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2014年10月27日 (月)

【徹底的に防水・防寒を考える10】ずぶ濡れ!その時あなたは?【応用編2】

街中で寒い季節に全身ずぶ濡れになってしまうことは、地震後の津波、豪雨、洪水が考えられます。それだけでなく、寒い中で汗を大量にかいたままにしていると、低体温症に陥ることもあります。

【屈強な人でも例外ではない】
御嶽山噴火の捜索に出動した自衛隊員の一部が、高山病に加えて低体温症に陥ってしまったことが報道されました。山頂はかなり寒かったとはいえ、当時は酷寒というほどでもありません。しかし、体力に優れた自衛隊員でさえ低体温症に陥ったのは、何故なのでしょうか。

捜索時の装備をご覧ください。
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噴石の飛来に備えて、重量のある戦闘用ヘルメットに分厚い防弾ベストを着用した、“実戦”装備に近い重装備です。

この格好で、空気が薄く寒い山頂においてぬかるみの中を長時間活動したのです。そのため大量の汗をかき、気化熱を奪われて身体が冷えることで低体温症に陥ったと思われます。服の中は汗で『ずぶ濡れ』だったのですが、山頂では暖を取ることも服を着替えることもできず、ずっと身体が冷え続けてしまったのでしょう。

このように、悪い条件が揃えば鍛えた人でさえ意外に簡単に低体温症に陥ってしまう危険があります。寒い中で服が濡れているということは、それほど恐ろしいことだと認識しなければなりません。

しかもそれが災害時ならば、暖が取れず、着替えもできず、食事もできず、治療も受けられない可能性が大きいのです。もしそれが夏場でも、身体が冷えることによって体調を崩すことは十分に考えられます。

服が濡れていることを、決して甘く見てはいけません。できるだけ水分を取り除くことが最優先なのです。

それ以前に、濡れない対策があればなお良いのは言うまでもありません。


【水の問題についての補足】
ここで、当テーマの街中での応用編に行く前に、今までの記事にひとつ補足をさせていただきます。

読者の方からのご指摘もいただいたのですが、寒い山中でのサバイバルにおいて、飲み水の問題を敢えて無視していました。

今回の設定では、川に落ちたものの荷物は失っておらず、最低限の飲み水は確保しているという前提でした。もしそれが無くても、近くに山の中を流れる川があるので、生存のために必要な飲み水はなんとかなるものとして、対策の中では触れていなかったのです。

しかし、脱水症状が進めばより低体温症になりやすくなることもあり、最低限の水分を採る必要は当然あります。

とはいえ、川の水をそのまま飲むと、下痢を起こして体内の水分を大量に失うだけでなく、体力も大きく損なってしまう危険があります。

そうでなくても、野生動物の糞などが水に溶け込んでいる可能性もあり、寄生虫や細菌感染症の危険もありますから、もし川の水をそのまま飲まなければならない場合には、出来る限りろ過してから最低限の量だけ飲むようにする必要があります。

もし火が起こせて、金属製の容器などが手に入るのならば、ろ過した後に10分程度煮沸してから飲めば、問題はほぼ解決できます。もっとも、それは山の中のきれいな川の場合であり、都市部の川では化学物質による危険もあります。


それでは、次回から街中での応用編に入ります。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。


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