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2014年9月 3日 (水)

『複合災害』が襲って来る!

1923年、大正12年9月1日に起きた関東大震災は、巨大地震災害として記憶されています。その被害の特徴は現在の東京都台東区、墨田区及び神奈川県横浜市街を中心に大火災が発生したことで、犠牲者総数10万5千人余とされるうち、約9万人が火災による犠牲と言われています。

このため、その後長きに渡って火災を出さないことが地震対策の重点とされるようになりました。では、なぜこのような大火災が起きたのでしょうか。

一般に、耐震強度及び耐火性が低い木造家屋が多かったことと、発生時刻が午前11時58分と昼食時だったため、調理用の裸火(かまど、七輪等)が多く使われていたためと言われています。公式記録によれば、地震直後に発生した火災は東京市内(当時)で136ヶ所に上ったそうです。しかし、それだけではこれほどの大火災に発展しなかった可能性もあるのです。

発災当時、日本海側の能登半島付近に台風があり、関東地方には台風に向かって吹き込む南寄りの強い風が吹いていたたために、延焼が加速されたのです。その延焼速度は、1時間に1kmを超えたとされています。

そして巨大化した火災の強い上昇気流がさらに風を起こし、火の粉を遠くまで飛ばしたり、火災旋風を発生させたりして、さらに火点を増やして行きました。

つまり、関東大震災は地震と台風によって被害が巨大化した『複合災害』ということができるのです。もしかしたら台風が関東直撃中に地震が発生したかもしれませんし、その場合は全く違った様相となっていたでしょう。


一方、東日本大震災は地震と津波の『複合災害』ですが、これはもちろん偶然ではありません。しかしそこに”寒さ”という要素が加わったために、犠牲者が増えたという側面もあります。

東日本大震災翌日、3月12日未明に発生した長野県栄村地震(震度6強)では、現地が深い雪の中だったために、雪の重みで家屋の倒壊が増えた可能性もありますから、これもある意味で『複合災害』です。

今回の広島土砂災害にしても、記録的豪雨と崩壊しやすい”まさ土”という条件が重なったことによる、広い意味での『複合災害』と言うことができます。

このように、発災時の偶然の要素によって、被害が拡大するのが『複合災害』の恐怖です。そしてその組み合わせは、事前に予測することが困難なことも少なくありません。


これから”秋の長雨”の季節です。しかしその言葉から受ける風流なイメージとは程遠い豪雨、暴風雨、竜巻、落雷などの可能性が、過去よりはるかに高まっています。

地球高温化の影響によって日本近海の海水温が高まっているために、南方からより暖かく湿った空気が日本列島上空に流れ込みやすくなっています。それが大陸からの冷たい空気とぶつかることで大気が不安定になり、強い積乱雲の発生を促すのです。さらにこのような条件は、冬になれば豪雪や暴風雪をもたらす原因ともなります。

それだけでも被害が予想されるレベルですが、そこでもし大地震が“複合”したら。被災者の困難は言うに及ばず、豪雨や暴風雨下では救助活動も遅滞します。雲が低くたれこめているだけで、ヘリも飛べません。初動が大きく制限されるのです。


今までは地震と気象災害はほとんど分けて考えられていましたが、これからは“同時に来るもの”という前提で考え、備えるべきなのです。今まで完全に複合しなかったのは、幸運でした。でも気象災害の可能性が高まるにつれて、『複合災害』が起きる確率も高まっているのです。

では、どう備えるか。ここでは”モノ”の重要性が高まります。

当ブログでは、当初から一般的な”防災グッズ”に【防水・防寒】の要素が不足あるいは無視されていることを指摘して来ました。気象災害までは行かなくても、悪天候下の大地震という想定が、完全に甘いのです。

そこで、【防水・防寒】グッズについて、ここで改めてシリーズ記事で考えてみたいと思います。記事カテゴリは【防災用備品】にまとめます。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

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