【地震関連情報7/3】茨城県北部で震度4
本日7月3日午前7時58分頃、茨城県北部の深さ10kmを震源とするマグニチュード4.1の地震が発生し、茨城県日立市などで最大震度4を観測しました。
この地震の震源域は、東日本大震災後に急激に活発化した福島県浜通り南部から茨城県北部にかかる震源域で、深さ10km程度での浅い地震が多発しています。
震災後に活発化した震源域の中で、震災震源域以外では最も発生回数が多い震源域でしたが、震災から3年以上経ってかなり落ち着いて来てはいます。しかし現在でも他の震源域に比べてかなり頻発が続いています。下図は東京大学地震研究所発表の資料をお借りしたものです。
上図は本日7月3日から過去一週間の震央ならびに深さを表していますが(無感地震も含む)、福島県浜通り南部から茨城県北部にかけて、ピンク色(浅い震源)の点が集中しているのがわかります。
また、他に千葉県北東沖で浅い地震が集中しているのがわかります。ここも震災後に急激に活発化した震源域ですが、福島県浜通り南部-茨城県北部震源域の方が、震災後からずっと発震回数ははるかに多くなっています。
福島県浜通り南部-茨城県北部震源域では、小規模地震が頻発する中で、時々震度4~5強の地震が発生するという傾向が見られますが、震災から時間が経過するにつれて地震発生回数は漸減傾向で、大きめの地震の発生頻度も下がってきています。
前にこの震源域で起きた震度4クラスは、今年1月9日のマグニチュード4.5でしたが、その直前の2013年12月31にはマグニチュード5.4、震度5弱が発生しています。同一震源域である福島県浜通り南部では2013年9月20日にマグニチュード5.8、震度5強が発生しています。震災から1年後くらいの段階では、1~2ヶ月に一度以上の頻度で震度4以上が発生していたことからすれば、発生頻度はかなり下がって来ているものの、まだ大きめの発震をするポテンシャルは失っていないようです。
この震源域でさらに巨大な地震が発生することは事実上考えにくいのですが、震源深さが10km以下と浅いために、震源直上付近では、マグニチュード規模の割にはかなり強い揺れになることが予想されますので、周辺地域では引き続き警戒が必要です。
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