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2014年9月

2014年9月30日 (火)

【告知】新ブログへ移行します

いつも『生き残れ。Annex』をご愛読いただきまして、誠にありがとうございます。

突然ではありますが、当ブログは近日中に新ブログへ移行しますことを告知させていただきます。

とは言っても、タイトルもスタイルも基本的にこれまで通りです。移行先は決まり次第お知らせしますが、新ブログは独自ドメインの下、高機能ソフトWordpress(ワードプレス)を使ってお送りしますので、より表現の幅が拡げられるかと思います。

なお、移行前の記事については当面はこのままココログに残し、新記事から移行する予定です。


現在は、ココログのシステム上の理由でスマホからのコメント、メールをお受けすることができませんが、新ブログではすべてお受けできるようになります。

10月中には移行する予定ですので、新ブログ移行後も、『生き残れ。Annex』をよろしくお願い致します。


『生き残れ。Annex』管理人 てば拝

【御嶽山噴火】何が起き、何ができたか。

御嶽山噴火の被害が拡大しています。未だ行方不明者の正確な数も把握できておらず、今後さらに犠牲者数が増えるものと予想されます。

当ブログとしましては、当記事をもって御岳山関係の記事を一旦終了します。ここで改めて、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、心と身体に傷を負われた皆様に、心からお見舞いを申し上げると共に、行方不明の方々が一刻も早く救出されることをお祈りさせていただきます。

現時点でわかっていることをまとめてみます。

■9月10日、11日に山頂付近での火山性地震が急増したが、その後平常値に戻り、マグマが上昇して噴出する噴火(マグマ噴火)の危険が上昇しているとは判断されなかった。

■地震以外に、火山性微動の増加、噴気の増加などの兆候は観測されていなかった。

■9月27日に、地下のマグマが地下水脈に触れ、水蒸気爆発が発生、山頂下南西斜面に複数の火口と噴気孔が出現した。マグマの噴出は無かったが、大量の噴石と噴煙が放出された。前回1979年の噴火と同様の水蒸気爆発で、規模もほぼ同程度と見なされている。

■山頂付近には大量の噴石が降り注ぎ、噴煙が南側斜面を中心に山腹を流れ下って火砕流(火砕サージ)となった。しかしマグマ噴火ではないために火山ガスの温度が低く、火口にごく近い場所を除いて、致命的な温度にはならなかった。

■紅葉見物のハイシーズンで、しかも登頂者が最も多い時間帯に噴火したため、犠牲者が多数に上った。犠牲者の多くは噴石の衝突によって致命的な傷を負ったか、動けなくなったものと思われる。火口のごく近くでは、まだ高温のガスを吸って呼吸器に熱傷を負い、動けなくなった可能性も指摘されている。


次に、このような場面に遭遇したらどうするかについて考えたいと思ったのですが、管理人は本格的な登山経験がありませんので、想像だけで語るのもどうかと思います。でも、敢えて一般論で考えてみます。

噴石に限らず、飛来物からの防護にはとにかく建物や遮蔽物の陰に入ることですが、突然の噴火や爆発ではその余裕が無いこともあります。できることは、わずかでも窪地や棚場の陰、少しでも大きな岩などの谷側に身体を伏せて暴露面積をできるだけ小さくし、荷物などで頭部と上半身の中心部(バイタルゾーン)をできる限り守ることだけです。

これは単に、小さな的には当たりづらいという確率の問題です。爆発ならば短時間で飛来物の危険は去りますが、噴火の場合は噴石の飛来が長時間続くので、あとは運を天に任せるしかありません。

火砕流が自分の方に迫って来きたら、最も優先されるべき行動は、流れから直角方向に移動して流域から外れることで、雪崩の場合と同じです。しかし火砕流ははるかに大規模で、居場所、地形など大きく運に左右されます。でも、最後まで諦めないことです。

火砕流の流域では、山麓方向に逃げても確実に追いつかれます。今回はガス主体の軽く低温の火砕サージで、速度もそれほど速くなかったようですが、映像を見ると時速30~50km程度はあったようです。さらに密度が高い火砕流の場合は時速100km以上、最高で時速160km程度にもなることもありますから、できる限り流域から外れることを最優先と考えなければなりません。

同時に、鼻と口をタオルや天然繊維のスカーフなどでできるだけ厚く覆い、熱と火山灰などの粉塵から呼吸器を守らなければなりません。運に恵まれれば生き残れる確率が、そしてその後も行動できる確率が上がります。

登山経験の無い者が語るべきことではないかもしれませんが、現実的な方法として考えてみました。もしより良い方法があれば、詳しい方のご意見もいただければと思います。


今回公表された、登山者が火砕サージに巻き込まれる映像を見て思ったのは、もし自分があの場にいたら、死を覚悟しただろうということです。目の前に迫る噴煙の壁は、数百度の温度の“はず”で、山小屋に逃げても助からないと考えたでしょう。

そして、一縷の望みに賭けて、ひたすら斜面を横切って逃げたと思います。もしかしたら、それが悪い結果に繋がったかもしれませんが、多分そうしたでしょう。

今回は火砕サージの温度が致命的なほどではなくて、本当に良かったとしか言えません。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


2014年9月29日 (月)

【御嶽山噴火】予知困難なレアケースだった

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御嶽山噴火の犠牲者が、大変な数に上っているようです。犠牲になられた方のご冥福をお祈りすると共に、心と身体に傷を負われた皆様、関係された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。また、未だ安否不明の方の一刻も早い救出をお祈りしております。

今回の御岳山噴火は、前回の1979年と同じく、水蒸気爆発だったことが気象庁からも発表されました。管理人も噴火当日の記事でそう予想はしていましたが、状況がわかって来るにつれ、あまり困難な状況だったことがわかってきました。

通常の噴火ならば事前に火山性地震や火山性微動の増加、噴気の増加などの兆候が数多く観測されますが、水蒸気爆発の場合はマグマが大量の地下水に触れた段階で発生するので、事前の兆候がつかみづらいのです。

御嶽山では、9月11日頃から僅かに火山性地震の増加が観測されていましたが、すぐに噴火に繋がるようなレベルではありませんでした。しかし、その時点でマグマが多少上昇し始め、ついに地下水と接触してしまったというわけです。

水蒸気爆発の場合でも、普通は事前に噴気の増加などが観測されます。今回のようにほとんど何の兆候もなく、いきなり爆発に至るというのは非常にレアケースですし、それが観光客で賑わう時期の、しかも登頂者が最も多い時間に起きてしまったという不運があります。

その一方で、大きな幸運もありました。火砕流(厳密には火砕サージ)の温度が、かなり低かったのです。通常の噴火では火山ガスの温度は数百度に達し、人が巻き込まれたら例外なく全滅です。水蒸気爆発でも、マグマの噴出を伴えばガスは高温化しますが、今回は新しいマグマの噴出はほぼ皆無で、火山灰を分析した結果でも、成分のほとんどが古い溶岩に由来するものだったそうです。

このため、火砕サージとなって流下した火山ガスの温度がすぐに100℃以下に下がっていたようで、巻き込まれてもやけどをしないレベルだったのが、何よりの幸運でした。犠牲になった方の多くは、噴出した岩石などが衝突し、動けなくなった後に火山灰に埋もれたものと考えられます。

また、新しいマグマの噴出があった場合、半固体の溶岩が空中を飛びながら冷え、下画像のような紡錘型に固まった火山弾となることが多くなります。
Photo
今回は、割れた岩石の噴出は多く見られているようですが、現時点では溶けた溶岩が空中で固まったような火山弾が見られたという情報も無いので、やはり新しいマグマの噴出はほとんど起きていないようです。


全く余談ではありますが、最近の報道で目に付く『心肺停止』という文言について、少し解説しておきましょう。今回の噴火でも、意識不明→心肺停止→死亡という段階で報道されています。

まず『意識不明』とは、あくまで素人が見てそう見えるというレベルです。医学的な裏付けはありません。次に『心肺停止』とは、医師ではない有資格医療関係者、例えば看護師や救急救命士が診察して、脈も呼吸も停止しているという状態です。しかし、そこで死亡の判定はできません。

『死亡』を判定できるのは、医師だけなのです。『死亡』とは医学的だけでなく法律的な意味もありますから、医師以外の判定は禁じられています。しかし明らかに死亡しているような状態の場合、例えば消防では『社会的死亡』と呼んだりしますが、法的にはまだ死亡者ではありません。あくまで生存者と同様の『要救護者』なのです。

御岳山のニュースで、『心肺停止』者の数が増えて行くのは、山頂の現場に医師が入っておらず、救急救命士しかいないことを表しています。恐らくまだ噴火の危険があるからかと思われますが、DMATとして現場入りした医師は麓で待機していて、搬送されてきた『要救護者』を診察し、その時点で『死亡』が判定されて発表されているわけです。

死亡時刻については、明確に時刻が判断できる根拠が無い場合、すべての犠牲者が噴火時刻における同時死亡という形になります。これは大災害など個別の状況がわからない場合の通常の手続きで、民法でも定められています。

しかし過去の災害では、明確な根拠が無いまま状況によって死亡時刻に差がつけられた結果、相続などのトラブルが多発したことがあります。それを教訓に、その後は原則として災害発生時において同時死亡という形が取られるようになりました。例えば親子が死亡した場合、どちらが先に死亡したかで相続などが全く異なって来るため、根拠が示されなければ確実にトラブルになるのです。

こういう話も、災害死における現実のひとつではあります。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


2014年9月27日 (土)

【削除済み】

■お知らせ■

当記事は掲載画像に取り違えがあることがわかりましたので、記事を削除させていただきました。悪しからずご了承ください。

木曽御嶽山が噴火

本日9月27日午前11時53分ごろ、長野・岐阜県境の御嶽山が噴火しました。周辺では9月11日頃から火山性地震の増加が観測されていましたが、噴火が切迫しているとは判断されず、入山規制もされていない中での噴火でした。

報道や映像などから、現時点でわかることをまとめてみます。

噴火は山頂部の旧火口ではなく、山頂に連なる南側斜面を中心に、複数の新しい火口と噴気孔ができているようです。噴煙は白色が主であることなどから、水蒸気爆発の可能性が高いと思われます。実際に、御嶽山では以前から水蒸気爆発の可能性が指摘されていました。

噴火直後に発生した“火砕流”は、火口から3km程度流下したとのことで、それが事実であれば火砕流ではなく、軽量のガスが主体の”火砕サージ”と思われます。一般に、密度が低い“火砕サージ”は火口から5km程度の距離で流下を止めることが普通です。より密度が高い“火砕流”は、もっと長い距離を流下することが多くなります。

山頂下の斜面で“火砕サージ”に巻き込まれたと思われる映像では、巻き込まれた後もある程度明るく視界もあり、温度も危険なほどではなかったようですので、やはり火山ガス主体の“火砕サージ”と思われます。

但し、報道などのレベルでは、火砕流と火砕サージを厳密に区別することはありません。コメントする専門家も、あえて一般的な“火砕流”という文言でまとめているようです。

火砕流より低温・低密度の火砕サージとは言え、火口周囲や直下ではかなり高温、高密度だったと思われますので、周囲にいた登山客の安否が気遣われます。

なお、長野・岐阜県境の御嶽山付近では、東日本大震災後に地震活動が活発化している場所がありますが、火山活動との直接の関連は見られないとされて来ました。

少なくとも、震災後に多発している地震は火山性ではなかったということは事実ですが、噴火の遠因となった可能性は否定できません。これについては、今後の情報や分析を待ちたいと思います。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

【宏観現象による地震警戒情報】井戸水の変化後まとめ

9月18日の記事で、久しぶりに千葉県北部の井戸水に変化が出たことをお伝えしましたが、その後のまとめをお送りします。

結論から言うと、それらしい地震はあったものの、はっきりとした関連は見られませんでした。

井戸水の変化と関係のありそうな地震としては、9月24日に起きた茨城県南部での震度1と、同日に発生した千葉県北西部の震度1があります。

ただし、茨城県南部は9月16日に震度5弱が発生した震源とほぼ同じで、その余震と考えるのが普通です。千葉県北西部は井戸にごく近い場所の地震ではありますが、過去に関連が見られた深さ70~90kmの地震ではなく、最近目立ち始めた深さ10km以浅の地震であり、そのタイプと井戸水の変化について関連があるかどうかは、過去のデータが無いのではっきりしません。もしかしたら関連があるかもしれない、というレベルです。

その一方で、これは後から聞いた話なのですが、9月24日に起きた福島県沖深さ50kmを震源とする2回の震度4の直前にも、井戸水にかなりの臭いが出ていたそうです。

過去には、震災後に茨城・福島県沖で多発しているこのタイプの地震と、千葉県北部の井戸水の変化にはっきりとした関連は見えていませんので、これは偶然の一致という可能性が高いかと思われます。

24日以降は、過去に井戸水と関連があった震源での地震は起きていませんので、むしろ24日から1週間程度以内に、茨城県南部、千葉県北西部、千葉県北東部とその周辺での地震があるかもしれないと考えるべきかと思います。

とりあえず、今回は井戸水の変化と地震についての明らかな関連は見られなかった、というのが結論になるかと思います。同時に、24日に出た臭いについて、9月末くらいまで”様子見”という感じです。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

2014年9月25日 (木)

【地震関連情報】福島県沖で震度4が連続

昨日9月24日午後9時45分頃と約45分後の10時31分頃、福島県沖の深さ50kmを震源とする最大震度4の地震が連続発生しました。マグニチュード値はそれぞれ5.0と5.2でした。

これらの地震は、東日本大震災後に多発するようになった広義における余震で、陸側の北アメリカプレートの下に潜り込む太平洋プレートの岩盤(スラブ)内で起きる『スラブ内地震』です。

地震のタイプ自体は珍しくないのですが、ほぼ同じ震源でマグニチュード5級、震度4が短時間のうちに連続発生するのは、震災直後から数ヶ月後までの超多発期を除くと、非常に珍しいことです。後の地震の方がマグニチュード値が上がっているので本震と余震と言う関係ではなく、発生規模が近いことから前震と本震でもありません。あくまで、ほぼ同じ場所で大きめの地震が2回連続発生したということです。

マグニチュード値の差は0.2で、これは放出されたエネルギーが約2倍ということです。マグニチュード値は0.2増えるとエネルギーは約2倍、1増えると約30倍となります。つまり後の地震の方がずっと大きかったものの、震源が陸地から少し離れた海底だったので、両方とも陸地は震度4で済みました。このタイプの地震は、陸地のごく近くの海底や沿岸の陸地直下で起きることもあり、今回のような規模の場合は震度5弱以上になります。

今回、比較的大きな地震が2回続いたことは単なる偶然なのか、何かの動きに関わるものかはわかりませんが、確実なことは、このタイプの地震はまだこれからも長い間発生し続け、時々大きめに発震することがあるということです。このタイプの『スラブ内地震』が巨大地震に発展することは考えにくいのですが、大きな被害が出るレベルにならないとも言い切れません。

とりあえず、2回続いたからと言ってすぐに危険だとか大地震の前兆だとか考える必要は無いでしょう。前述の通り、このタイプの地震はメカニズムが明らかな震災の余震であり、起こるべくして起こっているものです。

しかし、この1~2ヶ月程で、日本列島各地の地震発生傾向が少し変わって来たようにも見えますので、他の震源域も含めて、しばらく注視すべきかと思います。ただし、このような変化は何度も繰り返されて来たことなので、すぐに危険と結びつけるべきものでもありません。

根拠の無いアオりには、くれぐれもご注意を。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

2014年9月21日 (日)

【徹底的に防水・防寒を考える02】手を濡らすな!

一般的な“防災グッズ”には大抵含まれている定番のひとつが、軍手。その利用範囲の広さは言うまでもありません。

手袋としての用途はもとより、目の粗い繊維と考えれば、汗拭き、雑巾代わり、水の濾過装置の最上層に詰めて大きなゴミを濾すなどにも使えます。その他、ガムテープなどと併用することで、いろいろな場所の保護にも応用できます。

出血部分に固く畳んだ軍手を当ててタオルやガムテープなどで巻くことで、圧迫止血をするような使い方もできます。もちろん衛生的にはよろしくないので、あくまで医療用品が無い場合の応急手段ですが。

このように利用範囲が広い軍手を、ある程度まとまった数備えておくことは必須です。まとめ買いしても安いですし。でも、市販の防災セットには、大抵一組か二組くらいしか入っていないんですよね。災害時には、そんなものじゃ足りません。 最低でも10組は欲しいところです。


さておき、そんな軍手の弱点は、“濡れると使いものにならない”ということ。最低限、手の保護にはなりますが、吸水性が良いだけに濡れるとダラダラに伸びてしまい、細かい作業はできなくなります。何より、寒い季節には一番冷えやすい指先を、どんどん冷やしてしまうことになります。

手の保護にしても、例えば瓦礫の後片付けをする時など、トゲだらけの木材や尖ったものを扱う際には、あまり効果が無いのです。

この『軍手をしていても手がトゲだらけになった』という声は、阪神・淡路大震災後に多く聞かれました。それが、非常持ち出しにはトゲ抜きを入れておけという教訓になっています。刺さったトゲを放置すると、不快なだけでなく化膿すると大変なことになります。手もろくに洗えない断水下では、想像以上に重大な問題です。

そして東日本大震災では、軍手の弱点がさらに露呈しました。津波被災地は水と泥だらけで、しかも雪が降る寒さです。そんな中では使いにくいだけでなく、とにかく手が冷えて仕方ないと。そこで誰もが欲しいと思ったのが、ゴム手袋。それも、作業用の頑丈なものです。
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そんな教訓があるにも関わらず、相変わらず“防災セット”にはほとんど入っていませんね。理由は簡単。コスト的に合わないからです。そんな”売り手の事情”で、『本当に必要なもの』をオミットされたらたまりません。まあ、手袋類に限ったことではありませんが。

ならば自分で用意しましょう。ホームセンターへ行けば、数百円程度でいろいろ選べます。ところで、お気づきの方もあるかと思いますが、東日本大震災から1年後くらいからは、多くのコンビニで作業用ゴム手袋が売られるようになっています。これなど、教訓に基づいた需要に敏感に反応しているということなのでしょうが、肝心の”防災グッズ業界”の反応が鈍いのですから、何をかをいわんやです。

なお、同じものでもコンビニよりホームセンターや通販の方が、かなり安く入手できます。でも面倒な方は、お近くのコンビニでどうぞw

なにしろ作業用ゴム手袋は、【防水・防寒】だけでなく手先の保護や衛生維持にもとにかく役立ちます。災害下ではろくに手を洗えないということが意外にも軽視されているのですが、そんな中で泥や汚物を扱わなければならないのです。さらに、ケガ人の救護の際には、血液感染防止用としても必須のものなのです。

さらに、作業用の厚手だけでなく、これも用意しておきたいもの。
Blog_005

台所用や園芸用の、薄手のゴム手袋です。細かい作業やケガ人救護のためには、こちらの方が向いています。災害直後はトイレの環境が酷くなることも多いのですが、そんな時にはめるだけでも、気持ち的にもかなり楽です。なにしろ、手が洗えないのですから。

余談ながら、管理人はかつて白いゴム手袋を車載EDCグッズに入れていたのですが、実際の交通事故現場で頭から大出血したケガ人の救護に使った際、白い手袋が血で真っ赤に染まったのを見て、その後は青にしました。ビジュアル的に、かなり楽になりますね。

さらに、用意しておきたい手袋はこのようなもの。
Survive_001
厚手の革手袋です。水濡れしない場合の重作業では、手の保護と防寒に最も適しています。熱にも強いので、たき火をする時には必須。画像のものは作業専用ではないので、価格も2000円くらいと高めですが、普段持ち歩くEDC装備としてはお勧めです。平常時の街中でも、あまり違和感なく使えます。

作業専用の革手袋ならば、ずっと安く入手できます。非常持ち出しに入れておくならば、そちらがお勧めです。当記事で紹介したものもしくは同等のものは、文末にAmazonの商品リンクを貼っておきます。

最後に。またもやではありますが、ゴム手袋は放射線環境下での屋外作業には、絶対に必要なものです。流水で良く洗い流せば、繰り返し使えます。ちなみに、緑色の奴(最初の画像)は、管理人が福島の警戒区域内で使ったそのものです。もちろん、よーく洗ってありますw

この際ですから使用時の画像、載せておきますね。2011年5月中旬、福島県南相馬市某所です。
Fukushima01

※以下、Amazonの商品リンクです。
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■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。


2014年9月19日 (金)

災害時にはこんなバイクがイイネ

9月10日にアップした記事に続いて、バイク関係をもう一本お送りします。

災害時の移動や輸送には、オフロードバイクが大活躍します。渋滞していても、多少道路が荒れていても走れますし、ライダーに技術があれば道路以外の場所もかなり走れますから、警察、消防、自治体や一部の企業では、災害対応のオフロードバイク部隊を運用しています。
Police
Fire

管理人は先日の記事の通り、かつては山野を相当走り込んでいましたが、今はバイクを持っていません。そこで、友人が作った災害対応バイクを紹介したいと思います。

それは、個人が装備する上で理想的とも言えるバイクでした。なお、記事中バイクに詳しい方向けの専門的な記述が多くなることをご了承ください。
Bike02
古いなあと思われた方、多いでしょうねwかなり昔のホンダシルクロードです。メカマニアの友人が古いバイクを再生したもので、外観はヤレていますが、エンジンも含めて中身は完全な状態です。

まず、何故シルクロードかということですが、曲がりなりにも現在入手できそうなバイクのうち、理想的な性能を持っているからなのです。荒れた場所をゆっくり走るために一番大切なのは、足周りの性能云々よりも”二輪二足”走行ができることが大切。その点シルクロードは、トライアル車並みの低シート高で両足がべったりと地面につけられますから、かなり無茶な地形でも、足で漕ぎながら前進できます。

さらに、1速よりさらに低い『スーパーローギア』を装備しているので、登り斜面などで超低速走行が最も楽なバイクなのです。しかも、サスペンションもそれなりにストロークと強度があるので、段差越えや階段の上り下りのようなことも、かなり対応できます。

似たようなバイクであるホンダFTR、カワサキ250TR、スズキグラストラッカーなどは、フレームやサスペンションがあくまでロードバイクのものですので、荒れた場所は大して走れません。ヤマハセローはかなり良いのですが(前画像で警察、消防が使っている奴です)、シルクロードの方が車高が低く、ツインショックなのでシートレール周りがより低く頑丈で、重い荷物の積載に向いています。 そして何より規制前の250cc、パワーが違います。

そんなシルクロードに全天候対応のプラコンテナを載せて、キャリア横にはワイヤーカッターを装備しています。
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ワイヤーカッターがあれば、垂れ下がった電線や金網フェンスなどを切って前進することができます。ちなみにこのバイクのオーナーは電気屋さんなので、感電するようなヘマはしないはずw

プラコンテナは20リットルポリタンク二個が収まる容量がありますから、燃料や水などの輸送に最適です。下画像は10リットルのジェリカンを入れた状態で、それでもこれだけの余裕がありますから、かなりの荷物を運べます。
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これが基本装備で、さらにタンク上にバッグを載せ、ライダーがリュックを背負えば、相当な量の物資を運ぶことができるのです。

と、言うわけで、オーナーのご厚意により、実際の災害時にバイクで出るならこういう格好というコスプレで撮影させていただきました。こんな風にブログに出るのは初めてですね。すいませんこんな奴が書いてます。でも、顔晒してがっかりされてもいけませんのでw、周囲の家も含めて加工させていただきました。
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本当は防災士のジャケットを着ようと思っていたのですが、撮影日のあまりの暑さに断念しました。

装備を一応説明しますと、編み上げブーツに、様々な状況で膝を守るニーパッド、腰の弾帯には米軍の折りたたみスコップ。本番ではさらに水筒、ファーストエイドキットなどのバッグをつけることになります。背中にはプラボックスに干渉しない大きさの軍用MOLLEリュック、手袋は強度優先で厚手の革製です。

リュックの上には、綿製の大型スカーフ(シュマグ)を装備。これは防水・防寒・ホコリ対策の覆面、三角巾、包帯代わり、風呂敷などなんでも使える優れモノです。サングラスはホコリ対策。夜間用に透明レンズも用意しています。Tシャツは視認性の高いオレンジ色の防災士Tにしました。
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最後に、借りたバイクであまり無茶はできませんが、昔を思い出して、ちょっとだけこんなこともしてみました。
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オフロードバイクはこんな感じで道を選ばないので、災害時には最適なのです。河原など全く問題はなく、その気になれば歩道橋でも渡れますし、道路の崩落地点なども突破できる可能性がある、唯一のエンジン付き乗り物と言って良いでしょう。

実際、こんな格好で被災地を走ることが無いことを祈りますが、イザとなったらこういう感じです。バイクも含めてご参考までに。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

【宏観現象による地震警戒情報9/18】井戸水に匂いが発生

長いことお休みしておりましたこのシリーズ記事、久々の復活です。でも、この間あの井戸に何も起きていなかった訳ではなく、管理人がこまめに情報を伺っていなかっただけです。

さて、今回は9月18日朝に変化が出たそうです。内容は、かなり強い水の匂い。過去の経験則によると、水に匂いが出る、水に色が付く、浮遊物・沈殿物が増える、砂が混じるという順で、その後に起きる地震の規模が大きくなるような傾向が見られました。

今回は強めの匂いですので、過去の例に当てはめれば、あまり大きくない地震、最大震度4まで程度が予想されますが、もちろんこの限りではありません。


千葉県北部にある井戸の水に変化があると、過去の経験則によれば1週間以内、特に4~5日目に千葉県北西部、千葉県北東部、茨城県南部とその付近の震源域で、震源深さが40km以上の地震が発生することが多いのです。

茨城県南部の埼玉寄りでは、9月16日にマグニチュード5.6、最大震度5弱が発生したばかりですが、あの震源域は茨城・千葉県境に添うように東西に伸びているために、今回は千葉寄りが動くかもしれません。起きるとすれば、震源深さは40~70km程度でしょう。

その他、千葉県北西部ならば深さ70~90km程度、北東部ならば深さ40~60km程度が予想されます。千葉県北西部では、9月上旬に珍しく深さ10km程度の小規模地震が続きましたが、少なくとも管理人が知る範囲では、井戸水の変化と深さ10km程度の浅い地震の相関が見えませんので、そちらの可能性は低いかもしれません。

過去には、東日本大震災直後の余震超多発期を除き、井戸水の変化の後に震度5弱以上の地震が起きたことはありません。しかし、今後もそうだとは言い切れないのです。9月16日の茨城県南部地震が、震災から3年半経ってから震災後最大のマグニチュード5.6で発震したということからしても、時間の経過による地震の漸減傾向が、大きな地震の可能性減とイコールではないということがわかります。

何しろ、現在でもほとんどの地域で、震災前の数倍の地震が起きているのです。

さておき、上記の震源域に井戸水に変化に対応した地震が起きるのか、しばらくの間は注視して行きます。なお、過去に管理人が覚知した井戸水の変化の後には、ほぼ100%の確率で予想された範囲内での地震が発生しています。

規模は震度1~4の範囲でしたが、今後もそうであるとは言い切れません。何か変化がありましたら、記事でお知らせしします。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

2014年9月18日 (木)

☆再掲載☆【対災害アクションマニュアル29】水に落ちる前にできること

■当記事は過去記事の再掲載です。内容は加筆修正しています。


今回も、自動車で水中に落ちた時の危険を考えます。

ところで、お気付きの方もあると思いますが、ここまで運転者ひとりの場合の対処方法を述べて来ました。でも、実際には同乗者がいることもあります。

その場合の理想的な対処方法は、同乗者それぞれが自ら脱出行動を行うことです。とは言え、現実にはお年寄り、チャイルドシートの乳幼児、泳げない人、恐怖で動けない人など単独で脱出できない人が同乗していることもあります。仮に単独で動けても、最良の対処方法を知っている人の方が少ないでしょう。

それ以前に、運転者自身が最良の行動ができるとも限りません。これは知識だけではどうにもならず、ここで言うような行動が本当にできるのか、管理人も含めてその時になってみなければわからないのです。

しかし、最短時間で脱出するという意識を持ち、必要な装備を備え、チャンスを逃さないという考えがあるだけでも、最良で無くても何らかの行動を起こせる可能性が出て来ます。そのために普段から正しい知識を習得し、”
こうなったらこうする”というシミュレーションを自分自身で繰り返しておくことで、その時に動ける可能性を高めることはできます。


中でも、最も大切なのがシミュレーションです。文章や伝聞の知識だけで満足してはいけません。少なくとも、ご自分の車の中で、実際に身体を動かしてみることです。

視界ゼロを想定し、目をつぶってシートベルトを外し、ドアロックを解除し、レスキューハンマーを取り出し、必要ならばシートベルトを切断できるか。自分ができたら、運転席から同乗者のために何ができるかもやってみます。チャイルドシートは外せるか、どの席のシートベルトを外せるか、子供は車内をどのように移動できるか、同乗者には何と声をかけ、どんな指示をするかなどを、実際にやってみてください。

そうすれば意外に簡単にできることも、とても困難なことも自分の感覚で理解し、身につけることができます。そんな備えが、極限状況での“命の一秒”を稼ぎ出すことにつながるのです。

しかし、やはり車が水中に落ちた場合、確実に全員が『生き残る』方法はありません。ここでは主に静かな水面での脱出を考えていますが、洪水や津波など水の流れが速く、流木や瓦礫が流れて来る中では、車から脱出した後に何が起きるかは、正直なところ考えたくありません。でも、車に乗ったまま沈んだり流されていたら、その結果どうなるかは、過酷な現実が証明しているのです。


車から脱出とは異なりますが、こんなシミュレーション方法もあります。普段の街中で渋滞にはまっている時、ちょっと考えてみてください。「今、私は津波から車で避難している」と。渋滞は動きません。車間は詰まり、Uターンもできません。そこへ、突然目の前の路地から濁流があふれだし、車が真っ黒な飛沫に覆われます。ワイパーを動かしても何も見えません。そして車が流されだし、周りの車や家に衝突する・・・。

それが、現実に起きたことです。

そこまで自分の感覚で理解できれば、『津波の危険がある時は車で避難するな』という言葉の意味が、より重いものとして感じられるのではないでしょうか。

避難するつもりがなくても、大規模地震の直後などは、特に都市部の多くで大渋滞となります。例えば、東日本大震災での石巻市内中心部では、車が全方向に全く動かなくなる、グリッドロックと呼ばれる“超渋滞”状態になり、そのまま多くの車が津波に呑まれました。

その原因のひとつとなったのが、地震の後に大型ショッピングセンターの駐車場から一斉に出てきた多数の車だそうです。そのままショッピングセンターに留まっていれば助かった人も、すぐに移動しようとしたばかりに渋滞にはまり、多くの人が犠牲になってしまいました。

震災後は、だれかを救い出すために車で移動するという行為も多くみられましたが、それが成功したのは、渋滞などの状況が悪化する前の、一部の人だけです。むしろ、その行動が仇となったケースも少なくありません。


そうならないためには、危険が想定される場面では、できるだけ車の中にいないようにしなければなりません。洪水に対しては、気象情報や交通情報をよく確認し、危険が予想される場所では車に乗らないことです。停めてある車を放棄する決断をしなければならないこともあるでしょう。津波が予想される大規模地震後の沿岸部、特に都市部では、車で避難しようとするのは自殺行為だということは、現実が証明しています。

車からの脱出の話からはだいぶ逸れてしまいましたが、私たちが車で水中に落ちるようなケースは、良く考えてみれば、ほとんど洪水か津波しかありません。そして洪水も津波も、事前に予想もできれば警報も出ますから、自分の意思と事前の備えで、その危険の大半を回避できるわけです。

洪水や津波が予想されるときには車に乗らない。乗っていたら、車を放棄してでも速やかに安全な場所へ避難する。そして、それができる備えを普段からやっておく。それが車で水に落ちるという事態を避けて『生き残る』ために、最も確実な方法だと言うことができます。


■当記事は、カテゴリ【災害対策マニュアル】です。

2014年9月16日 (火)

【地震関連情報】茨城県南部で震度5弱


本日9月16日午後12時28分頃、茨城県南部の深さ50kmを震源とするマグニチュード5.5の地震が発生し、栃木県南部、群馬県南部、埼玉県北部の各地で最大震度5弱を観測しました。

この茨城県南部の震源域は、東日本大震災後に活発化した震源域のひとつで、震源深さ50~70km程度の地震が多発しています。しかし震度4以下の地震がほとんどであり、震度5弱を観測したのは久しぶりです。

この震源域で、震災後に震度5弱を観測した地震は、以下の通りです。
・2011年3月24日 M4.9
・2011年4月2日 M5.0
・2011年7月15日 M5.5
・2013年11月10日 M5.5
・2014年9月16日 M5.6(今回)
活発化している震源域とはいえ、震災直後の超多発期の3回を別にすれば、昨年11月以来2回目となります。

震災後、時間の経過と共に地震発生回数は減って来てはいますが、それが大きな地震が起きないという意味ではないということです。

実は9月初旬くらいから、北海道、関東以西及び小笠原諸島、南西諸島など広い範囲で、小規模の地震が多発する傾向が現れていました。それぞれの震源は震災後に活発化している場所なので、発生自体は珍しくないのですが、しばらく静かだった場所が、あちこちで小さく動き出しています。

気象庁などのサイトで、ここ1ヶ月くらいの地震履歴をご覧になってみてください。しばらく動いていなかった震源域が、短期間のうちにあちこち動いているのがわかります。

9月3日の栃木県北部、震度5弱辺りから、そんな傾向が見え始めています。当ブログで記事にした、千葉県北西部での珍しい地震も、その流れにあると言えます。

この動きが今後どうなるかは例によってわかりませんが、とにかくここ半月ほど、それまでとは違った傾向が出始めているのは確かです。警戒度を高めるべき状況かと考えます。

震災から3年半経ちましたが、未だに”どこで何が起きてもおかしくない”状況が続いているということを、改めて肝に銘じるべきかと思います。

ここ最近の動きも、恐らくは今回の地震で終わりではないはずです。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

※書式が乱れたため、一旦削除して再度アップしました。記事内容に変更はありません。

2014年9月15日 (月)

【緊急提言】危険ドラッグ運転に対処せよ!

最近、危険ドラッグを吸引した者による交通事故が増えています。もっとも、それは以前からかなり起きていたはずなのですが、吸引が明らかであっても事故との因果関係を証明しづらく、現物が見つかっていても少なくとも現場での摘発ができないので、一般の交通事故として処理されていることが多かったはずです。

また、因果関係が明らかでなくても、危険ドラッグ吸引が明らかな運転者による事故の場合、そのように報道される事が増えたということも、増加しているように見える一因と思われます。

しかしそれは印象だけでなく、実際に増えていることも間違いありありません。その裏には、危険ドラッグ吸引者が想像以上に増えているという現実があります。


管理人は普段、車や自転車で街中を走ることが多いのですが、最近は昼間でも不可解な運転をする車を見ることが増えたと感じています。よく運転される皆様、いかがでしょうか。

管理人の個人的印象では、酒酔い運転とも少し違う感じなのです。以下もあくまで個人的印象であることをお断りしておきますが、青信号での発進が遅い、急加速したかと思うとすぐ速度を緩める、直進中の速度が頻繁に変わる、車線をまたいだり、斜行したりするなど、かなり不可解な動きを感じることが増えました。

酒酔い運転だと、直進の維持ができずにふらつくことが多いと思うのですが、それよりも周囲と調和しない、判断力が低下した身勝手な運転を感じるのです。横に並んでも運転者は周囲を気にしておらず、目つきがうつろだったことも何度もありました。しかし、運転が乱れるほどの酔っ払いには見えないのです。

当初はその理由がわからなかったのですが、危険ドラッグ吸引と考えれば納得できます。昼間でさえ見かけることが増えたのですから、夜間ならばさらに可能性が高くなるでしょう。管理人は、夜はあまり車に乗りませんので、実感してはいないのですが。

でも、どうやら気がつかないうちに危険な運転者が増えているのは間違い無さそうです。そうであれば、自分がいくら気をつけていても、事故に巻き込まれる可能性が確実に高まっていると考えなければなりません。


まず、車やバイク、自転車などで走っている時にそんな車を見かけたら、前にいたらまず車間を開ける、後ろにいたら安全な場所で停止したり、一旦曲がってでもでも先に行かせる、横にいたらすぐ離れるなどの対処をしないと、何が起こるかわかりません。実際、管理人も自転車で走っている時に幅寄せされたことがあるのですが、それは故意には見えず、周りを全く見ずに必要の無い場所でいきなり斜行を始めたものでした。そして、その運転者は、明らかに目がうつろでした。

街を歩いている時でも、以前東京・池袋で発生した事故のように、危険ドラッグ吸引者が運転する車がいきなり歩道に飛び込んで来ることも無いとは言えません。普段でも、交差点などで衝突した車が歩道に撥ね飛ばされて来るような可能性はあるのですが、そんな危険が想像以上に高まっているのです。

ですから、特に交差点の歩道で信号待ちをしている時はあまり前列に出ず、周囲の車の様子に注意を払っておくべきです。

自転車で車道を走る場合は、車は避けてくれるという前提で走っていますが、追突や幅寄せされる可能性が、確実に高まっています。特に自転車の場合、交差点でまたがったまま信号待ちをしている時には素早く動けないので、突っ込まれたら逃げようが無いなと、常々感じています。

対処方法としては、信号待ちの時は自転車から降りて、歩道に上がって周囲を警戒するしかなさそうです。でも、シートの高いスポーツサイクルの場合、いちいち降りるのも大変なんですよね。悩ましいところです。とにかく、周囲の動きには、今まで以上に警戒しなければならないのは確かです。

普段街に出ている人が危険ドラッグ運転による事故に遭遇する確率は、大地震や巨大台風に遭遇して被害を受ける一般的な確率よりも、はるかに高いと考えられます。さらに、そのような危険運転者が十分な補償能力を持っているとも思えません。交通事故としても最悪の部類です。

そんな危険運転者はどこにいるかわからず、しかも確実に増えていることは間違いありません。理不尽な被害を受けないためには、セルフディフェンスしかないのです。少なくとも、他の犯罪も含めて、危険ドラッグによる社会リスクが急速に高まっているという認識をしておかなければなりません。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年9月14日 (日)

☆再掲載☆【対災害アクションマニュアル28】水中で何ができるか?

■当記事は過去記事の再掲載です。内容は加筆修正しています。


今回は自動車の危険のうち、落水について考えます。具体的には水中への転落、洪水や津波に巻き込まれる危険です。車に乗っていて水中に入ってしまったら、確実に「生き残る」方法は無いどころか、その確率は非常に低いと言わざるを得ません。これは、過去のあまりにも多数の実例が証明する、過酷な事実です。

では、車で落水した場合の死因は何でしょうか。これはほぼすべてが水による窒息、つまり溺死であることに疑いはありません。すなわち、車で落水した場合には、呼吸を維持できるかどうかが、生死の分かれ目となります。

とは言え、車は水よりはるかに重い鉄の箱です。本来ならばあっと言う間に沈みます。比較的静かな水面で、窓が閉まっていればしばらくの間は浮いていられますが、それもせいぜい1分程度と考えるべきです。強い流れの中では、転覆して流れに巻き込まれる可能性が非常に高くなりますが、これは百万言を費やすよりも、現実の映像がすべてを物語っています。

いずれの場合も、車の中が水で満たされた時点で、そのままでは生き残れる可能性はゼロになりますから、生き残るためには、その前もしくは直後に脱出することが、唯一の方法ということになります。

もちろん水深が車高より浅かったり、流れがそれほど強くなければ、車の中にいても生き残れる可能性は出てきますが、それはあくまで受動的な結果に過ぎません。ここでは、あくまで能動的に『生き残る』可能性を高める方法を考えます。

そのためにできることは、車が水中に入った場合には最短時間で脱出する、もしくは脱出できる態勢を作る、ということしかありません。躊躇している時間は全く無いのです。特に、重心が高いミニバンは水に浮いた時点で転覆する可能性が高いので、急がなければなりません。転覆したらガラスが割れて一気に水没する可能性も高く、それ以前に、逆さまの状態からの脱出は困難を極めます。


車から脱出するためには、ドアや窓を開ける必要があります。しかし車のドアは、車体が半分程度、タイヤの高さより少し上くらいまで漬かった時点で、水圧によって開かなくなります。水に浮いた状態では、ドアを開けることはまず不可能です。仮にドアが開けられても、水が一気に流れ込んで来て数秒で水没します。

一気に流れ込んで来る水の力は非常に強く、シートベルトをしていないと、車内で身体ごと吹っ飛ばされるでしょう。そうなれば窓を開けるしかありませんが、水に落ちた時点で車の電気系統が水没していますので、パワーウインドウはまず作動しないでしょう。

そこで必要になるのが、レスキューハンマーです。
Photo
(シートベルト切断用ハサミつきの一例)

既に車内に装備されている方も多いとは思いますが、問題は緊急時にすぐに手に取れる場所にあるかということです。理想的なのは運転席から手が届く場所に取り付けられている状態ですが、せめてグローブボックスの中にでも入っていないと、自分のためには役立てられません。既に備えている方も、トランクや荷室に入れっぱなしになっていませんか?

参考までに、北極圏などで凍った水上を走る車は、レスキューハンマーをルーフの中央につけています。これは前後席両方から手が届くことと、転覆してもすぐ頭上のハンマーがあるので、一瞬で手に取れる位置だからです。いつ氷が割れて氷点下の水中に落ちるかわからない車の、究極の装着位置と言えます。


車のサイドウインドウは、力を一点に集中できる、つまり鋭く尖ったもので強く叩くと、比較的容易に割ることができます。その場合、一気にガラス全体にヒビが入り、小さな破片となって崩れ落ちるように割れますから、一発で脱出口を開くことができるのです。

注意すべきは、窓枠の部分にガラスの破片が残る可能性が大きいので、そのまま窓枠をすり抜けようとすると、皮膚が切り裂かれたり、衣服が引っかかったりします。可能な限り窓枠に衣服などをかけて、怪我を防ぎます。
理想的なのは、車内のフロアカーペットを外して窓枠にかける方法です。もし時間的余裕があれば、対策すべきでしょう。

レスキューハンマー以外でも、鋭く尖った金属ならば他のものでも代用することが可能です。詳しくは別項で述べたいと思いますが、ここでは管理人が常時持ち歩いているものを一つ紹介しましょう。
Photo_2
長さ12cmの小型バールです。これは以前にも紹介しましたが、むしろ交通事故などで他者を救護するときに、外からガラスを割るのに役立つものです。もちろん、その他にも利用価値は絶大です。使用時には、こんな感じになります。
Photo_3

その他にも、シートのヘッドレストを抜き取り、鉄製の脚の部分を叩きつけてガラスを割る方法もありますが、脚の先は安全のために丸くなっているので、鋭く尖ったものにくらべて何倍もの力が要ることは知っておかなければなりません。ヘッドレストの脚を使う方法は一部でトリビア的に語られており、不可能ではないものの、実際にはかなり困難なのです。

レスキューハンマーでも、加工不良で先端部が一見してもわからないくらいに丸まっていたため、実際にはほとんどガラスを割ることができずに、回収命令が出た商品もあるくらいです。


窓ガラスを割る場合、水深が窓ガラスより高い位置になっていたら、水が猛烈な勢いで流れ込んで来て、しっかりと身体を保持していないと吹っ飛ばされます。理想的にはシートベルトを締めたまま、しっかりと掴まった状態で車内が水で満たされるのを待つとされていますが、これは訓練を受けた人間でも困難だとも言われます。その恐怖たるや、想像を絶するものでしょう。

そこで管理人としては、やはりシートベルトを外してから、息を大きく吸って、ハンドルやグリップにしっかりつかまり、足を踏ん張ってからガラスを割る方が良いのではないかと考えています。水中でシートベルトを外し、身体に絡まないようにするのは、かなり難しいことだと思います。

車内が水で満たされれば、かなり水の抵抗は受けるものの、ドアを開けることができるようになります。しかし、その時点から車体は一気に沈み始めますから、最短時間で脱出しなければなりません。その時点でシートベルトなどが身体に絡んだら、冷静に外すことなど不可能でしょう。ですから、管理人としてはガラスを割る前にシートベルトを外すことを推奨したいと思います。“一発勝負”ですから、脱出を阻害する要素はできるだけ排除しておかなけばなりません。

その後のことはマニュアル化できるものではありませんが、とにかく、そのままでは死に至る可能性の高い、一つの大きな危機から脱出する方法ということです。


ところで、ここまでにドアロックの事は述べていません。最近の車は電動集中ドアロックが主流なので、水中では作動しないものと考え、脱出までにそれぞれのドアの手動用のロックノブを解放しておかなければなりません。実は自動ドアロックの方式には二種類あります。それは“走行中にロックするか、しないか”というもので、国やメーカーによって考え方が違い、国産車でも統一されていないのです。

まず、主流である米国式。これは一定の速度を超えると自動的にドアをロックし、乗車中はロックされている方式です。これは、米国では信号停車中に車に乗り込まれるような強盗犯罪が多いので、それを防ぐためという発想からです。

一方で、乗車中には自動ロックしないのがヨーロッパ式。これは、事故発生時の脱出や、車外からの救助活動の障害にならない事を最優先に考えているものです。管理人の知る限りですが、国産車ではスバル車がこの方式です。我が国にはこちらの方が向いていると思うのですが。

なにしろ、ご自分が乗る車がどちらの方式であるかを知り、緊急時には手動でドアロック解放の必要があるかどうかを、普段から意識しておくことが大切です。その知識ひとつが生死を分けることも、十分に考えられるのです。

次回も自動車での落水について考えます。

■再掲載に当たっての追記(2014,9,14)
車のドアロックは、最近は新しいタイプが出てきています。基本的には記事で述べた米国式、つまり一定速度以上で自動ロックされるものの、事故などで強い衝撃が加わった場合、自動的に開放されるシステムです。しかし、落水や強い水流に流されたくらいの衝撃で開放されるとは限りませんし、水で電気系統がショートする可能性が高いので、やはり自分でロックノブを開放することを考えておくべきです。


■当記事は、カテゴリ【災害対策マニュアル】です。


2014年9月13日 (土)

【徹底的に防水・防寒を考える01】まずはブルーシートから

各地で豪雨災害が多発しています。寒くなる季節を前に、今回から、防災用備品のうち、【防水・防寒】対策について、改めて徹底的に考えたいと思います。

初回は、【防水・防寒】用としてとにかく利用範囲の広いグッズ。既に用意されている方も多いと思いますが、一般的な『防災セット』に入っていることはまず無く、書籍やメディアで装備を勧めている例は何故か少ないというものです。

でも、全然珍しいものではありません。ブルーシートです。
Annex_001
当ブログとしては、このブルーシートを家には最低でも3枚、車の中にも最低1枚は用意することをお勧めしますが、多ければ多いほど良いものです。

ホームセンターへ行けば、いろいろなサイズやタイプのブルーシートが手に入ります。あまり大きいものだと扱いづらいので、四畳半サイズくらいが適当でしょう。

なお、ブルーシートにはビニール繊維を織った薄手のものと、表面にコーティングを施した厚手のものがありますので、できれば両方用意したいもの。薄手のものはコンパクトに畳め、価格も安いので使い捨てになっても負担が小さくて済みます。上画像は厚手のタイプで、最後に掲載する、リュックにバンド留めしているのは薄手のタイプです。

厚手のものは、特に強度、防水性、防風性、防寒性が必要な場合に使います。雨よけの天幕代わりとしては、厚手の方が向いてます。

選ぶ際のポイントは、シートの周囲にハトメ穴がついているものにすること。ハトメ穴があれば、そこにロープなどを通すことで、屋根代わりをはじめとして様々な用途で使うことができます。

ブルーシートを有効に使うために一緒に用意するものとして、まずロープが必要です。理想的なものは、軍用のパラシュートコードです。
Paracode
本来はパラシュートを操作するための紐ですから、扱いやすい太さと柔軟性に加え、静過重200kg以上に耐える抜群の強度があります。この用途以外にもあるととても便利なものですが、30mで1000円程度とコストが若干高めです。

その代用品としては、とりあえずビニール紐があれば、かなりのケースに対応できるでしょう。新聞紙などを束ねる時に使う、普通のビニール紐です。

ビニール紐の欠点は、一度結んだらほどけないことと、意外に引っ張り強度が無いので、しっかり結ぶためには何重にもする必要があることです。また、ハトメ穴にかかる部分などの摩擦にも弱いので、こすれる部分をガムテープなどで養生する必要があります。強い雨や風の中で紐が切れたりしたら大変です。

さらに、シートを繋げる、目止めをする、破れた部分を補修するなどのために、ガムテープと養生テープも用意しましょう。 ガムテープは一般的ですが、養生テープをご存知ない方もいるかと思います。
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画像のような緑色または白色のテープで、主に工事の時に、周囲が汚れないようにビニールシートをかけたりする時に使うものです。手で容易に千切れ、粘着力があまり強くないので、つけ剥がしが簡単にできるのが特徴です。

これらをなぜ二種類用意するかというと、ガムテープは一度貼ると剥がしにくく、濡れた場所にはくっつかないからです。 ですから基本的には養生テープを使い、少し強度が欲しい場所や付け剥がしをしない場所はガムテープという使い分けが便利です。

さてブルーシートの用途ですが、これが災害時にはとにかく役立ちます。列挙してみましょう。

・屋根や壁、ガラス窓が壊れた場合の防雨・防風・目隠し、侵入防止
・地面に敷いてグラウンドシート
・建物内に土足で上がる際の防汚シート
・建物や車にさしかけて雨よけ、日除け、目隠し
・荷物などを包んで防汚、防水
・適当な大きさに切り首を出す穴を開けて簡易ポンチョ
・畳んでくるまれば簡易寝袋
・二本の長い棒に巻き付けて簡易担架

【防水・防寒】だけでなく、ざっと考えてもこのくらいあります。それぞれの用途のためには、ブルーシートだけでなく張るための紐とテープも必要なわけです。その他にも、状況によっていくらでも使いようがあるのがブルーシートですから、少なくとも家に備える防災グッズとして、もっと重視されなければならないものです。まずはホームセンターで薄手のものを三枚ほど。

車の中にも最低一枚は常備しておけば、災害時よりもレジャーの時などに重宝しますよ。グラウンドシートとしてはもちろん、急な雨のときに荷物を護ったりもできます。管理人は、車載EDC装備の非常持ち出しリュックにバンド留めしてあり、いつでも持ち出せるようにしてあります。
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最後に、ブルーシートとテープ類は放射線環境下の屋内避難時に、窓の隙間や通気口を目止めしたり、ドア開放時に外気が建物内に入りにくいようにする対策のためにも、とても有効だということを付け加えておきましょう。

以下に、Amazonの商品リンクを貼っておきます。各種の製品をまとめたページへのリンクですので、それぞれの製品名をクリックしてください。
ブルーシート
養生テープ
パラシュートコード


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

☆再掲載☆【対災害アクションマニュアル27】停まってからも怖い!

■当記事は過去記事の再掲載です。内容は加筆修正しています。


今回は車が『停まってから』の危険について考えます。

前回は、大地震発生時に車を停めるまでについて述べました。今、あなたの車は左路肩に停まったところです。左路肩に停めるのは、言うまでもなく緊急自動車が通行するために、本線を開けるのが目的です。

ただし、高速道路の盛り土区間では、路肩が崩落することもあります。実際に震災直後の東北自動車道では、路肩の崩落があちこちで発生していました。ガードレール、ガードロープ、防音壁などが完全に崩れ落ちるほどではありませんでしたので、車ごと土手から転げ落ちるようなことは無いでしょうが、タイヤがはまって動けなくなったり、大型車を横転させるくらいの段差は普通にありました。

また、盛土の下を道路や水路などが交差している、短いトンネル状の構造物(分類上は橋であり、カルバードと呼ばれます)がある部分では、周囲が沈下しても筒状のコンクリート構造物はほとんど沈まなかったため、路面に大きな段差が生じていました。

これが一般道だと、盛り土区間や崖沿いではさらに大きく崩落することも考えられます。車を停める際には周囲の状況を良く見て、高い崖の上や下、路面に大きなヒビが入っている場所、切り通し区間、橋や高架の真下などは避けなければなりません。とは言うものの、そのような障害が発生するのは今まさに揺れている最中ですので、相当シビアな判断になります。でも“可能な限り”そうすべきです。


さて、路肩に車が停まった後も、しばらくは追突の危険から逃れられません。必ず“おかしな動き”をする車がいるはずです。それがドライバーの意志か否かは別にして、動いている車があるうちは、突っ込まれる危険が常にあります。

そこで、停止した直後にやるべきことは、車からの脱出です。停まったら周囲、特に後方をすぐに確認します。この場合はミラーではなく、身体と首を回して目視し、より広い範囲を確認します。


安全が確認できたら、同乗者と一緒にすぐに車外に出て、速やかにガードレールの外へ出ます。車の周りをうろついていたら意味がありません。余計に危険なだけです。ガードレールやガードロープをまたぐのは、特に子供、女性、お年寄りには難しいものですから、補助も必要でしょう。その時ドライバーは周囲を警戒し続け、危険があれば同乗者に知らせます。それがドライバーの役目であり、責任です。

そして自車や周囲の車に衝突されても安全が確保できそうな場所で、しばらく待機です。上記のような状況にご自分がいると考えて、目を閉じてイメージしてみてください。


そこで皆様に質問です。皆様のイメージの中で、「雨降ってますか?」

多くの方が想像されたのは、最悪でもせいぜい寒い夜くらいのイメージだったのではないでしょうか。もし暴風雨、暴風雪の闇夜とかをイメージされていたら、あなたは危機管理の達人です。“最悪の状況”を自発的に取り入れることができる。そしてそのように視界が悪い時ほど、追突される可能性が高まっているということをも忘れてはないりません。

本題からは外れますが、イメージの中で“雨を降らせない”心理こそが、危機管理の敵である『楽観バイアス』や『正常化バイアス』と呼ばれる心理状態です。ある危険を想定したとき、さらに起こりうる危険を積極的に除外してしまうのです。わかりやすく言えば、「まさかそこまでは」、「そんなこと起こるはずが無い」、「あり得ない」などと根拠も無く考えてしまう心理状態です。その究極が、何の根拠も無い「自分だけは大丈夫」という奴なんですが。

人は、自分がひどい目に遭うことを本能的に想像したくありません。だから、恐ろしい事を考える時に、積極的に危険を矮小化し、無意識のうちに精神の平静を保とうとしてしまいます。それが上記のような心理状態なのですが、しかしそんな個人の考えなどお構いなく、現実は襲いかかって来ます。

その時、“正しい想定”や“覚悟”が出来ていなかった人ほど、想像を超える状況に直面してパニック状態に陥りやすくなるわけです。つまり、生き残る確率を自ら下げることに等しい。だから勇気を振り絞って、イヤな気持ちを乗り越えて、“最悪”を考えてください。


本題に戻りましょう。では、車を脱出するときに悪天候だったらどうするか。出がけに雨が降っていたら傘を持っているでしょうが、そうで無いこともある。ならば、用意しておくのです。

一番手軽な方法は、ビニールカッパやポンチョを『乗車定員分』車内に備えておくこと。グローブボックスでも、シートポケットやドアポケットに放り込んでおくだけです。トランク内でも良いでしょうが、できるだけ短時間で取り出せるようにしておきたいものです。これなら今日からでもできますね。

さらにグラウンドシートやブルーシートがあれば、より広い用途に応用できます。それでも数百円の負担です。いずれ、管理人がセレクトした車内装備も公開したいと思います。【管理人註:文末に該当記事をリンクします】


これが役に立つ状況は、やはり滅多に遭わない大地震よりも、高速道路上でのパンクや故障など普段の運転中の方がはるかに多くなります。何らかの事情で高速道路上で停まらなければならないときは、とにかく絶対に車外の安全な場所に出ていなければなりません。

時々、流れの良い高速道路の路肩に、それも夜間に人が乗ったまま停まっている車を見かけますが、あれなど自殺行為に近いものです。ハザードランプつけていれば大丈夫とか思っていませんか?

恐ろしい事実をひとつ。ドライバーが半分居眠りをしていたり、深い酒酔いなどで正常な判断力を失っている場合、車はドライバーが“見た方向”へ行きます。無意識にそのように操作してしまうのです。つまり、高速道路上にぽつんと停まった車は、そんな最も危険な車を自ら引き寄せているんですよ。ハザードランプなどその誘い水になるくらいです。

高速道路上でパンク修理をしていて突っ込まれるような事故も後を絶ちませんが、他に車がいないのになんでそこへピンポイントで突っ込んで来るかというと、実はそんなメカニズムがあるのです。


地震から話が逸れてしまいましたが、これも普段からの意識と行動があってこそ、大地震の時にも速やかに安全を確保できるのです。まとめますと、普段でも大地震の時でも、高速道路や流れの速い道路で路肩に停止するときは、安全が確認されるまでは車外へ出て、ガードレールの外など安全な場所で待機、これが絶対であり、その時のための防水装備は、常に車内の取り出しやすい場所に備えておく必要がある、ということです。

次回も、さらに自動車の危険を考えます。

■自動車内に常備する防災グッズ関連記事
自動車に備えるEDCグッズ01
自動車に備えるEDCグッズ02
自動車に備えるEDCグッズ03
自動車に備えるEDCグッズ04
自動車に備えるEDCグッズ05
自動車に備えるEDCグッズ補足

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2014年9月10日 (水)

泥んこ遊びが得意です

今回は、非常に私的な記事をお送りします。

管理人は、最近しばらくお休み中ではありますが、かつてはバイクにどっぷりの暮らしをしておりました。なんたって仕事も趣味もバイクという時期もありましたし。競技はオフロード中心で、全盛期には北海道でこんなことやってました。
Htde89
お解りいただける方は少ないと思いますが、日本一過酷と言われる『日高2デイズエンデューロ』に1988年、89年と参戦したのをはじめ、あちこちで競技に出ていました。

エンデューロとはどんな競技かというと、自然の野山を走るオフロード耐久レースみたいなもので、北海道のような本格的なコースになると、全然道では無いところもたくさんあります。以下の画像はお借りしたもので、管理人ではありません。

こんなところとか
Ktm01
雨が降るとこうなったり
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まあ、こんなことをやっていました。

ですから水や泥の中でのた打ち回ったw経験はとても多いわけで、その経験が当ブログで提唱する災害対策のうち、【防水・防寒】にも色濃く反映されています。川渡りなど普通ですから、流れる水の威力も体感しています。水害や土砂災害の現場に行ったことはありませんが、ある意味でそれ以上の過酷な状況は何度も経験しているからこそ、机上の空論がはびこるのが腹立たしいわけです。

上画像のような泥の中でも、脱げにくいというだけで運動靴履けとか、良く言えるものだと思いますよ。そんなこと言う輩は、まず自分でやったことは無いのでしょう。でも、土砂災害や液状化の現場では、普通に起こる状態です。管理人が推奨する、長靴をガムテープや養生テープでぐるぐる巻きにしてズボンやカッパと密着させる方法は、こういう中から生まれた方法なのです。

さらに、ガムテープや養生テープをびっしり貼っておけば、後でそれをはがすだけで、粘りのある泥も一気に落とせるというワザもあります。水が十分に使えない環境で、泥の中で使う道具類にはとても有効です。バイクの場合はフェンダーの裏にガムテープを貼り、ピットインした時に一気に剥がして泥を落としていました。


細かいことはさておき、管理人が【防水・防寒】にやたらと拘る理由も、少しおわかりいただけたのでは無いかと思います。バイクに乗るだけで、身体が濡れることや冷えることの辛さや怖さはわかりますが、管理人はさらに、山の中で凄まじい泥んこ遊びもやってきたわけです。それも北海道でですから、秋ぐらいでも“身体が冷える=対策しないと死ぬ”という恐怖がリアルに感じられる環境もありました。

もちろん冬になれば短時間で凍死するような環境も普通なわけですから、そんな恐怖は身体に染み付いています。だからこそ、とても不自由な状態を強いられる災害後に身体を濡らさない、冷やさないということに拘るのです。

とまあ、とても私的な話になりましたけど、特に【防水・防寒】に関してはすっかり忘れているか、いいかげんな事を言う輩が多くていけません。でも、これからの寒い季節には、特に重点的に対策しなければならない部分です。

まもなく、予告している【防水・防寒】のシリーズ記事をアップしますが、その一方で、バイク関係の記事ももう一本お送りしたいと思います。災害時にバイク、特にオフロードバイクは大活躍しますが、こんなバイクがあったらイイネという実例をお送りしたいと思います。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

【防災の心理39 最終回】あなたがやらなけれは誰がやる?

【防災の心理】シリーズを、これまで38回に渡ってお送りしてきました。39回目の今回は、最終回としてまとめをお送りします。

当シリーズでお送りして来たのは、個人として効果的な災害対策を進めようとしたり、いざ災害の現場に放り込まれてしまった時に、人はとにかくやたらと心理的な壁に囲まれてしまうということです。

それに気付かないと、いつの間にか対策のピントがズレたり間違った方針や行動に繋がりやすく、その結果はイザ災害に直面した時に備えが役立たないだけでなく、最悪の場合は『生き残る』可能性を減らしてしまうことになってしまうのです。

元来、個人の災害対策は”面白くなくて、やりづらくて、間違えやすい”ということを、まず知っていただきたくて、このシリーズを書きました。たまたま目に付いた、やりやすいことをやっているだけでは、効果的な対策や行動はできないのです。そこをしっかりと認識していただきたいと思います。

交通事故を起こさないためには、スピードを出しすぎない、交通ルールを守る、周囲を十分に確認するなどの”わかりやすい”対策で、その目的の大半を達成することができます。それでも起きる事故はありますが、その確率を確実に減らすことができます。

一方、災害はその態様があまりに多岐に渡り、対策の効果を計ることも滅多にできないので、そこに”わかりやすい”方法はありません。そして直接生命に関わるために、誰もが直視したくないものです。その中で唯一わかりやすいのは、モノの備蓄だけです。

しかしその備えを活かすためには、まず災害から『生き残る』ことが必要です。そこが一番大切な部分ですが、そこに立ちはだかる『心理の壁』は高く、相当な意識と覚悟が無いと、乗り越えることができないのです。

当シリーズで示したような、様々な『心理の壁』を、ひとつひとつ乗り越えようと思っても、それらは人間の本能に根ざしたものですから、なかなか難しい。しかし乗り越えなければ、生き残れない。ならばどうするか。

多くの人にとって、もし災害対策が職務や義務であったなら、心理がどうのなど関係無く、最も効果的な方法を考え、実行するでしょう。自分の役割だと認識すれば、例え苦しくても「自分がやらなければ誰がやる?」くらいの気持ちになるはずです。

できることなら、それくらいの気持ちで個人の災害対策も進めたいものですが、そこに職務や義務という縛りが無いと、なかなかそうは行きません。でも、つまるところはどうやって「自分がやらなければ誰がやる?」という気持ちになれるかということなのかと思います。

管理人が思うに、立ちはだかる『心理の壁』を乗り越え、”面白くなく、やりづらく、間違えやすい”災害対策を効果的に進めるために必要なチカラは、やはり”愛”なのかなと。

それは他に対するもの以前に、自分が「生き残りたい」という、自分の存在に対する愛で良いと思うのです。愛とは依存ではなく、その対象を守るための無償で無限のチカラとなるはずです。

非常に抽象的な結論になってしまいました。でも、あなたが生き残らなければ、他を救えない。だから、まずあなたが強くならなければならないのならば、それを実現するのはいかなる理屈でもなく、「生き残りたい、生き残らせたい」という強い思いであり、それこそが”愛”ということができるのではないでしょうか。

そこから、”そのためには何ができるか”という考えに至れば、『心理の壁』など一気に飛び越えられるはずです。


■当記事は、カテゴリ【防災の心理】です。

2014年9月 9日 (火)

☆再掲載☆【対災害アクションマニュアル26】突っ込んでくる!

■当記事は過去記事の再掲載です。内容は加筆修正しています。


今回は、自動車運転中に大地震に遭遇した場合の、追突の危険について考えます。特に高速道路では、この危険が最も大きなものと言って良いでしょう。

前前回記事では管理人が高速道路上で緊急地震速報を受信した時のエピソードを記しましたが、その時は皆が申し合わせたような見事さで、一斉に減速しました。しかしあれは走っている車の8割方がプロドライバーで、しかも余震が頻発している震災被災地を走行中という特殊な状況でもありました。

実際には、そんな状況は滅多に無いでしょう。現実的な問題は、ほとんどの場合に『ドライバーそれぞれの判断と行動が異なる』ということです。走行中に緊急地震速報の受信や強い地震を感じた時、多くのドライバーの頭の中には、まず急ブレーキをかけずに減速し、ゆっくりと左路肩に停車するという『知識』が浮かぶはずです。

ところがそこで本当に停まるべきなのか、“ゆっくり”がどの程度なのかというだけでも、ドライバーごとに判断が分かれます。さらにパニック状態に陥って頭の中が真っ白になってしまったり、強い揺れや道路の変形などで車のコントロールを失ってしまうこともあり得ます。

そんな状況の中で安全に停止し、その後も完全に無事でいることはかなり困難であるということを、まず認識していなければなりません。『ゆっくりと左に寄せて停まる』とだけお考えだった方、それだけでは生き残れないかもしれませんよ。


ここでは高速道路や郊外の流れの速い道路の場合を中心に考えて行きますが、大地震発生時に安全に停止するための方法として、ふたつの段階に分けます。まず最初は、減速から停止までの段階です。

緊急地震速報を受信した段階ですぐに停止しようとするドライバーは、あまり多くは無いでしょう。まずは減速して“様子を見る”と思います。しかし、停まる人も皆無では無い。慌てて急ブレーキを踏むドライバーもいると考えなければなりません。最初の段階では、まず自分が前の車に追突するリスクを避けなければならないわけです。

最悪の場合は前方で事故が発生し、進路が塞がれるかもしれません。そこで最も大切になってくるのが、車間距離の確保です。まず直前での急減速を警戒し、それが無ければハザードランプを点灯して前の車より高い減速度を保ち、できるだけ車間を開けるのです。もちろん、バックミラーで後方を確認しながらです。

この“減速しながら後方を見る”という行動はベテランドライバーには当たり前なのですが、普段からやっていないといきなりできる事ではありません。これは高速道路に限らず市街地でも必要なことです。まだやっていない方は、今日から常に意識してください。特に高速道路や流れの速い道路では、停止・減速時には必ず後方確認しながら車間を開けるのです。


これは滅多に遭わない大地震時よりも、むしろ渋滞の後尾につく時にこそ必要な行動です。でも実際には、前方が渋滞している時にハザードランプをつけて減速はするものの、前車と一気に車間を詰めてしまうドライバーが大半ではないですか?後続車が突っ込んで来たら、逃げ場無いんですよ。うしろが大型トラックだったらどうしますか?

それ以前にバックミラーで後方を見ていなかったら、突っ込んで来る車にさえ気付きません。自分と同乗者の命を見ず知らずの後続ドライバーに委ねるなど、管理人はゴメンですね。


普段でも渋滞後尾への追突事故は絶えないのに、さらにそれが大地震時だったらどうなるでしょうか。判断の迷い、パニック状態、急ブレーキでのスピン、接触、道路の変形や陥没によるコントロール喪失など、後続車が突っ込んで来る理由には事欠きません。それでもあなたは、前だけ見ていられますか?

もちろん見ているだけではダメです。前車と十分な車間があってこそ、初めて能動的に危機から脱出できるのです。普段から、渋滞の後尾に付くときに上記のような行動をすることは、大地震時の予行演習と言っても過言ではありません。それが、追突から『生き残る』方法なのです。


では、どれくらい車間を取れれば良いのでしょうか。これは管理人の運転経験からの判断ですが、例えば前方が完全停止、路肩など本線上から逃げる場所が無い、後続車がいないかはるか後方という条件だったら、最低30mは開けていないと不安です。これはあくまで最低で、できれば50mは欲しいところ。常に最悪の条件を想定し、この場合は大型トラックがノーブレーキで突っ込んで来ても車線を移動して回避できる、場合によっては路外に飛び出してでも回避できる余地を残しておきます。

そしてバックミラーで後方を見ながらハザードランプはもちろん、管理人はブレーキペダルを断続的に軽く踏み込んでブレーキランプを点滅させ、後続車への注意をより強く促します。そして後続車が渋滞に気づき、ハザードランプをつけて十分に減速し、うしろに停まるまでを見届けるのです(その時、十分に車間を開けて停まる車は滅多に見たことありませんが)。

ではそれで安心かというと、まだなんですよ。その後の車が突っ込んで来たら、玉突き追突を食らいます。管理人は後方に10台程度の車が並ぶのを確認してから、ゆっくりと前進して前車との車間を詰めます。それでやっと一息です。

これは平常時の追突事故対策ですが、大地震発生時にはさらに“不測の事態”が起こる可能性もあります。例えば自車の直前で道路が陥没して、回避する場所が無くなるとか。その場合でも、管理人なら大型トラックに突っ込まれるよりは、道路の穴に落ちる方を選びます。その他にも考えればいくらでも”とんでもない”状況が考えられますが、あり得ないとか大袈裟すぎるというようなことが実際に起こるから、大災害なのです。


まとめますと、大地震で緊急停止する場合には、後方を十分に確認しながら減速し、できるだけ車間を確保すること。そのためには、普段から渋滞後尾で停まる際はもちろん、街中でも『停止・減速時には後方確認』の習慣をつけておく必要があるということです。繰り返しますが、普段やっていないと“本番”では絶対に無理ですよ。

この方法は大地震対策以前に、普段の運転でのリスクを大きく減らしてくれます。是非実践していただきたいと思います。

次回は、『停まってから』の危険について考えます。


■当記事は、カテゴリ【災害対策マニュアル】です。

2014年9月 8日 (月)

【地震関連情報】千葉県北西部で気になる地震

このところ少し気になる地震が起きていますので、念のため記事にしておきます。

千葉県北西部を震源とする最大震度1~2の小規模地震が、9月3日、7日、8日と短期間で3回続けて発生しています。しかし、千葉県北西部は東日本大震災後に活発化している震源域のひとつであり、地震の発生自体は珍しいことではありません。

では何が気になるかというと、震源の深さです。この震源域では、普段は深さ90~70kmの地震がほとんどなのですが、直近の3回はすべて深さ10kmから”ごく浅い”という範囲で起きています。つまり同じ千葉県北西部でも、普段の地震とは全く違うタイプの地震が続いているのです。

震災後に多発している深さ90~70kmの地震は、海側の太平洋プレート岩盤内で起きる『スラブ内地震』です。しかし今回の地震は、最上層の北アメリカプレートの浅い部分の断層が動いているもので、震災後にもまれにしか発生していなかったタイプです。

なお、この付近では最上層の北アメリカプレートの下に南側からフィリピン海プレートが入り、さらにその下に東側から太平洋プレートが潜り込む三層構造になっています。

今回の地震は、この付近の複雑な動きによって浅い部分の断層に溜まったストレスが少しだけ解放されているものと思われます。今後大きな地震に繋がるかどうかはわかりませんし、小さな動きだけで終わるかもしれません。

ただ、小規模ながら普段起きていないタイプの地震が短期間で連続しているという事実から、しばらくの間はその動きを注視して行きたいと思います。

何か動きがありましたら、続報をアップします。

■9月9日追記
9日の朝、同じ震源域でまた、震度2が起きました。まだ動きが続くのかもしれません。
なお、本文中のプレート名表記に誤りがありました。「ユーラシアプレート」は「北アメリカプレート」の誤りです。お詫びして訂正させていただきます。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

2014年9月 5日 (金)

☆再掲載☆【対災害アクションマニュアル25】何が落ちてくるかわからない!

■当記事は過去記事の再掲載です。内容は加筆修正しています。


今回は大地震時における自動車の危険のうち、落下物について考えます。

走行中に強い地震を感じたり、緊急地震速報を受信した場合は、基本的には急ブレーキをかけず、しかしできるだけ短時間で十分に減速するか、車を道路左側に寄せて停める必要があります。

停止させる時の問題は、『停まる場所が安全か』ということです。例えば、看板類が鈴なりの繁華街、ガラス面積が大きな建物の直前、橋や高架の真下、建築現場の足場近く、切り立った崖や斜面の下、鉄骨や重機などの重量物を載せたトラックの横や後などに停まると、落下物の直撃を受ける可能性が高くなります。老朽化した建物の近くだったら、倒壊に巻き込まれることもあります。

そして前記事で触れた通り、自分の車にとって脅威となる、つまり自分の車に当たるものが落ちてくる“真上”は、車の中からは全く見えません。真上から何か落ちてきても、車にぶつかるまで気付かないのです。気が付いた時には手遅れ、ということも少なく無いでしょう。


ではどうするか。それは“停まる前”の判断にかかっています。高速道路はトラックの荷崩れ以外の落下物に関しては比較的安全ですが、一般道には上記のようなありとあらゆる危険があります。それらの危険を、減速して停止するまでの間にできる限り見極めなければなりません。車の中からでも、前上方は見えるわけです。周囲の状況が許せば、すぐに停まらずに走り抜けることが必要なこともあるでしょう。

しかし既に激しく揺れていたり、大地震が来るかもしれない緊張の中で前や周囲を見て停止場所を探しながら、同時に前上方も確認などできるはず無い、とお思いの方もあると思います。その通り、とても困難なことであり、誰にでもすぐにできることではありません。上ばかり見ていたら、前の車に追突してしまうでしょう。

でも、下手な場所に停めて落下物に押し潰されるのは、あなたと同乗者なのです。そのリスクをどれだけ真剣に考えられるかということです。ですが、もちろんそんな理屈だけで解決できる問題でもありません。


そこで必要になってくるのが、普段からの意識です。車を運転しながら、「いまここで大地震が来たら」という意識を忘れず、街を観察するのです。普段からあの看板は落ちそうだ、あの建物は倒れそうだ、あの崖は崩れそうだという視点で街を見ていれば、いざという時に他の場所でも短時間で危険を見出すことができるようになるはずです。普段から、“危険を知る”のです。

気の荒そうな大きな犬がいたら、誰でもその犬には近づきませんよね。それは犬に噛まれたら痛い、大けがをする、下手をすれば殺されるから怖いと知っているからです。それと同じように街の危険要素を普段から見られるようになれば、無意識のうちにその危険を避ける行動ができるのです。


ちなみに、管理人は運転中に重量物や重機を積んだトラックの類には近づきません。後ろに付く時も、車間を大きく開けます。交差点などで隣に並ぶことも、出来る限り避けます。もし走行中や停車中に大地震が来たら、積み荷が落ちて来るかもしれないからです。地震でなくても、荷崩れや重量物の落下による事故は後を絶ちません。停車中にどうしても並ばなければならない時は、強い地震を感じたらすぐに反対側のドアから脱出することを考えています(管理人の車はベンチシートのミニバンです)

その他にも、例えば満載のダンプカーから石ころが落ちてくる、雪がまとわりついた大型車の床下から大きな氷の固まりが落ちてくるというようなことは、ごく普通に起きます。バイクでは、冬の高速道で氷塊の落下を何度も食らいました。ライダーにとっては、すぐに命に関わる問題です。その感覚がクルマに乗るときにもあって本気で怖いと思っているから、無意識のうちに離れてしまうのです。同じように、繁華街の鈴なりの看板など、恐ろしくて仕方ない。

そんな意識を普段から持っていることが、いざという時の素早い判断に繋がります。皆様にも、普段からそんな視点で街を見ながら、歩いたり運転したりすることをお勧めします。それがあなたの『生き残る』力をアップするのです。


まとめますと、車で走行中に強い地震を感じたり緊急地震速報を受信した時は速やかに減速を始め、同時に周囲、特に前上方と左右方向に自分の車を押しつぶしそうな危険が無いかを確認します。もしあれば、その場所から慌てずに離れる、ということです。もちろん、もし何かが倒れ掛かって来つつあるのを見つけたりしたら、周囲の状況によりアクセル全開という選択肢もありますが、それが成功するかどうかは、普段からの意識にかかっているのです。


最後に、もし車の中で落下物の直撃を受けてしまいそうな場合の、最後の対処方法について。

まず、可能ならば車外に脱出すべきですが、それが間に合いそうも無い場合には『頭の位置をできるだけ低く』することです。何トンもある鉄骨類や重機、巨大な岩などの直撃ではなく、看板類や足場などの衝突程度ならば、多くの場合、車の屋根部分が潰れるくらいで済むことが多いでしょう。つまりそこから下、具体的にはダッシュボードの線より下に潜り込めば、頭部を直撃されて致命傷を負う可能性がかなり小さくなり、生存空間も残りやすいのです。

その方法はいろいろ考えられますし、車体や身体の大きさによっても出来る方法が変わりますので、皆様それぞれの方法をお考えになってみてください。チャイルドシートを卒業したくらいの子供ならば、床に伏せてしまうのがベストでしょう。その際はもちろんシートベルトを外すことになりますので、停止状態か微速走行中の話です。

次回は、『追突』の危険について考えます。


■当記事は、カテゴリ【災害対策マニュアル】です。

2014年9月 3日 (水)

【地震関連情報】栃木県北部で震度5弱

本日9月3日の午後4時24分頃、栃木県北部、深さ10kmを震源とするマグニチュード5.2の地震が発生し、栃木県日光市で最大震度5弱を観測しました。

この震源域は栃木県北部の比較的広い範囲に渡っており、震源深さはすべて10km以浅の、内陸の浅い断層が動く地震が起きています。東日本大震災後に活発化した震源域のひとつで、発生回数は震災前の数倍以上になっていますが、それでも普段は震度1~3程度がほとんどで、一年に1~2回震度4が起きる程度でした。

ただ、2013年2月25日にマグニチュード6.2、最大震度5強という大きな地震を一度だけ発震しています。この時も、最大震度を観測したのは日光市でした。今回の地震は、震災以来2度目の震度5クラスです。

本稿執筆時点ではまだ気象庁からの発表はありませんが、恐らく東西に近い方向に張力軸を持つ正断層型地震と思われます。このタイプの地震は、東日本大震災による地殻変動で東日本が東向き(太平洋方向)に引っ張られたために、内陸の断層にかかる主に東西方向の張力が増加したことによって多発するのようになったものです。

この地震がさらに巨大な地震の前触れである可能性は低いのですが、念のため一週間程度は同程度の地震が起きることを警戒すべきかと思います。

気象庁の発表がありましたら、当記事に内容を追記します。

■9月3日18:30追記
気象庁の発表によれば、この地震は西北西-東南東に圧力軸を持つ横ずれ型断層という比較的珍しいタイプの断層によるもので、暫定マグニチュード値は5.1、暫定震源深さは7kmとのことです。
予想の正断層型地震ではありませんでしたが、東日本大震災の広義における余震ということに違いはありません。東日本には、基本的には東西方向の張力がかかっていますが、周囲の動きとの相互関係から、局地的には圧縮力となる場所もあるわけです。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

『複合災害』が襲って来る!

1923年、大正12年9月1日に起きた関東大震災は、巨大地震災害として記憶されています。その被害の特徴は現在の東京都台東区、墨田区及び神奈川県横浜市街を中心に大火災が発生したことで、犠牲者総数10万5千人余とされるうち、約9万人が火災による犠牲と言われています。

このため、その後長きに渡って火災を出さないことが地震対策の重点とされるようになりました。では、なぜこのような大火災が起きたのでしょうか。

一般に、耐震強度及び耐火性が低い木造家屋が多かったことと、発生時刻が午前11時58分と昼食時だったため、調理用の裸火(かまど、七輪等)が多く使われていたためと言われています。公式記録によれば、地震直後に発生した火災は東京市内(当時)で136ヶ所に上ったそうです。しかし、それだけではこれほどの大火災に発展しなかった可能性もあるのです。

発災当時、日本海側の能登半島付近に台風があり、関東地方には台風に向かって吹き込む南寄りの強い風が吹いていたたために、延焼が加速されたのです。その延焼速度は、1時間に1kmを超えたとされています。

そして巨大化した火災の強い上昇気流がさらに風を起こし、火の粉を遠くまで飛ばしたり、火災旋風を発生させたりして、さらに火点を増やして行きました。

つまり、関東大震災は地震と台風によって被害が巨大化した『複合災害』ということができるのです。もしかしたら台風が関東直撃中に地震が発生したかもしれませんし、その場合は全く違った様相となっていたでしょう。


一方、東日本大震災は地震と津波の『複合災害』ですが、これはもちろん偶然ではありません。しかしそこに”寒さ”という要素が加わったために、犠牲者が増えたという側面もあります。

東日本大震災翌日、3月12日未明に発生した長野県栄村地震(震度6強)では、現地が深い雪の中だったために、雪の重みで家屋の倒壊が増えた可能性もありますから、これもある意味で『複合災害』です。

今回の広島土砂災害にしても、記録的豪雨と崩壊しやすい”まさ土”という条件が重なったことによる、広い意味での『複合災害』と言うことができます。

このように、発災時の偶然の要素によって、被害が拡大するのが『複合災害』の恐怖です。そしてその組み合わせは、事前に予測することが困難なことも少なくありません。


これから”秋の長雨”の季節です。しかしその言葉から受ける風流なイメージとは程遠い豪雨、暴風雨、竜巻、落雷などの可能性が、過去よりはるかに高まっています。

地球高温化の影響によって日本近海の海水温が高まっているために、南方からより暖かく湿った空気が日本列島上空に流れ込みやすくなっています。それが大陸からの冷たい空気とぶつかることで大気が不安定になり、強い積乱雲の発生を促すのです。さらにこのような条件は、冬になれば豪雪や暴風雪をもたらす原因ともなります。

それだけでも被害が予想されるレベルですが、そこでもし大地震が“複合”したら。被災者の困難は言うに及ばず、豪雨や暴風雨下では救助活動も遅滞します。雲が低くたれこめているだけで、ヘリも飛べません。初動が大きく制限されるのです。


今までは地震と気象災害はほとんど分けて考えられていましたが、これからは“同時に来るもの”という前提で考え、備えるべきなのです。今まで完全に複合しなかったのは、幸運でした。でも気象災害の可能性が高まるにつれて、『複合災害』が起きる確率も高まっているのです。

では、どう備えるか。ここでは”モノ”の重要性が高まります。

当ブログでは、当初から一般的な”防災グッズ”に【防水・防寒】の要素が不足あるいは無視されていることを指摘して来ました。気象災害までは行かなくても、悪天候下の大地震という想定が、完全に甘いのです。

そこで、【防水・防寒】グッズについて、ここで改めてシリーズ記事で考えてみたいと思います。記事カテゴリは【防災用備品】にまとめます。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年9月 1日 (月)

防災の日ですが何か

今日9月1日は『防災の日』。1923年、大正12年に関東大震災が発生した日です。

とはいえ『防災の日』だから何かしましょう、とか“防災への意識を高めましょう”などと言う意味の無い記事を書くつもりはありません。

大地震が起きた日ということでつい地震対策に目が行きがちですが、今日は台風の襲来が多いという『二百十日』でもあるので(最近はすっかり死語?)、地震と台風という日本人にとって古くからの脅威への備えを新たにせよという意味を込めて、今日が『防災の日』と制定されたわけです。

しかし、既に現実は大きく変わっています。

関東大震災では火災による犠牲者が多くを占めたため、長きに渡って地震対策といえば、まず火の元でした。でも阪神・淡路大震災では、観測史上初となる大都市直下での震度7が発生し、短周期の猛烈な揺れによる、当時は“想定外”だった建物被害が多発しました。東日本大震災では、1000年に一度レベルという“想定外”の巨大津波が発生しました。そしてさらに1000年に一度レベルの威力を秘めた震源域が、息を潜めています。

一方、気象災害と言えば台風というのが昔からの通念だったものが、今や前線による雨や局地的な積乱雲による豪雨で日常的とも言える被害が発生し、今回の広島のように、“記憶に残る大災害”も起きています。台風にしても今や7月、下手をすると6月頃から日本列島直撃コースを取るようになり、勢力も強力化しています。もちろん地球高温化の影響です。

気象学者は、長期的な傾向を見ないと断定的なことを言えないので言葉を濁しますが、竜巻の発生も激増しているのは、誰もが感じていることだと思います。これが短期的なものなのか不可逆的な傾向なのかなど、我々にはどうても良いのです。とにかく今、増えているのですから。

今や、受験生ではないですが“日々是決戦”、日本列島のどこでも災害という“実戦”に放り込まれる時代になってしまったということです。


もう、言葉遊びをやっている場合ではありません。例えば、今回の広島の被災地を見て、水害避難には長靴を履くなというトリビアをしたり顔で語っていた皆様、何か言ってくださいよ。その通り、長靴は深い水の中では水が入り、泥にハマれば脱げ易い。脱げないことと安全性を考えれば、救助部隊が履いているような編み上げブーツが理想的なのは事実です。

でもあんなもの、マニアじゃなければ持っていません(管理人は二足持ってますが!)そこで運動靴やスニーカーを履けという“専門家”の皆様、あの泥の中をほとんど平底でローカットのスニーカーでドロドロになって歩けと?しかもそれなら安全ですか?脱げないのですか?

広島の報道映像でお気づきになった方もあるかと思いますが、一部の救助部隊はゴム長靴の上をガムテープで巻いて、ズボンと密着させて泥の中に入っています。管理人も、過去記事でそれを推奨しています。
■関連過去記事
長靴はその防水性はもとより、ソールが泥の中を歩くのに最も適しているために、管理人は敢えて推奨しているのです。

それがプロや経験者のワザであり、本来は伝授されるべき内容のはずですが、そんなのも知らない連中が、頭で考えただけのことを垂れ流している。

まあ、こんなのはごく一例にすぎませんが、まあエセ防災屋や自称危機管理アドバイザーとかがいきなりいなくなるとも思えません。商売ですからね。ただ、そんなくだらない枝葉末節に、皆様はだまされないでいただきたいのです。ピントがずれたことや、どうでも良いトリビアを聞いて、“防災力”が上がったなどと勘違いしないでください。

とにかくあなた自身が良く考えて、情報を吟味し、行動を決めてください。今回の広島では、例の土砂災害の兆候の中で、珍しく『変な匂い』が家の中でも強く感じられたそうで、それで危険地帯から避難したり二階に上がって助かった人がかなりいるようです。それが、正しい知識に基づく自主的な行動という、個人の災害対策に望まれる姿なのです。

ちなみに、土砂災害前に生臭いような、プロパンガスのようなと表現される匂いがすることがあるのは、崩れかけた山体の亀裂から腐葉土など堆積物の匂いが流れ出るためで、まさに一刻を争う危機的状況なのです。


最後に、とりあえず『防災の日』に寄せてひとこと言うのなら、やはり当ブログのテーマでもあるこの言葉を。

あなたとあなたの大切な人を守るのは、行政でも防災屋でもありません。あなた自身です。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


☆再掲載☆【対災害アクションマニュアル24】緊急地震速報!その時クルマは?

■当記事は過去記事の再掲載です。内容は加筆修正しています。


今回から、車に乗っている時に大地震が来た時の対処方法を考えます。最初は、乗用車を運転している場合です。

一般的に言われる対処方法は、運転中に強い地震を感じたら、急ブレーキをかけずにゆっくりと減速して、道路左側に寄せて停止しろ、というものです。特に高速道路を走行している時は、強い揺れでハンドルを取られてコントロールを失うことがあると言われます。

確かに、それは間違いではありません。しかしそれだけででは不十分と管理人は考えます。上記は、あくまで自分の車を安全に止める方法でしかありません。実際には、自分の車がコントロールを失う以上に大きな危険があります。

それは、落下物と追突。例えば繁華街を走っている時に強い地震を感じてすぐに路側に停車した場合、近くの建物などからの落下物の直撃を受ける可能性があります。ガラスくらいなら車は有効なシェルターになりますが、大きな看板や重い壁材などが落ちて来たら、車の屋根など簡単に潰されます。問題は、車の中からでは、自分の車に脅威となる真上が全く見えないということです。


また、周囲がすべて冷静なドライバーばかりだとは限りません。中には、パニックを起こしてアクセルを踏み込むような人がいるかもしれません。そんな車が乗用車ならまだしも、大型トラックだったとしたら。もちろん大型トラックのドライバーはプロですから、パニックを起こすような人は少ないでしょう。しかし、問題は重さです。重い車はすぐには止まれません。

特に高速道路では、大型トラックが激しい揺れや道路の変形などで一旦コントロールを失った場合、軽い乗用車のようにすぐに修正が効きません。そのまま路肩に止まった車列や渋滞の後尾に突っ込んで来たり、横転するような状況も考えられます。

積荷の危険もあります。東日本大震災では、大型トレーラーに載せられた巨大なコンクリート管が激しい揺れで落下し、対向車線の乗用車を何台も押しつぶしました。このように直前や真横を走るトラックからの荷崩れは、致命的な結果を招きます。直撃しなくても、荷崩れを発見して急停止したら、後ろから突っ込まれる可能性が非常に高い。そのような危険を回避した段階で、初めて一息つけるのです。


そんな危険回避のためには、まずできるだけ早く地震の発生を感知する必要があります。早い段階で危険回避行動に移れれば、それだけ“自分の意志で”状況をコントロールできる可能性が高まるのです。

そのために有効なのが、緊急地震速報です。私事ながら、管理人は震災二ヶ月後から何度も福島へ入りましたが、道中の東北自動車道上で、二回ほど携帯電話の緊急地震速報を受信しました。

時間は深夜で、時速80~100kmでスムーズに流れています。走っている車は物資輸送の大型トラックが8割、その他も被災地支援に向かう車がほとんどです。大きな余震が多発している時期でしたから、ほとんどのドライバーに“覚悟”ができているという、ある意味で特殊な状況です。

そこで緊急地震速報が発報された時の様子に、正直なところちょっと感動しました。見事なものだったのです。

管理人の車は時速90kmほどでトラックの間にいました。そして発報を受け、すぐにハザードランプを点灯してアクセルを抜き、何度か軽くブレーキを踏んで、本線上で時速50km程度までゆるやかに減速しました。これは減速のためでもありますが、ブレーキランプを点滅させて、減速の意志を後方の車により強く伝えるという意味もあります。もちろん前の車との車間と、バックミラーで後の車の動きを確認しながらです。すべてのドライバーが緊急地震速報に気づいているとは限りません。

すると、ほとんど車間が変わらないまま、車列全体が自然に減速しました。つまり、周辺のすべてのドライバーが携帯電話やラジオで緊急地震速報を受信していたか、そうでなくても周囲の車の動きを見て状況を察し、すぐに現実的に安全と思われる速度まで減速したのです。そして減速しながら、前の車との車間を少しずつ開けて行くことも忘れていません。

時速40~50km程度ならば、その後相当強い地震が来ても数秒以内に路肩で停止できますし、道路の変形や高架の落下などがあっても、かなりの確率で回避できます。震災直後という特殊な状況ならではかもしれませんが、それが高速道路上での理想的な対応だったのではないかと思います。

結果的に、二回とも走行中にはほとんど感じられないくらいの地震でしたので、一分ほどそのまま走行したあと、車列は何事も無かったようにスムーズに再加速して行きました。この時ほど、ドライバー同士の“以心伝心”を感じたことはありません。

もしここでハンドルを取られるような強い地震が来ていたら、各車は車間を維持したまま、一斉に路肩に停止したことでしょう。これが、8割方がプロドライバー、しかも震災被災地走行中という中での、最も現実的で安全な対応ということができるでしょう。しかし、普段はそんな“好条件は”なかなかありません。それについては後述します。


さておき、こんな対応ができるのも緊急地震速報のおかげです。ですから車に乗っている時は、スマホ、携帯電話かラジオなどで、必ず緊急地震速報を受信できる体制にしておくことをお勧めしますし、もしそうでなくても、周りの車が不自然に減速し始めたら、とりあえず大地震の発生を疑い、すぐに周囲を良く見ながら減速するという意識を忘れないことが大切だと思います。

自動車運転中の緊急地震速報の有効性はおわかりいただけたかと思います。次回からは、様々なケースの具体的な対処方法について考えます。


■当記事は、カテゴリ【災害対策マニュアル】です。


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