防水・防寒グッズの中心として管理人が持ち歩いているのが、下画像の軍用タイプポンチョです。
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Poncho02
これは軽量のポリエステルリップストップ生地で破れにくく、十分な着丈がある上に畳むとかなりコンパクトになります。重量は285gです。雨具としてだけでなく、広げればグラウンドシートや防水シートに、四隅のハトメ穴にロープを通せば簡易テントになるなど、利用価値の高いものです。価格は高めですが、機能を総合的に考ると、コストパフォーマンスは十分に高いものと思います。

持ち歩きグッズの定番と言えるのが、アルミレスキューシートです。これの保温力はかなりなもので、身体に巻いた上から上着やカッパを着れば非常に暖かい上、これ自体が簡易的ながら雨具代わりにもなります。その他にも、工夫次第でいろいろな使い道が考えられます。防水・防寒効果はもとより、重いやけどや開放性骨折の患部をくるむことで、空気感染を防止するという使い方もあります。そのような傷の場合、ガーゼや包帯など傷口に貼りつくもので保護してはいけないのです。
Photo
画像左は、さらに高機能の封筒型レスキューシートです。通常の使い方に加え、寝袋として絶大な保温力を発揮しますが、それでも収納サイズは変わりませんし、価格もリーズナブルです(下記)

ただし、レスキューシートは超軽量の非常に薄い素材ですので、ちょっとの風でふわふわ舞い上がり、実際にはあまり使いやすいものではありません。ですから、あくまで服の中に巻くなど、インナーとして使うべきでしょう。一般に、サイズも大人が全身を包める程大きくありませんので、防水・防寒グッズとしては、ポンチョなどと合わせて、あくまでサブと考えるべきです。

レスキューシートと同様の素材で、移動時の保温と雨や雪に対応しやすいジャケットタイプもあります。(商品名:マウンテンサーマルジャケット)これは管理人もまだ入手していないのですが、優れた防災グッズだと思いますので、参考までに。フードもついています。
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これも、畳むと非常にコンパクトですし、機能の割には手頃な価格です。


また、手の防水・防寒と怪我防止も大切です。避難生活中の作業用途も含めて、管理人は作業用の厚手のゴム手袋や、園芸、台所用の薄手のゴム手袋の準備を、以前からお勧めしてきました。被災後には軍手より防水性の高いゴム手袋が欲しかったという、東日本大震災被災者の実際の声によっても、その必要性が証明されました。
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ただ、機能的には申し分ないものの、厚手のものは多少かさばることと、正直なところ使用時は美観的にあまりよろしく無く、被災時はともかく平常時に手が寒いからと気軽に使う、というのも現実的ではありません。

そこで次善の策として管理人が常備しているものを紹介します。
Photo_2
薄手の作業用手袋と、ラテックス手袋です。これらは、後の「安全・衛生」の項目でも再登場しますが、ここでは手の保温と防水のためのグッズとしての登場です。手袋は、もちろん厚手の方が保温性は高いのですが、非常時の作業性を考えて、敢えて少し薄手のものにしています。防水が必要な場合は、手袋の上からラテックス手袋をかぶせてしまいます。

ラテックス手袋単独では、負傷者救護時の血液感染防止用や、汚物を扱う時の衛生維持に役立ちます。非常に軽量ですから、3~5セット程度持ち歩いても負担にならないでしょう。持ち歩く場合は、マスクなど他の衛生用品と一緒に、フリーザーバッグに入れることをお勧めします。ラテックス手袋を家にまとめ買いをしておけば、手が洗えない被災時以外にも普段からなにかと重宝しますし、持ち歩き分を使ってもすぐに補充できるので便利です。

なお、ここでの紹介はあくまで常時持ち歩くことを前提として、作業性、重量や他の用途も考えた組み合わせであり、負担にならないのであれば、防水性があって保温力が高い手袋を用意すべきではあります。

長くなりましたので、次回へ続きます。


■参考データ
100円カッパ+フリーザーバッグ 重量104グラム
レスキューシート(画像の通常タイプ) 重量60グラム
レスキューシート(寝袋タイプ) 重量81グラム
ロスコ社製軍用タイプポンチョ(画像のもの) 重量285g
作業用手袋(画像のもの) 重量65グラム


↓ロスコ社製軍用タイプポリエステルポンチョ。他にもカラーバリエーションあり。

↓寝袋型レスキューシート

↓マウンテンサーマルジャケット

↓ラテックス手袋(100枚)

↓作業用手袋(画像のもの)リンクはLサイズ。サイズ各種あり。


■このシリーズは、カテゴリ【防災用備品】です。


 

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コメント

防暑対策(という言葉はありませんが)はどうなさってますか?
昨今の夏の暑さは尋常ではありませんし、災害は冬だけとは限りません。
阪神・淡路大震災、東日本大震災ともに真夏の災害ではなかったため、防暑に関する教訓の方が少なく、軽視されているような気がします。

>realさん

当ブログでは、特に防暑対策という概念での記事はありません。ただ、暑さによる問題、熱中症、脱水症、衛生不良などについては、それぞれのテーマ記事で対応策を提示しています。

もちろん暑さも大きな脅威ですので、決して軽視はしておりません。災害時以前に、これkら日常的にさらに大きな脅威になるはずですし。

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