☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【14・最終回】
■当記事は過去記事の再掲載です。内容は加筆修正しています。
普段持ち歩く防災グッズについて、少し補足させていただきます。
このシリーズは、自然災害、特に地震・津波災害時の主に外的要因から「生き残る」ためのグッズという観点で進めてきましたが、その他の留意点で、特に大切なことを記しておきます。
まず、これは該当する方のみなのですが、普段服用している薬の予備を、最低3日分は常時持ち歩くことが必要です。理由は言うまでもありませんね。
さらに、処方箋のコピーを持ち歩くと安心でしょう。大災害時は、出先で薬の補充ができる可能性は低くなりますが、その機会があっても薬の正確な内容がわからないと、せっかくのチャンスを失います。基本的には医師から投薬の指示が無いと、薬局は薬を出しません。しかし受診したくでもできない非常時には、なんとしても薬をもらわないとなりません。その際に薬の正確な種類がわからなければ、これは問題外ということになります。
大災害で重症者が多数出ているような状況では、病院では「トリアージ」が行われ、軽症や慢性疾患では受診できない可能性が大きくなります。また、人工透析など継続的な加療が必要な方は、かかりつけ以外にも必要な治療が受けられる病院をいくつか確認し、その記録を持ち歩く必要があります。
さらに、市販薬も必要に応じて持ち歩くこともあるかと思いますが、基本的には発災直後の混乱時において体調を維持するためものとなりますので、鎮痛解熱薬(バファリンなど)があると良いかと思います。他はそれぞれの必要応じてアレンジしてみてください。
もうひとつは情報の問題です。最近は連絡先情報を携帯電話、スマートホン「だけ」に記録している方が多いと思いますが、それを失ったり電源が落ちた場合、例えば家族の携帯電話に、記憶だけで電話やメールができますか?友人や親戚ともなれば、まず連絡先は記憶していませんよね。
非常時に連絡が必要な先は、電子機器に頼り切りにせずにメモを取り、財布など必ず持っているものの中に入れておきましょう。記憶に自信がある方でも、非常時の混乱の中では、なかなか思い出せないことも良くありますので、やはりバックアップが必要だと思います。
前述の薬や病院情報などももちろん、緊急時に必要な情報は皆、メモを持ち歩くようにしましょう。手帳などに書いておくのも方法のひとつですが、手帳を入れたバッグごと失うという可能性も大きいですから、やはり常時身に付けている財布等の中に、最低限の情報メモは必要かと思います。何しろ、非常時に一番強いのは、最もアナログな方法なのです。
これで、再掲載版「普段持ち歩く防災グッズ」シリーズを終わりにします。
■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。
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