2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

« 南米チリ沿岸でマグニチュード8.2 | トップページ | ☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【11】 »

2014年4月 4日 (金)

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【10】

■当記事は過去記事の再掲載です。なお、初回掲載時から大幅に加筆修正しています。


今回は「情報」編です。管理人が提示した6つの要件の最後になりますが、もう少し続きます。まず最初に、災害時に必要な情報とはどんなものか、そこから考えて見ます。

発災直後は、広範囲の情報が必要です。災害の種類、規模、大まかな被害の状況、重大な被害が出ている場所、広範囲の道路や交通網の状況など、災害の全体像を把握し、以後の行動を決めるための情報です。

すぐに帰宅行動を始めるか、その場にとどまるか、避難場所へ移動するかなどを判断するための大局的な情報が必要なわけです。災害の規模が巨大ならば、その時点で状況がわからない場所も、大きな被害を受けていると考えなければなりません。

そのような情報が無いままに行動を始めるのは、大災害時には自殺行為にもなりかねません。もちろん、帰宅経路の安全が確認されて、長距離の歩行が可能な装備が揃っていれば、帰宅という判断もあり得ます。

発災当初の行動を決め、それが完了した次の段階で必要なのは、自分の居場所周辺の情報です。火災、津波などの被害拡大状況、救難や支援などの進捗状況などが、市区町村レベルで必要になります。

さらに状況が落ち着いてくると、生活関連の情報、つまり救援物資の受け取り場所、ライフラインの状況、営業している店、罹災証明の申請方法など、さらに細かいレベルの情報が必要になります。

これらの情報を個人で受け取るために持ち歩けるのは、ラジオと携帯電話またはスマートホン、タブレット類ということになります。しかし、インターネット回線はダウンしている可能性もあり、回線が生きていても有用な情報サイトはアクセスが殺到してつながりにくくなるでしょう。ツイッターなどSNSは地域単位の情報を入手しやすいものですが、発信者が個人のため、情報の正確性に不安が残ります。

そこで、大災害時にもダウンする可能性があまりなく、確実な情報を得られる手段として、やはりラジオは欠かせないでしょう。携帯電話やスマートホンでラジオを受信できたり、ネットラジオ、ワンセグテレビ放送などもありますが、通信機器は本来の通信のためにバッテリーを温存するのを最優先すべきですので、やはり別にトランジスタラジオが欲しいところです。

普段持ち歩くラジオですが、なるべく小型軽量が望ましいのは言うまでもありません。ボタン電池や単4電池仕様のものがコンパクトですが、やはり電池の入手のしやすさ他の機器との共用できるものという発想で、単3電池仕様が良いでしょう。東日本大震災後には、被災地に最初に供給された電池は単3と単4だったそうで、これは今後も変わらないでしょう。単3電池仕様ならば、市販されている変換アダプターがあれば単4電池でも使えます。少しの工夫で、汎用性が大きく上がるのです。

電池の心配がいらない手回し発電式がいちばん安心と言えますが、持ち歩き用としてはサイズが多少大きいのが難点です。その点が問題なければ、ライトや携帯電話充電機能もセットされているものがお勧めです。
Survive_006
受信バンドは、AM・FMが受信できるものを。FM専用だと、山間部などでは受信できないことがあります。巻き取り式のイヤホンがついていれば、騒音の中でも聴き取れますし、夜の避難所など静かな場所でも安心して聴けます。しかもイヤホン使用時は、スピーカーに音を出す場合に比べて、バッテリーがはるかに長持ちします。

発災直後の広範な情報を得るためには、NHKのAMを聴くことをお勧めします。NHKは送信出力も大きく、送信所も各地にありますので、場所を問わずどこかの局が受信できるはずです。それに、過去の大災害や東日本大震災後の報道を見聞するに、やはり民放はどうしても「主観」や制作者の「意思」が比較的多く入り、余計な不安を煽るような報道も少なくなかったと感じていますので、やはりまずはNHKの情報を優先することをお勧めします。

自分の居場所周辺の被災情報は、その地方の地元AM・FM放送局が受信できれば、より詳細に入手できるでしょう。地元のコミュニティFM局が受信できれば、さらに身近な情報が入手できます。コミュニティFM局は、阪神・淡路大震災、新潟中越地震、そして東日本大震災でも、被災者支援のための大きな力になっています。

このようにAM・FMラジオがあれば、発災後しばらくの間に必要な情報は大抵入手できますし、いかなる巨大災害でも、すべての局が停波することは考えられませんので、必ず情報が入手できるのが最大の強みと言えましょう。


次に携帯電話、スマートホンです。これはもう自動的に持ち歩きグッズに入っていますが、そのネット機能が使えるかは、居場所の通信インフラが生きていることが、もちろん前提となります。ネット接続ができればあらゆる情報が入手できる可能性がありますが、問題は、情報の正確度です。

ツイッターなどSNSは発信者が個人である以上、必ずしも正確な情報とは限りませんし、ウソ、デマが大量に紛れ込むことは、東日本大震災で証明されてしまいました。膨大な情報トラフィックの中から正確な情報だけをピックアップするのは、事実上不可能です。

有用なサイト、例えば気象庁のサイトなどにはアクセスが集中し、つながりにくくなるでしょう。そして今後しばらくの間もっとも懸念されるのが、通信トラフィックの集中によるシステムダウンです。残念ながら、携帯電話の10倍と言われるデータを送受信するスマートホンの急速な普及による通信トラフィックの増大に、当分の間はシステムが追いつかないのです。

平時でもトラブルが起きている状況では、災害時、それもユーザー数が膨大な大都市圏が被災した場合に、正常に機能するかは全く未知数というか、少なくとも今後数年の間に発災した場合は、システムダウンは避けられないと考えるべきでしょう。携帯電話、スマートホンを経由したネット機能は、確かに有用ではありますが、冗長性、つまりいつでも安定して作動し、確実に情報が得られるかどうかについては期待しすぎない方が良いと、管理人は考えています。

そうなると、特に発災直後の、緊急性の高い情報を確実に得るためには、やはりラジオです。非常時に複雑なハイテクが機能せず、ローテクがその強さを見せつけた例は、過去にいくらでもあります。

ということで、当ブログとしては携帯やスマホに頼り切らず、持ち歩きグッズとしてもAM・FMラジオの装備をお勧めしたいと思います。しかし、実はコンパクトな国産ラジオは、思いのほか価格が張るものです。3000円くらいから、上は一万円近くまであります。

でもそこは実を取って、海外製のものをディスカウントストアやネットショップなどで探せば、1000円程度のものが見つかるでしょう。画像のものは、海外製で1000円でした。それでも、機能的には何の問題もありません。

長くなりましたので、次回に続きます。

■参考データ
画像のAM・FMラジオ(単3電池1本使用) 重量96グラム(電池込み)


↓単4・単3電池変換アダプター


■このシリーズは、カテゴリ【防災用備品】です。

« 南米チリ沿岸でマグニチュード8.2 | トップページ | ☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【11】 »

防災用備品」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【10】:

« 南米チリ沿岸でマグニチュード8.2 | トップページ | ☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【11】 »