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2014年12月

2014年12月29日 (月)

年末年始を安全に

2014年最終記事です。


この年末年始は全国的に寒波に見舞われるようで、各地でかなりの降雪も予想されています。

そんな中で帰省や旅行される方も多いと思いますので、その際に留意すべき点をまとめた過去記事をリンクします。これらの記事は一昨年、2012年末に掲載したものです。

基本的には、寒い中でいつもと違う場所、状況にいるという中で気をつけるべきことです。

【年末年始の災害対策1】防水・防寒編
【年末年始の災害対策2】忘年会・新年会編
【年末年始の災害対策3】年末年始ライブ編
【年末年始の災害対策4】寒冷地ドライブ編
【年末年始の災害対策5】帰省編
【年末年始の災害対策6】初詣編

以上6記事、ぜひご参考に。


それでは、皆様にとって来年がすばらしい年であることをお祈りしつつ、本年の締めくくりとさせていただきます。

良いお年を。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年12月28日 (日)

エアアジア機が消息断つ

当ブログの趣旨とは異なりますが、交通機関、特に航空機事故に関しては、管理人の個人的趣味で関連記事をアップします。

また、マレーシア国籍機が消息を絶ちました。

12月28日、スラバヤを発ってシンガポールに向かっていたエアアジアのA320型機が、巡航飛行中に突然姿を消したのです。

報道によれば、消息を絶った場所周辺は悪天候で、アサインされた巡航高度32000フィートから、雲、恐らく積乱雲を避けるために西側へ航路の変更と38000フィートへの上昇をリクエストした直後に、何の兆候も無く連絡が途絶えました。

機体の便名、高度、速度、飛行方向などを自動的に応答するATCトランスポンダというシステムの応答が消えたのです。

当稿執筆時点では、航空管制レーダーの記録については言及されていませんので、どのような記録が残っているかはわかりません。


【機体破壊か?】
一般的には、高度1万メートル付近の巡航高度を飛行中に何の兆候も連絡も無いまま消息を絶つ状況は、ごく短時間のうちの致命的な機体破壊くらいしか考えられません。

具体的には大規模な機体破壊による電源の喪失、アンテナの破壊による発信途絶などです。

そんな状況をもたらすのは、外部からの攻撃、爆発物などによる短時間で大規模な機体破壊、乱気流による瞬間的な空中分解などが考えられます。

さらに、ハイジャックまたはテロによって機体が掌握された可能性もあります。

加えて、今年3月に発生したマレーシア航空370便不明事件以後は、故意によって管制無線やATCトランスポンダが切られるという異常事態も考慮しなければならなくなりました。

さすがにその可能性は除外しても、とてつもない異常事態なのは確かです。


仮に全エンジンが停止しても、無線の発信やATCトランスポンダによる緊急事態の宣言(スコーク7700の発信)は可能ですし、何らかの理由でまっ逆さまに墜落を開始しても、巡航高度からならば地上まで数分かかります。

機体が大規模に破壊されていなければ、その間に何らかの連絡が可能なはずなのです。

そうなると、やはり大規模な機体破壊が起きたというのが合理的な考えとなります。


【乱気流の可能性】
現場付近は悪天候だったとのことで、まず乱気流による機体破壊が考えられます。

1966年、英国海外航空(B0AC)のボーイング707型機が富士山上空で激しい乱気流に巻き込まれ、瞬間的に空中分解して乗客乗員124名が死亡した事故が思い起こされますが、果たして現場周辺でそのような強い乱気流が発生していたのかどうか、飛行ルートは実際にはどうだったのかなどの解析が待たれます。

しかし、通常の飛行をしていれば、乱気流による大規模な機体破壊はまず起きません。前記のBOAC機事故は、機長が乗客に富士山を良く見せようとして高度を下げすぎ、富士山特有の激しい乱気流に巻き込まれたことによるものです。

もちろん、管制へは通常の飛行ルートを飛んでいると連絡していました。

そのように、管制への連絡と実際の飛行ルートが異なっていれば、不測の事態が起こりうる可能性も増して来ます。


果たしてエアアジア機に一体何が起こったのか、今後の情報を待ちたいと思います。

事故の理由に良いも悪いも無いのですが、テロやハイジャックによるもので無いことを願いたいと思います。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年12月27日 (土)

根拠はどこに?【続々々・間違いだらけの防災情報】

さて、『防災・危機管理ジャーナリスト』を名乗るW氏のコメント、後半部を見てみましょう。まずはコメントを。下記太字部分です。

『我々は間違いなく、富士山大噴火や三陸地震、南海トラフ巨大地震、関東地震があった貞観時代(859~877年)と同じ環境に置かれている。』


【平安中期は大変な時代】
東日本大震災後には、前回の三陸巨大津波を引き起こしたとされる、貞観地震に注目が集まりました。

貞観時代を含む平安時代中期頃は、現在より日本列島各地の地質活動が活発だったのは確かなようです。現在わかっている、貞観時代近辺の主な地震・火山災害を列挙してみます。

・850年11月 出羽国地震(現在の山形・秋田県地方 推定M7)
・863年7月 越中越後地震(現在の新潟・富山県地方)
864年7月  富士山の貞観大噴火(約2年に渡る山麓噴火。後に青木が原樹海となる溶岩原を形成)
・864年11月 阿蘇山噴火
・867年3月 鶴見岳(大分県)噴火
・867年6月 阿蘇山噴火
・868年7月 播磨・山城地震(現在の兵庫・京都地方 推定M7)
・869年1月 摂津地震(現在の大阪府北部)
869年7月 貞観地震(東日本大震災級の三陸沖巨大地震及び巨大津波)
・871年5月 鳥海山(山形・秋田県境)噴火
・874年3月 開聞岳(鹿児島県)噴火
878年10月 相模・武蔵地震(現在の神奈川・東京地方 推定M 7.4)
・880年11月 出雲地震(現在の島根県 推定M 7)
887年8月 仁和地震(南海トラフ地震と推定 M8~8.5クラス)

太字は、W氏のコメントで列挙されている事象ですが、貞観時代を含む850年から887年に渡る37年間には、日本列島のあちこちで他にも地震と噴火が相次いでいたことがわかります。

さて、そこで問題になるのは、果たして平安中期と現在が『間違いなく同じ環境に置かれている』のか?何か根拠があるのか?ということです。

そこでW氏のコメントをもう一度見てください。提示しているのは、富士山噴火、三陸地震、南海トラフ地震、関東地震の4つです。


【効果的なプロモ?】
W氏がピックアップしたのはとても“キャッチーな”4つの災害です。誰もが知っている、誰もが恐れている、そして被災人口が最も多い災害だけが選ばれています。

これは管理人の想像とお断りしておきますが、もしそれが意図的なものならば、やはり災害を怖れる“お客様”を増やすために効果的な事象がピックアップされたようにも見えます。

もっともコメントが全部掲載されず、要約されていることは文面を見ればわかりますから、もしかしたら他の災害にも言及されていたのかもしれませんが。


ともあれ、三陸沖貞観地震の再来とされる東日本大震災の後、富士山噴火、南海トラフ地震、首都圏地震の可能性が高まったのではないかと懸念されているわけですが、それらが比較的短い時代にまとめて起きたのが、平安時代中期ではあります。

では、現在は本当に『同じ環境』なのでしょうか。


【根拠はどこに?】
大前提として、専門家やジャーナリストを名乗る者が、無根拠のことを事実と断言したり自分の想像や主観をいかにも裏付けがある事実のように粉飾して発言することは許されません。

改めて、平安中期に起きた4つの災害の時系列を見てみましょう。

864年7月 富士山噴火(866年頃まで継続)
(5年経過)
869年7月 貞観地震・津波(三陸沖地震)
(約9年経過)
878年10月 相模・武蔵地震(関東地震)
(約9年経過)
887年8月 仁和地震(南海トラフ地震と推定)

年表で見ればすぐでも、こうして見ると結構時間が開いているのがわかります。全体的な地質活動が活発な時代ではありますが、直接的な連鎖ということでは無さそうです。

富士山は山麓噴火であり、約2年という長期間に渡って溶岩が流出するという、爆発的噴火である後の宝永噴火とは全く異なるタイプの噴火でした。

現実的には富士山噴火が三陸沖地震のトリガーとなる可能性は考えられず、南海トラフ地震は、ほぼ周期的発生を繰り返しています。貞観地震から仁和地震は約18年経過しており、少なくとも直接的連鎖とは言えません。

もちろん、貞観地震後には巨大な地殻変動が発生したでしょうから、その大局的影響を受けている可能性は考えられます。しかし、その後も発生を繰り返している南海トラフ地震と三陸沖巨大地震が近い時期に起きたのはこの時代だけでもあります。

断言はできないものの、平安時代中期の地震・火山災害の集中は、この時代特有の地質活動によるものという可能性の方が大きいように見えます。


翻って現在。当時と似ているのは、三陸沖で巨大地震が起きたということのみです。少し長い目で見ると、1995年の阪神・淡路大震災以降、全体的に地震活動が活発化しているという見方もありますが、平安時代中期ほど有意な相関が見えるわけでもありません。

それに、小規模の火山噴火はや噴気は数年ごとくらいにあちこちで起きています。御嶽山で大きな被害が出て、その後噴火の兆候を示す山が報道されたので目立ちますが、それほど特別なことはではありません。

W氏も含めた一部の『専門家』は、御嶽山噴火の後に火山が活動期に入ったと言っていますが、それは長期的評価を伴わなければ言えることではありません。ほんの半年以内に噴火と兆候が続いたから活動期とアオるなど、科学をナメるなという話です。

これは地震や噴火が予知できるできないという話ではなく、単純に統計的な話です。


【根拠は見えない】
そう考えると、平安時代中期と現在が『全く同じ状況』という意見はあくまで主観的なものであり、多少似て来ている、特にいち時代を抜き出して見るとその印象が強くなるというレベルでしょう。つまり、根拠は薄弱です。

それはもちろん大災害がしばらく起きないということではなく、可能性は常にあります。少なくとも、東日本大震災による地殻変動という、はっきりとした理由があります。

しかし、巨大災害が比較的短い時間に集中した平安時代中期と現在が、『全く同じ環境』であるということの根拠にはなりません。あくまで前半部と同じで、「私はそう思う」というレベルに過ぎないのです。


【アオりに騙されるな】
もっとも、そんなことは重要では無いのです。

何度も繰り返していますが、商業ベースで防災のプロ、専門家、ナントカジャーナリストとか名乗る手合いの一部がいかに不良情報を撒き散らしているか、それが無批判で拡散されているかということを知ってください。

防災情報なんて、多少の基礎知識を持って、公開されている情報をそれなりに組み合わせれば、誰でもそれっぽいことを言えるんですよ。管理人もその一人ですがw


災害予知や災害対策は絶対ということがほとんど無い世界ですから、どんな曖昧なことでも正論に見せかけるのは簡単です。最後には、

『いつ、どこで、何が起きてもおかしくない』という、“究極の正論”を言っておけば良いのですし。


なんだかんだと言って個人攻撃みたいで後味が悪いのですが、巷にはこんな不良情報が山ほどあるということを知っていただき、皆様自身でよく吟味していただければと思います。

『専門家』が言うから、必ずしも正しい、必ず役に立つとは限らないということを申し上げて、このシリーズを終了します。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


2014年12月23日 (火)

SMC防災研究所は幽霊組織か?w

【間違いだらけの防災情報】シリーズをアップしてからと言うもの、突然『SMC防災研究所』という検索ワードが急上昇しています。

恐らく、防災の『専門家』に偉そうに噛み付いている奴はどこのどいつだ?という感じで調べられているのではないかと思います。

ここで改めて申し上げておきますが、SMC防災研究所は、他に本業を持つ管理人てばが個人的に名乗っているもので、組織も無ければ当然Webサイトもありません。もちろん、防災で商売もやっていません。

管理人は、あくまで市井のいち防災研究者に過ぎないのです。

ですから、検索してもヒットするのは当ブログとチャリティーグッズ販売ページくらいなものです(よろしかったらチャリティーTシャツ買ってください。収益は全額、福島の被災動物支援に寄付します)


管理人が当ブログをやっているのは、プロフィールページや記事内に書いている通り、巷の防災情報があまりに大ウソや『本当は役に立たない』ことが多いのを危惧してのことで、個人レベルで『本当に役に立つ』情報を提供するのが目的です。

なお、記事はすべて管理人ひとりが書いています。管理人のバックに何か組織があるわけでもなく、ステマ的な役割を担っているわけでもありません。

お薦めするグッズはあくまで個人で購入して試しているもので、それでビタ一文稼いでもいません。

おっと失礼しました、Amazonのアフィリエイトはやらせてもらってますが、収益が月1000円を超えることもありません。有料ブログサイト使用料金にもなりません。基本、持ち出しです。

今後、防災情報で商売する気もありませんし、メディア等に露出するつもりもありません。そんなことしても大したメリットは無いというか、デメリットばかりなので。

所詮、何の肩書も実績も無い防災ブロガーに過ぎませんが、それで十分です。


というわけで、『SMC防災研究所』は、存在するけれど実体も事務所もありませんw強いて言えば、管理人てばが代表者のひとり組織です。

検索された皆様、そういうわけでございます。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


無根拠の脅しなのか?【続々・間違いだらけの防災情報】

前回記事より続きます。

今回は、“防災・危機管理ジャーナリスト”を名乗るW氏のコメントについて問題点を指摘します。

なお、念のため繰り返しておきますが、管理人はこのコメントの問題だけをあげつらうのだけが目的ではなく、W氏に限らず、このような不良情報が無批判に拡散されていることを問題視して、このような記事をお送りするものです。

さらにはW氏に限らず、他の“防災・危機管理ジャーナリスト”も似たりよったりが多いことへの警告でもあります。


【脅せば良いのか】
W氏は、メディア上でこう言っています。

「脅し上等」

ご年配の割にはまるでやんちゃな中学生のような言い回しですが、どうやら防災意識を高めるためには脅しが有効だと考えられているようです。

しかし、こんな大災害が来るぞ手が打てないぞと脅すことと、正しい防災情報を啓蒙することは全く異質なものです。恐怖を煽るだけでは決して正しい災害対策へ発展しないことは、過去多くの事例からも明らかです。

あくまで具体的なソリューションとトレーニングを伴ってこそ現実的な対策となるのは、防災に限らずどの世界でも一緒。

脅すだけ脅しておいて、あとは各自で考えろというのが『専門家』、しかも“ジャーナリスト”だとは、あいた口が塞がりません。

そうでなくても、マクロ的な防災情報や現実には出来もしない、役に立たないソリューション(この御仁、そういうの目立ちます)を提示すれば『専門家』でございます、というのなら、そんなものいらない。

まあ、ソリューションは有料の講演や書籍をどうぞというプロモーションなのでしょうがね。もっともそこに有用な情報があれば良いのでしょうが、多くの場合ピントがずれていたり『生き残ってから』の情報に偏っているのは、これまで当ブログで指摘して来た通りです。

しかし“大御所”が百年一日の如くこんなことを平然とのたまい、それが有り難がられているのが、災害大国日本の現実です。


【お待たせしました】
前置きが長くなりました。本題に入ります。まずコメントの前半部から。以下に太字で再掲します。

『11月22日に長野県北部地震(長野県神城断層地震)が発生し、日本地下の活動がついに中央構造線にまで来たと思いました』

言わんとすることは、11月22日に発生した長野県神城断層地震が、中央構造線の動きによるものだと。

ここで、日本列島の主要な構造線(地質的に不連続となっている大規模断層)をご覧いただきましょう。ピンク色の×印が、長野県神城断層地震の震央です。
Photo
これのどこが、中央構造線の地震だと言うのでしょうか。


長野県神城断層地震は、青線で示した糸魚川ー静岡構造線の東側の破砕帯内を南北に平行している神城断層が動いたもので、赤線で示した中央構造線とほぼ無関係なのは一見してわかります。

気象庁からも、この地震の本震と余震が神城断層から東側に連なる地下の逆断層面で発生していることが発表されていますから、糸魚川ー静岡構造線と関連する地震であることが明らかです。

しかし『活動がついに中央構造線に来たと思った』と。一体何の根拠があってのことでしょうか。全く無根拠の思いつきか、単なるケアレスミスか。

それを言うなら阪神・淡路大震災の方が余程、中央構造線の動きに関連する地震に近いと言えます。でも「ついに」と言っているのですから、そうは考えていないのでしょう。

いずれにしろ、長野県神城断層地震が中央構造線付近の地震活動が活発化する嚆矢であるという理論は、管理人には見当たりません。ご存知の方は、ぜひご教示をお願いします。


問題は、情報の誤り自体よりも、このような無根拠の話を『専門家』がひけらかし、それが無検証で正しい情報の衣を着せられていることなのです。

曲がりなりにも『専門家』を名乗る人物が、正しい知識を持っていないのなら言語道断、無根拠の思いつきを言うのも言語道断、ノーチェックでケアレスミスをするのも言語道断。

「思った」とつけておけば、個人的な考えに過ぎないから問題無しというのならば、さらに言語道断です。


【うがって見てみよう】
ここからは管理人の想像です。これがケアレスミスで無いとしたら、どんな意図があるのか。

まず、中央構造線に関する大規模地震の発生確率が、地震調査研究推進本部の2011年の発表では、以後30年間にマグニチュード7.6 - 7.7程度で0.5 ~ 14%と、比較的高く見積もられていること。

ですからついに“それが始まった”という印象を与えて、お得意の脅しをかけようとしているのでしょうか。しかしこの数値は主に西日本地域の話であり、長野県など中部地域においては、歴史的に見ても中央構造線に関わる巨大地震は発生していないのです。


では、なぜ糸魚川-静岡構造線に関わる地震と言わないのか。

上図をご覧いただければわかる通り、中央構造線付近には大都市が連なっていますから、大規模地震が起きれば糸魚川-静岡構造線付近とは比較にならない規模の被害となり、被災人口も膨大な数になります。

しかもその大半が、現在最も懸念されている南海トラフ巨大地震の被災予想地域と重なるのです。

つまり、今最も地震や津波を恐れている人が多い地域に、さらに脅しをかける意図があるように見えないこともありません。

敢えて非常に不快な表現をすれば、それは“お客様”を一気に増やすことにもなります。脅しをかけて不安を煽れば、商売になる世界ですから。

商売は、需要と供給で成り立っています。需要が少なければ、“需要創造活動”をするのが商売繁盛の定石ですし。

とまあ、このようにいろいろうがって見ることもできるわけです。繰り返しますが、これは管理人の想像に過ぎません。しかし、異論反論ご意見は喜んでお受けします。

これがもし、単に糸井川-静岡構造線と中央構造線を取り違えたケアレスミスだったならば、そんな超基本的な事さえも混乱するくらいにヤキが回っているということなのでしょうかね。ならば、すぐに『専門家』の看板を下ろしていただきたいものです。


長くなりましたので、後半部は次回に続きます。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年12月19日 (金)

また大ウソだ【続・間違いだらけの防災情報】

さて、予告した記事です。

今回も、という感じで“防災・危機管理ジャーナリスト”を名乗るW氏のコメントについて。

管理人は別に防災関係の記事をこまめにチェックしている訳ではないのですが、この御仁のコメントは、目に付くたびにおかしなことになっています。

記事は、有名週刊誌『J』に掲載の、火山噴火に関してのもの。記事自体にも言いたいことはあるものの、そこはぐっと堪えましょう。


【この記事の目的とは】
このような批判記事は個人攻撃が目的ではなく、あくまで“ジャーナリスト”を名乗る人物の資質について問題視するものです。

それでも特定の個人をピックアップするのは、個別記事単独の問題ではなく、当該人物の他の発言やコメントも含めて、“ジャーナリスト”を名乗るのにふさわしくないと考えるからでもあります。

早い話が“大御所”化して業界では誰も首に鈴をつけられなくなった御仁の、“言いたい放題”に対しての批判です。

さらには、同様な例が他にいくらでもあることへの、怒りを込めた告発でもあります。


件の御仁は、あの世界ではおそらく最高齢でしょうし、行政の防災計画の策定に参画されていたりして、メディアにすれば象徴的なアイコンとしての“価値”も高いので、ほとんどアンタッチャブルな存在になっているようです。

しかしどんなビッグネームだか大御所だか知りませんが、間違いは間違いです。それも、有害な間違いです。


【さて本題です】
それでは、問題のコメントです。一部要約・追記の上、引用させていただきます。

『11月22日に長野県北部地震(長野県神城断層地震)が発生し、日本地下の活動がついに中央構造線にまで来たと思いました。我々は間違いなく、富士山大噴火や三陸地震、南海トラフ巨大地震、関東地震があった貞観時代(859~877年)と同じ環境に置かれている。』

はっきり言って、ひどい内容です。それでも“ジャーナリスト”の発言ならば、豊富な知識とリサーチの上の発言という印象を与え、信用に足るものとして認知されてしまいます。

しかし、全くそうではないのです。

このコメントの問題点については、次回に続きます。

ところでW氏って誰?と思われた方、キーワードは『防災の鬼』だったりしてw

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年12月17日 (水)

北海道・十勝岳に噴火兆候

Photo
【資料画像】十勝岳62-2火口からの噴気


12月16日、北海道のほぼ中央部に位置する十勝岳の噴火警戒レベルが平常時の1から『火口周辺規制』の2に引き上げられました。

小規模の水蒸気爆発に繋がる可能性があるとのことで、立ち入り規制されたのは、噴石の飛散などが予想される『62-2火口』の周囲1キロの範囲です。


十勝岳はここ数年、噴気、山体膨張、火山性微動が増加し、徐々に活動が活発化する傾向が見られていました。

今年の夏から秋にかけて、さらに山体膨張や火山性微動が観測され、さらに活動が活発化していると判断されたため、今回の噴火警戒レベル2への引き上げとなりました。


十勝岳の活動自体は、東日本大震災以前から活発化の傾向が見られていましたが、震災による影響がそれを加速した可能性もあります。

位置的にも、震災による地殻変動の影響を受けてもおかしく無い場所でもあります。


現時点では大規模な噴火は予想されていませんが、当面は活動状況への注視が必要です。


■当記事は、カテゴリ【火山災害】です。


冷雨の中で実地試験

日本近海でふたつの低気圧が台風並みに発達し、東北から北海道を中心に大荒れの天気となっています。全国的にも強い冬型の気圧配置となり、雪や強風による被害や交通機関の乱れが多発している状況です。


特に北海道では暴風雪による停電や、高潮による避難勧告も出されています。酷寒と猛烈な吹雪の中で停電したり、その中で屋外を移動することの過酷さは、経験した方でないとなかなか実感できないと思います。

対応をちょっと間違えれば、すぐに生命に関わる状況となります。激しい地吹雪の中では一寸先は白い闇、1m先が見えなくなることもあるのです。

どうか、くれぐれも無理な行動はされませんように。

管理人はかつて札幌に住み、石狩当別、夕張、三笠など豪雪地帯で仕事をしていたことがありますので、その恐怖を実感しております。


【都市部も例外ではない】
一方、昨晩管理人は都内を移動していたのですが、冷たく強い雨の中で、交通機関が大幅に乱れました。

気象状況とは関係無かったものの鉄道事故が連続し、あちこちで電車が止まったのです。

そんな状況を経験された皆様、想像してみてください。あのまま電車がいつまでも動かなかったら、停電して暗闇になったとしたら。

さらに、あんな中で大地震が起きないとは、誰にも言えないのです。


朝方には雨が降っていなかったため、傘も持たずに濡れながら歩いている人も、かなり見かけました。

それが短時間だからなんとかなるのです。大地震はもとより、深夜になったり大規模な停電が起きたら逃げ込める店もほとんどなく、雨宿りできる場所はどこも人で溢れます。

そんな状況になったらあなたは、『大丈夫ですか?』

あの冷たい雨の中で長時間、屋外で耐えられますか?

管理人が記事で書く『冷たい雨の中』というのは、まさにあの状況なのです。


【はからずも実地試験が】
管理人は、別記事で紹介しているEDC装備を備えていました。

同行者がやはり傘を持っていなかったので貸し、自分はあのポンチョを着て街中を歩いていました。

その効果は絶大で、荷物は濡れないし、手を引っ込めていればあまりかじかむこともありません。何より、防風・防寒効果が非常に大きいのです。

これならば、何も対策しない場合に比べて何倍もの時間を耐久できると確信しました。

さらに寒くなれば、アルミレスキューシートのバックアップもあるわけです。

関連記事【徹底的に防水・防寒を考える20】管理人のミニマムEDC【まとめ編6】

はからずもEDC装備の実地試験をすることになり、その効果をしっかり確認できました。改めて、自信を持って皆様にお勧めします。

なお、昨晩の気温は3℃でした。


問題点としては、ポンチョがナイロン生地のため、撥水性はあるもののビニールよりは防水性が劣り、少しずつ裏側まで水が浸透して来ます。

これも、防水スプレーをかけておくことでかなり改善できますし、一番水が浸透しやすい肩周りをアルミレスキューシートで覆うことで、強い雨の中でも長時間防水することができます。

アルミレスキューシートは、防寒と服の濡れを防ぐためにはポンチョの下に、強い雨の浸透を防ぐためにはポンチョの上からマントのようにかけると良いでしょう。

強い雨が直接当たると、水圧がかかったのと同じ状態になり、水が浸透しやすくなるのです。


【これから確実に増える】
今、日本列島はいわゆる”爆弾低気圧”に襲われています。その勢力は”台風並み”どころか、場合によっては台風以上です。

しかも強い寒気を伴うため、ある意味で台風以上に厄介でもあります。

12月16日の天気図は、気象予報士が「こんなの初めて見た」という程の異常さだそうですが、そんな状況がこれからどんどん当たり前になって行くでしょう。


それは、いつもの街がいつでも”気象災害被災地”になることを意味します。その頻度は地震の比ではありません。

そんな中を耐え抜く装備を、備えてください。それは誰のためでもなく、まずあなた自身のためです。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年12月16日 (火)

間違いだらけの防災情報

過日、著名な自動車評論家の徳大寺有恒氏が鬼籍に入られました。氏は『間違いだらけのクルマ選び』という著作をものし、我が国の自動車業界のレベル向上に多大な貢献をされました。

管理人は氏のファンでもありますので、氏の業績に対して限りない敬意と愛情を込めて、このタイトルとさせていただきます。以下、本文です。


管理人が当ブログを始めたきっかけは、巷の”防災情報”があまりにもセンセーショナリズムに傾き、大ウソや”本当は役に立たない”情報が無批判で拡散されていることに対する危惧の念からです。

それは阪神・淡路大震災後に顕著になりはじめ、東日本大震災後に防災情報への需要が高まると共に、さらに悪化しました。

そのような状況は、特に商業ベースの『専門家』に利益をもたらしつつ、現在に至っています。

でも、それ自体を批判するつもりはありません。それは需要と供給の問題です。ただし、「提示される情報が正しい」という前提において。


【やりたい放題をなんとかしろ】
当ブログでは、良くメディアに登場する『防災の専門家』が提示する情報の誤りを指摘し、その不勉強ぶり、さらに言えば無知蒙昧ぶりを批判して来ました。

どう見ても『専門家』を名乗るに足らないレベルの人物が、プロだの危機管理ジャーナリストだの防災ジャーナリストだのという肩書きを自ら名乗って、やりたい放題をやっているようです。

たった3日の研修でだれでも取得できる民間資格である「防災士」資格のみで”防災のプロ”を名乗る手合いもいます。(ちなみに管理人も防災士です)

防災グッズ屋の社長さんとかならまだ良いのですが、プロやジャーナリストを名乗る以上、十分な専門的知識を有し、中立、公正で正しい情報を提示する社会的義務があるはずなのですが。

もし、その世界で稼いでいるからプロだとか言うのなら、笑止千万です。

防災情報はストレートに生命に関わるものですから、間違いや曖昧さが許容されるべきではありません。


【だれにも批判されない】
商業ベースにおける『防災の専門家』の世界は非常に狭く、互いに批評し合うようなこともありません。ある意味、オイシイ世界です。

学術、防災行政や現場に関わる本来の専門家は、商業ベースの『専門家』の言辞には基本的にノータッチです。公式に批評すべき立場でもありませんし、正直、関わりたくも無いのではないでしょうか。

結果的に、メディア露出の多い『専門家』が”大御所”化して行き、さらにやりたい放題になっているように見えます。


【氷山の一角にすぎない】
前置きが長くなりましたが、次回の記事ではある”大御所防災ジャーナリスト”の記事を挙げ、その誤りを指摘します。一部メディアでは、『防災の鬼』とか持ち上げられている人物です。

鬼が人を救うかという問題はさておいてw

その人物は、当ブログで過去何度も批判の対象として来たのですが、問題は個別情報の誤りだけではなく、どう考えても現実的はなかったり、致命的な誤りをも含んだ情報を平然と拡散していることです。

裏付けが無くても実現不可能でも、「私はこう思う」というレベルの話が、『専門家』のコメント、イコール正しい情報という衣を着せられているのです。

そして、そのような問題はこの人物に限ったことでもありません。過去に何度も記事にしていますが、そのような例は枚挙に暇がありません。


【正しいけれど間違っている】
もちろん、多くの情報は大勢において正しいのです。例えば、誰もが言う「災害時は近所の助け合いが大切」ということ、その通りです。

しかしなぜ都市部では近隣との交流が少ないのか、それを改善するにはどうするか、どんな問題があるか、そもそも防災目的で年代を超えたコミュニティの構築が可能なのかというレベルにまで落とし込んでこそ、初めて有用な情報となり得ます。

そんな時、どこかのレアな成功例を挙げて「こうしましょう」と言うくらいが『専門家』の仕事とは思えませんが。

それを言うならば、都市生活の現状や意識を詳細に調べ、社会心理学的なアプローチとソリューションを提示するのが『専門家』の仕事というものでしょう。

『核家族化、生活時間の違い、他人への無関心』とか偉そうに指摘しても、そんなことは素人でもわかるというか、何より当事者が一番わかっていることでもありますし。

もっとも、巷の情報をこねくりまわしているだけの、商業ベースの『専門家』は、現場に直接関わる気など無いのでしょうが。ボランティア活動をしたとかしないという話ではありません。


【メディアも考えて欲しい】
メディア側は、『専門家』のコメントは無批判で掲載します。間違っていても問題が起きても、それは『専門家』の責任だからです。

その一方で、「センセイ、もっとインパクトのあるコメントをお願いしますよ」というような要請があったりもするでしょうし(それを受けるのもどうかと思いますが)、長いコメントの一部を切り取ることで、本来の要旨と異なる印象となることもあるでしょう。

メディアに露出するということは、そういうことでもあります。

でも、間違いは間違いなのです。

当ブログは、時々メディアの方々も覗いていただいているようですから、是非こんな素人の意見にも耳を傾けていただき、よりクオリティの高い情報を選択していただければと願います。

肩書きでは、命は救えません。

次回に続きます。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年12月15日 (月)

【徹底的に防水・防寒を考える20】管理人のミニマムEDC【まとめ編6】

今回は管理人リコメンド(お薦め)のミニマムEDCセットを組んでみます。

これは実際に管理人がワンショルダーバッグに入れて持ち歩いているものです。小型のバッグに合わせて容量はコンパクトにまとめていますが、過去記事で紹介したもの以外のグッズも含まれています。

今回の内容のうち、一般系は前回記事とほぼ同様です。違う部分は乾電池変換アダプター(単4→単3)2個が加わることと、予備乾電池の量が増えることですが、これは皆様それぞれの事情によって増減してください。

当シリーズのテーマとしては、特に冬場の防水・防寒に重点を置いています。そこで、防水・防寒性能を重視した組み合わせとしています。


【まずは防寒用も兼ねた雨具】
メインとなるのは、やはりポンチョ。管理人は季節を問わず、これを愛用しています。
Poncho01
十分な着丈がある、ナイロンリップストップ生地製の軍用タイプポンチョです。

このようなポンチョは各種販売されていますが、この米国ロスコ社製のポンチョはフード部分を絞るひもが無いために、ナイロンリップストップ生地製ポンチョの中でも、管理人が知る限り最も薄く畳むことができます。

機能的にはフードを絞るひもがあった方が風や雨の侵入を防ぎやすいのはもちろんですが、そのようなタイプは畳むとかなり厚くなってしまいます。
Poncho2
茶色系がフード周りにひも無し、グレー系が同サイズ同素材のひも有りタイプです。畳んだ時の厚みがこれくらい違います。

いつもバッグに入れているEDCグッズですから、コンパクトさを優先してひも無しタイプを使っているわけです。

前記事で述べた通り、機能的には座ると全身を覆える十分なサイズと、広げてシートとしても使える汎用製の高さが魅力です。 これだけの着丈があれば、屋外での着替え、濡れた服の水分を絞る際や簡易トイレ使用時などの目隠しにもなります。

ビニール製は寒いと固くなって破れやすくなりますが、ナイロン製ならばその心配はありません。重量は285gです。


【防水・防寒性能を強化】
次は、アルミレスキューシート。
Photo
機能的には左の寝袋タイプの方が勝ります。でも管理人はポンチョと併用することを前提に、右のシートタイプをEDCしています。

もし他に何も防水・防寒グッズを持たないのならば、本当にミニマムな装備としては寝袋型をお薦めします。寒い場所での耐久用はもとより、穴をあけてかぶれば最低限の防寒具、雨具代わりにもなるからです。

但し、その場合は頭と腕が無防備となりますので、やはり最低でも100円ポンチョやレインコートなどを併用することをお薦めします。

重量はシートタイプが60g、寝袋タイプが78gです。


【加えて汎用セット】
次に、防水と衛生関係のパックです。フリーザーバッグに各グッズをパックしています。しかし管理人のセット内容は、切り詰めているもののミニマムとはあまり言えませんので、ご参考までに。皆様の状況に合わせてアレンジしてください。
Maximum
内容は下記の通りです。
・マスク(一般タイプ)×2枚
・マスク(抗ウイルスタイプ×2枚)
・45Lポリ袋×2枚
・絆創膏×10枚
・滅菌ガーゼパック×2個
・ラテックス手袋×2組
・人工呼吸用キューマスク×1個
・予備フリーザーバッグ×1

絆創膏は、小さなケガ用はもちろんですが、長距離歩行時のマメ防止としての用途を最重点に考えています。足が濡れて皮膚がふやけると、マメができやすくなります。

実は、レジ袋はEDCしていません。あれはあくまで応急用という考え方であり、大型のポリ袋の方が当然ながらより汎用性がより高いのです。血液感染防護や汚物処理用には、ラテックス手袋を入れています。これだけのセットで、重量は95gです。


【コンパクトであることを優先】
さらに、冬場はタオルも入れていません。管理人の場合は、冬場は必ず綿の大型スカーフ(シュマグ)をマフラー代わりに使っているので、それで防水・防寒は対応しています。

ミニマムEDCセットとしては、バッグの中の容量をできるだけ食わないように、重量よりコンパクトさを優先したいわけですが、タオルは非常時にとても重宝するものの、結構かさばるのが難点ではあります。他のもので代用できれば、タオルを外しても問題無いでしょう。なお、夏場には薄手の白タオルをセットしています。

これだけの防水・防寒グッズで合計重量は440グラムと500ccペットボトル1本弱の重量ですが、コンパクトで薄くなるものを選んでいるので、小ぶりなバッグでも容量はそれほど食いません。


【では、どこまでやるか?】
この他に一般系EDCセットを加えると重量は700gを超えるので、容量は小さくてもミニマムな負担とは言えないかもしれません。どこまでやるかは、それぞれの考え次第です。

ただ、このような防水・防寒グッズをEDCしているだけで、寒い屋外や移動中に災害に遭ってもかなり余裕を持って対応できます。先の見えない状況の中で、身体がどんどん冷えて行くのは想像以上に恐ろしいことです。

そんな中でも、“それなりに大丈夫”という安心感こそが、負担が増えてもEDCする最大の理由かもしれません。

■以下はAmazonの販売ページへのリンクです。
ナイロンポンチョ(ロスコ社他)
ポンチョ ロスコ

アルミレスキューシート(シート・寝袋)
アルミレスキューシート

ラテックス手袋
ラテックス手袋


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

冬も過激になって行く

日本列島上空に寒気が流れ込み、日本海側を中心に大雪に見舞われています。

雪による交通機関の障害も多発している一方で、かつての冬場にはあまり見られなかった、竜巻と思われる突風災害も起きています。

年を経るにつれ、日本周辺の気候が”過激化”しているのを感じざるを得ず、今後この傾向はさらに顕著になって行くと思われます。

それは、冬の生活の中で気象災害に遭遇することが急増することを意味します。


【身近になる”災害”】
豪雪、竜巻、雪崩などの大規模災害でなくても、雪などによる交通機関の不通、道路障害や停電などで、雪や寒さの中に取り残されるような状況に遭遇する可能性が、確実に高まっているのです。

そこで、そんな中で長時間耐久できる防寒装備が、より望まれることとなります。

暖房が無い中で長時間過ごすためには、普段の生活やビジネスの服装では不足です。そこで重点的にガードしなければならないのは、下半身。

寒い場所では冷気が低い場所に溜まり、ただでさえ冷えやすい下半身が、より冷やされることになります。

そんな時、アルミレスキューシート一枚を下半身に巻けるだけでもはるかに暖かく快適に過ごすことができ、状況によっては健康状態も左右します。


【まず最低限の装備を】
クルマのトランクには、膝掛けにもなる予備の防寒ジャケットなどを載せておきましょう。冬の屋外作業着も兼ねて、安物で十分です。

さらに安物のシュラフでもあればさらに快適。シュラフは冬用の厚いものでなくても、クルマの中ならば春夏秋スリーシーズン用の封筒タイプで十分。それを広げれば、2~3人用の膝掛けにもなります。


公共交通機関で移動する際にも、最低でもアルミレスキューシートの装備を。車中で暖房が無い状況を考えれば、下半身をすっぽり包める寝袋タイプが良いでしょう。

災害対策とは、何も大規模災害に対応するためだけではありません。遭遇する可能性がより高い危険に対して、できる備えをすることから始まります。


【さらに複合災害に対応を】
気候が過激になって行くということは、複合災害に遭遇する可能性も高くなるということです。

立ち往生した車中に留まるなどはまだ安全な方で、寒冷地で暴風雪や竜巻に遭遇する、交通機関が途絶した中で、雪や冷雨に降られる、そして、雪や冷雨の中で大地震が起きるなど。

そのような、寒さの中で屋外に放り出され、支援も受けられないような状況にも、できるだけ対応できる装備が必要です。

そのレベルになると、装備の有無が生死を分かつことにもなって来るのです。

そんな状況をどれだけ現実問題として真剣に考えられるか。別に、常に重装備をしている必要などありません。ちょっとした負担だけで、結果は大きく変わって来ます。

まずは、最初のひとつから始めましょう。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

2014年12月14日 (日)

福島県・吾妻山の噴気動画

Azuma03
前記事で画像を掲載した2011年6月19日の福島県・吾妻山の噴気活動ですが、実は動画も撮っておりますので、youtubeで公開します。

かなり大規模な噴気で、非常に遠くまでたなびいているのがわかります。

この時はすぐに噴火するのではないかと、本気で心配しました。しかし、当時は特に警戒レベルが上がったというような報道は聞きませんでした。

画像中の音声は、現地の最新情報収集のためいつも聴いていたラジオ福島の放送音声です。当時は、1時間ごとに各地の放射線値を放送していました。

■youtube動画 吾妻山噴気活動【2011/6/19】


■当記事は、カテゴリ【火山災害】です。

福島県・吾妻山に噴火兆候

■当ブログでは、これまで火山災害に関係する記事をカテゴリ【日記・コラム】に含めて来ましたが、新カテゴリ【火山災害】を追加しました。当記事から、カテゴリ【火山災害】となります。


2014年12月12日、福島県の吾妻山で火山性微動及び火山性地震が増加したため、噴火警戒レベルがレベル2(火口周辺規制)に引き上げられました。

吾妻山は1977年に小規模噴火が起きて以来噴火していませんが、2008年11月には吾妻山系を成す一切経山(いっさいきょうざん)の大穴火口で噴気が観測され、それ以来現在まで噴気が続いています。

今回はその大穴火口周辺への接近が規制されているもので、当分の間は噴火に対して十分な警戒が必要です。


過去、世界で発生したマグニチュード9クラスの巨大地震の後には、例外無く震源域近隣の火山の噴火が伴いました。しかし東日本大震災の後にだけ、それが起きていません。

管理人は、震災後約3年経って噴火を開始した、小笠原諸島の西ノ島噴火がそれに当たるものでは無いかとも考えていますが、過去の例ではすべてプレート境界線に沿った火山が噴火しており、西ノ島の位置はそれにぴったりと当てはまるわけではありません。

メカニズムや過去の例に当てはめて考えた場合、北海道の太平洋岸から関東付近にかけての、東日本の火山が“噴火してもおかしくない”状況なのです。


去る11月20日には、震災震源域に近い宮城県の蔵王で火山性微動の増加が観測されましたが、噴火警戒レベルが上げられる程ではなく、その後は平穏を保っています。

そして今回、福島県の吾妻山で噴火に繋がるかもしれない兆候が観測されました。蔵王も吾妻山も、北アメリカプレートと太平洋プレートの境界に沿って並んでいる火山群のひとつであり、震災の影響によって噴火する可能性が十分考えられるのです。


管理人は、震災後2ヶ月から何度も福島県に入ってボランティア活動を行っていましたが、その時撮影した吾妻山の画像があります。

撮影日時は震災から3ヶ月程後の2011年6月19日、午前7時50分頃です。福島市の郊外、庭坂付近を車で走っている時、吾妻山からあまりに大きな噴気が上がっていたので、思わず撮影したものです。震災の直後でまだ大きな余震が頻発している時期ですから、このまま大噴火が起きるのでは無いかと本気で思いました。

地元の方の話では、噴気は良く上がるものの、あれだけ上がるのは珍しいとのことでした。
Azuma01
↑遠景。大穴火口上の火口縁から、大量の噴気が上がっています。噴出時は白色なので水蒸気が主だと思われますが、灰色の煙がかなり遠くまでたなびいていますので、火山灰なども多少は含まれているようです。
Azuma04
↑噴気アップ。かなり大規模であることがわかります。


画像で噴気が上がっているのが一切経山で、噴気口下側に連なる崖の底に大穴火口があります。この位置関係を見ると、大穴火口から500m程度の接近規制で大丈夫なのかなと、ちょっと心配になるのは管理人だけでしょうか。もっとも、この状況で規制線まで無闇に近づく人はいないとは思いますが。

いずれにしろ、吾妻山は震災前から活発な活動が続いている活火山であり、震災の影響を受けて然るべき位置にありますから、今後の動きには十分な警戒が必要です。


■当記事は、カテゴリ【火山災害】です。

2014年12月12日 (金)

【徹底的に防水・防寒を考える19】管理人のミニマムEDC【まとめ編5】

【ギリギリEDC】
まず最初は、ギリギリまで絞ったセット。最低限の機能を確保します。

前2回の記事でそれぞれのグッズについての説明をしていますので、ここでは箇条書きにします。

■100均ポンチョまたはレインコート(フリーザーバッグ入り 100g)
■アルミレスキューシート(一般タイプ 60g)
■レジ袋5枚+マスク2枚(フリーザーバッグ入り 50g)
■薄手の白タオル(約50g)

以上が防水・防寒系。ここまでで260gです。加えて一般系セット。

■浄水ストローセット(フリーザーバッグ入り 37g)
■LEDライト(単3×1タイプ 60g)
■予備電池(単3×2 43g)

ここまでで140g、合計400gです。フリーザーバッグが3枚含まれますので、それを防水用に流用することもできます。モバイルバッテリーは通常装備として除外しました。


これは管理人の考えによる一例であり、実際には皆様の状況に応じてアレンジしてください。一般系はともかく、防水・防寒系がこれだけあるだけで、冬の災害下では天地の差となります。

言うまでもなく防水グッズは防寒グッズでもあり、氷点下の雨や雪のような状況では、このような装備の有無が若い人でも生死を分ける結果にもなり得るということを、現実の問題として考えてなければならないのです。


生死を分ける状況まで行かなくても、長距離、長時間を耐え抜く体力を維持し、体調を崩さないために絶大な効果があるのは間違いありません。

次回は、管理人お薦めのEDCを組んでみます。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

2014年12月 9日 (火)

直下型地震ってなに!?

あの記事以来、我ながらタイトルがちょっとあざとくなって来ましたねw


ここ数日で、ある検索フレーズが急上昇してきましたので、それについて一言。

そのフレーズとは『長野地震は直下型地震か』というもの。長野地震とは、去る11月22日に発生した『長野県神城断層地震』のことと思われます。

あの地震は典型的な内陸直下型地震だったわけですが、このような疑問が検索上位に上がってしまうということに、ちょっと驚いていたりもします。

しかしそれも無理からぬ部分もあるかと思いますので、少し解説させていただきます。


【直下で起きれば直下型地震】
東日本大震災以降、地震のタイプについて目にすることが増えました。一般的なものは、下記の2種類になるかと思います。

・プレート境界型(海溝型)地震
・直下型地震

この他、当ブログでもスラブ内地震、アウターライズ地震、深発地震などいろいろ登場しますが、それらは地震発生のメカニズムや発生場所による細かい分類であり、あまり一般的なものではありません。

上記2種類のうち、『プレート境界型(海溝型)地震』とは、地球を覆うプレートの境界で発生する地震のことで、東日本大震災や想定される南海トラフ地震はこのタイプです。震源はプレート境界のすべり面となるため、日本列島付近では震源深さが20~30km程度となるのが一般的です。

なお日本列島付近のプレート境界の多くが海底にあり、そこに形成された海溝付近で地震が発生するため、海溝型地震とも呼ばれるわけです。

しかしプレート境界は海底とは限らず、米国西海岸のサンアンドレアス断層のように陸上にある場合もありますから、プレート境界型地震イコール海溝型地震というわけではありません。


過去に巨大地震が起きていないのであまり取り沙汰されませんが、日本列島を構造的に分断する糸魚川‐静岡構造線(フォッサマグナ)は、北アメリカプレートとユーラシアプレートのプレート境界が地表に現れている大断層帯ということができます。

あの付近に大きなストレスがかかりやすいメカニズムでは無いために、フォッサマグナ中心付近で巨大地震が起きる可能性は高くありません。しかしストレスがかかっていない訳ではないので、フォッサマグナ周辺の破砕帯内での浅い地震は起き続けるでしょう。

破砕帯とは、巨大断層付近に存在する岩盤が破砕された、つまり多くのヒビが入った領域であり、中小規模の断層が集中している部分です。

今回の長野県神城断層地震は、フォッサマグナ東側の破砕帯内の断層が動いた、典型的な『直下型地震』だったわけです。


【直下型地震は存在しない?】
では、『直下型地震』とは何でしょうか。

実は、『プレート境界型地震』のように明確な定義が無いのです。乱暴に言ってしまえば、どこかの直下で起きた地震はすべて直下型地震であり、発生メカニズムによる『直下型地震』という分類は存在しないのです。

『直下型地震』とは発生メカニズムではなく発生形態による分類ですから、一言に直下型と言っても複数のタイプがあります。

例えば、南関東の地下は北アメリカプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートが三層に重なっていますが、その境界で地震が起きれば、“プレート境界型の直下型地震”となります。

俗に言う『東京直下型地震』も、発生メカニズムで言えば地表近くの浅い断層が動く地震、プレート境界で発生する地震、プレート岩盤内で発生する地震(スラブ内地震)という3種類が起こる可能性があるわけです。

それらどのタイプでも、東京直下で起きたら『東京直下型地震』となるわけで、そのような関係がわかりづらさの一因でしょう。


【直下型地震は怖い?】
実際に、怖いのです。過去に大きな被害が出た直下型地震の典型は、1995年の阪神・淡路大震災を筆頭に、2004年の新潟県中越地震などが挙げられます。

これらの地震は、内陸部の深さ10km程度の浅い断層が動いて発生したもので、これが一般的な『直下型地震』のイメージでしょう。

一般に、震源に近いほど揺れが強くなりますが、震源が浅いということは垂直距離も近いということと、浅い地震の場合は周期1~2秒程度の破壊力の大きな揺れが発生しやすいことで、大きな被害が生じやすいのです。


では、浅い断層の直下型地震が最も怖いかというと、そうとも言い切れないのでややこしくなります。

これは主に東京を始めとする南関東の話ですが、その地下は前述のようにプレートが三層構造になっています。もしその境界で地震が発生した場合は、他の2タイプ、浅い断層の地震やプレート岩盤内の地震より、はるかに大規模になる可能性があるのです。

世界各地で起きる巨大地震を見てもわかるように、プレート境界には他の地震よりはるかに大きなエネルギーが蓄積されており、それが一気に放出されると、地震の規模は他のタイプに比べてはるかに巨大になる可能性があります。


一時期、東京に震度7が来るとかで騒ぎになりました。あれは最上層の北アメリカプレートとその下のフィリピン海プレートの境界が、それまで予想されていたより10kmも浅い場所にあることがわかったため、その境界で想定される最大級の地震が発生した場合、地上の揺れが震度7レベルにまで達する可能性が出てきた、ということでした。

つまり、東京に震度7をもたらす可能性があるのは“プレート境界型直下型地震”というわけです。


【実は名前が無い】
南関東の場合は、直下の浅い場所にプレート境界があるという特殊な状況です。しかし一般的な『直下型地震』とは、陸地直下またはごく近くの深さ10km程度までの浅い断層が動く地震という認識で良いでしょう。

でも、そのタイプの地震には一般的な呼称が無いので、陸地直下で起きた場合には『直下型地震』と呼ばれています。直下の直は、地表からごく近いというニュアンスですね。


細かい理屈はともかく、直下型地震はその発生メカニズムに関わらず、地上の構造物に大きな被害をもたらす可能性が非常に大きい地震であり、その確率の高低はあるものの、日本列島のどこでも起きる可能性があるということは覚えておくべきでしょう。

どこの話でも、決して対岸の火事では無いのです。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年12月 4日 (木)

大川小の悲劇は我々に何を問うのか

管理人は、東日本大震災の被災地を訪問した際の動画を、youtubeで何本か公開しております。

その中で、多くの児童が津波の犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校周辺の状況をまとめた動画に多数の閲覧を頂いており、先日再生回数が9000回を超えました。

そこで、この機会にあの悲劇の意味と理由、そこから得られる教訓について改めて考えていただければと思い、記事とします。


約4分間の動画では、現場周辺の状況から『そこで何ができたか、何ができなかったか』を検証しています。

音声は環境音のみです。稚拙な編集でお恥ずかしいのですが、要点は画面にテロップを入れていますので、サイレントでもご覧いただけます。

併せて、地物以外の状況も考えたレポート記事もアップしておりますので、是非ご覧ください。

■youtube動画
【石巻市・大川小】悲劇の現場を検証する映像集
http://youtu.be/xHv6fV8kEvU

■関連記事
【大川小からの報告1】宮城・震災から1年8ヶ月【11】
【大川小からの報告2】宮城・震災から1年8ヶ月【12】
【大川小からの報告3】宮城・震災から1年8ヶ月【13・最終回】
改めて『大川小の悲劇』を考える

そこには様々な状況があり、様々な考え方があります。

しかし、そこから得られる教訓は

”早く逃げろ 正しく逃げろ”

このふた言に集約されます。

あの悲劇の現場をご覧いただきながら、それがあなたの居場所で起きたら何が起きるか、何ができるか、何をしなければならないかを、改めてお考えいただければと願っています。


災害の記憶は風化して行きます。

しかし凄惨な悲劇から得られた教訓をひとりひとりが生かし、さらなる犠牲者をひとりでも減らすための考え方と体制を確立して、それを後世に引き継ぐこと。

それが、悲劇を風化させないということだと管理人は考えます。


■当記事は、カテゴリ【被災地関連情報】です。

2014年12月 3日 (水)

まだまだある!ブログの裏技!!【社会実験解説編03】

前記事で【このあとすぐ!】と言い切ったので、本当にすぐアップしますw


【箇条書きの功罪】
あの記事『目からウロコ!冬の帰宅困難対策4つの極意!』の最も重要なテーマとなる部分は、レジ袋を使った4つの防水・防寒方法です。

その4項目を箇条書きにしていますが、これも良く使われる手法。

箇条書きにしてリズムを変えることで、それが最も重要な部分だということが自然にわかりますし、短いセンテンスでまとめることによって、より印象に残りやすくなります。

本来ならば、人体の4つの防寒ポイントを示すイラストでもあればより印象に残りますが、管理人絵心無いのでやっていません。恐縮です。

なにしろ箇条書きにすることで知識としての定着度は確実に上がり、「なるほどねー」という満足感も得やすくなるわけです。


しかしその一方で、それは所詮トリビア的知識の域を出にくいのです。実際の行動、それも緊急時に応用するためには、現実にやってみる時のポイント、効果、問題点などの情報が統合されてこそ、初めて“多少は役に立つ”レベルの情報となります。

基礎知識だけでは試験では良い点を取れず、応用問題を実際にたくさんこなしてこそ、初めて実力がつくということです。

でも、このような文章に求められているのはあくまで基礎知識を得られたという満足感までですから、これで良しというわけです。


【断言の効果!】
あの記事の中では、意識して疑問形と体言止め、さらに「!」を多く使っています。

それでもかなり控えめにはしたつもりですが、まず問題点を明らかにし、それに対応できるか問い、その答えを強く“断言”するような流れです。


この“断言”が重要で、実際は状況や可能性に左右されるようなことでも、こうなんだ!と言い切ることでより印象を強め、曖昧さを無くすことですっきりした読後感が生まれやすくなります。

繰り返しますが、実際に役に立つかどうかは関係ありません。最後まで読んでもらい、それなりの満足感を与え、最後には、あれば『イイネ!』でも頂きたいというのが狙いなのです。


【文末のアオり】
最後の部分は、一見どうでも良いことを書いているように見えますが、実はそこにも仕掛けが。

『もちろん、自分で防水・防寒グッズを備えているのが一番です』

という一文に、「これはあくまでひとつの知識に過ぎませんよ、実際にはこれだけでは不十分ですよ」というメッセージというか、実は“言い訳”を仕込んでいます。

本文でも、これで絶対大丈夫とは一言も言っていないことのダメ押しというわけです。


そして最後の『これでもう冬の帰宅困難もコワくない!?』のような文末の閉め方、良く見かけますよね。

これは文章を一気に終わらせるリズムのためでもありますが、大袈裟な言葉を使うことによって、完全じゃないのはわかっているけど、少しは役に立ちそうな知識を得られたんじゃないかな、という印象を強めます。

忘れてならないのは、必ず「?」をつけること。これは文末だけでなくタイトルにも良く使われる手法です。

典型的なのが、『これであなたも○○のエキスパート!?』とかいう奴。こんな軽いアオりでも、エキスパートは無理でも良い知識がひとつ得られた、ほんの少しエキスパートに近づけたかもしれないという、小さな満足感につながりやすいわけです。

使う場所を間違えると「ナメてんじゃねえよ!」と思われてしまいますがw

【入り口から、もう一歩二歩奥へ】
というわけで、あんなスタイルの記事が何を目的としてどんな仕掛けがしてあるのか、少しお解りいただけたかと思います。

実際、あの記事のアップによって1日のPVが300以上増え、その後も含めれば500PV以上のプラスがありました。広告アフィリエイトをやっていれば、PVのアップは確実に収益に繋がるわけです。


世に『○○に気をつけろ』という情報は山ほどあります。

しかし本当に必要なのは『○○に気をつけるためには××をして、△△を備えよ』というレベルにまで落とし込んだ情報であり、それが無ければ“実戦”では役に立ちません。

もちろん、あのような記事の存在意義を全否定はしません。でも、こと生命がかかった防災分野においては、あれでは役に立たないのです。


トリビア的知識はあくまで入り口に過ぎず、そこから皆様それぞれが知識を深め、ご自分の状況に見合った具体的な対策にまで落とし込んでいただきたい。

それを、管理人からすべての方々へのメッセージとさせていただきます。

結局、当ブログの宣伝文になってしまいましたねw

以上で社会実験を終わります。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

全部見せます!ブログの裏側!!【社会実験解説編02】

今回は【社会実験解説編】の2回目として、あの記事『目からウロコ!冬の帰宅困難対策4つの極意!!』に仕込まれたと言うか管理人が仕込んだ、いろいろな仕掛けをバラしましょう。

せっかくですから、今回のタイトルもあの調子にしましたw

では解説に入りましょう。


【全体構成の仕掛け】
あの記事の文字数は約800文字。興味がそれほど無い人にもさらっと最後まで読んでもらうためには、せいぜい1000文字くらいまでがいいところです。

構成はシンプルな起承転結の形として、ネタを広げずにスピーディーに展開しています。細かく説明していたらどんどん長くなり、読むのが面倒になって来ます。

とにかく、最後まで目を通してもらうのが最大の目的なのです。

そして小見出しをつけて、次の項目への誘導もしています。これは単純に読みやすくなりますから、最近は他の記事でも使っていますけど。今までが読みづらすぎてすいません。


重要なのがトップのアイキャッチ画像。本文に関係ありそうな画像がトップにあるだけで、PVが増えるのです。情報ブログや芸能ニュースなどの記事も、そういうの多いですよね。

2枚目に入れたレジ袋の画像も、本文との関連性よりもインパクトの強さを優先した選択です。


文章は基本的に読点ごとに改行し、空白行を入れています。

これは読みやすさのためが主ですが、携帯電話が主流だった時代の名残でもあります。

空白行を多くすることで一画面に表示される行数を減らし、何度もスクロールさせてPVを稼ぐ手法です。芸能人ブログとか、やたら空白が多いのはそういう理由。PVは人気のバロメーターですから。

でも、スマホが主流になってその意味は薄れましたが。

当ブログでは良心的にw、空白行は1~2行としています。


【タイトルの仕掛け】
いきなり『目からウロコ!』ですwこれはとにかくインパクトの強い言葉で目を引くありがちだけど効果的な方法。

同類としては『知らないと○○できない!?』、『今さら人に聞けない!?』みたいの、多いですよね。

タイトルの文字数は基本的に24文字以内。あの記事は22文字です。これはGoogleの検索結果にタイトルが全部表示されるためと、スマホのタイトル表示スペースに合わせるための約束ごとです。


タイトルに数字を入れるのも定番の手法。それで内容の分量がイメージできますし、読み始めたらとりあえず全項目読んでみたくなるわけです。

あの記事は記事の内容から『4つの極意!』としていますが、定番は3、5、7、10辺り。バリエーションとして99も多いですね。『極意!』はもちろんインパクトのため。

『○○するための7つの習慣』とか『○○○99の謎』みたいの、良くあります。


そしてサブタイトル。主タイトルを補足し、さらに興味を惹かせます。

サブタイトルの『埼玉県防災士が教える』は、肩書きの効果を狙ったもの。例えば『防災マニアが教える』より、はるかに公式感というか信頼感をアップさせ、内容に期待を 持たせます。 『教える』と、上から目線にしているのも同様の狙い。

要は“この記事は詳しい人が書いている”という感じが大切ということ。

埼玉県と敢えて入れたのも、公式感アップのため。ちなみに管理人は本当に埼玉県の防災士ですが、埼玉県で資格を取って自治体にも登録されているというだけのことを、あざとく利用しているわけです。


それでは、ここまでのネタを詰め込んだ架空のタイトルをひとつ作ってみましょう。キャッチは敢えてあの記事と同じにします。

『目からウロコ!現役東大生が教える7つの超絶学習法 ~今まで誰も言わなかった究極のメソッドを大公開!~』

いかにも軽いのですが、でも読んでみたくなりませんか?ここで大切なことは、本当に東大を目指している人にはほとんどアピールしないということですねw

ターゲットは、あくまで“多数派の浮動票”なのです。


【本文の仕掛け】
さて本文です。まずは導入部に仕掛けをしました。導入部は、Googleの検索結果に表示されやすい部分です。

そこに『震度7、東京直下型地震、帰宅困難、雨や雪』という、検索されやすく興味を惹きやすいワードを並べました。検索にヒットしやすいだけでなく、それを見るだけでどんな内容の記事なのか見当がつきます。

Wordpressなどの本格的なツールを使う場合、メタディスクリプションという100文字程度の要約文が検索結果に表示されるので、そこに関連ワードを並べます。

でもそれが無いので、本文導入部で代用しているわけです。


その次が、やたらとあざとい部分。

『あちこちの災害被災地に出向いて詳細な調査を・・・』と、我ながら臆面もなくという感じです。

一応、ウソはありません。管理人はそれなりにあちこち行っていますし、調査もしています。でも、決して詳細な調査だとは思っていません。

それでも、詳細かどうかなど主観の問題ですから、このように大袈裟に表現するのは良くある手法。

テレビに何かの専門家が出る時、やたらと過去こんな凄いことをやっただの著作多数だのと持ち上げるような紹介文が出ますが、要はあれです。

“この人の言うことは信頼できますよ”感を、過剰なまでにアオっているわけです。


【続きはこのあとすぐ!】
すいませんアオり小見出しですw

まだまだ仕掛けが沢山あるのですが、もう2000文字をだいぶ超えましたのでw、続きは次回に持ち越させていただきます。

テレビのように『このあとすぐ!』と言いながら次週に持ち越すなんてことはいたしません。本当にすぐやります。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2014年12月 2日 (火)

【徹底的に防水・防寒を考える18】管理人のミニマムEDC【まとめ編4】

今回は雨具以外の防水・防寒ミニマムEDCを考えます。

【定番!レスキューシート】
いわゆる防災グッズの中で、持ち歩きやすい防水・防寒グッズの定番と言えばこれ。
Blog017
お馴染みのアルミレスキューシートです。


ところで、これを実際に使ったことありますか?実は、意外に使いづらいものなのです。

まずサイズ。ざっとたたみ一畳分くらいのサイズが普通で、一枚だけでは大した効果は見込めません。
Traning
これは帰宅困難対応訓練時の画像ですが、ご覧の通り男性だと上半身も覆いきれない程度の大きさですし、特に保温したい頭も無防備です。

これだと体熱の反射による保温効果はありますが、防風効果や暖気の保持はあまり期待できません。しかも非常に薄くて軽量なのでわずかな風で簡単に舞い上がり、あちこちから冷気が入り込みます。


さらに問題なのが音。わずかに動くたびにアルミホイルのシャリシャリ音をさらに甲高くしたような音がして、非常に耳障りです。

頭にかぶるとずっと耳元でシャリシャリ言っていますから、とても長時間は耐えられません。

レスキューシートは、ある意味で“その程度のもの”ですから、単独ではなくポンチョやレインコートと併用すべきです。ポンチョやレインコートの下に巻くことで、抜群の保温効果と防水性を発揮することができますし、シャリシャリ音もかなり抑えられます。

防水・防寒用途以外としても、荷物の防水をするのにはとても効果的ではあります。

余裕があれば是非EDCしたいものですが、単独での効果はあくまで限定的ですから、他の雨具との併用を前提とすべきでしょう。


次に、上記のようなレスキューシートの問題をかなり解決できるのが、下画像左側のタイプ。
Photo
寝袋型アルミレスキューシートです。

これは本来緊急時の寝袋代わりを想定しているもので、体をすっぽり入れれば暖まった空気の保持力は抜群です。

その場合の問題点は、通気性がゼロなだけに内面に結露が生じやすいことですが、保温力に関してはかなり期待できます。


本来の使い方以外にも、首と腕を出す穴を開ければ簡易雨具にもなります。さらに、それをかぶってからポンチョやレインコートを着ることで、かなりの防寒効果が見込めます。

雨や雪が降っていなくても、冬場の防寒には是非用意しておきたいものです。言うまでもなく、寒い場所での耐久用には絶大な効果があります。

当シリーズで想定したような山中でのサバイバル時にこれがあれば、身体に枯れ葉を分厚くかけるより何倍もの保温効果が見込めるでしょう。

ただし、もちろんシャリシャリ音は出まくりますが。


アルミレスキューシートの副次的な使い方としては、重度のやけどや解放性骨折など、包帯を巻けない負傷部位の保護があります。

そのようなケガでも傷口に貼り付つかずに外気との接触を遮断できるので、空気中の細菌による感染をかなり防ぐことができます。

余談ながら、そのような場合はポリエチレンラップ(商品名サランラップなど)の方が傷口を密閉できるので、さらに効果的です。衛生的にもより望ましいものです。

重量は画像の通常タイプが60g、寝袋タイプが78gです。


【耐久用にも大型ポンチョと併用を】
ここで、帰宅困難対策訓練画像をもう一度ご覧いただきましょう。
Traning_3
レスキューシートだけでは下半身の保温が全くできていないのがわかります。ここでは床にブルーシートを敷いた上に毛布が支給されていますが、普通はどちらも無いものと考えなければなりません。

こんな時に、前記事で紹介したような大型ポンチョを着てしゃがめば、足先まですっぽりと包んでダルマのようになれますし、フードもついていますから、身体全体の暖気の保持と体熱の反射が効果的に行えるのです。

ですから、管理人としては“しゃがむと足先までくるまれる”サイズのポンチョをお薦めしているわけです。


【やはりこれは持っていたい】
当シリーズの応用編では、レジ袋を使った防水・防寒方法を紹介しました。 でも、災害時に必ず入手できるとは限りません。

ならば、自分で持っていればいいじゃないかという発想です。

レジ袋を5枚くらい小さく畳んで持っていても、負担は事実上ありません。これで頭と手足の防水・防寒効果をアップさせられます。

また、負傷者を救護する際に、血液感染防止用や汚物処理用の応急ハンドカバーとしても使えます。また、穴を開ければ不完全ながらも人工呼吸用フェイスマスクの代用にもなります。少なくとも粘膜の直接接触を防ぐことができるのです。

それ以外にもバッグの中の簡易防水や何かを運ぶための本来の使い方など、さまざまな用途が考えられます。


【汎用性の高さはこれに尽きる】
加えて、特に持っていたいものは、タオル。

本来の用途に加えて頭巾、マフラー、マスク、包帯代わりなど、とにかくいろいろ使えます。

でも結構かさばるものですので、バッグの底敷きにしておくのも良いでしょう。多少汚れてしまっても、緊急時にはそれで十分なのです。汚れるのがイヤならば、ポーチやフリーザーバッグに入れておけば良いでしょう。


【そしてこれも加えたい】
防水・防寒とは少し離れますが、特に冬場は常備したいのは、マスク。

平常時のインフルエンザなど感染症対策や咳エチケットのためはもちろん、災害時のホコリ対策に加えて寒い中で顔を暖かく保つ効果もあります。

顔が暖かいだけで、気力を維持するための効果も大きいのです。


最後にもうひとつ。空のフリーザーバッグも数枚加えたいところ。

主な用途は悪天候下を移動する際のスマホやバッテリーなど電気製品、財布、手帳など濡らしたくないものの防水です。フリーザーバッグに入れておけば、バッグがずぶ濡れになっても大丈夫。その他小物の収納、保護、容器代わりなど、とても汎用性が高いものです。


【ミニマムEDCを組んでみよう】
前回と今回で、管理人がお勧めするミニマムEDC用グッズはおしまいです。

次回はこれらを実際に組み合わせて、必要な機能を維持しつ負担が最小限となるように、【ミニマムEDC】セットを実際に組んでみます。


■以下はAmazonの販売ページへのリンクです。

アルミレスキューシート
アルミレスキューシート

マスク
マスク

フリーザーバッグ
フリーザーバッグ

■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

2014年12月 1日 (月)

さてどれだけPV稼いだ?【社会実験解説編01】

11/27日にアップした社会実験記事『目からウロコ!冬の帰宅困難対策4つの極意!!』には、読者の方から「気持ち悪い」、「バカっぽい」などと散々なご意見を頂戴してしまいました。

でも管理人、それを承知でやっております。当ブログがひたすら一般ウケしないスタイルを貫くのも、ああいう薄っぺらいトリビア記事の氾濫へのアンチテーゼという意味もあるのです。

あの文章、もちろん管理人が書いたものです。ああいうツボがわかっていればこそ、当ブログではあえてその“逆張り”をやっているがお解りいただけると思います。


さて、それではあの社会実験の解説を2回に渡ってお送りします。

第1回目は、あの実験記事をアップした後のPV変動を公開と解説です。でもその前に、当ブログの普段のPV数についてお知らせしておきましょう。

当ブログの1日当たりのPVは少なくとも450PV以上あり、記事がヒットした時は2500PVを超えるような時もあります。平均すれば1日辺り600~700PVというところでしょうか。

記事が更新されていない日には、普段ならば1日500~600PVという感じです。

そんな当ブログに、11月27日の午後6時40分に実験記事をアップしました。当日と翌日のPV推移グラフをご覧いただきましょう。
Pv3_2
このグラフは記事アップ翌日、11月28日のPV推移です。下の数値は28日の24時間累計PV数です。

グラフの緑色の線が前日11月27日のPV推移ですが、記事アップ後の部分を水色に着色しました。

前日26日も記事更新をしておらず、27日も夕方まで低水準でした。ところが実験記事をアップした午後6時台からPVが急上昇しはじめています。

普段も記事更新後にはPV数が上昇はしますが、災害速報記事など注目度が高い記事以外でこんなに急上昇を見せて、夜半まで高水準を維持することはありません。明らかに“一般ウケ”するタイトルなどの効果と言えましょう。


そして翌日28日のPV推移がオレンジ色の線です。

未明にも異例の高水準を維持し続け、朝から昼間は一端落ち着いたものの、午後から夜にかけて再び急上昇を見せます。普段のPV推移とは全く異なる、管理人としても正直「気持ち悪い」動きを見せました。

まず、未明にあれだけPVがあるというのは、普段当ブログをご覧にならない層までを、キーワード検索などでかなり引き付けたものと考えられます。

そして結果的に11月27日の累計PVは871PVと、比較的注目度が高い記事をアップした時と並ぶレベルになったのです。あんな内容の無い記事にも関わらず。

というか、固定読者を捨てて検索からのPV数を稼ぎたければ、記事内容などちょっとしたトリビアなどがあれば十分で、それを“文法”に沿って派手に修飾すればOKというのがおわかりいただけるかと。そして、当ブログはいかにその逆をやっているのかも。


以後は比較用の資料を保存していないので解説のみになりますが、PV以外にも興味深い動きが見えました。

まず、記事をヒットした検索に使用された検索エンジンの比率のうち、Googleの割合が普段より20%以上も急上昇しました。これは予想されたことで、実はあの記事に仕込んだ“文法”は、Google検索ヒットを最重視した、いわゆるSEO対策なのです。

一方、実験記事からの直帰率、つまり他の記事を読まないで当ブログから去った比率が87.5%と、飛びぬけた高率を記録しました。それだけつまらない記事で、他の記事への興味も沸かなかったということでしょう。まあ、あんな記事ですからこれも予想された結果です。


意外だったのは、実験記事の滞在時間が、あんな短文にも関わらず他記事の平均より1分以上長かったことです。それはSEO対策的には素晴らしいことで、読者の滞在時間が長ければ、広告を表示するブログならばそれだけ効果が見込めるということですし、実際にクリック数も増えるでしょう。

当ブログは、有料サービスを使うことで広告も表示しておりませんが。

あと、これは記事の仕掛けの効果とは言い切れない部分もありますが、女性読者の推定比率が5%ほど、普段は見られないほどの大きな増加を見せました。昨日11月30日には、ほぼ平常通りに比率に戻っています。

これらの様々な結果から考えて、あの記事の仕掛けによってワード検索からの浮動読者がかなり流入してPV数を押し上げ、その中の女性読者の比率が普段より高かったということが読み取れます。

商業やアフィリエイトブログならば、これで“勝ち”ということです。でも、当ブログは“本当に役に立つ”防災情報をお届けし、皆様にリピーターになっていただきたいので、独自のスタイルで記事の内容に拘るのです。


では、あの実験記事にはどんな仕掛けがしてあったのでしょうか。次回はそれを丸裸にします。


■当ブログは、カテゴリ【日記・コラム】です。


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