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2014年7月31日 (木)

☆再掲載☆【対災害アクションマニュアル18】避難所チェックリスト

■当記事は過去記事の再掲載です。内容は加筆修正しています。


今回は、避難場所に関するチェックリストをお送りします。

リストはふたつの項目に分けます。まずはフィールドワークに出る前にチェックしておくことと、現場でチェックすることです。


☆すべての避難場所共通の事前チェックポイント(地図・ハザードマップによる)

□津波到達予想範囲ではないか

□液状化危険地域ではないか

□火災危険地帯ではないか(木密地域内等)

□揺れが強くなる軟弱地盤地帯ではないか

□周囲に化学工場、コンビナート等はないか

□徒歩圏内に他の避難場所はあるか、その周囲はどうか

□自宅からの経路は複数あるか


☆現場チェックポイント

□避難所までの移動時間はどれくらいか
 (最も遅い人の速度で考える)

□移動した時、どれくらい疲労するか
 (荷物を持っての炎天下、酷寒、暴風雨など悪条件を想定する)

□自宅等からの経路と周囲に危険はないか
 (住宅密集地・繁華街・倒壊危険物など)

□避難所周囲に危険要素はないか
 □古い建物、ブロック・石塀など(倒壊)
 □繁華街(落下物・火災・爆発)
 □住宅密集地(火災・火災旋風))
 □中小河川(津波遡上・土石流)
 □崖、土盛り、石垣、切り通し(崩落)
 □中小工場、石油・ガスタンク等(火災・爆発・有毒ガス)
 □近隣の中高層ビル(ビル風による火災旋風)

□建物の場合、倒壊・損壊の危険はないか
 (耐震補強の有無、外壁やガラスの落下、ガラス壁の破損など)

□河川敷、運動場等の場合、すぐ脱出できるか、避難時にどの辺りに位置を取るべきか

□屋外の場合、風雨、直射日光を凌げる場所があるか

□家族などと離散した場合、再集合できる目印があるか

□周囲の見晴らしはどうか、監視できる場所はあるか
 (津波・土石流・火災等の接近を察知できるか)

□避難場所及び周囲の地面の状態はどうか
 (雨、冠水、液状化などでぬかるみになるか)

□脱出経路は複数あるか、それはどこで、周囲はどうか


現実的には、このくらいかと思います。あまり細かく気にしても、かえって混乱を招きます。しかしこれだけでも、各項目すべてで「安全」な場所など存在しないでしょう。そこで必要なのは、現実の危険を知った上で、事前にそれらに対処する行動を考え、装備を揃えておくということです。

そしてその備えこそが、ギリギリの時に「命の一秒」を稼ぎ出すことに繋がるのです。

各項目の中で最も大切なことを強いてひとつ挙げるならば、最後の「脱出経路は複数あるか、それはどこで、周囲はどうか」ということでしょうか。

これは避難場所に限らず、どこにいる時でも常に意識しておくべきです。つまるところ、どんな危険からでも脱出できれば良いわけで、それを最短時間で行える備えこそが最も大切なのです。

なお、本文では「津波避難場所」の危険を特に取り上げていませんが、他の避難場所の危険と基本的に共通するものです。ただ、建物でない「津波避難場所」の場合は自然の高台であることが多いので、斜面、崖、石垣などが崩落する可能性を特にチェックしておかなければなりません。

加えて「想定を超える」津波の襲来に備えて、場所によっては「さらに高い場所に上がれるか」もチェックしておくべきでしょう。また、急な坂や階段を上ることが多いですから、最も体力の無い人がどれだけの時間で安全圏に避難できるかも、事前に知っておかなければなりません。


ところで、「避難場所の危険」に関する情報は、少なくとも自治体などの公式リリースには存在しないはずですし、一般的な「防災マニュアル」にもほとんど見かけません。前述したように、公式には「避難場所は安全」という前提になっているからです。しかし、現実には多くの危険要素が存在することは、おわかりいただけたかと思います。

だから行政や他人任せではなく、自分の命は自分で守る。そのためには自分で危険を見つけ、自分で備えること。それが当ブログの主要テーマでもある、「セルフディフェンス」(自己防衛)と「フェイルセイフ」(予防安全)の考え方です。

あなたとあなたの大切な人の命を救うのは、管理人も含めた「防災屋」や各界の「専門家」ではなく、あなた自身なのです。

次回からは、その他の危険について考えます。


■当記事は、カテゴリ【災害対策マニュアル】です。

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