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2014年11月

2014年11月29日 (土)

No.900【徹底的に防水・防寒を考える17】管理人のミニマムEDC【まとめ編3】

当記事は、『生き残れ。Annex』通算900本目です


今回からは、管理人のミニマムEDCのうち、防水・防寒に関わるグッズを紹介します。

当シリーズ、特に街中での応用編で紹介した対策を実現するために、普段から持ち歩きたい最低限(ミニマム)のグッズです。

【何よりまず雨具】
対策のメインとなるグッズは、当然ながら雨具。災害時には、傘はあくまでサブでしかありませんし、晴れの日でも傘を持ち歩く方はいないでしょう。

地震に限らずどんな状況でも手元にある、それがEDCの条件です。

【雨具いろいろ】
雨具には、いくつかの選択肢があります。まずは最も手軽なものから。
Daiso
100均ショップやコンビニのビニールポンチョです。画像は100円ショップダイソーさんの商品写真をお借りしました。

これの最大のメリットは、素材が薄いので最も軽量でコンパクトなこと。重量は95グラムです。

ポンチョタイプはショルダーバッグやリュックの上からかぶることができるので、荷物の防水がしやすいのも大きなメリット。

夏場の豪雨対策としては、最も使いやすいものでもあります。

デメリットとしては、レインコートタイプに比べて防風性に劣ること。安価なものは着丈が比較的短く、開口部が大きくて風に煽られやすいために保温性が低めで、腕や下半身が濡れやすいことです。


次はビニールのレインコート。
10002
ポンチョタイプに比べて開口部が小さく身体にフィットするので、防水性はもちろん、防風性、防寒性がより優れているのがメリットです。

画像は管理人のパッケージングで、フリーザーバッグに入れて空気を抜いてコンパクトにしています。中身がわかるようにラベルも同封。フリーザーバッグがあれば、濡れた後に収納して密閉することもできますし、他のものの防水にも流用できます。

レインコートタイプは、冬場に防寒具の上から着ることを考えて十分に大きなサイズを用意しましょう。着丈や袖が”長すぎる”のも、雨の中では大きなメリットになります。格好より、機能です。

デメリットは、荷物の防水がしずらいこと。画像のパッケージングで重量は105gです。


続いて、大型のビニールポンチョ。
Book_shelf_004
このレベルになると着丈は標準的な男性の膝くらいまであり、荷物と下半身の防水もかなりのレベルになります。

小柄な方ならば、くるぶしの上くらいまでカバーできるでしょう。

厚めのビニール性なので防水・防風性が十分に高く、サイズの割にはコンパクトに畳めます。

デメリットとしては、やはりレインコートタイプと比べた場合の防風性の低さですが、素材が厚めなこと、着丈や袖部分が比較的長いので風が入らないよう対策しやすいことなどから、総合的に見ればベストに近いものです。

画像のものは米国ロスコ社製で実売価格は500~650円程度、重量は210gです。なお、この製品はAmazonでの扱いがありませんので、文末に販売店サイトをリンクします。


最後は管理人が愛用しているものを。
Poncho02
Poncho01
これまでにも何度が登場しているナイロン製軍用ポンチョです。

身長170cmの管理人が着るとご覧のような感じでです。膝下までの着丈とゆったりしたサイズが魅力で、リュックの上からかぶっても十分な着丈が得られます。

素材はナイロンのリップストップ生地製なので、耐久性は高いものの防水性はビニールより劣ります。しかしこのタイプは両端部を留めたスナップを外すと、シート状に広げることができるのです。

縁の部分にはハトメ穴がついていて、ロープを通すことで簡易テントやシェルターになるなど、非常に汎用性が高いのがメリットです。

デメリットは価格が4000円くらいすることと、画像のもので重量が285gほどあることでしょう。

画像のものは米国のロスコ社製ですが、管理人が知る限り、ナイロン製の軍用タイプで最もコンパクトに畳めるものです。

なお、大型のポンチョタイプならば、必要ならば赤ちゃんを抱いた上からもすっぽりかぶれますし、ベビーカーを覆うような使い方もできます。


【さあ、どれにする?】
では、どれが良いかという話。

コストと可搬性を優先するならば、100均やコンビニのポンチョやレインコートでしょう。

しかし冬場の雨の中など過酷な状況に長時間対応することを考えたら、後のふたつくらいの性能が欲しいと考えます。

100均やコンビニものは、現実的には応急用の域を出ないのです。夏場の豪雨対策には十分ですが。


では、ポンチョタイプとレインコートタイプのどちらが良いかという問題。

管理人は、大型のポンチョタイプを最もお薦めします。荷物の防水がしやすいという理由に加え、帰宅困難のような状況を考えた時、大型のポンチョには大きなメリットがあるのです。

その理由は、他のグッズを紹介しながら後の記事で触れることにします。

■■Amazon商品ページへのリンク

各種ビニールポンチョ
ビニールポンチョ

各種ビニールレインコート
ビニールレインコート

ロスコ社製ナイロンポンチョ他
ロスコ ポンチョ


■■ロスコ社製ビニールポンチョ販売ページへのリンク
プロギアショップ トルーパーズ
http://troopers1.com/?cat=88
※現在はグリーン(OD)色しか残っていないようです。なお、このショップは東京都北区赤羽のミリタリー用品ショップです。管理人も良く利用しますが、個人的な関係は一切ありません。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

2014年11月27日 (木)

目からウロコ!冬の帰宅困難対策4つの極意!!

【社会実験】

埼玉県防災士が教える防水・防寒のポイント

Traning


最大震度7になると予想されている東京直下型地震が起きたら、帰宅困難者の数は650万人にもなると言われます。

それが冬、それも冷たい雨や雪の中で起きたら、あなたはそこで「生き残れますか?」

あちこちの災害被災地に出向いて詳細な調査をしてきた埼玉県防災士の筆者が、そんな状況で“生き残る”ための極意を伝授します!


雨具がなかったらアウト?
冷たい雨や雪の中を長時間歩くには、防水・防寒グッズが必須。

ずぶ濡れのままでは、低体温症になって行き倒れてしまうかもしれません。

でも、あなたは傘さえも持っていないとしたら?


意外なグッズがあなたを救う!
そんな時、どこにでもあるグッズを使って防水・防寒ができるのをご存じでしたか?

それはなんとレジ袋。お店はもちろん、一般家庭でも分けてもらえるかもしれません。
Photo

どこにでもあるレジ袋を使って、できるだけ体温が下がらないようにガードすることができるのです!


ガードするポイントは4つ
レジ袋を使ってガードするポイントは、手・足・頭・首の4カ所。

レジ袋は、こんな風に使えます。

・手にかぶせて手先の冷え防止
・靴下の上にかぶせてから靴を履き、足先を暖かく
・頭にかぶって、髪や頭の防水と保温
・首に巻いてマフラー代わり

実は、この4カ所は人体の中でも血管が特に皮膚に近い場所にあるので、熱が逃げやすい場所なのです。

そこを濡らさずに保温すると寒い中でもグっと快適になって、体力を維持するために抜群の効果があるというワケ。


ちょっとした工夫で生き残れ!
もちろん、自分で防水・防寒グッズを備えているのが一番です。

でもこんなちょっとした知識があるだけで、何も知らない人よりもダンゼン楽になることウケアイです。

これでもう冬の帰宅困難もコワくない!?


※文中の画像はイメージです。本文とは関係ありません。

(本文終わり)-----------------------
当記事は、実験的に“一般ウケする”文体を使ったテスト記事です。

当記事の意図と内容については、別記事で解説します。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年11月25日 (火)

【長野県神城断層地震】直下型地震の恐怖

11月22日の長野県北部地震は、正式に『長野県神城断層地震』と命名されました。被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

本格的な寒さに向かう中で被災するということがどういうことか、そこで何が必要なのかを、現地の様子から我々も学ばなければなりません。


【神城断層が動いた】
この地震を起こした神城断層は『糸魚川ー静岡構造線』(フォッサマグナ)北部東側の破砕帯内をほぼ南北に走る逆断層です。

今回は北西ー南東方向にかかる圧縮力によって東側が西側に乗り上げるようにずれることで、マグニチュード6.7、最大震度6弱という大きな地震となりました。そのような断層のズレの一部は、地表でも観測されています。

神城断層の活動記録を、過去に遡って調べて見ました。

それによると、神城断層も含む一帯の断層帯が西暦800年頃にマグニチュード8クラスの巨大地震を起こした可能性があるものの、その後は今回の地震に至るまで大きな地震被害の記録は残っていません。

過去最も近い場所で起きたマグニチュード6以上の地震は、今回の震源から南西方向へ約30km程を震央として1714年に推定マグニチュード6.3が発生していますが、今回の被災地周辺には大きな被害の記録は残っていないようです。

その後も神城断層に続くさらに南部の断層は何度も動いていますが、今回被災した白馬村、小谷村付近では事実上有史以来初めての大きな被害である可能性が高いのです。

今回の最大震度6弱を観測したのは長野県の戸隠、鬼無里、小谷村小谷、小川村高府の4観測点ですが、甚大な建物被害の多くは白馬村神城に集中しているようです。

白馬村の最大震度は5強とされていますが、2000年(平成12年)改正の現行耐震基準建築か、少なくとも1981年(昭和56年)改正の新耐震基準建築と思われる建物が何棟も全壊しています(下画像)
14112201
通常、現行耐震基準の建物は震度5強レベルで全壊する可能性は低いのですが、あの被害状況からして、白馬村神城での揺れによる破壊力は事実上震度6強レベルにまで達していたものと思われます。

建物の破壊程度で見れば、東日本大震災の震度6強~7地域よりも破壊力がずっと大きな揺れだったのは間違い無いでしょう。

これは、直下型地震における震源直上付近の典型的な現象と言うことができます。


【直下型地震の恐怖】
今回の地震は震源深さが5km程度と非常に浅く、震源直上付近の白馬村神城では揺れの周期が1秒から2秒以下程度の“短くて速い”激しい揺れに襲われたと思われます。

そのような揺れは木造建物や低中層建物の『共振周波数』に近く、建物自体が揺れを増幅させて最も大きな破壊力をもたらすのです。

このタイプの揺れは、同じく直下型地震だった1995年の阪神・淡路大震災でも大きな建物被害を出しました。その破壊力の大きさから“キラーパルス”とも呼ばれます。

阪神・淡路大震災の震源深さが17km程度だったのに対し、今回は5km程度と非常に浅かったために、地震の規模ははるかに小さかったにも関わらず、震源直上のごく限られた地域においては同等に近いレベルの破壊力をもたらしたものと思われます。


【遠くなると緩くなる】
一般に、地震の揺れは震源に近いと周期が短く、震源から離れるほど周期が長くなって行きます。

地震波が地中を伝わって行くうちに、速度の違う波が合成されることにより、周期が長くなるのです。

広い水面に指をつけて細かく動かすと指に近い場所はさざ波が立ちますが、距離が離れるにつれてゆるやかな波になって広がって行くのと同じ現象が、地中でも起きているわけです。


東日本大震災はプレート境界型(海溝型)地震で、震源が陸地からかなり離れてる海底だったために、陸地に届いた揺れの主成分が周期2秒以上になっていたので、震度6強~7でも建物被害は阪神・淡路大震災ほど大きくなりませんでした。

その一方で、超巨大地震のエネルギーは震源から1000km近く離れた関西まで揺れの周期を伸ばしながら到達し、大阪では震度3だったにも関わらず、共振周期が近い高層ビルを大きく揺らしたのです。


これに対し、震源が浅い直下型地震は、岩盤の破壊による強烈な震動が短周期のまま地表に“そのまま届く”わけで、それが大きな破壊力をもたらします。

その破壊力は、震源との垂直距離が最も近い震源直上付近で最大となりますが、今回はそれが白馬村神城付近だったということです。

このように、地震の破壊力は揺れのタイプによって震度だけでは計れない違いをもたらします。言うまでも無く、もっとも危険な揺れが発生するのが直下型地震なのです。


【さらに短いとどうなるか】
木造や低中層建物に最も大きな破壊力をもたらすのは、前述のように周期1~2秒程度の短周期の揺れです。

加えて、震源域直上付近ではさらに短い周期0.2~0.5秒程度の『極短周期』の揺れ成分も大きくなります。

このタイプの揺れは、山や崖などを崩す力が非常に大きくなるのです。

典型的だったのが2008年の岩手・宮城内陸地震で、この地震では極短周期の揺れが強く発生したために、建物被害がそれほど大きくなかった一方で、栗駒山系で大規模な山体崩落が発生しました(下画像)
Photo
今回の地震でも極短周期の揺れ成分もかなり大きかったと思われ、震源域周辺では山崩れも多発しています。

そのような揺れが市街地を襲えば、構造物への破壊力は小さなものの、堤防、土手、盛土、斜面の宅地、切り通し、河岸段丘、台地の辺縁部などを崩落させる可能性が高くなります。

阪神・淡路大震災でも、あまり報道されていないものの宅地近くの土砂崩れでの犠牲者もかなり出ているのです。


【どこでも起きる】
日本列島の地下には、ほとんどどこにでもこのような地震を発生させる可能性がある活断層が存在します。

未だ発見されていない活断層も多いだけでなく、ほとんど動くことは無いとされていた断層が突然動くということもあります。

前出の岩手・宮城内陸地震を起こした断層など、30年以内に大規模地震が発生する確率は0.5%以下と評価されていたものです。


そして東日本大震災が発生し、大規模な地殻変動によって日本列島全体に大きなストレスがかかっています。

それがどこの断層にどんな動きを誘発するか、残念ながら現代の科学では予見し切ることはできません。

今回の地震を起こした神城断層も、震災後にも目立った動きが無いまま大きく動きましたが、それはすなわち大きな歪みエネルギーが溜まったままの断層が、あちこちに存在するということの証左でもあります。

“その時”は、いつ来てもおかしくありません。そして、それがあなたの居場所の真下であっても。


テレビで災害被災者を見ても、なんとなく“自分とは違う”人々に見えてしまうものですが、災害被災者とそれ以外の人の違いはただひとつ、“その時”の居場所だけに過ぎないのです。

長野県神城地震に関する記事はこれで一端終了し、当ブログは通常ペースに戻ります。何か特記事項がありましたら、随時関連記事をアップします。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

2014年11月23日 (日)

【続報・分析】長野県北部で震度6弱

11月22日午後10時8分ごろ、長野県北部の深さ5kmを震源とするマグニチュード6.7(当初の発表から修正)の地震が発生し、白馬村などで最大震度6弱を観測しました。

【震災余震とはタイプが異なる】
この地震は震源深さが5kmと浅い内陸直下型地震で、震源直上付近では短周期で建物への破壊力が非常に強い揺れに襲われたはずです。

震源が浅かったために強い揺れの範囲はかなり局限されましたが、地震の規模がマグニチュード6.7とかなり大きかったために、非常に広い範囲で揺れが観測されました。

震央に程近い白馬村神城地区では耐震性の高い新しい住宅も全壊していることから、局地的には震度6強レベルの揺れになったものと思われます。

気象庁の発表によれば、この地震は『北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型』とのことで、東日本大震災後に内陸部で多発している張力による浅い正断層型地震とはタイプが異なる、圧縮力による地震です。

【フォッサマグナの地震】
東日本大震災から約2ヶ月半後の2011年6月1日から過去7日間の震源図に、今回の地震の震央を重ねてみました。赤線で表示した『糸魚川-静岡構造線』(フォッサマグナ)北部東側の、赤と黄色の○印が今回の震央です。
1411226
この図からもわかるように、震災の影響による地震が多発していた時期にも、今回の震央付近はほとんど動きが無かったことがわかります。

その後の記録を見ても、ごく小規模の地震が散発的に発生しているだけで、目立った集中は見られません。

今回の地震は、日本列島の構造を東西で分断する『糸魚川・静岡構造線』(フォッサマグナ)付近の破砕帯内に蓄積された圧縮力によるひずみエネルギーが比較的大規模に開放された地震であり、震災による地殻変動の直接的な影響というよりも、あくまでフォッサマグナ付近の『ひずみ集中帯』が単独で動いたという性質が強そうです。

もっとも、東日本大震災による地殻変動でフォッサマグナにも大きなストレスがかかっているのは間違いなく、非常に広い意味では震災の余震と言うこともできるでしょう。

【神城断層が動いたか】
今回の地震は、フォッサマグナ東側の『神城断層』が動いたものと思われます。

本震が神城断層線直近で起き、その後の余震も神城断層に沿って発生しています。神城断層直上付近の白馬村神城地区の建物被害が最大であることからも、それが裏付けられます。

【前兆はあったのか】
この地震の4日前の11月18日に、ほぼ同一震源で震度1~2クラスの地震が3回発生し、3日前の11月19日にも震度1が1回発生しています。

比較的静かな震源域が1日に3回動いたということは、後から考えれば前兆と考えられなくもありません。

しかし、予知や警戒レベル上昇に繋がるような現象でもありません。この程度の連続地震自体は珍しくなく、その後大規模地震に繋がらないことがほとんどだからです。

【今後どうなるか】
気象庁発表の通り、地震発生から1週間程度は最大震度5強クラスの余震が発生する可能性があります。

しばらくの間は強い余震の発生を想定しておく必要がありますが、場合によっては近隣の震源の動きを誘発する可能性もありますので、いずれにしろ震央付近ではしばらく高い警戒レベルを維持することが必要です。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

2014年11月22日 (土)

長野県北部で震度6弱

本日午後11時8分頃、長野県北部の深さ10kmを震源とするマグニチュード6.8の地震が発生し、最大震源6弱を観測しました。詳細が判明しましたら、関連記事をアップします。

震源付近では、しばらくの間余震への警戒が必要です。

▪️当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

2014年11月20日 (木)

【徹底的に防水・防寒を考える16】管理人のミニマムEDC【まとめ編2】

今回から、当シリーズで述べた防水・防寒に関わる対策を自分で実現するための装備を、管理人の例を紹介しながら考えます。

過去、当ブログの他シリーズ【普段持ち歩く防災グッズ】では、多くの場面に対応できる『普段持ち歩く防災グッズ』を紹介しました。

しかし可搬性よりも機能を優先した内容でしたので、特に比較的小さなバッグにすべてを収納しなければならない女性にとっては、あまり現実的でない部分もありました。

そこで、今回はギリギリまで絞り込んだ最低限の持ち歩き装備【ミニマムEDC】を、防水・防寒を重視しながら組んでみたいと思います。

まず、前提となるバッグ。下画像は、管理人が普段愛用している軍用タイプのワンショルダーバッグです。 500ccのペットボトルがぴったり納まるアウターポケットがついているので、飲料の持ち歩きに便利です。
Bag01
このバッグは、最近流行している身体にフィットするようなワンショルダーバッグの1.5~2倍くらいの容量があるものですが、ここでのミニマムEDC装備は小振りのバッグや一般的な女性用ハンドバックに収まるレベルで考えます。

【一般装備】
まずは防水・防寒以外の一般装備から。具体的なグッズは、過去記事で紹介したものとかなり重複します。

まずは、断水・停電下での帰宅困難時などに最後の”命の綱”となる飲料水の確保から。『浄水ストロー』です。
Mizuq
商品名『Mizu-Q』のパッケージをばらし、本体、消毒薬、取り扱い説明書をフリーザーバッグに密閉しています。
Mizuq2
これとペットボトルなどの容器があれば、雨水、川の水でもかなり安全な水にすることができます。使用中のプールの水や防火用水など不純物が少ない水ならば、さらに安全に飲むことができます。

水の容器が無い場合には、フリーザーバッグが容器代わりにもなります。 重量は合わせて37g

次はカロリー。管理人のお勧めは94g(箱含む)で400kcalが補給できるカロリーメイトです。
Photo_014

次は視界。単3電池1本使用のLEDライト、26ルーメンの照度があります。

Led
最近は単4電池の方が入手しやすいことも多いので、汎用性を高めるために単4→単3変換アダプターも2個入れています。 重量は合わせて67g

続いて情報。これは防災用というより、普段使いのグッズですね。

携帯・スマホ充電用のコンパクトなモバイルバッテリーです。容量は多くのスマホを2回フル充電できる5000mAhです。
Mobile
コンビニなどで入手しやすいモバイルバッテリーの容量は、スマホを1回フル充電できるくらいの容量か、最新モデルではそれにも不足する容量ものが多いのですが、その使用頻度を考えたら1.5~2回分は欲しいところです。

なお、公式発表では無いもののiphone4の電池容量は1800mAh程度、iphone5は2700mAh程度、iphone6に至っては3600mAh程度とどんどん大容量化が進んでいますから、モバイルバッテリーの容量も考慮しなければなりません。なお、いわゆるガラケーは800mAh程度だそうです。

モバイルバッテリーの使い切れる容量が公称容量の70%とすれば、iphone4クラスのスマホを2回フル充電のためには公称5000mAhが必要なわけです。重量はケーブルと合わせて152g

ちなみに管理人、大きなバッグには13000mAh容量のものを入れて持ち歩いていますが、あのクラスになるとかなり大型で重くなるので、さらなる進化を期待したいと思います。

ネットがダウンした状況に備えてコンパクトなトランジスタラジオも欲しいところはありますが、都市圏での状況を考えて敢えてオミットしました。 スマホにラジオアプリを入れておけば情報は得られますが、バッテリーの消耗を考えると、できるだけセーブしたいものです。

ですから、もちろん別にトランジスタラジオを持ち歩く方が良いのは言うまでもありません。

そして予備の乾電池。
Batt
管理人は単4電池使用の携帯ワープロを使っているので、単4を8本と汎用の単3を2本入れていますが、これは皆様の状況と重量を考えて調整してください。 画像のセット重量は130g

なお、電池を多用する場合は商品名エネループのような充電池の方が一般に経済的ではありますが、電流値が小さいので使用する機器によっては所期の性能が発揮できないことがあります。

また、電池の持ちもアルカリ電池に比べて短くなります。

一方、商品名エボルタ電池は逆に電流値が高いので、適合しない機器も少なくありません。このため、備蓄する電池は一般的なアルカリ電池が良いでしょう。

ここまでが、管理人のミニマムEDCのうちの一般装備です。皆様のミニマムEDCを考える際に、参考にしてみてください。

ここまでの合計重量は482gですが、モバイルバッテリーを通常装備とすれば330g、さらに予備乾電池を半分にすれば265gとなります。そこからカロリーメイトを外せば約170gと、それほど負担にならない重量で納まります。

次回は、防水・防寒に対応したミニマムEDCグッズをお送りします。

■以下はAmazonの販売ページへのリンクです。

浄水ストローMizu-Q
MIZUQ
(↓モバイル用)
MIZUQ

カロリーメイト
カロリーメイト
(↓モバイル用)
カロリーメイト

モバイルバッテリー(同等品)
モバイルバッテリー 5000
(↓モバイル用)
モバイルバッテリー 5000

LEDライト
パトリオ6
(↓モバイル用)
パトリオ6

乾電池変換アダプター
電池アダプター
(↓モバイル用)
電池アダプター

アルカリ乾電池
アルカリ電池
(↓モバイル用)
アルカリ電池


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。


2014年11月17日 (月)

管理人、喜んでいます

久々のひとりごと的記事です。役に立つ話は全然ありませんので、スルーしていただいても結構です(と言うとフリだと思われる難儀な世の中ですがw)

当ブログが使っているココログはアクセスに関する各種情報を見ることができまして、アカウント情報などから推定した性別比もそのひとつです。

半年ほど前でしょうか、当ブログの読者は9割が男性という記事を書きました。実際に、それまではその比率でほぼ安定していました。まあ、こんな長文で理屈っぽいブログ、女性にウケなくても当然だと(女性蔑視とかじゃなく、一般論ですからね)、妙に納得もしていたのです。

でも、ある時から様子が変わり始めました。とはいえ、管理人としては何か変えたつもりは無いのですが、何故かいきなり女性読者の比率が増え始め、現在はご覧の通りです。
Rate
なんと女性が4割。最近はずっとこれくらいで安定していて、一過性とは思えません。

どういう経緯と理由でこうなったのかは管理人にはさっぱりわかりません。疑り深い管理人など、未だに性別を推定するアルゴリズムに深刻なバグが発生したのでは?それともネカマのDDos攻撃wなのか?とさえ思っています。

なにしろ、これが事実ならば管理人は素直に喜びたいと思います。内容は男性でも女性でも役に立つことをお送りしているという自負はありますが、とにかく一般ウケする『文法』を一切無視したスタイルなのに、女性からもこれほどまでにご支持いただけるなんて。

どのような形でも、皆様のお役に立てていれば光栄です。それともどこかで良くないネタにされているのかな?(←どこまで疑り深いんだw)ちなみに管理人、某巨大掲示板にはあまり行かないものの、モリ○ポ使って全文検索はかけてます。叩かれてるとイヤだからw当ブログについて触れていただいている皆様の存在、存じ上げておりますよ。

気を抜いているとそのうちまた元に戻ってしまうかもしれませんけど、そうならないようにがんばりたいと思います。


もう一題。

PC版の右サイドバーには、当ブログを訪れていただいた方の検索ワードランキングが表示されます。それが、ここ半月くらいの間、ずっとこんな感じなのです。11/17午前中の状況です。
Ranking

トップ5くらいは常にブログ名関連ワード検索でして、これはひとえにあちこちで当ブログをリンクしたりご紹介いただいたりしている皆様のおかげかなと。管理人、たいへん感謝しております。今後ともよろしくお願いいたします。


ところで。

近いうちに、ひとつ社会実験的なことをやらせていただきたいと考えています。

実は、アクセスを集めやすいブログにはある程度決まった『文法』がありまして、それに従うだけですぐに何割かはPVを増やすことができるのです。でも、そんな“読みやすい”スタイルでは管理人が伝えたいことは到底収まり切らないので、あえて無視しているわけですが、そんなスタイルで書けと言われりゃ書けるんです。

そこで、当ブログの記事を一般ウケしやすい『文法』で書いたらどうなるかを実際にやってみて、その場合のPV数がどう変動するかを、皆様に公開しつつ実験させていただこうかと。

先に申し上げておきますが、そんな記事の内容は恐ろしく薄っぺらにならざるを得ないのです。だから、先に書いた長文の記事をリライトする形でやります。いかに内容が薄くなるかも、是非比較してみてください。

そのような記事は、本文の頭に

【社会実験】

と表記しますので、突然ノリの違う記事が現れても気にしないでください。PV変動などの結果は後で記事にします。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


【徹底的に防水・防寒を考える15】その時、何が必要か?【まとめ編1】

今回から、まとめ編に入ります。

当シリーズでは、災害対策において軽視されがちな【防水・防寒】を考えるために、まず寒い山中でずぶ濡れになった場合のサバイバル法から始め、応用編ではその方法を冷たい雨が降る災害下の街中で応用する方法を考えて来ました。

山中でのサバイバル法は、寒さに対抗するポイントを提示するために極端な例として採り上げたもので、現実には街中での対策こそが必要なことです。

しかし山中と街中の最大の違いは、人の数。普段ならば、街中では必要な資材が簡単に手に入るものの、災害下ではそれが極端に制限され、ある意味で山中よりも過酷な状況となります。

【トリビアでは生き残れない】
応用編の最初で述べた通り、ここで提示した街中での対策など所詮は“トリビア”の類であり、それが実際にできる可能性は非常に低いと言わざるを得ません。

しかも、仮にできたとしても限定的な対症療法に過ぎず、根本的な解決方法ではありません。つまり、最悪の状況下では『生き残れる』可能性は決して高くないということです。

生死に直接関わらなくても、長時間厳しい寒さに晒されることで体調を崩し、風邪をひき、高熱が出るようなことはごく普通に考えられます。

それでも暖かいベッドは無く、食事もろくに採れず、病院にも行けず、せいぜい市販薬を飲むくらいしかできなくなるのが現実なのです。それが出来ればまだ良いくらいで。

数百万人がそれぞれ過酷な現実と戦っている時に、道半ばで倒れたあなたに手をさしのべてくれる人は、どれだけいるでしょうか。いたとしても、そこで何ができるでしょうか。

もちろん、手をさしのべてくれる人はあちこちにいます。でも最悪の状況になれば、道半ばで倒れる人はその何倍何十倍、下手をすれば何百倍もの数になるはずです。

そして、現実には子供やお年寄りなどの災害弱者が優先され、比較的若いあなたは後回しになるでしょう。

さらに、今までほとんど誰も触れなかった現実も忘れる訳には行きません。

倒れたあなたに近づいて来るのは、善人ばかりでは無いということです。

誰もが、お金や貴重品を身につけています。さらに一般論として、あなたが女性ならば、重大な身体的危険もあります。それは杞憂でしょうか?

【街が、人が牙をむく】
管理人は、かつての計画停電の夜、赤色誘導灯(ガードマンが振っている通称“ニンジン”)を持って、近所の住宅街の夜回りに出ていました。

すると暗闇の街角で、出会い頭に慌ててUターンして走り去る自転車の男や、管理人を遠目に見て引き返す人影、急加速して逃げる車など何度も出会いました。たった3時間の間でも。

暗闇の中では、管理人の姿は警察官か何かに見えたはずです。紺色に白ベルトという警察官そっくりの夜光ベストを着て”ニンジン”を提げているのですから。

それを見て逃げる人間が、何を考えているのかは説明の必要は無いでしょう。

真っ暗な公園には、得体の知れない若者がたむろしています。真っ暗な地下道には、得体の知れない男が座り込んでいます。

見慣れた街は、電気が消えただけでいつもと全く違った顔を見せていたのです。それは、想像以上の危険を感じさせるものでした。異常事態が、人の悪意をかき立てていたのです。

それが巨大災害下ではどうなるか、考えてみてください。

現実の被災地でも、報道されないだけでそういう事態は少なからず起きているのです。火事場泥棒だけでなく、人的被害さえも。

そんな状況の中をあなたは生き残り、生き抜き、目的の場所にたどり着かなければなりません。そのために必要なことは、何より“自分の意志で行動できる”体力の維持なのです。

【災害と自然と人と、そして自分と戦い抜け】
しかし、都市災害は本来の意味とは違う“人災”です。人の多さ自体が既に災害だと考えるべきです。

自分で何も備えていなかったら、ここで想定したような最悪の状況下では事実上何もできないことの方が多いでしょう。

ですから普段から最低限の備えを、多少の負担を我慢してでもしておくことが、あなたが巨大災害下を生き残り、身の安全を確保し、財産を守り、そして他を救う力をも身につける最良の方法であることに疑いはありません。

次回からは、これまで述べた対処方法を自分で実現するための最低限の装備【ミニマムEDC】グッズについて、具体的に考えて行きます。

なお、EDCとはEvery Day Carryの頭文字で、本来は兵士や警察官などの日常装備を指す言葉です。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

2014年11月13日 (木)

【徹底的に防水・防寒を考える14】街中でずぶ濡れ!【応用編6】

前回記事から続きます。今回も当ブログオリジナルの内容が含まれます(いいかげんしつこいw)要は、他人のふんどしで相撲取らないで(商売しないで)いただきたいということです。曲りなりにも“プロ”を名乗るみなさま。


さて、前回はレジ袋を靴の中に履き、頭にかぶりました。今回の内容に行く前に、ちょっと前回の補足を。

【くるぶしを冷やすな】
レジ袋を靴の中に履いた際、くるぶしの部分も覆って軽く縛るようにします。

くるぶしの周りは筋肉が少なく、暖かい血液が流れる動脈が皮膚のすぐ下にあるために、熱が逃げやすいのです。

ですからそこを覆って水濡れを防ぐことで、足先の冷えを効果的に抑えることができます。厚手の靴下を履くのと同様の効果があるわけです。

では、今回の内容に行きましょう。

【手を冷やすな】
今度は、レジ袋を手袋代わりにします。手先も人体の末端で、とても冷えやすい場所です。そこを水濡れから守ることで、指先の冷たさを効果的に抑えます。

レジ袋を手にかぶせ、手首より肘に近い部分で軽く縛ります。手袋の上からならばさらに効果的です。

手首もくるぶしと同様に動脈が皮膚に近く、保温しないと血液がどんどん冷えてしまう場所なので、重点的に防水と保温をすべき場所なのです。

防寒手袋が手首の部分まで覆うようになっているのは、そういう理由からです。

指先を出しておきたい場合には、レジ袋を軽く畳んで、リストバンドのように手首に巻いておくだけでも、かなりの効果があります。

これは普段の生活でも応用できることで、例えば寒い場所で手袋を使えない作業をする場合、手首にリストバンドやサポーターをつけているだけで、指先が断然楽になります。

なお、保温のために理想的なものは、ネオプレンゴム(ウエットスーツの素材)のサポーターです。

足先や指先の冷えによる苦痛は、体力云々以前に気力を萎えさせます。そこを保温することで、過酷な状況を戦い抜く気力を、きっとあなたに与えてくれるでしょう。

【首を冷やすな】
次の重点は首。もうおわかりかと思いますが、首も動脈が皮膚に近いので、放熱が盛んな場所です。特に首の後ろ側。

熱が出た時や熱中症対策で首の後ろを冷やすのは、頸動脈と頸静脈を流れる血液を冷やして、体温を下げるためです。つまりそれだけ血液に外部からの熱が伝わりやすく、同時に逃げやすい場所ということです。

タオルやスカーフ、マフラーがあれば良く絞ってから首に巻き、その上から切り開いたレジ袋をかぶせて水濡れを防ぎます。フードの中で巻けば、さらに強力な保温効果があります。

もちろん、レジ袋を直接巻くだけでもかなりの防水・防寒効果があります。

【あとはもうできるだけ】
以上で、レジ袋による重点保温部位は終わりです。簡単にまとめましょう。
■足先(くるぶし)
■頭
■手先(手首)
■首
この4カ所を守ることで、冬の冷たい雨の中でも気力と体力を維持しやすくなるのは確実です。

しかし、これをやったからと言って、体感的にすごく楽になるかというと、そうでもないでしょう。あくまで、エネルギーの無駄な消費を抑えることで、何もしない場合に比べてずっと長時間行動できるようになるということです。

あとは、手に入るだけのレジ袋をいろいろ使って、できるだけ防水・防寒をするだけです。例えば
■開いたレジ袋を肩周りにかけてから上着を着て水の浸透を防ぐ
■レジ袋を軽く畳んで腹周りなど(下着の上)に入れて保温(冷えておなかが痛くならないように。人が多い街中で、断水でトイレは使えません)
■固定方法があれば、上着の上に開いたレジ袋をかけて防水
■バッグを包んだり、バッグの中身を包んだりして荷物の防水
など。

ここで想定しているのは、都市部の大災害下です。あなたは膨大な数の帰宅困難者のひとり。停電し、交通機関はすべて止まり、食事することも雨宿りをすることもできず、救援も期待できない中では、自ら行動し続けるしかありません。冷たい雨や雪の中であきらめて立ち止まることは、死を意味すると言っても過言では無いのです。

もちろん雨や雪が降っていなくても、このような対策をすることで、あなたが目指す場所にたどり着ける可能性を、大きく高めることになるでしょう。

でも、例えば東京都で想定される帰宅困難者650万人の中で、あなたが防水・防寒に必要な資材を手に入れられる可能性は、どれだけあるのでしょうか。

次回からは、まとめ編に入ります。

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ネオプレン リストバンド
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ネオプレン サポーター
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レジ袋
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2014年11月12日 (水)

【徹底的に防水・防寒を考える13】街中でずぶ濡れ!【応用編5】

【おことわり】
今回の内容も、当ブログオリジナルの内容が含まれます。当記事に限らず、記事リンク、引用元を明示した引用は歓迎いたしますが、無断での一切の商業利用はお断りいたします。

以下、本文です。

今回は、災害下の冷たい雨の中で、雨宿りできない状況を考えます。 そこで必要なことは、少しでも濡れない方法を考えることです。

【ゴミまで無くなる】
でも、皆同じことを考えています。街中にある使えそうなものは、あっという間に無くなるでしょう。

段ボール、ブルーシート、商店のバナーなど。コンビニやスーパーで売っているものはもちろん、ホームセンター、衣料品店からも防水・防寒に使えそうなものが消えるでしょう。衣類に防水性能は無くても、厚手のものを重ね着するだけでも、かなり保温性は上がりますし。

ゴミステーションのビニール袋も、ゴミをぶちまけて持って行かれそうです。誰かひとりがやれば、多くの人が続くはずです。

それでも、有効な資材を入手できる人はごく一部に過ぎません。

【そんな時に使えるもの】
ところで、あなたは屋外の一時避難所にいる時に雨に降られ、既に靴は泥だらけでずぶ濡れです。

末端の冷えは強い苦痛を伴い、気持ちを萎えさせます。雨宿りできなくても、とにかく移動を続けて、どこか休める場所を探し続けなければなりません。

冷たい雨に打たれたまま動くことを諦めてしまったら、体温がどんどん下がって動けなくなる可能性が高くなります。それでも、助けの手が差し伸べられるとは限りません。いや、大混乱の中では、助けは恐らく無いでしょう。

そこで、商店にあるもので入手できる可能性が少しだけ高いものを、なんとか入手する努力をしたいものです。これは一般家庭でも分けてもらえる可能性があります。

それは、レジ袋。おそらく冷たい雨の中ではその有効性に気づく人が多く、これが無くなるのも時間の問題でしょう。でも、商店に最もたくさんあるものですから、入手できる可能性は多少高いと言えます。


【まずは足から】
まずは足から。靴を脱ぎ、靴下を良く絞り、靴の中の泥をきれいにします。せっかくですから、できれば土踏まずを良くマッサージしましょう。血行を良くして足の疲労感を軽くする効果があります。

そして靴下を履き、レジ袋をその上から”履く”のです。そして靴を履くことで、足の濡れと冷えを効果的に防ぎます。

多少靴はキツくなりますが、レジ袋は滑りが良く馴染みやすいので、それほど問題にならないでしょう。

これは管理人の実体験からで、雨の中でバイクに乗る時は、ブーツの中にレジ袋を良く履いていました。革のブーツがずぶ濡れになって、その状態で風に当たってもブーツの中は想像以上に暖かいのです。

そのうちに袋の中まで水が染み込んでは来ますが、その保温効果は確実に続きます。当然ながらブーツでの効果が大きいのですが、短靴やパンプスでも効果は十分あります。

足を保温して苦痛を減らすことは、移動のための気力を維持するのに効果絶大なのです。

【次は頭】
次に対策すべきは、やはり頭です。他に何もなければ、直接かぶるだけでも保温力は格段に上がります。

スカーフやタオルがあれば、それを巻いた上からかぶります。上着のフードがあれば、レジ袋をかぶってからフードをかぶれば、保温力は絶大です。

その状態で歩くと、頭に汗をかくほどになるでしょうが、それで良いのです。血液を暖かいまま心臓に送り返し、それが再び全身に送り出されることで、身体全体を暖かく保つ効果があります。

同時に、冷えた身体を暖めるための、栄養分の無駄使いを抑えます。これは、特に長期戦になった場合に大きな差となって現れます。

続きは、また次回に。


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2014年11月 5日 (水)

『津波防災の日』に寄せた独り言と告知

今日11月5日は、『津波防災の日』だそうです。などと他人事のように書いてしまいましたが、正直なところ、今日になってニュース見るまで忘れてました。

東日本大震災の巨大津波被害を受けて2011年6月に制定されて日も浅いことから、まだあまり認知度もありませんね。というか、震災の3ヶ月後にこんな日を制定していたことに改めてびっくり。他にいくらでもやることあったでしょうよあの頃は。

管理人は福島で駆け回ってましたよその頃。なんでこんな緊急性のない仕事ばかり速いんだ。普通、被害の全貌やメカニズムが十分に明らかになってから、その教訓を後世にってことで制定されるようなもんじゃないですかね。

まあ、震災の4日後に『この被害を教訓にすばらしい国を作って行こう』とのたまわった首相が鎮座されていた時期でもありますしね。政治的主張に関わらず、巨大危機に直面した一国の首長としてのこの発言が『最低』に類するものだということだけは、はっきりと主張したいと思います。なんか韻踏んでるww


ちなみに11月5日は、1854年にあの『稲むらの火』でお馴染みの安政南海地震が起きた日だそうです。刈り取った大切な稲に火を放って避難誘導した人の機転と勇気はすばらしいものでしたが、もしあれで津波が来なかったり小さかったりしたら、みんなの財産燃やした罪人ですからね。

「最悪の状況を想定した」と主張しても、財産失った人の怒りは収まらないでしょう。でも、現代の伊豆大島でも広島でもどこでも、財産に火を放つどころか避難勧告さえも出す出さないと迷うのが現実ですよ。「来なかったらだれが責任取るんだ?」という話になって。

そのリスクを誰が負うか、そこまで腹決めるためには何が必要か、誤報であった場合、それを許容する受け手のコンセンサスはできているかなどが、この問題の本質なのだと思います。そこを考えずに、ただ“結果論のヒーロー”の行動だけをもてはやすのは片手落ちもいいところで。

「私にはあんなことできないから凄い!」って感動してる場合じゃないんですよ。送り手も受け手も、誰もが同じ判断と行動ができるようにシステム化しておかなければ、どんな警報も実際には役に立たないのです。


ところで全くの余談ながら、東日本大震災4日後の日本経済新聞社会面の大見出しを覚えている方、いらっしゃいますか?確か震災4日後、3月15日だと思ったけど、1日くらいずれているかもしれない。何しろすごい見出しでした。どこかの避難所の写真と共に

『いつまで続く避難生活』

だもんな。あいた口が塞がらないとはこのこと。現地入りした記者からは、見える場所しか取材できずにピントがズレた記事が送られて来たとしても、あの状況でそれをOK出すデスクって一体なんだったのでしょうね。他にネタがなくても、あの見出しは異常でした。

ちなみに、『いつまで続く避難生活』というのは、災害で避難が長期化しそうな場合の定番ネタでもあります。発災害直後ネタの、避難者が『着の身着のまま』で『不安な一夜を過ごし』の後に来るパターン。

ほとんど電波メディアの時節ネタ『8月に入って最初の日曜日の今日・・・』のようなお約束。ちなみにその後は『行楽地は多くの人で賑わいました』か、『各地で水の事故が相次ぎました』のどちらかになりますw

とにかく、そんな記事があの巨大災害の4日後に出たという空前絶後の記録は残しておきたい。あの新聞を捨ててしまったのが悔やまれます。なんとか縮刷でも復刻でも手に入れたいと思ってます。お持ちの方がいらっしゃいましたら譲ってくださいw


そして津波防災の日。

ネットでいろいろ見ていたら、サンケイ新聞の『主張』が見つかりました。要旨は、学校を地域の防災拠点にということで、まあそれは正論というか、いまさら主張されなくても、災害危険地域ではどこでもやっているはずのことです。

でも、実際には津波をはじめ災害への脆弱性を持った学校も多いわけで、それをどうするかという部分を、一部引用させていただきます。

【以下引用】--------------
 学校に求められる防災上の役割は、地理的な条件や過去の災害事例によっても異なる。学校と地域住民が一体となって、防災拠点としての学校の機能を高める仕組みを構築してもらいたい。
【引用終了】--------------

ふーん、という感じ。で、結局どうしろって話ですか?言うのは楽ですよね。しかも「・・・もらいたい」なんて随分上から目線なww

せめて問題点を指摘して改善を促すくらいのこと主張してくださいよ。メディアが数字取りのために情報ゆがめるのはある意味仕方ないと諦め半分ですけど、数字とは切り離されたはずのこういう『主張』には、それなりのクオリティとメディアの“良心”を反映させていただきたいなぁ。素人のブログじゃないんだからww

そんなわけで、なんだか文句とぼやきばかりの『津波防災の日』でした。


気を取り直してw告知です。

先に、当ブログはWordpress使用の新装開店を10月中に行いますと告知しましたが、気が付けばもう11月。新装開店は、もうしばらく延期させていただくことにします。

実はWordpressのハードルが結構高く、思い通りのスタイルを構築するためには、まだ時間がかかりそうな状況だからです。

というわけで、もう少しお時間ください。詳細が決まりましたら、また告知させていただきます。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年11月 2日 (日)

【徹底的に防水•防寒を考える12】街中でずぶ濡れ!【応用編4】

【おことわり】
今回の内容には、当ブログオリジナルの方法が含まれます。これは是非皆様に採り入れていただきたいことですので、記事リンクや引用元を明示した引用は歓迎します。ただし、著作権は留保しますので、一切の商業利用は固くお断りします。

こんなことをわざわざお断りするのは、過去に当ブログの内容が無断で商業利用されていることを確認しているためです。言うまでもなく、商業利用とは電波、印刷メディア等へのコメントなども含む、対価を得る行為すべてです。

当記事に限らず、当ブログ内容の商業利用をご希望の場合は、まず管理人までご連絡ください。

さて、本題に入ります。

大地震後、屋外で冷たい雨に降られ、雨具は無く、雨宿りもできません。どんどん気温も下がる中、何か対策しないと、徒歩で安全な場所へ移動するまでに動けなくなってしまうかもしれません。

街中でそんな状態になったら、何をすべきなのでしょうか。

まず、街中での最大の問題は、山中とは逆に人が多いということです。多くの人が同じような困難に直面しています。商店からは必要なモノがあっという間に消え、安全な場所はどこも人で溢れています。

余裕のある人が多ければ、助け合うこともあるでしょう。しかし誰にも余裕がありません。みんな自分のことだけで精一杯です。

誰もが考えつく行動は、既にできません。さらに、皆が必死に対策を考えている中では、わずかな可能性にもすぐに人が殺到します。

防水・防寒対策以前に、それが街中の一番の問題なのです。これから述べる対策も、それが実際にできるかどうかは、状況次第。むしろ、山中の方が確実に有効な対策ができるくらいです。

【備えておけばすごく楽】
具体的な対策に入る前に、先にこのテーマでの結論を述べてしまいましょう。何故なら、これから述べることは医学・生理学的には有効でもあくまで”トリビア”に属するものであり、群集の中で実行できる可能性は決して高く無いからです。

結論は、『必要なモノは自分で備えておけ』ということです。雨に降られなくても、災害下の屋外で過ごすために必ず役に立つ、場合によっては生死をも分かつものを、それほど負担なく持ち歩くことができるのです。

具体的な例は最後に述べることにして、これから”応急措置”について考えて行きます。

【もし雨宿りできたら】
設定した状況では、できることならば雨宿りしたいものです。仮にそれができても、既に服はかなり濡れていて、体熱がどんどん奪われて行きます。

スペースに余裕があって座ることができても、冷たい床から体熱が奪われて行きます。駅構内のような屋根下でも、冬場に長時間過ごすことは、低体温症以前にたいへんな苦痛です。

そこでの対策は、山中と同じ様に服の水分をできるだけ搾り取り、服の中に空気層を作り、頭部を保温し、床から断熱すること。

そこで使えるものは、新聞、雑誌など。状況設定で立ち寄ったコンビニでは、飲料や食品は売り切れていましたが、新聞や雑誌も全部売り切れているかどうか。

少なくとも、東日本大震災の帰宅困難時に商店から新聞、雑誌類が消えたという話はありません。でも、もし悪天候だったら、カッパ代わりになるビニール袋は早い段階で無くなっていたでしょう。

もし残っていれば、新聞、雑誌類と45リットル以上のゴミ袋とテープ類を是非入手しておきたいものです。

段ボール箱を分けてもらえるならば、お金を払ってでも入手しておきましょう。あれほど断熱に使えるものもありません。

新聞紙や雑誌を破き、軽く揉んで柔らかくすれば、身体や服の水分を吸い取ることもできます。

【耐久に入る前に】
雨宿りできる場所が見つかったら、床の上に段ボールや新聞紙を広げ、お尻の下に雑誌を敷けば断熱効果は抜群です。床の水分は新聞紙などでなるべくふき取ります。

上着の中に段ボール、新聞紙、雑誌を入れれば、空気層を作って高い保温効果があります。さらに効果を上げるためには、新聞や雑誌を破り、軽く丸めて服の中に押し込むのです。

実際には身体の前面に押し込めるくらいでしょうが、厚い空気層を作る効果は想像以上のものがあります。

ポイントは、上着の首もとをしっかり締めて、暖まった空気が逃げないようにすること。できれば首にタオルやスカーフなどを巻きたいところです。

【こんなものも使える】
コンビニで使えるものはまだあります。空のペットボトルです。ゴミとして捨てられているものを、譲ってもらいましょう。管理人ならば、最低5本はもらうでしょう。

これを潰して床に敷いたり、服の中に入れることで断熱、保温効果が得られます。キャップも手に入れば、少し潰してキャップを締め、テープや袋などで何本まとめられれば、クッション代わりにすることもできます。平たいバッグの中に並べて詰め込んでも良いでしょう。

そんな使い方に向いているのは『いろ○す』などの柔らかいペットボトルです。

もちろん、水を汲める場所があった場合の容器としても使いますから、きれいなものを1本残しておきます。

【頭を冷やすな】
街中でも、とにかく頭部をできるだけ保温することが大切です。前述の通り、頭部からの放散される熱は、体表全体からの放熱量の40~50%にも及ぶのです。

タオルやスカーフを一枚巻くだけでも相当の効果があります。加えて、上着のフードがあれば理想的です。代用品については後述します。

【一番難しいこと】
ここまで対策したら、後は指先と足先を定期的に動かしながら、ひたすら耐久するのです。

最大の問題としては、人混みの中では、一番優先すべき服の水分を搾り取るのが一番難しいということ。インナーまで濡れていたら、その水分を絞るのが一番厄介です。女性は特に。

それにはこれといった対策はありませんが、管理人ならばそこにいる人たちに協力を呼びかけ、なんとか目隠しできる場所を作って順番に絞りに行くようにするかなと考えています。

ただ、これは周囲の状況次第で、統制が取れそうも無かったら、特に女性には危険なことになります。その場合は、せめて上着類をしっかり絞るしか無いでしょう。

そんな場合にも、新聞や雑誌類はインナーの水分を吸い取るためにとても有効なのです。

次回はさらに過酷な、雨宿りができない場合を考えます。


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