2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

« 【徹底的に防水・防寒を考える14】街中でずぶ濡れ!【応用編6】 | トップページ | 管理人、喜んでいます »

2014年11月17日 (月)

【徹底的に防水・防寒を考える15】その時、何が必要か?【まとめ編1】

今回から、まとめ編に入ります。

当シリーズでは、災害対策において軽視されがちな【防水・防寒】を考えるために、まず寒い山中でずぶ濡れになった場合のサバイバル法から始め、応用編ではその方法を冷たい雨が降る災害下の街中で応用する方法を考えて来ました。

山中でのサバイバル法は、寒さに対抗するポイントを提示するために極端な例として採り上げたもので、現実には街中での対策こそが必要なことです。

しかし山中と街中の最大の違いは、人の数。普段ならば、街中では必要な資材が簡単に手に入るものの、災害下ではそれが極端に制限され、ある意味で山中よりも過酷な状況となります。

【トリビアでは生き残れない】
応用編の最初で述べた通り、ここで提示した街中での対策など所詮は“トリビア”の類であり、それが実際にできる可能性は非常に低いと言わざるを得ません。

しかも、仮にできたとしても限定的な対症療法に過ぎず、根本的な解決方法ではありません。つまり、最悪の状況下では『生き残れる』可能性は決して高くないということです。

生死に直接関わらなくても、長時間厳しい寒さに晒されることで体調を崩し、風邪をひき、高熱が出るようなことはごく普通に考えられます。

それでも暖かいベッドは無く、食事もろくに採れず、病院にも行けず、せいぜい市販薬を飲むくらいしかできなくなるのが現実なのです。それが出来ればまだ良いくらいで。

数百万人がそれぞれ過酷な現実と戦っている時に、道半ばで倒れたあなたに手をさしのべてくれる人は、どれだけいるでしょうか。いたとしても、そこで何ができるでしょうか。

もちろん、手をさしのべてくれる人はあちこちにいます。でも最悪の状況になれば、道半ばで倒れる人はその何倍何十倍、下手をすれば何百倍もの数になるはずです。

そして、現実には子供やお年寄りなどの災害弱者が優先され、比較的若いあなたは後回しになるでしょう。

さらに、今までほとんど誰も触れなかった現実も忘れる訳には行きません。

倒れたあなたに近づいて来るのは、善人ばかりでは無いということです。

誰もが、お金や貴重品を身につけています。さらに一般論として、あなたが女性ならば、重大な身体的危険もあります。それは杞憂でしょうか?

【街が、人が牙をむく】
管理人は、かつての計画停電の夜、赤色誘導灯(ガードマンが振っている通称“ニンジン”)を持って、近所の住宅街の夜回りに出ていました。

すると暗闇の街角で、出会い頭に慌ててUターンして走り去る自転車の男や、管理人を遠目に見て引き返す人影、急加速して逃げる車など何度も出会いました。たった3時間の間でも。

暗闇の中では、管理人の姿は警察官か何かに見えたはずです。紺色に白ベルトという警察官そっくりの夜光ベストを着て”ニンジン”を提げているのですから。

それを見て逃げる人間が、何を考えているのかは説明の必要は無いでしょう。

真っ暗な公園には、得体の知れない若者がたむろしています。真っ暗な地下道には、得体の知れない男が座り込んでいます。

見慣れた街は、電気が消えただけでいつもと全く違った顔を見せていたのです。それは、想像以上の危険を感じさせるものでした。異常事態が、人の悪意をかき立てていたのです。

それが巨大災害下ではどうなるか、考えてみてください。

現実の被災地でも、報道されないだけでそういう事態は少なからず起きているのです。火事場泥棒だけでなく、人的被害さえも。

そんな状況の中をあなたは生き残り、生き抜き、目的の場所にたどり着かなければなりません。そのために必要なことは、何より“自分の意志で行動できる”体力の維持なのです。

【災害と自然と人と、そして自分と戦い抜け】
しかし、都市災害は本来の意味とは違う“人災”です。人の多さ自体が既に災害だと考えるべきです。

自分で何も備えていなかったら、ここで想定したような最悪の状況下では事実上何もできないことの方が多いでしょう。

ですから普段から最低限の備えを、多少の負担を我慢してでもしておくことが、あなたが巨大災害下を生き残り、身の安全を確保し、財産を守り、そして他を救う力をも身につける最良の方法であることに疑いはありません。

次回からは、これまで述べた対処方法を自分で実現するための最低限の装備【ミニマムEDC】グッズについて、具体的に考えて行きます。

なお、EDCとはEvery Day Carryの頭文字で、本来は兵士や警察官などの日常装備を指す言葉です。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

« 【徹底的に防水・防寒を考える14】街中でずぶ濡れ!【応用編6】 | トップページ | 管理人、喜んでいます »

防災用備品」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 【徹底的に防水・防寒を考える14】街中でずぶ濡れ!【応用編6】 | トップページ | 管理人、喜んでいます »