【地震関連情報】千葉県北西部で気になる地震
このところ少し気になる地震が起きていますので、念のため記事にしておきます。
千葉県北西部を震源とする最大震度1~2の小規模地震が、9月3日、7日、8日と短期間で3回続けて発生しています。しかし、千葉県北西部は東日本大震災後に活発化している震源域のひとつであり、地震の発生自体は珍しいことではありません。
では何が気になるかというと、震源の深さです。この震源域では、普段は深さ90~70kmの地震がほとんどなのですが、直近の3回はすべて深さ10kmから”ごく浅い”という範囲で起きています。つまり同じ千葉県北西部でも、普段の地震とは全く違うタイプの地震が続いているのです。
震災後に多発している深さ90~70kmの地震は、海側の太平洋プレート岩盤内で起きる『スラブ内地震』です。しかし今回の地震は、最上層の北アメリカプレートの浅い部分の断層が動いているもので、震災後にもまれにしか発生していなかったタイプです。
なお、この付近では最上層の北アメリカプレートの下に南側からフィリピン海プレートが入り、さらにその下に東側から太平洋プレートが潜り込む三層構造になっています。
今回の地震は、この付近の複雑な動きによって浅い部分の断層に溜まったストレスが少しだけ解放されているものと思われます。今後大きな地震に繋がるかどうかはわかりませんし、小さな動きだけで終わるかもしれません。
ただ、小規模ながら普段起きていないタイプの地震が短期間で連続しているという事実から、しばらくの間はその動きを注視して行きたいと思います。
何か動きがありましたら、続報をアップします。
■9月9日追記
9日の朝、同じ震源域でまた、震度2が起きました。まだ動きが続くのかもしれません。
なお、本文中のプレート名表記に誤りがありました。「ユーラシアプレート」は「北アメリカプレート」の誤りです。お詫びして訂正させていただきます。
■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。
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