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2014年5月 3日 (土)

岐阜県飛騨地方で群発地震発生中

岐阜県飛騨地方で小規模地震が群発しています。震源は岐阜県飛騨地方と長野県の県境付近です。下図の赤丸で囲んだ付近です。
Photo
※上図は、名古屋大学が計測し、東京大学ハーベスト震源マップで公表されているものをお借りしました。

5月3日午前10時02分から、当記事執筆直前の午後2時42分までの間にマグニチュード2.2~4.3、震度1~3、いずれも震源深さは「ごく浅い」とされる地震が19回連続しており、今後もしばらく続く可能性があります。

この震源域は、東日本大震災後に活発化が顕著な内陸震源域のひとつで、2011年6月30日には最大震度5強が発生しています(震源表示は「長野県中部」)。この震源域では震源深さが10kmより浅い、典型的な内陸直下型地震が発生しています。震源が浅いために揺れの範囲はかなり局限されていますが、震源直上付近では周期が比較的短い強い揺れとなり、建物への破壊力は比較的大きくなります。

今後、この震源で巨大地震に発展することはあまり考えられませんが、最大震度5強程度の地震が発生する可能性はあります。震災後、この震源域でこれほどはっきりとした群発が起きたのは初めてと思われますので、十分な警戒が必要です。

この震源域だけでなく、周辺の震源域でも動きが出る可能性もありますので、より広い範囲での警戒も必要です。

なお、群発地震とは、正式にはさらに長期に渡って連続的に発生する地震の呼称ですが、半日ほどで19回も連続する状況から、当ブログでは「群発」と表現しました。


■5月3日 18:15追記
岐阜県飛騨地方を中心とする群発地震は、本日午後5時06分までに累計31回を記録しました。引き続き強い警戒が必要です。

なお、「長野県中部」と表示される地震も、同一震源域のものです。この震源域は岐阜・長野県境を挟んで広がっているので、岐阜県側で起きれば「岐阜県飛騨地方」、長野県側で起きれば「長野県中部」となります。

■今回の震源域で、震災後に発生した最大の地震を「震度5弱」と書きましたが、2011年6月30日に同一震源の「長野県中部」で震度5強が発生していましたので、本文を訂正させていただきました。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

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