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2014年8月11日 (月)

【防災の心理34】備えていれば、助けられるか?

前回は、自分が大災害などの凄惨な現実に直面した時に気後れせず、必要な行動が素早くできるように、普段は『ブルーシートの向こう側』に隠された現実を自らの意志で見て、“慣れて”おくのもひとつの方法だということを述べました。

私事ながら、管理人がそういう意識を持ち始めたきっかけは、ちょうど30年前の明日にさかのぼります。

1985年8月12日、羽田から大阪伊丹空港へ向かった日本航空123便の機体に異常が発生し、約30分間の迷走飛行の後、群馬県の山中、御巣鷹山の尾根に墜落しました。そして単独機の事故としてはいまだに世界で最悪の、520人もの犠牲者が出たのです。三十回忌を前に、改めて犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

管理人は群馬県の出身でして、あの事故の時には遺体収容などの拠点となった群馬県藤岡市のすぐ近くにいました。事故からしばらくの間、家の近くには警察や自衛隊の臨時ヘリ基地が設営され、周辺のホテルなどには全国から犠牲者の遺族が集まるなど、騒然とした中で日々を過ごしました。もとより航空機好きの管理人ですし、決して他人事とは思えない事故なのです。

余談ながらその後、あの事故については個人的にかなり情報を集め、一時はネット上で議論もやっていました。そこで遭遇したのが、薄弱な知識と情報を元に『米軍機が撃墜した』だの『自衛隊の標的機が衝突した』だの主張するエセ科学系や陰謀論者で、あの手の人種とは議論しても無駄なんだなということを痛感したのですが、それは余談。

当時はマスコミの報道基準も今より甘く、かなり凄惨な現場映像も公開されました。それをきっかけに、航空機事故を始めとする重大事故や災害における人体の損傷についても知識を深め、それは現実的な対策として、当ブログ記事にも反映されています。


あの事故から時間が経つにつれて、現場のあまりに凄惨な状況をさらに知ることになりましたが、そこで思ったのが、自分がその現場にいたら何を感じ、何ができるだろうかということだったのです。例えば、自分が派遣された自衛隊員だったら、あの現場に躊躇無く入って行けただろうかと。

もっとも、最初から何も感じない人がいるはずもありません。でも、必要ならばやらなければならない。無理矢理にでも"慣れる”ことが求められるのです。それが義務や任務ではないバイスタンダーでも、遺体の中から生存者を探し、激しく損傷した外傷の応急処置をして、速やかに医療関係者に引き継ぐ行動が、救命率を上げることになります。そこで怖いだの気持ち悪いだの言っている暇はありません。

もちろん、見ず知らずの他人のために限ったことではありません。それ以前に、そこで苦しんでいるのが自分の家族や大切な人だったら、ということです。そこで、ただ呆然と立ち尽くすことしかできない人ではありたくない。

管理人のそういう思いの原点は、もう30年も前のことになる、あの事故だったのです。その後阪神・淡路大震災、福知山線脱線転覆事故、東日本大震災の状況を見聞して、さらにその思いは強まっています。いずれの場合もバイスタンダー、つまり救護が義務ではない、そこに居合わせた人々の無償の努力によって、多くの命が救われたのです。


今回はほとんど管理人の私事になってしまいましたが、ではこれまで述べたような意識を持って備えていれば、人はみな積極的にバイスタンダーとして積極的に活動できるようになるのでしょうか。

実はそこにもうひとつ、大きな心理の壁があるのです。


■当記事は、カテゴリ【防災の心理】です。


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