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2014年5月11日 (日)

☆再掲載☆【対災害アクションマニュアル00】はじめに

■当記事は過去記事の再掲載です。内容は、加筆修正しています。


ある自称“敏腕”編集者と管理人との、実際にあった会話。

編集者「今度、オリンピックの元金メダリスト監修の、泳げない人向けの水泳マニュアル本を出すんだ」
管理人「本読んで泳げるようになるの?」
編集者「いや、泳げるようなるかどうかじゃなくて、『泳げるような気になる』のが重要なんだ。そうじゃなけりゃ売れないし。だから金メダリスト」

この会話は、ある意味でひとつの真実を突いているのではないかと思います。メディアに乗る情報は、大抵の場合「数字」、つまり売り上げや視聴率などに囚われています。ですから、そこに「本当に役に立つ、使える情報」があるかどうかではなく、人の目を惹くキャッチーな情報やブランドを散りばめて、最大公約数的でそこそこの満足感を与えられるものが現実的には「勝ち」であり、そんな、言わば「エンターテインメント性」が不可欠なのです。

どんなに良いものでも、商業ベースならば売れなければ「負け」です。そんなわけで、メディアでは「首都圏震度7」、「津波高34m」や「死者32万人」などという情報を、その内容よりも単なるアイキャッチとして一人歩きさせているわけです。さらに、誰もが言う内容でも、ナントカ「教授」とかが言うと妙に納得させられたりもしますから、変に肩書きを強調したりもします。

一方その対極にあるのが学術書などで、エンターテインメント性はゼロ。内容はとことん深いものの、深すぎて一般生活の場面では応用しずらく、それ以前に専門的すぎて、一般人には理解不能なことも多々あります。何より、興味を持つ人以外には面白くも何ともない。しかもその範囲は細分化されており、広範な情報が必要な一般生活に、あまねく役立つものでもありません。

そこで求められるのが、「本当に必要なことを横断的に、誰にでもわかりやすく」網羅した情報です。例えば災害対策情報ならば、「そこで何が起き、その時どうするか」を解説するためには、ざっと考えても地震学、気象学、地質学、物理学、心理学、生理学、医学、アウトドアサバイバル術などに関連する知識が求められます。しかし、それらを横断した「本当に役に立つ」情報は、滅多にありません。各分野の専門家の意見を断片的に聞いていたのでは、それらを有機的に統合した情報になることも無いでしょう。

しかし、こと人の生命に関わる災害対策情報に関しては、それが必要なのです。「生き残る」ために必要とされる知識を涵養するためには、「防災学」と呼べるような、各分野を横断した情報が不可欠です。本を読んで泳げるようになれなくても、せいぜい本代を損するくらいなものですが、誤っていたり不十分な災害対策で満足していては、生き残れません。

管理人は、中学生の頃から自然災害や自然科学、そしてサバイバルに興味を持ち、長年に渡って様々な情報を見続けて来ました。その結果、時代による変化は多少あるものの、「本当に役に立つ体系的な防災情報」はいつの時代も、そして現在もごく少ないと痛感しています。当ブログは、そんな状況に一矢を報いるつもりで始めた、管理人のチャレンジでもあります。

これから始める「対災害アクションマニュアル」は、管理人が今まで学び、蓄積した情報を横断的にまとめた、「本当に役に立つ」特集としてお送りします。

それでは、次回から始めます。


■当記事は、カテゴリ【災害対策マニュアル】です。

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