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2014年11月 2日 (日)

【徹底的に防水•防寒を考える12】街中でずぶ濡れ!【応用編4】

【おことわり】
今回の内容には、当ブログオリジナルの方法が含まれます。これは是非皆様に採り入れていただきたいことですので、記事リンクや引用元を明示した引用は歓迎します。ただし、著作権は留保しますので、一切の商業利用は固くお断りします。

こんなことをわざわざお断りするのは、過去に当ブログの内容が無断で商業利用されていることを確認しているためです。言うまでもなく、商業利用とは電波、印刷メディア等へのコメントなども含む、対価を得る行為すべてです。

当記事に限らず、当ブログ内容の商業利用をご希望の場合は、まず管理人までご連絡ください。

さて、本題に入ります。

大地震後、屋外で冷たい雨に降られ、雨具は無く、雨宿りもできません。どんどん気温も下がる中、何か対策しないと、徒歩で安全な場所へ移動するまでに動けなくなってしまうかもしれません。

街中でそんな状態になったら、何をすべきなのでしょうか。

まず、街中での最大の問題は、山中とは逆に人が多いということです。多くの人が同じような困難に直面しています。商店からは必要なモノがあっという間に消え、安全な場所はどこも人で溢れています。

余裕のある人が多ければ、助け合うこともあるでしょう。しかし誰にも余裕がありません。みんな自分のことだけで精一杯です。

誰もが考えつく行動は、既にできません。さらに、皆が必死に対策を考えている中では、わずかな可能性にもすぐに人が殺到します。

防水・防寒対策以前に、それが街中の一番の問題なのです。これから述べる対策も、それが実際にできるかどうかは、状況次第。むしろ、山中の方が確実に有効な対策ができるくらいです。

【備えておけばすごく楽】
具体的な対策に入る前に、先にこのテーマでの結論を述べてしまいましょう。何故なら、これから述べることは医学・生理学的には有効でもあくまで”トリビア”に属するものであり、群集の中で実行できる可能性は決して高く無いからです。

結論は、『必要なモノは自分で備えておけ』ということです。雨に降られなくても、災害下の屋外で過ごすために必ず役に立つ、場合によっては生死をも分かつものを、それほど負担なく持ち歩くことができるのです。

具体的な例は最後に述べることにして、これから”応急措置”について考えて行きます。

【もし雨宿りできたら】
設定した状況では、できることならば雨宿りしたいものです。仮にそれができても、既に服はかなり濡れていて、体熱がどんどん奪われて行きます。

スペースに余裕があって座ることができても、冷たい床から体熱が奪われて行きます。駅構内のような屋根下でも、冬場に長時間過ごすことは、低体温症以前にたいへんな苦痛です。

そこでの対策は、山中と同じ様に服の水分をできるだけ搾り取り、服の中に空気層を作り、頭部を保温し、床から断熱すること。

そこで使えるものは、新聞、雑誌など。状況設定で立ち寄ったコンビニでは、飲料や食品は売り切れていましたが、新聞や雑誌も全部売り切れているかどうか。

少なくとも、東日本大震災の帰宅困難時に商店から新聞、雑誌類が消えたという話はありません。でも、もし悪天候だったら、カッパ代わりになるビニール袋は早い段階で無くなっていたでしょう。

もし残っていれば、新聞、雑誌類と45リットル以上のゴミ袋とテープ類を是非入手しておきたいものです。

段ボール箱を分けてもらえるならば、お金を払ってでも入手しておきましょう。あれほど断熱に使えるものもありません。

新聞紙や雑誌を破き、軽く揉んで柔らかくすれば、身体や服の水分を吸い取ることもできます。

【耐久に入る前に】
雨宿りできる場所が見つかったら、床の上に段ボールや新聞紙を広げ、お尻の下に雑誌を敷けば断熱効果は抜群です。床の水分は新聞紙などでなるべくふき取ります。

上着の中に段ボール、新聞紙、雑誌を入れれば、空気層を作って高い保温効果があります。さらに効果を上げるためには、新聞や雑誌を破り、軽く丸めて服の中に押し込むのです。

実際には身体の前面に押し込めるくらいでしょうが、厚い空気層を作る効果は想像以上のものがあります。

ポイントは、上着の首もとをしっかり締めて、暖まった空気が逃げないようにすること。できれば首にタオルやスカーフなどを巻きたいところです。

【こんなものも使える】
コンビニで使えるものはまだあります。空のペットボトルです。ゴミとして捨てられているものを、譲ってもらいましょう。管理人ならば、最低5本はもらうでしょう。

これを潰して床に敷いたり、服の中に入れることで断熱、保温効果が得られます。キャップも手に入れば、少し潰してキャップを締め、テープや袋などで何本まとめられれば、クッション代わりにすることもできます。平たいバッグの中に並べて詰め込んでも良いでしょう。

そんな使い方に向いているのは『いろ○す』などの柔らかいペットボトルです。

もちろん、水を汲める場所があった場合の容器としても使いますから、きれいなものを1本残しておきます。

【頭を冷やすな】
街中でも、とにかく頭部をできるだけ保温することが大切です。前述の通り、頭部からの放散される熱は、体表全体からの放熱量の40~50%にも及ぶのです。

タオルやスカーフを一枚巻くだけでも相当の効果があります。加えて、上着のフードがあれば理想的です。代用品については後述します。

【一番難しいこと】
ここまで対策したら、後は指先と足先を定期的に動かしながら、ひたすら耐久するのです。

最大の問題としては、人混みの中では、一番優先すべき服の水分を搾り取るのが一番難しいということ。インナーまで濡れていたら、その水分を絞るのが一番厄介です。女性は特に。

それにはこれといった対策はありませんが、管理人ならばそこにいる人たちに協力を呼びかけ、なんとか目隠しできる場所を作って順番に絞りに行くようにするかなと考えています。

ただ、これは周囲の状況次第で、統制が取れそうも無かったら、特に女性には危険なことになります。その場合は、せめて上着類をしっかり絞るしか無いでしょう。

そんな場合にも、新聞や雑誌類はインナーの水分を吸い取るためにとても有効なのです。

次回はさらに過酷な、雨宿りができない場合を考えます。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

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コメント

こんにちは。

久しぶりに開いたらお題と答えが更新されていた…

お題を読んだ時にはビニール袋と新聞紙、ダンボールだなと思いましたが、すでに書かれてました。
通常かばんを持ち歩くと考えられますので、かばんをひっくり返して被りながら避難場所を探す。
雨宿りできる場合には、お尻の下にかばんを敷くことが現実的ではないでしょうか。

現実にできるかどうかわかりませんが新聞紙・ダンボールやジャケットなどのアウターの外側だけ購入したサラダ油を塗布する。
 ※こんな人が近くにいたら逃げ出しますが…
私の場合にはスーツや靴、アウターなどに定期的に防水スプレーをふって防汚や撥水性を保つように心がけています。それでも雨は侵入してきますので気休め程度ですが。

シーツやカーテンの一枚でも入手できたらかなり助かるんですけどね。

>whokiさん

結構こまめに更新しますよ。ちょくちょくご覧いただければとw

まず自分で持っているものを利用するのは基本ですから、カバンを持っていれば当然クッション代わりにしますよね。空にできれば頭にかぶることもできます。

でも持っていない、パソコンなど壊れ物が入っている、座れない形など、使えないことを想定して、ならば何ができるかという発想です。

悪天候で帰宅困難になったら、コンビニとかだけじゃなく、衣料品店やホームセンターにも人が殺到するでしょう。なんでも防水・防寒に使えるものはすぐに無くなるでしょうし、災害時にも店開けると決めている店以外は、パニックを恐れて閉めてしまいそうですし。

周辺住民からの支援も、得られるのはごく一部の人でしかないでしょう。そこで、使えそうなものは何かということです。

ペットボトルや次回書く資材は、おそらく今まで帰宅困難対策として取り上げられた事が無いものだと思います。私のブログで書いたからみんなが真似するくらいの影響力ががあればいいのですがw、そんなこと無いでしょうし。

ただ、エセ「専門家」にトリビアネタとしてパクられたく無いので、あんな断り書きをしたわけです。以前やられてますから。それでもやりそうですけどね、特に某氏はw アイデアの引用は当然あって然るべきものですが、それを自分の商売のために使われるのはゴメンです。

それにしても、普段から防水スプレーをかけておられるのには敬服。そういう備えが非常時に効いて来るのは間違いありません。

ちなみに私は、常用するコートはゴアテックスです。つまるところ、あれが一番です。

イチャモンではないですが、寒冷期に大地震にはまず防水防寒、の早トチリはいけません。
まず火災があちこちで発生するので、燃えやすいものは身につけない。
煙を吸わない、風上に逃げるが基本です。
防火は防水防寒と違って、数秒で命取りになります。大地震発生後に、熱も寒さもさておき救助に精出す勇者には周囲のバックアップを祈る他ありません。

>PAKAさん

過去記事をご覧いただいていればお解りいただけると思いますが、私は常に最初の1分の行動こそが最優先というスタンスです。

別に防水・防火を最優先せよとは言っておりません。だからこそ、シチュエーションを設定して「こうなったらこうすべき」という記事を書いています。

ここでは火災の想定をしていないから、火災避難のことを書いていないだけのこと。

いくらこの記事を読んでも、猛火の中で防水・防寒を考える人などいないでしょうしw

テーマを設定してやっているのに早トチリと言われては、イチャモンにしか見えませんが。是非とも過去記事をご覧の上でおっしゃっていただきたいものです。

>てばさん
失礼しました。
前回のコメはてばさん宛ではありません。ご確認願います。
かといって、>防災初心者の皆様 と書くのは気が引けた次第です。
ビギナーレベルの読者は、手っ取り早く知識を詰めこもうとする傾向が強い場合も多いかと思います。
今回の記事をはしょって大地震にはまず防水防寒、と記憶されてはマズかろうと、投稿とあいなりました。
ついでになりますが、「死都日本」は漫画版なら読んでます。
柘植氏の著書やプロデュースしたナイフも所蔵しております。

>PAKAさん

そうでしたか。まさに早とちりだったようですねw恐縮です。

このテーマは、一般的な防災マニュアル的なもので非常に軽視されていると感じていますので、あえて独立テーマとして徹底的に考えているものです。雨具が入っていない非常持ち出しセットのようなものは普通でしたし、今でもあります。それも実際の機能を考えない安物ばかりで。

一方で、膨大な量の過去記事をご覧になっている方はそれほどいらっしゃらないとも理解しておりますので、最優先課題では無いという注釈を入れるようにしましょうか。

まあ、トリビア的知識の詰め込みだけでは問題ですが、何も知らないよりマシではあります。でも、対応力不足は災害時にすべて自分に跳ね返って来るだけなのですが。

ところで、『死都日本』の漫画版があるのですね。知りませんでした。柘植氏の話は一般にはハード過ぎますが、心理も含めた極限状態の現実を教えてくれますので、そのエッセンスは良く利用させていただいています。

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