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2014年9月25日 (木)

【地震関連情報】福島県沖で震度4が連続

昨日9月24日午後9時45分頃と約45分後の10時31分頃、福島県沖の深さ50kmを震源とする最大震度4の地震が連続発生しました。マグニチュード値はそれぞれ5.0と5.2でした。

これらの地震は、東日本大震災後に多発するようになった広義における余震で、陸側の北アメリカプレートの下に潜り込む太平洋プレートの岩盤(スラブ)内で起きる『スラブ内地震』です。

地震のタイプ自体は珍しくないのですが、ほぼ同じ震源でマグニチュード5級、震度4が短時間のうちに連続発生するのは、震災直後から数ヶ月後までの超多発期を除くと、非常に珍しいことです。後の地震の方がマグニチュード値が上がっているので本震と余震と言う関係ではなく、発生規模が近いことから前震と本震でもありません。あくまで、ほぼ同じ場所で大きめの地震が2回連続発生したということです。

マグニチュード値の差は0.2で、これは放出されたエネルギーが約2倍ということです。マグニチュード値は0.2増えるとエネルギーは約2倍、1増えると約30倍となります。つまり後の地震の方がずっと大きかったものの、震源が陸地から少し離れた海底だったので、両方とも陸地は震度4で済みました。このタイプの地震は、陸地のごく近くの海底や沿岸の陸地直下で起きることもあり、今回のような規模の場合は震度5弱以上になります。

今回、比較的大きな地震が2回続いたことは単なる偶然なのか、何かの動きに関わるものかはわかりませんが、確実なことは、このタイプの地震はまだこれからも長い間発生し続け、時々大きめに発震することがあるということです。このタイプの『スラブ内地震』が巨大地震に発展することは考えにくいのですが、大きな被害が出るレベルにならないとも言い切れません。

とりあえず、2回続いたからと言ってすぐに危険だとか大地震の前兆だとか考える必要は無いでしょう。前述の通り、このタイプの地震はメカニズムが明らかな震災の余震であり、起こるべくして起こっているものです。

しかし、この1~2ヶ月程で、日本列島各地の地震発生傾向が少し変わって来たようにも見えますので、他の震源域も含めて、しばらく注視すべきかと思います。ただし、このような変化は何度も繰り返されて来たことなので、すぐに危険と結びつけるべきものでもありません。

根拠の無いアオりには、くれぐれもご注意を。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

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