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2014年7月16日 (水)

【防災の心理29】他人の不幸は…?

テレビでは相も変わらずワイドショーが人気コンテンツで、週刊誌の醍醐味と言えばやはりゴシップ、スキャンダル記事。ネットでは、なんだかんだとまとめサイトが人気です。

これらの人気コンテンツに共通するものは、敢えて思い切って断言しましょう。「他人の不幸」です。他人のひどい話ほど、耳目が集まるわけです。

「他人の不幸は蜜の味」という下世話な言葉があります。本来の意味は、周囲の他人に何か不幸があると、その分の利益が自分に回って来るということですが、事実上もうひとつの意味があります。語弊を恐れず言えば、「他人の不幸は面白い」のです。


ある有名作家が言いました。
「ある日突然、周りの人全部から『おまえなんか知らない』と言われたら、誰でもすぐに発狂する」と。実際にどうかはともかく、ある意味で真実を突いていると思いませんか。

言わんとすることは、精神的な意味で人の存在とは相対的なもので、周囲との関係性が必須であると。仮に社会との関係を自ら絶ったとしても、そこには社会と対立するという関係性が存在しています。なのに、ある日突然すべての人から関係を絶たれるどころか、「おまえなんか知らない」と存在さえ否定されたとしたら、人はとても正常ではいられないということです。

余談ながら、これはいじめの問題にも繋がりますよね。面と向かってからかわれたりケンカしているうちは、まだそこに関係性が存在するのですが、それよりダメージが深く大きいのは「無視」なのです。


さておき、そんな我々は、無意識のうちに自分の立ち位置を、周囲との相対関係の中に求めています。「私は他人の目は気にしない」と思っていても、それさえも「他人の目」があってこそ。絶海の孤島にひとりきりだったら、気にしないという概念自体が存在できません。

そんな我々が周囲との相対関係をを最も手軽に感じられるのが、「他人の不幸」というわけです。それも、自分とは直接関係の無い"赤の他人”であればなおよろしい。「あの人も大変だねえ」とか「バカだねえ」とか、心を痛めずに思えるのが一番です。最近話題の号泣氏など、はからずも見事にそのスロットにはまっているわけでw

そんな意識は、自分の立ち位置を相対的に押し上げます。「自分はあの人よりはマシだ」と、無意識のうちに感じさせてくれるのです。カタルシスを得られると言っても良いでしょう。

だから我々はつい「他人の不幸」に目をやり、「自分の不幸」を薄め、「自分の幸せ」を補強ようとします。そして、その手のネタを手軽に大量に供給してくれるのがワイドショー、週刊誌のゴシップ記事、まとめサイトなどというわけです。

しかしそのような意識は善悪だけで考えられる問題ではなく、我々が社会の中で生き、精神の健全なバランスを保つためにはある程度必要なことでもあります。もちろん、程度問題ではありますが。

ともかくも、ワイドショー系のネタは、あなたが見る見ないに関わらず、大抵の人にとって本質的に面白いわけです。と来れば、もう管理人の言わんとすることはおわかりかと。

防災とはワイドショー人気の対極に位置する「最も面白くない」ネタの宝庫というわけなのです。とても残念なことに。


■当記事は、カテゴリ【防災の心理】です。

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