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2014年10月 9日 (木)

【気象災害】そして台風19号が接近

台風18号に続き、『猛烈な』台風19号が接近しています。

現在、九州南部に向けて北進するコースを取っていますが、九州接近もしくは上陸後は東寄りに針路を変え、本州縦断コースに乗る可能性が高くなっています。

気象庁からのリリースでは、九州南部に接近する10月12日までの予想針路しかありませんが、米国のNRL(Naval Research Laboratory)からのリリースでは、10月13日の午前9時頃には九州東岸の宮崎県付近、10月14日の午前9時頃に本州中央部、長野県付近に到達する予想針路になっています。

NRLの予想針路図をお借りして掲載します。図中の日付、時間表記は世界標準時で、9時間足すと日本時間になります。
T19

台風19号は18号よりかなり勢力が強く、上陸している時間もはるかに長くなるのは確実です。語弊を恐れずに言えば、18号は“予行演習”で、19号が“本番”でしょう。何の本番かというと、我々の防災力を試される試練の本番です。

災害の危険がある場所では、確実に発生するという前提での対処が必要になります。この期に及んで、被害に遭った後に『こんなことになるとは思っても見なかった』という人は、愚か者以外の何者でもありません。

行政の避難勧告や指示がどうのという議論をしている場合でもありません。セルフディフェンス力が試される時です。


自分と大切な人の命は自分の判断と行動で守る。そして、できるだけ財産も守る。そのためには何ができるか、何が必要かを、今から考えて実践する人の“成功率”が上がるだけのことです。

気象災害危険地帯にいて今まで無事だった人も、それはあくまで“幸運”の結果に過ぎず、将来の安全を保証するものではありません。そして、災害発生の確率は、過去より確実に上がっているのです。


豪雨や暴風雨になったらあなたの周りでは何が危険か、まず考えてください。土砂崩れ、土石流、地すべり、河川の氾濫、堤防の決壊、樹木や構造物の倒壊(工事用足場はかなりヤバイのは毎度のこと)、飛来物など。暴風雨の中で、竜巻が発生する可能性もあります。

そして、それに対してどうするか。何も避難所へ行くだけが避難ではありませんし、避難勧告が出されなければ、避難所は開設されません。自分の居場所が大荒れになる日時によっても、避難すべき場所は変わります。

でも、なんだかんだと言って危険地帯でも実際に移動しない人が大半なのでしょうね。もちろん避難しなくても大丈夫な人の方がはるかに多いのですが、危険地帯の人も同じ感覚というか、危険に気づいてさえいないことも多いのが現実なのでしょう。

比較的安全な場所にいる方でも、あなたのご実家やご親戚の家は大丈夫ですか?お友達に危険地帯の住人はいませんか?そんな方には、いまのうちに声をかけておきましょう。もしかしたら、危険に気づいていないかもしれません。

暴風雨の中を移動しなければならない方は、傘以外の防水装備が必須です。しっかりしたレインコート類、長靴などの防水靴もしくは濡れても滑らないスニーカー、停電に備えたライト、カロリーメイトなど非常食料もあると良いでしょう。

今回は、各地でいよいよ“シャレになっていない”レベルになることが予想されます。『厳重な警戒を』などと言う言葉遊びをしている場合ではありません。具体的な行動が求められる時です。


■当記事は、カテゴリ【気象災害】です。


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コメント

今回の18号において、人口4万の我が町では、先に避難所開設され、避難勧告はその12時間後に出されました。
大きな災害は長いこと起きていない地域の為、おそらく避難者はゼロに近かったろうと思います。
食糧等必要なモノは各自持参せよとのことでしたが、それではちょっと説明不足で避難する気にはならないなと感じました。
仕切りカーテンとか、水一杯の支給も無し? 避難勧告が出た後なら待遇が変わるのか?とかですね。

>PAKAさん

広島の土砂災害以降、避難勧告前に避難所が開設されることも増えたようです。それは有難いのですが、実際に避難する人は近所のお年寄りくらいというのが現実。

避難所では、寒かったら毛布の支給があるくらいか、そんな備蓄も無いところも多いでしょう。基本的にはセルフですね。普段から用意していないと、いきなりというわけにも行きません。

良くわかりませんが、避難勧告前には備蓄品の支給ができないのかもしれません。まあ、備蓄があればラッキーくらいに思っていたほうが良さそうです。

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