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2014年10月20日 (月)

【徹底的に防水・防寒を考える07】ずぶ濡れ!その時あなたは?【解答編3】

今回は、氷点下の山中での夜の過ごし方をお送りします。

それなりの防寒装備をしているものの、まだ服には水気が残っています。過酷な夜になります。

最大の敵は、言うまでも無く寒さです。低体温症との戦いになります。前回、できる限りの耐寒シェルターを作りましたが、その効果はあくまで体温の低下をできるだけ防ぐものに過ぎず、快適な暖かさとは無縁です。

その中で、これから夜が明けるまでの10時間以上を耐え抜き、自力で下山できる体力を残しておかなければなりません。

では、シェルターに入りましょう。服の中にできるだけ落ち葉を詰め込み、落ち葉のベッドに寝て、さらに身体の上にできるだけ大量の落ち葉や木の葉をかけます。身体の周りに動かない空気の層を作るためです。落ち葉は、服から染み出す水分も吸い取ってくれます。

【低体温症とは】
ここで、低体温症の症状について知っておきましょう。

まず、身体が震え出します。これは体温の低下を察知した脳が、筋肉を動かすことで発熱させ、体温を上げようとする生理的反応です。

それでも体温の低下が続くと、手足がだんだん重くなって来ます。これも生理的反応で、脳は残った栄養分を効率的に使ってできるだけ生存の確率を上げるために、手足など末端への血流を絞り、脳と主要臓器へ優先的に血液を流すようになるためです。

それを放置すると、どんどん手足が冷えて動かなくなり、最悪の場合は末端から凍傷になることもあります。

そしてさらに体温が低下すると、寒さを感じなくなります。場合によってはとても暑く感じ、耐えられなくなって服を脱ぎたくなることもあります。

最後にはとても幸せで快適な感覚に陥りますが、その段階では既に脳の機能も低下しており、いわゆる凍死の一歩手前の状態です。そこまで行ったら、おそらく助かりません。

少なくとも、寒さを感じて身体が震えているうちは、まだ当分大丈夫なのです。

なお、このような状況で『眠ってはいけない』と言われるのは、眠ると皮膚の緊張がゆるみ、毛穴が開いて身体からの放熱量が増えてしまうためです。

ふとんをかけずにうたた寝をすると、身体が冷えて風邪をひきやすいのと同じ事です。

【長い夜を耐え抜くために】
ここまで、身体の冷えをできるだけ防ぐために服の水分を減らし、地面や外気から断熱するためのシェルターを作りました。

これらの効果を体感はできないかもしれませんが、何も対策しないよりは何倍も体温を保つ効果があり、栄養分の無駄遣いも抑えているのは間違いありません。その効果を信じることです。

理屈はどうでも良いのです。これだけやったのだから、絶対に大丈夫だと、まず信じるのです。

では、シェルターの中ではどう過ごせば良いのでしょうか。

前述のように、体温の低下が進むと手足への血流が絞られ、動けなくなります。それを防ぐ方法は、ひたすら指先、足先を動かし続けるのです。

手足の先を動かすことで、心臓から最も遠い末端部で血液を”必要としている”状態を作ると、それが脳にフィードバックされることで末端へも血液を流せという指令が出て、手足への血流が確保されるのです。

同時に、身体の動きは脳を活性化させ、眠気を遠ざけて思考をしやすくします。

ひたすら歌を歌い続けるのも効果的です。あまり大きな声ではエネルギーを無駄遣いしますが、声を出すことで脳を活性化させるのです。

同時に、暗闇の中でも自分の声を聞くことで、心細さを緩和する効果もあります。もしかしたら、その声を誰かが聞きつけてくれるかもしれません。なにより、自分の好きな歌はきっと力を与えてくれます。

ここでは野生動物の危険を考えていませんが、もし晩秋などで熊が出るような状況でも、声を出していれば熊は近づいて来ないはずです。

そうやってひたすら手足先を動かし、歌でも歌いながら、ただ時間が過ぎるのを、再び日が上るのを待つのです。

何時間か過ぎれば、服の水分もかなり蒸発して、体感的な冷たさもかなり減って来るでしょう。

そんなちょっとした改善も、心から喜びましょう。少し楽になった、風が止まった、雨が降らない、きれいな月が見える、なんでも良いのです。それを喜ぶ気持ちが、あなたの生命力を奮い立たせます。

それが、生還へまた一歩近づくことなのです。

次回は、このようなサバイバル状況における最も大切なことに触れたいと思います。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

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