2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

« ☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【11】 | トップページ | 【防災の心理10】誰も一人では生きられないけど… »

2014年4月10日 (木)

「センセイ」の功罪【STAP騒動に寄せて】

当ブログの趣旨とは異なるのですが、いま巷を騒がせているSTAP細胞騒動に絡んで一言。もっとも、騒動自体に意見はしません。その裏にある、我々と「センセイ」の方々たちのギャップについてです。

今回の騒動は、当事者のキャラクターが世間ウケしたこともあり、論文の真偽よりも話題性優先の部分が大きいようです。いわゆる「才色兼備」の研究者が世紀の大発見をしただけで話題性抜群ですが、実はその発見が怪しいもので、しかもその裏に「学究の徒にあるまじき」作為やカネ、さらには男女関係などのドロドロが見え隠れしているのですから、ネタとしては美味しすぎる類ですね。

我々はつい、「教授」とか「研究者」とかの肩書きに、無私無欲の学究の徒という印象を抱きがちです。そして、そんな専門家が言うことはすべからく正しいと思いがち、いや思いたいのではないでしょうか。ある意味で、俗世の些事に影響されない、そんなものを超越した「最後の知の砦」であって欲しいのでは。

もちろん、多くの「センセイ」は信頼すべき仕事をされているのです。でも一皮めくれば、そこにも俗世となんら変わらない出世レース、功名心、カネ集めなどが存在します。それなりの実績を上げるにはそれなりのカネと体制が必要ですから、「センセイ」たちも好むと好まざるに関わらず、そこから完全に自由にはなれないのです。今回の騒動も、そんな「裏」がいろいろ絡んでいそうです。


当ブログでは、防災の分野における「センセイ」(民間の“専門家”を含む)たちの誤りや、非現実的な発言、指導などを、常に批判的な立場で指摘して来ました。そんな発言の裏には上記のような諸々もあるのでしょうが、それについて意見しても始まりません。

問題は「センセイ」、つまり権威の影響力を背景に、災害から生き残るためには「本当は役に立たない」情報が拡散されていることであり、管理人はそのことに強い危惧を抱いています。

もちろんそれは「センセイ」方だけの問題ではなく、そういった「世間ウケする」情報だけを主に抽出しようとする、メディア側の姿勢もあります。様々な情報が氾濫する中で、ふと気がつけば、我々が得る情報のかなりの部分が電波・紙メディア経由であり、そこに偏った情報しかなければ、しかもそれが“権威”に裏付けられた「センセイ」からの発信であれば、それを知るだけで満足してしまうことが多いのではないでしょうか。

では、個人レベルで発信されるネット情報はどうでしょう。これは実に玉石混淆、何でもアリです。その中から、予備知識を持たずに有用な情報だけを抽出するのは、至難の技です。発信者はどんな意図を持った、どこの馬の骨かもわかりません。じゃあお前はどうなんだと思ったあなた、もちろん管理人も社会的権威など持たない市井のいち研究者、「どこかの馬の骨」の一本に過ぎません。

だから、一見役に立ちそうな情報を出していると思われても、まず疑ってください。間違いだと思われたら、ぶつけてください。管理人が最もお願いしたいのは、当ブログのテーマのひとつでもある「Think yourself」、あなた自身が「本当はどうなのか?どうしたら良いのか?」と考えていただくことです。

それが、少なくとも大災害から生き残るためには、最も大切なことだと信じます。何故なら、生命の危機に直面した混乱状態の中では受け売りの知識など吹っ飛んでしまいやすく、そこで本当に役に立つのは、あなた自身が普段から考え、それに沿って備えていることだからです。

権威のある「センセイ」の発言だからと言って、頭から信じないでください。根本から誤っていたり、ピントがずれていることはもとより、一部分が切り取られることが多いメディア上では、発言者の真意が伝わらずに誤解を招くことも少なくありませんから、まずは「本当にそうなのか?」と疑ってください。当ブログのシリーズ記事【防災の心理】の表現になぞらえて言えば、「権威の壁」を乗り越えてください。

我々の生活に直接関わらない、学術的な話ではありません。防災の知識は、我々の生命・財産を守ることに直接関わるのです。当ブログでは、「この情報はどうなのか?」というご質問を歓迎します。もちろん、当ブログの内容についてのご意見、ご質問、ご批判も歓迎します。

当ブログが、「Think yourself」のきっかけになっていただければ。それが管理人の願いです。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

« ☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【11】 | トップページ | 【防災の心理10】誰も一人では生きられないけど… »

日記・コラム」カテゴリの記事

コメント

センセイの権威を盲信するな、というお話、まったくその通りですね。生命の危機に直結する事柄であれば尚更です。

私は税務の仕事をしてるのですが、うちのボスも顧客には先生と呼ばれてます。別に○○さんでいいのにね〜とたまに言ってたりしますが、なんでそう呼ばれるのか考えたら身が引き締まる思いがするはずなんですけどね。ちなみに私も「先生」になるべく修行中です。あと数年かかりそうですw


で。この先生集団、昨年来私は半分軽蔑の眼差しで見ております。彼ら彼女らは業界団体として消費税増税には反対しませんでした。この先生方は国民経済の専門家ではありませんが、税法の在り方が社会に与えるインパクトは甚大なものがあるはず。ど素人でも分かりますよね。しかも真近でたくさんの顧客の帳簿や給与を観察している極めて稀な立場のはずなのに、その地位を活かそうともせず単なる専門バカ集団に成り下がりここぞという時にだんまりを決め込みました。無資格の竹中平蔵なんぞよりよほど広い見識を得られる立場なんですけどねぇ。使命感とか熱い心とかそういうものは詰まってない残念な脳みそだったようです。てばさんも税理士とお話する機会があれば是非とも「税理士会が増税に断固反対しなかったのはなんでですか?財務省に干されるからですか?」と聞いてみてください。明確で納得の行く返答が得られないセンセイならとっとと解約すべきです。


全然違う話ですみませんでしたw
ちなみに私は「盲目的に」マスコミには一分の信頼も置いてません。オボちゃん叩きも佐村河内騒動以上の気味悪さを感じてます。彼女が世紀の大発見の栄誉に浴するくらいなら研究丸ごと潰したい奴らの陰謀じゃん?とまで思ってます。

真相はどうであれ小保方さんにはマスコミも真っ青な捲土重来を期待してます。

新聞見てもテレビ見ても雑誌見てもSTAP一色ですねww

理学系の私から言わせれば、追実験が成功しないうちに騒いだ上、追実験が再現不可能か分からないうちに理化学研究所があのような発表を行ったことに非常に違和感を感じます。
過去からも世紀の大発見に批判は付きものですし、万一、今後STAP細胞が本当だったことが分かれば、マスコミは悲劇の科学者~とか言ってまたぺこぺこするんだろうと思うとアホらしく思えてきます。

小保方氏は今の所黒一色ですね。あれほどまでに担ぎ上げていたマスコミが手のひらを返し、そんな怪しい情報を世間がすぐに信じ切ってしまうところなんて恐ろしいです。

しかも、大方はSTAP細胞の真偽はそっちのけですからやりきれないです。

小保方さんの落ち度は十分あるとは思いますが あそこまで 叩かなくてもという思いです
仮に本当にスタップ細胞が存在するなら 世紀的な大発見であり これからの人類の医学に多大なる発展につながります
なぜみんさん 応援できないのか??わかりません
これで スタップ細胞を誰かが確立したとしても すぐには でてこないでしょう
今回の問題で10年は 遅れたと思います

>tntさん

反対したって変わりっこない、行動することによるマイナス面が大きい(賛成の顧客も少なくないでしょう)、団体の意見を一本にまとめ切れない、我々は専門職であって政治団体ではない、という感じでしょうかね。だから賛成も反対もしない。まあ、これはどこの世界でも似たようなものでしょうけど。

欧米だと、旗色を鮮明にしない人は信用されないという文化ですから、当然のようにはっきりと表明するし、それが現実の立場にあまり影響しないという社会的コンセンサスもありますね。一方でアジア的な、特に日本の文化は、とにかく意見を表明しずらいと感じます。それに何しろ、日本はいろんな意味でまだ平和すぎるんですよ。まあ、この先どうなるかわかりませんけど。

さしあたって、私は税理士さんと絡むような収入も財産もありませんのでwお話する機会は無いと思うのですが。

STAP騒動は、とにかくメディア的に美味しすぎるネタですね。とにかく関連報道流しとけば数字取れる。だから逆に「特オチ」をみんな恐れて、とにかく徹底的に張り付いているわけで。そんネタで数字取らしちゃう受け手がいればこそんなんですけどね。STAPの真偽なんて、もうどうでもいいんですよ。

当然、メディア以外にも研究予算の分捕り合いの相手からの「つぶし」もあるでしょうね。

>りぴ太さん

バリバリの文系の私から見ても、あれはどうかしています。完全に組織の「権威」を守るために、つまりは国からしっかりカネもらうために、とかげのしっぽ切りに出たとしか思えません。

で、またそれが小保方女史を悲劇のヒロインみたいにしちゃって、ネタ的にさらに美味しくなるという構図。もうSTAPなんてどうでもいいんです。あとはぐちゃぐちゃになるほど面白いってことで。

メディアは数字のためならなんでもやりますよ。現場の人間はどう考えようと、数字の神様には逆らえません。一度持ち上げた人は、後で叩ければ「二度美味しい」ネタになりますから、小保方女史はメディアの女神なのですw

>だんごさん

私としてもSTAP細胞が存在してほしいのですが、それにしても小保方女史はあまりに脇が甘かったですな。世紀の大発見を発表するのに、あれは無いだろうと。それに、協力者が実際はほとんど指導・監督してなかったってことですよね。現時点ではSTAP細胞の生成を見たとされるのは、本人だけなんですから。それで名を連ねる科学者ってのもどうかと。まあ、そのメリットは計り知れないんでしょうね。

でもコケたから、みんな一斉に「あいつひとりのせいだ」ってことで。自分は被害者くらいのつもりなんでしょうか。研究の真偽より、あの世界がいかに欺瞞と茶番で出来ているかってことを、自ら晒しているようなものです。で、またそれが面白いからメディアが飛びつくとw

こういうことで割を食うのは、いつも本当に真面目にやっている人々なんですが。

私は小保方さんの居たアソコに5年おりました。国家公務員1種に合格してなった役人さんではなく、彼女と同じ、任期付です。頭の中は常に予算の獲得で一杯。研究はハッキリ言って副業。最も、安定した職業である大学のセンセイも同じで、予算のぶんどり合戦は熾烈を極めます。
こんな状態だから10年20年先を見越した研究なんか無理で、無理くりにでも成果を出さなくては、という焦りがあったのは理解できます。正直、アソコの世界での常識と、世間の常識が一致しないだけのことで、私は今更何を騒い出るんだろう、という感じです。

さて、世の中には論文に出来ない研究というのがあります。例えば、衛星から発信される電波を受信し、信号解析した結果、seismic event と相関がある(震災前東北でイベントが多発した際の信号は普段と違う。軍は何か察知して、意図的に信号を変えた?)ことが分かったとしても、これは公表さえ、出来なかったりします。公表は決してしないけども、知ってる研究者や、それを政治的に利用しようとする人達は確実にいます。災害は人が沢山死に、莫大な利権が発生するので、防災は政治的に介入の多い分野です。こんな感じですから、世のため人のための研究はなかなか実を結ばないです。生き残るには、防災屋よりアウトドア屋のノウハウの方が役に立つのではないかなと思います。

>まったりさん

いつもまったりさんの理路整然としたコメントを拝見して、技術者か研究者の方なのかなと思っておりましたが、得心いたしました。

研究者の方も、世俗と変わらぬ些事から自由になれないという認識はありましたが、「研究は副業」と中の方がおっしゃるのは、ショッキングでもあります。営業成果と同じく、研究成果=予算獲得でしょうから、そのプレッシャーも相当なものなのでしょう。それにしても、今回の騒動はあまりにも脇が甘すぎるんじゃないかなと。

「論文にできない研究」、やはりあるのですね。公表されたことが全てではない、もっと“知っている”人々がいるという認識はあります。衛星電波の変化についても、例えば米軍は、理論的に確立されていないまでも、東北地方での地磁気、電離層、伝播擾乱などの観測データの変化を捉え、経験的に大地震の可能性を察知して、対応できる準備を進めていたことは十分考えられます。

その際は、恐らく衛星も通常のモードでなくなるでしょうし、情報収集衛星も軌道を変えるでしょう。GPSにも意図的な操作を加える可能性があります。もちろん、日本政府もなんらかの「非常モード」に入っていたという説もあります。もっとも、時の政権がいろいろ握りつぶしたというような話も伝わって来ますが。

おっしゃるように、災害対策は利権の巣窟です。今日のニュースにも「国土強靭化」を進めるなんてのがありましたけど、それを大歓迎する層はわかりますよね。それに対し、個人の対策などビタ一文にもなりませんから、それで稼いでいる層以外は、だれも本気にならないし。

そう言った現状を踏まえた上で、私は個人のために有用な情報を提供して行きたいと思っています。おっしゃるように、いわゆる防災情報より、生き残るために役に立つのはアウトドアのテクニックです。例えば登山家には、低体温症や脱水症など日常であり、予防法も対処法も確立されています。でも、それは一般化されていません。

私としては、加えて軍事の考え方も採り入れています。人間集団が、強度のストレス下でいかに効率良く活動できるかを突き詰めた技術ですから、それを採り入れない話はありません。アウトドア技術にしても、民間の比ではありません。

問題は、防災という視点でそういった各分野を横断して情報提供できる人があまりに少ないということです。手前味噌ながら、私はたまたまそういった分野に知識がありますので、それらを横断した情報を発信しているつもりなのです。


コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/543100/59444428

この記事へのトラックバック一覧です: 「センセイ」の功罪【STAP騒動に寄せて】:

« ☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【11】 | トップページ | 【防災の心理10】誰も一人では生きられないけど… »