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2014年7月30日 (水)

☆再掲載☆熱中症対策、間違っていませんか?

今年の夏も暑い日が続いています。最近、熱中症に関する過去記事へのアクセスが多いので、一部加筆修正の上で再掲載いたします。なお、初回掲載は2012年8月です。

(以下再掲載)
暑い日が続いています。連日、熱中症で救急搬送される人の数がニュースにならない日は無く、時には死者も出てしまっています。でも、そろそろそれが「当たり前」になって来ており、あまり注意が払われなくなっているような気もします。

熱中症対策は、どこでも盛んに言われている通り「体温を上げないこと」に尽きます。そのためには風通しの良い服装を心がけること、なるべく直射日光を受けないこと、暑い中での激しい運動を避けること、十分な水分と塩分など電解質を摂取すること必要です。ただ、水分の摂取に関しては誤解もあるようなので、ここで採り上げておきます。

先日、炎天下で少年野球の練習を見かけたのですが、子供用に親御さんが用意していたのは、緑茶のペットボトルでした。こんな間違いが、いまだにかなり見られます。なにが間違いかおわかりになりますか?おわかりにならなかった方、ここでしっかりと覚えてください。下手をすると、あなたやお子さんの命に関わる問題です。

緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒー、コーラなどのカフェインを含む飲料は、利尿作用、つまり尿を積極的に作り、体内の水分を排出してしまう効果があるのです。

多量の汗をかく運動をしている最中は、一旦尿になった水分も再吸収される部分が多いので、全体としてはあまり無駄にならないものの、尿になった段階で血中の水分量が下がり、汗となって排出される分量が減りますので、熱中症や脱水症のリスクはあまり下がりません。

汗をかき、それが蒸発するときに体表から熱を奪うことで体温の調節をしているので、汗が出ないことは即ち熱中症のリスク上昇に繋がるのです。

一方、あまり汗をかいていない時は尿の量が増えて、むしろ体内の水分量を減らす結果になってしまいます。暑い部屋の中で緑茶だけを飲んでいるような時は、自ら熱中症や脱水症のリスクを高めてしまっているようなものです。

ですから、熱中症対策としての水分補給は、カフェインを含まないかごく少量のみ含む飲料を飲まなければなりません。理想的なのは、電解質も一緒に摂取できるスポーツドリンクです。但し甘味料やカロリーの問題が別にありますから、それを除けば水、麦茶、ほうじ茶などが適しています。栄養ドリンク類は、一般に多量のカフェインを含みますので、別に水分補給をしなければなりません。

また、アルコールにも利尿作用がありますので、例えば炎天下でビールを飲んでいるような時には、別に水分補給をしないと、熱中症や脱水症のリスクが高まります。夏場のバーベキューパーティーなども、実は危険なのです。


暑い中で頭痛、めまい、吐き気などの変調を感じたら、すぐにたくさんの水分を採り、日陰や冷房の効いている場所で頭を高くして横になり、身体をしめつけているものを緩め、風通しを良くして休みます。すぐに体温を下げなければなりません。あおいで風を送ってあげると効果的です。また、氷やアイスパックがあれば、首の後ろや腋の下に入れて、動脈を流れる血液を冷やします。

この段階で、水分と一緒に塩の錠剤や塩分を含んだ飴などをなめると、脱水状態からの回復に効果があります。食塩を直接なめても、もちろんかまいません。

暑い中で頭痛を感じたら、それは脱水症の初期症状と考えられます。その段階を超えてめまいや吐き気を感じるようになると水を飲んでも回復せず、血中に直接水分補給する点滴が必要になることも多いので、決して無理をしないで、すぐに涼しい場所で安静にしてください。

水分補給のポイントですが、特に運動中は「のどが渇かなくても定期的に飲む」ということです。一定時間、例えば30分ごとにコップ一杯程度を補給するような方法で、熱中症や脱水症のリスクを大きく下げることができます。さらに、塩分を含んだ飴などをなめて、電解質の補給をすることで、さらに効果が上がります。

高血圧などで塩分を控えている人でも、たくさん汗をかいた際は、意識して塩分を摂ってください。塩分量を心配しすぎて熱中症になってしまっては、元も子もありません。心配な方は、かかりつけの医師に適当な塩分摂取量を確かめてください。

家の中などであまり汗をかいている自覚が無くても、身体全体から常時発汗していますので、水分量はどんどん減っていきます。特に下痢をしている時は、排便と共に大量の水分を失っていますので、意識的に多量の水分を採らなければなりません。

先日、熱中症や脱水症対策は当ブログでは採り上げないと書いたばかりなのですが、緑茶を飲まされている野球少年を見たら、やっぱり無視できなくなりましたw、いや、笑い事ではありませんよほんと。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

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