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2014年10月31日 (金)

【徹底的に防水・防寒を考える11】街中でずぶ濡れ!【応用編3】

今回からは、災害下における【防水・防寒】の、街中での具体的な応用を考えます。タイトルも変更しました。

ここまで山中でのサバイバルシミュレーションで述べたポイントは、『水分の蒸散による体熱の放射と伝導を抑えること』でした。

でもそれ以前に大切なことは、まず『濡れないこと』なのですが、ここではまずずぶ濡れになってしまったという状況から考えます。

状況を設定しましょう。最も危険なのは、やはり徒歩での移動中です。現実問題としては、津波や洪水よりも、寒い時期の災害時に、雨や雪に遭ってしまうことかと思います。

もちろん、水に浸かってずぶ濡れになってしまう方がずっと危険なのですが、より可能性の高い状況で考えます。

【状況設定】
冬の午後、仕事で移動中に市街地で大地震に遭遇。広範囲で停電し、交通機関はすべて止まった。服装はスーツにコート。コートに防水性は無い。靴は革靴またはパンプス。

屋外の一時避難場所に入ったが、天候が急変して強い雨が降り始めた。雨具は何も持っていない。日が暮れる前に少しでも雨が凌げる場所に移動したい。

避難場所のぬかるみで靴は既に泥だらけでずぶ濡れ。強い雨が続き、服はどんどん濡れる。街中に入っても、雨宿りできる場所は人が集まっていて、もう入れない。

日が暮れはじめて気温がさらに下がる中、雨が凌げる場所を探して移動を決意。最も近い帰宅困難者支援施設までは、徒歩で2時間以上かかりそう。

営業しているコンビニを見つけたが、飲料、食品、雨具はすべて売り切れ。避難所となっている学校は既に満杯の上、さらに帰宅困難者が押し掛けて大混乱になっている。

雨宿りできる場所はしばらく見つかりそうにない。

・・・という状況を設定します。これはリアリティを増すための設定ですが、ポイントは冷たい雨の中で雨宿りもできず、防水のための一般的な品が手に入らず、食べ物、飲み物が無く、気温がさらに下がる中を移動しなければならないということです。

このままでは身体がどんどん冷え、動けなくなる可能性が高くなります。何か対策をしなければなりません。

あなたなら、どうしますか?


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

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コメント

雨宿りと暖を取り、情報を得るには、キイをつけたまま無数に停まっているクルマに乗り込みます。
移動は身体と服を乾かしてからになります。
昔から気になってましたが、クルマの走行禁止が解除されたことをどうやって知ればいいのでしょう?
現実問題として、解除の確認を待たずに行けるところまで行こうとするクルマは少なくないでしょう。

>PAKAさん

それ、禁じ手ですw

まあ、実際は雨宿りできる場所があるかもしれませんが、ここでは最悪の状況を想定しています。でも、だれかがやったら一斉に皆が同じ事をやりはじめるでしょうから、自分ができるとは限りません。それが都市部の怖さでもあります。

入れろ入れないの騒ぎもあちこちで起きるでしょう。そんな場所にはいたくないものです。

とりあえず、今回は人体の防水・防寒ということで考えます。

以前、都内で震災時通行禁止の社会実験をした時には、案の定というか超渋滞状態になって、緊急車両の通行どころではありませんでした。本番では、皆がおっしゃる通り「行けるところまで行く」となって、さらにひどい道路障害になるでしょう。

あの制度が計画通りに機能するとは思えまえん。通行止め解除はラジオで情報が流されるはずですし、もし生きていれば道路ビーコンやVICSでも流れるでしょうから、カーナビでもわかるはずです。

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