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2014年12月 2日 (火)

【徹底的に防水・防寒を考える18】管理人のミニマムEDC【まとめ編4】

今回は雨具以外の防水・防寒ミニマムEDCを考えます。

【定番!レスキューシート】
いわゆる防災グッズの中で、持ち歩きやすい防水・防寒グッズの定番と言えばこれ。
Blog017
お馴染みのアルミレスキューシートです。


ところで、これを実際に使ったことありますか?実は、意外に使いづらいものなのです。

まずサイズ。ざっとたたみ一畳分くらいのサイズが普通で、一枚だけでは大した効果は見込めません。
Traning
これは帰宅困難対応訓練時の画像ですが、ご覧の通り男性だと上半身も覆いきれない程度の大きさですし、特に保温したい頭も無防備です。

これだと体熱の反射による保温効果はありますが、防風効果や暖気の保持はあまり期待できません。しかも非常に薄くて軽量なのでわずかな風で簡単に舞い上がり、あちこちから冷気が入り込みます。


さらに問題なのが音。わずかに動くたびにアルミホイルのシャリシャリ音をさらに甲高くしたような音がして、非常に耳障りです。

頭にかぶるとずっと耳元でシャリシャリ言っていますから、とても長時間は耐えられません。

レスキューシートは、ある意味で“その程度のもの”ですから、単独ではなくポンチョやレインコートと併用すべきです。ポンチョやレインコートの下に巻くことで、抜群の保温効果と防水性を発揮することができますし、シャリシャリ音もかなり抑えられます。

防水・防寒用途以外としても、荷物の防水をするのにはとても効果的ではあります。

余裕があれば是非EDCしたいものですが、単独での効果はあくまで限定的ですから、他の雨具との併用を前提とすべきでしょう。


次に、上記のようなレスキューシートの問題をかなり解決できるのが、下画像左側のタイプ。
Photo
寝袋型アルミレスキューシートです。

これは本来緊急時の寝袋代わりを想定しているもので、体をすっぽり入れれば暖まった空気の保持力は抜群です。

その場合の問題点は、通気性がゼロなだけに内面に結露が生じやすいことですが、保温力に関してはかなり期待できます。


本来の使い方以外にも、首と腕を出す穴を開ければ簡易雨具にもなります。さらに、それをかぶってからポンチョやレインコートを着ることで、かなりの防寒効果が見込めます。

雨や雪が降っていなくても、冬場の防寒には是非用意しておきたいものです。言うまでもなく、寒い場所での耐久用には絶大な効果があります。

当シリーズで想定したような山中でのサバイバル時にこれがあれば、身体に枯れ葉を分厚くかけるより何倍もの保温効果が見込めるでしょう。

ただし、もちろんシャリシャリ音は出まくりますが。


アルミレスキューシートの副次的な使い方としては、重度のやけどや解放性骨折など、包帯を巻けない負傷部位の保護があります。

そのようなケガでも傷口に貼り付つかずに外気との接触を遮断できるので、空気中の細菌による感染をかなり防ぐことができます。

余談ながら、そのような場合はポリエチレンラップ(商品名サランラップなど)の方が傷口を密閉できるので、さらに効果的です。衛生的にもより望ましいものです。

重量は画像の通常タイプが60g、寝袋タイプが78gです。


【耐久用にも大型ポンチョと併用を】
ここで、帰宅困難対策訓練画像をもう一度ご覧いただきましょう。
Traning_3
レスキューシートだけでは下半身の保温が全くできていないのがわかります。ここでは床にブルーシートを敷いた上に毛布が支給されていますが、普通はどちらも無いものと考えなければなりません。

こんな時に、前記事で紹介したような大型ポンチョを着てしゃがめば、足先まですっぽりと包んでダルマのようになれますし、フードもついていますから、身体全体の暖気の保持と体熱の反射が効果的に行えるのです。

ですから、管理人としては“しゃがむと足先までくるまれる”サイズのポンチョをお薦めしているわけです。


【やはりこれは持っていたい】
当シリーズの応用編では、レジ袋を使った防水・防寒方法を紹介しました。 でも、災害時に必ず入手できるとは限りません。

ならば、自分で持っていればいいじゃないかという発想です。

レジ袋を5枚くらい小さく畳んで持っていても、負担は事実上ありません。これで頭と手足の防水・防寒効果をアップさせられます。

また、負傷者を救護する際に、血液感染防止用や汚物処理用の応急ハンドカバーとしても使えます。また、穴を開ければ不完全ながらも人工呼吸用フェイスマスクの代用にもなります。少なくとも粘膜の直接接触を防ぐことができるのです。

それ以外にもバッグの中の簡易防水や何かを運ぶための本来の使い方など、さまざまな用途が考えられます。


【汎用性の高さはこれに尽きる】
加えて、特に持っていたいものは、タオル。

本来の用途に加えて頭巾、マフラー、マスク、包帯代わりなど、とにかくいろいろ使えます。

でも結構かさばるものですので、バッグの底敷きにしておくのも良いでしょう。多少汚れてしまっても、緊急時にはそれで十分なのです。汚れるのがイヤならば、ポーチやフリーザーバッグに入れておけば良いでしょう。


【そしてこれも加えたい】
防水・防寒とは少し離れますが、特に冬場は常備したいのは、マスク。

平常時のインフルエンザなど感染症対策や咳エチケットのためはもちろん、災害時のホコリ対策に加えて寒い中で顔を暖かく保つ効果もあります。

顔が暖かいだけで、気力を維持するための効果も大きいのです。


最後にもうひとつ。空のフリーザーバッグも数枚加えたいところ。

主な用途は悪天候下を移動する際のスマホやバッテリーなど電気製品、財布、手帳など濡らしたくないものの防水です。フリーザーバッグに入れておけば、バッグがずぶ濡れになっても大丈夫。その他小物の収納、保護、容器代わりなど、とても汎用性が高いものです。


【ミニマムEDCを組んでみよう】
前回と今回で、管理人がお勧めするミニマムEDC用グッズはおしまいです。

次回はこれらを実際に組み合わせて、必要な機能を維持しつ負担が最小限となるように、【ミニマムEDC】セットを実際に組んでみます。


■以下はAmazonの販売ページへのリンクです。

アルミレスキューシート
アルミレスキューシート

マスク
マスク

フリーザーバッグ
フリーザーバッグ

■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

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コメント

私は、サンコーの簡易ポンチョというのを採用しています。

物は丈夫なゴミ袋といったものなので保温性はアルミシートに劣るでしょうが、コンパクトさと袋状になっている取り回しの良さは勝ると思います。

>りぴ太さん

サンコーの簡易ポンチョ、調べてみました。目隠しはほぼ完全ですね。ただ、意外にお値段が張るなと。

というか、Amazonやヨドバシなどのサイトで販売終了となっていることが多いのですが、メーカーが製造やめちゃったのかな?良いものだと思うのですが。

私の記事ではポンチョの目隠し性能に触れていないので、その点は付け加えさせていただきたいと思います。避難所とかの着替えや、濡れた衣服を絞るときも重宝しますしね。

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