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2014年10月18日 (土)

☆再掲載☆マスコミもセンセイも暴走中

当ブログでは、とりあえず“専門家”だの“ジャーナリスト”だの名乗る人々でも、決して頭から信用はできないというスタンスです。本当は、無条件で信じたいのです。でも、信じられないことがあまりに多いので、こういうスタンスを取らざるを得ません。

肩書きは、決して信頼の証ではないのです。残念ながら。信じられるかどうかは、あくまでそれぞれの個人に依存します。つまり、信じられる人と大ウソつきを、自分で選別しなければなりません。

ひとつ、過去記事を再掲載します。2012年2月4日の記事で、あの『首都圏直下型地震の確率が4年以内に70%』という騒動の頃の記事です。

(以下、再掲載記事本文)

恐怖は、カネになります。

あの「4年以内70%」記事以来、ひたすら恐怖を煽るようなメディア報道が目立ちます。それでも最後に防災の心得をつけておけば、なんでも良心的な防災情報の仲間になっているようです。

あの「4年以内70%」は、首都圏直下型地震の確率とされたものでした。でも、その後富士五湖地震が起きたので、すっかり東海・東南海・南海地震の連鎖と富士山の噴火ネタに「旬」が移っています。特に富士山ですね。何故なら、一番ビジュアル的な恐怖を煽りやすいからでしょう。

学者の方々もマスコミに乗せられてか、ついつい過激なコメントになるようですね。こんなのとか(引用元:女性セブン)なお、個人攻撃が目的ではありませんので、固有名詞は伏せます。
■以下引用------------
○○○大学歴史都市防災研究センターの○○○教授は語る。

「日本の大動脈である東海道の主要な道路や鉄道は全て崩壊してしまうでしょう。大地震の後に噴火してしまったら、救援物資も届かなくなってしまう。火山灰に弱い飛行機は飛ぶことができず、食料の輸入も難しくなってしまうでしょう。稲作は0.5cm、畑作や畜産は2cm以上の火山灰で1年間収穫が望めない。輸入が絶たれた状況では飢饉が訪れてもおかしくありません」
----------引用終了■

「飢饉」だそうです。地震、噴火の規模も、建築、交通に関わる根拠も示さず(そちらの専門では無いでしょうし)、「全て崩壊」などと安易に表現しています。もちろん重大なダメージを受けるでしょうが、復旧不能にまで完全破壊されるわけでは無いでしょう。

それに飛行機が飛ばないと、なんで食料の輸入が絶たれるのでしょうか。日本全国の空港が閉鎖されるわけもでなし。それ以前に、食料の輸入は大半が船便だと思いますが。これなど素人の思いつきレベルとどう違うのでしょうか。

船にしても、太平洋側の港が被害を受けたとしても、東北も日本海側の港もあります。道路の復旧力は、我が国が世界一であることが、東日本大震災で証明されました。降灰地の農業は大きなダメージを受けるでしょうが、日本全土に及ぶわけでもありません。

要は、ご自分の“専門”である「飢饉」という言葉を引き出すために、いいように被害を想定しているようにしか見えません。

他の“教授”の発言で、こんなのもあります(引用元:女性セブン)
■以下引用------------
「噴火の際に、山の半分から3分の1ほどが崩れる山体崩壊が起きてしまう可能性を政府はまったく想定していません。もし崩れるようなことがあれば、土砂の速さは最大時速100kmを超えることもあります。
川に沿って土砂は流れ、海まで達するでしょう。1792年に雲仙普賢岳が噴火し、山体崩壊が起きたときには1万5000人もの人が亡くなりました。現在の山梨・静岡の人口を考えれば、最低でも15万人、10万世帯にものぼる被害となるでしょう」
----------引用終了■

3000メートル超の巨大火山の三分の一が吹っ飛ぶ大噴火を想定している政府など、世界のどこにも存在しません。被害想定をするということは、税金を使ってその対策をしなければならないということですから、人類史上に記録が無いような規模の噴火など、想定するわけがありません。

学者のように、論文出して終わりじゃないんです。それに大規模な山体崩落を起こすのなら、問題は土石流の速度ではなくて崩落量でしょうに。でも近年の超巨大噴火として知られる、大規模な山体崩落を起こした1980年のアメリカ、セントへレンズ火山噴火でさえ、そんな規模に達してはいませんし、先史時代から今まで、富士山がそのレベルの噴火をしているわけでもありません。

さらに、被害「想定」を18世紀との人口と街の集積度の比較でしか考えていません。現代では、火山噴火はほぼ完全に予知できますし(というか、そちらの世界の方の発言なんですけどね・笑)、避難体制もそれなりに整えられています。

それを、何の観測網も連絡網も避難体制も無かった時代と、被災面積だけで単純比較するなど、学究の徒がすることなのでしょうか。知らないで間違った発言をするのとは、問題が根本的に違います。そんな薄弱な根拠で、15万人を“殺し”ますか?

一応、もっと長い発言をマスコミ的なインパクト優先の端折り方をされたために、発言の真意が歪曲されている可能性も考えられます。「4年以内70%」報道も、まさにそうでした。

いずれにしても、「防災意識を高める」という美名の下に、こんな“報道”が堂々と垂れ流されているわけです。否定する知識が無ければ、「平成の大飢饉」も、俄然現実めいたニュアンスを帯びてしまいます。マスコミの姿勢は毎度のことながら、科学者たる人々が、こんな素人以下の発言をしていることに、暗澹たる気持ちになりますよ。いかがですか?皆様。

富士五湖地震の後、「あの地震は東海地震と富士山噴火の引き金に“ならないわけがない”」くらいの発言をされていた“教授”もいましたが、ほぼ同一震源で1931年9月16日にマグニチュード6.3、1983年8月8日にはマグニチュード6.0の地震が発生(公式記録による管理人調べ)し、その後特に大きな変化が無いことは、どのように説明されるのでしょうか。

「今回は違う」という、整合性のある理論なり発見なりを期待したいですが、少なくとも新しい話は出てきていませんね。強いて言えば、東日本大震災による大地殻変動の最中だ、ということくらいでしょうか。

言うまでも無く、三震源連鎖地震や富士山噴火が、絶対に起きないとは誰にも断言できません。いや、いつかは起きるでしょう。しかしそれを語る時、専門家の名を借りて、あまりにも稚拙な「怖い話」にすりかえられてはいないでしょうか。

私も好き好んで批判をしているわけではありませんが、あまりにも目に余るので、今回はひとつの雑誌からの引用だけで、好き放題言わせていただきました。こんな報道でも、防災意識を高めて自己防衛を始めるきっかけになれば良いという考え方もありますし、確かにその効果はあるでしょう。

でも、思うのです。「その程度でいいのか?」と


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コメント

噴火した火山灰による飢饉発生については、おそらく正しいのでは?
交通手段は船しか使えない。道路を復旧したところで、灰が本格的に舞っている期間は各自各地域の備蓄に頼るしかありません。
円の価値も一気に下がるので、買えたとしても、途方もない値段でしょう。
水道も止まるので、買うなら水くらいでは?
桜島の火山灰は粒子が大きいからさほどの支障がないが、富士山の火山灰は細かいので厄介との話も聞いてます。

>PAKAさん

地域的な食糧不足は起きるかもしれませんが、全国的な飢饉はあり得ませんよ。飢饉とは、昔の状況に当てはめれば、長期的に食料の供給が途絶え、餓死者が出るような状態でしょうから。

火山直近以外では、輸送の支障も十分克服可能です。直後の混乱は相当大きくなるでしょうが。

火山灰の影響は、田畑だけでなく電気設備にダメージを与えることが懸念されており、現実的にはそれが一番怖いかと。それによる混乱は巨大なものでしょうが、少なくとも飢饉じゃない。

それに、問題は飢饉が起こるという理由として、火山灰による飛行不能というピントはずれの理由を「専門家」が言っていることなんですよ。

理由はわかります。あの頃、アイスランドの火山噴火でヨーロッパの航空が大混乱だったことから、イメージで引っ張っただけの話。それを「専門家」が公式にコメントするという愚かさを指摘しているのであって、飢饉が起きるかどうかは問題じゃないんですねどね。起きないでしょうが。

少なくとも、わが国は東日本大震災という巨大災害で餓死者の一人も出さなかった国ですよ。

円安になるでしょうし、経済的なダメージも大きいでしょう。でも、だから餓死者が大量に出るような状況を放置されるとお考えですか?

>てばさん
おそらく災害規模の設定がかなりズレているように思います。
火山噴火こそ最悪の災害であり、火山の国日本においては大地震も火山噴火のオプションに過ぎない、との認識で彼らは語っているのではないでしょうか?
交通網の復旧にはほぼ人力でやるしかありません。
港からの輸送手段がつかないうちは、船も港には入らないでしょう。
冷害も必至となり、作物の収穫も激減します。
さらには放射性物質を含んだ火山灰が降る可能性まであります。

>PAKAさん

被害規模の設定というか認識が確かにズレテいますね。
上記記事は、引用なのでわかりづらくて申し訳ないですが、あくまで「富士山噴火」に対してのコメントです。

富士山噴火で飢饉は無い、ということはご同意いただけるかと。なにしろ宝永噴火でも起きていませんし、被災範囲も広いながら限定されますし。

破局的噴火レベルの火山噴火が最悪の災害だということに異論はありません。

これは余談ですのでレスはご無用です。
富士山の蔵する噴火エネルギーは、外の活火山と比べると、けっこう小さい部類とされてます。
ただし富士山の14倍の威力を蔵する箱根山との連動噴火の可能性を指摘する学者も複数?おります。
それと、近年富士山直下に活断層が発見されました。これに亀裂が入れば、富士五湖もろともマグマに落ち込み未曾有の大爆発に発展することも想定されています。
我が町は箱根からそう遠くないので、ちょこまかと噴火対策を進めてます。

>PAKAさん

レス不要と言われても、ついしたくなる性分にてご容赦をw

火山学者には、そういうことを教えていただきたいものですねwただ巨大被害の恐怖をアオるだけのようなコメントに対しては、これからもツッコミを入れて行くと思います。

正直、箱根の火山性地震、地獄谷などの噴気の増加などには、私も不気味なものを感じています。

2013年2月に、大涌谷周辺のごく狭い範囲で震度5強が起きたのもすっかり忘れられていますが、震災後に何か動きが出ているのは確かかと。

私は埼玉県南部ですが、箱根が大規模に噴いたら、関東は富士山以上に大きな影響を受けますし、富士と連動したら、想像もつかない大被害になります。飢饉はともかく、震災以上の巨大災害になるでしょう。そうならないことを祈るしかありません。

釈迦に説法になっては恐縮ですが、石黒耀氏の『死都日本』という小説は、巨大火山災害について多くの科学的な示唆を与えてくれます。もしまだお読みになられていなければ、是非。

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