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2014年4月 8日 (火)

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【11】

■当記事は過去記事の再掲載です。なお、初回掲載時から大幅に加筆修正しています■


「情報」編、続きます。

ちょっと持ち歩きグッズから離れてしまうのですが、気になることをひとつ。

防災グッズの定番とも言える手回し式ラジオ+携帯電話充電器ですが、最近はスマートホンの利用者が急増しているために、新たな問題が出ています。それは、充電能力の問題。携帯電話に比べてはるかに消費電力が大きいスマートホンは、手回し式充電器の能力では、実用的な充電をするのはかなり困難なのです。音声通話はもとより、メールやネット閲覧時でも、手回し式では十分に充電できません。特にi phoneは消費電力が大きいので、より困難です。


以前から手回し式を用意されていて、スマートホンに乗り換えた方、非常時の充電方法はありますか?よくコンビニで売っている、1500~2000円程度のモバイルバッテリーは、スマートホンのフル充電1~2回分程度が多いですから、普段のバックアップ用には便利ですが、長時間の停電が予想される災害時には不足気味です。

やはり、最低でも5000mAh(ミリアンペア時)の容量があるモバイルバッテリーが欲しいところです。できれば、10000mAhは欲しいところ。i phoneのバッテリー容量が1800mAh程度と言われますから、10000mAhあればフル充電5回分以上です。セーブして使えば、1週間以上持たすことも可能でしょう。これがいわゆるガラケーならば、バッテリー容量は一般に800mAh程度ですから、10回以上のフル充電が可能になります。

最近は様々なモバイルバッテリーが入手できますから、当ブログで特にお勧めするものはありません。ただ、海外製の粗悪な商品も出回っていますから、あまり安いものは避けた方が良いでしょう。使用者の意見を総合すると、やはり安価なものよりそれなりの価格のもの、できれば国産のものの方が、確実に放電性能が高いようです。安いものだと、表示容量まで使えないものも少なくないそうです。

ちなみに管理人は、5000、10000、20000mAhの3個を用意しており、用途によって使い分けます。長めの旅行には、携帯電話、タブレット用として3個、合計35000mAhを持参します。普段持ち歩くバッグの中には、10000mAhのものを常備しています。


携帯電話をお使いの方も、ずっと前から手回し充電器を用意されている方は、一度現品を確認されることをお勧めします。もしかしたら一世代前の、ドコモで言えばFOMAの前、MOVA時代のものではありませんか?他社のものでも、現行のものはすべて旧世代とは充電プラグの形状が違うので、流用できません。お年寄りのお宅など、ずっと前のものがそのままになっていませんか?まずは皆様のご実家など、一度確認されることをお勧めします。

実は過去に管理人もやってしまいました。阪神・淡路大震災後に入手した旧世代の充電器を、ずっと確認していなかったのです。慌てて最新のものを入手しました。皆様も、ぜひお確かめください。なお、最近の手回し充電器は携帯電話、スマートホン、モバイルゲーム機、タブレットPCなどに対応する、いろいろなプラグがセットになっているものが主流ですので、持ち歩き用でなくても、家庭にはやはり一台は用意しておきたいものです。
Sany0012_2


最後に、ちょっと違う方向から。これも定番と言える、エマージェンシーホイッスルです。これは、あなたから発信する、自分の存在を知らせる「情報グッズ」です。弱い息でも鋭く甲高い、遠くまで聞こえる音を発します。
Photo
倒壊した建物に閉じこめられた時、自分の居場所という情報を発信できなければ、発見されるのが遅れます。多人数が閉じこめられているときも、大抵は最初に居場所が特定された人から、救助が始まります。そう考えると、とても重要です。

防水のホイッスル本体の中には、住所、氏名、性別、年齢、血液型、緊急連絡先などを記したIDカードが入れられます。もしあなた自身が伝えられない状態でも、必要な情報が確実に伝わるのです。

家族全員にひとつずつ用意して、常に持ち歩くようにしましょう。何千円もするようなホイッスルを薦める“防災のプロ”もいたりしますが、画像の、100円ショップで売っているもので十分です。なお、さすがにAmazonでの扱いはありませんでしたので、楽天市場の販売ページをリンクしておきます。
楽天市場 100円ホイッスル販売ページ
http://product.rakuten.co.jp/product/-/7dadce84756dbc659cbbecd776088593/?sc2id=gmc_301614_7dadce84756dbc659cbbecd776088593&scid=s_kwa_pla

「情報」編は、以上です。次回は「番外」編と、まとめです。

■参考データ
エマージェンシーIDホイッスル 重量10グラム、価格100円(税別)


■このシリーズは、カテゴリ【防災用備品】です。

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コメント

モバイルバッテリー、だいぶ安くなって、売れているようですね。ただ、モバイルバッテリーは使い切ってしまうと只のレンガになってしまいますね。
どうなんでしょう、単三電池二本使う充電器と、エネループを沢山持ち歩くっていうのは…
これだと、電池を調達できる可能性もあります。

私はこの方式でやってるんですが、やっぱり沢山電池を持ち歩くのは、やっぱり恥ずかしいです。
モバイルバッテリーの方がカッコイイですね。

>まったりさん

この記事の初回掲載時(2012年2月)頃から見れば、モバイルバッテリーの価格は三分の二から下手すりゃ半額ですね。ただ、高性能品の価格はそれほど落ちていなかったりもしますが。

電池式充電器とエネループという組み合わせもアリだと思いますが、スマホ用としてはちょっと容量が不足気味かと思います。私は未だガラケー派ですが、単三アルカリ電池二本のタイプで、ガラケーフル充電1.5回分くらいの感じで、エネループだとそれより落ちるはずです。

乾電池式充電器を、電池を入れずに持ち歩くという選択もありますね。それなら軽いし、電池が入手できたら使えるし。モバイルバッテリーは確かに重いのですが、大容量のバックアップがあるというのは、普段の使用でも安心感があります。5000mAhクラスならばそれほど重くないですし。

先日電気街で便利な充電器を見つけました。
リンケージ ドコデーモ充電器2
説明欄に
iPhone 5/5S/5C、スマートフォン、各種携帯電話等をどこにいても充電する万能タイプの充電器でコンセント、シガーライター、電池、USBから充電が可能です。
充電式ニッケル水素電池などの充電池にも対応しています。
とあります。
充電出来て電池も使えるのは知ってる限りこれだけです。文庫本位の大きさと重さですが、便利だと思います。でも、この値段ならリチウムイオンバッテリー買えるんですよね

>由一さん

情報ありがとうございます。私も調べて見ました。確かにどこでも充電できますし、ACは240Vまで対応しているので、プラグを用意すれば海外でも使えますね。

内蔵電池はリチウムイオンではなく、さらに小型高性能なリチウムポリマー電池が内蔵されています。リチウムポリマー(通称リポ)は、登場当初は充電器が適合しなかったり過充電になると爆発するとか良く言われましたが、そのような事例は聞いたことが無いので、事実上大丈夫なのでしょう。ただ、リチウムイオンよりは取り扱いに慎重さが必要かと思います。

便利な製品ですが、ひとつ大きな問題を見つけました。それは電池容量が850mAhしかないこと。これはいわゆるガラケー充電1回分の容量です。iphoneは容量が1800mAh、他のスマホもそれくらいの容量ですので、フル充電の半分くらいしか充電できません。

最近は、リチウムイオンで5000mAhくらいでも、2000円以下で入手できますよ。私は秋葉原で5000Ahを1700円で買いました。大手電器店やコンビニ販売の製品は、容量の割りに高すぎます。そんな電池でも、接続コードを各種用意しておけばあちこちで充電できますから事実上問題無いでしょう。海外でも、電圧変換トランスがあれば充電可能ですし。

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