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2014年6月 8日 (日)

【防災の心理19】テンプレートに必要なもの

災害から「生き残る」ための正しいテンプレートを、あなたの中に作るためには、どうしたら良いのでしょうか。そのためには、まず大前提となることがあります。それは「安定」です。

ことは交通や勉強とは違って生死に関わることですから、当然ながら本能的な恐怖に苛まれます。しかしその恐怖が強すぎると、「本当は役に立たない」枝葉末節の情報や、何の根拠も無い不良情報にばかり惹き寄せられてしまう、つまりテンプレートに間違った空白を作ってしまいます。

本能的な恐怖は、漠然としています。ただ「死にたくない、苦しみたくない、どうしたらいいのだろう」と。それを乗り越えて「安定」を得るためには、「恐怖の種類を知る」事が必要になります。例えば目的地へ向かう場合ならば、道を間違える、予期しない渋滞が起こる、事故を起こす、電車に乗り間違える、電車が遅れるなどが、あなたが望む目的達成を邪魔する「恐怖の種類」です。

それを知っていればこそ、ルートや迂回路をしっかり調べたり、時間に余裕を持つなどの対策をすることができるわけです。そして、完全では無いにしろ出来る対策があることを知り、そのやり方を考えるということが、「安定」に繋がります。これを本能から理性への転化と言っても良いでしょう。

災害から「生き残る」ための対策もこれと全く同じなのですが、やはり本能的恐怖が先に立ち、多くの場合「大地震→死ぬかもしれない」というレベルで止まっている方が多いのではないでしょうか。しかし問題はその→の部分で、そこで何が起きるか、それがあなたにどう影響するかを知らなければならないのです。それが、災害における「恐怖の種類」です。

まず「恐怖の種類」を知ることで、そこで何が必要かがわかって来ます。もちろん、恐怖が消えることはありません。でも「地震で死ぬのが怖い」から、例えば「家具に潰されるのが怖い」となった時に、本能を乗り越えた「理性的な恐怖」に変わっています。その時点で、あなたの中には「家具に潰されないためにはどうするか」というテンプレートの正しい空白ができているわけです。そしてそれは対策が見える恐怖であり、その対策を考えることで「安定」が得られるのです。


本能的恐怖を乗り越えて「安定」を得るためには、まず「恐怖の種類」を具体的に知らなければなりません。そうすれば対策の方向性、つまりテンプレートの空白が見えて来るということです。そしてそれに見合った情報を探し、知識をつけて対策を進めることが、さらに「安定」に繋がるという良循環になります。

あとは、その空白に正しい情報を探して流し込んでやるわけですが、「家具に潰されないにはどうするか」という空白には、間違っても「大地震のメカニズム」や「水と食料を備蓄せよ」とか、ましてや「○月○日に大地震が来る」とかの類の情報は入りません。自然に、家具の転倒対策情報が目に入るようになります。それが「あなたが正しい情報を引き寄せる」、つまり「情報を選択する」ということなのです。

余談ながら、その段階になったあなたは、おそらく苛立つでしょう。苛立たなければおかしいのです。巷には、「生き残る」ためにはあまりにも「本当に役に立つ」情報が少なく、一見役に立ちそうな情報も、実際にやってみると困難だったりします。そんなものが報道や商業ベースで堂々とばら撒かれているのです。

さておき、「生き残る」ためのテンプレートを作るには、もうひとつの困難があります。それは、災害時にあなたの生命を危険に晒す要素が、あまりに多いということです。次回は、心理とは少し離れて、テンプレートに盛り込むべき最優先要素である、「人は災害でどのように死ぬのか」について、具体的に考えます。


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