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2014年8月 6日 (水)

【中国・雲南地震関連】防水・防寒を強化せよ!

中国、雲南省で8月3日に発生したマグニチュード6.5の地震被害が拡大しています。既に確認された犠牲者数は400人を超え、被災者数は109万人に上ると言われています。

この地震の詳細なデータはまだ入手できていないのですが、発生場所と被害の状況からして、浅い断層が動いた『内陸直下型地震』と考えられます。

被害が拡大している大きな理由のひとつは、建物の構造です。倒壊した建物は2万5500戸に上るのされますが、その多くが現地の伝統的な煉瓦積みや土壁に瓦葺きという構造でした。このような建物は強い地震で倒壊しやすく、煉瓦や壁が割れて崩れることによって、屋内や周囲の生存空間が著しく小さくなるのです。これは、土壁の建物が多いイランなどで、比較的小さな地震でも多数の犠牲者が出る状況と似ています。

今後救出作業が進むにつれて、さらに被害が拡大するのは間違いなさそうです。最新の報道では、川の上流部に形成された山崩れによる土砂ダムの水位が上がり、決壊の危険が大きくなっているとのことです。


この地震被害でひとつ注目すべきは、強い余震の多発はもとより、被災地が強い雷雨に見舞われているということです。このため、山崩れによる道路の寸断とも併せて、救出作業が難航しています。

ただでさえ広大な中国のさらに山間部、しかも豪雨ですから、その困難さは想像するに余りあります。中国よりはるかに狭く、人員、資機材を世界最高レベルで集中的に投入できた東日本大震災でさえ、救出作業はあれほど難航したのです。

問題は、家を失った被災者です。豪雨を凌げる避難所なども、我が国ほど整備されていないでしょう。天候と地震との関係は全く偶然です。我が国においては、今回のような荒天下での巨大災害は事実上起きていないようですが、これは単に幸運だったと言えます。

しかし東日本大震災は寒い季節に起きましたし、翌日に起きた長野県栄村地震の被災地は、豪雪に閉ざさされていました。それだけでも被災者には非常に過酷な状況でした。

最悪のケースを想定すれば、例えば今回の四国豪雨の最中に東南海・南海地震が起きないとは、誰にも言えないのです。

我が国においては過去にあまり実例が無いだけに、個人の災害対策において『防水・防寒』対策が手薄になりがちなことを、当ブログでは当初から指摘して来ました。

でも、今回の雲南地震のようなことも、当然ながら起こるのです。もし今の季節に日本のどこかで地震が起きたら、被災地は激しい雷雨や台風などの荒天に見舞われることになるのです。瓦礫の街を大型台風が直撃するような状況、想像したことはありますか?それは決して絵空事ではありません。

さらに、これも我が国では過去にほとんど例が無いのですが、猛暑の季節に大地震が来てライフラインが途絶したら、『安全・衛生』の問題も急浮上してきます。あらゆるものの腐乱が進み、飲み水の危険も増え、トイレの処理不良による感染症も発生するでしょう。

衛生不良の問題は、目に見えないだけに軽視されがちですが、真綿で首を締めるようにじわじわと、しかし確実に、大規模に襲って来るのです。十分に飲み水が確保できない猛暑の中で下痢になるだけでも、すぐに生命に関わる状況に陥ってしまいます。

ですから、今回の雲南地震を他山の石として、皆様の災害対策の中での『防水・防寒』と『安全・衛生』についてチェックし、不備があれば強化されることを強くお勧めします。

具体的に備えておくべき装備については、当カテゴリの次回記事でまとめます。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

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