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2014年12月16日 (火)

間違いだらけの防災情報

過日、著名な自動車評論家の徳大寺有恒氏が鬼籍に入られました。氏は『間違いだらけのクルマ選び』という著作をものし、我が国の自動車業界のレベル向上に多大な貢献をされました。

管理人は氏のファンでもありますので、氏の業績に対して限りない敬意と愛情を込めて、このタイトルとさせていただきます。以下、本文です。


管理人が当ブログを始めたきっかけは、巷の”防災情報”があまりにもセンセーショナリズムに傾き、大ウソや”本当は役に立たない”情報が無批判で拡散されていることに対する危惧の念からです。

それは阪神・淡路大震災後に顕著になりはじめ、東日本大震災後に防災情報への需要が高まると共に、さらに悪化しました。

そのような状況は、特に商業ベースの『専門家』に利益をもたらしつつ、現在に至っています。

でも、それ自体を批判するつもりはありません。それは需要と供給の問題です。ただし、「提示される情報が正しい」という前提において。


【やりたい放題をなんとかしろ】
当ブログでは、良くメディアに登場する『防災の専門家』が提示する情報の誤りを指摘し、その不勉強ぶり、さらに言えば無知蒙昧ぶりを批判して来ました。

どう見ても『専門家』を名乗るに足らないレベルの人物が、プロだの危機管理ジャーナリストだの防災ジャーナリストだのという肩書きを自ら名乗って、やりたい放題をやっているようです。

たった3日の研修でだれでも取得できる民間資格である「防災士」資格のみで”防災のプロ”を名乗る手合いもいます。(ちなみに管理人も防災士です)

防災グッズ屋の社長さんとかならまだ良いのですが、プロやジャーナリストを名乗る以上、十分な専門的知識を有し、中立、公正で正しい情報を提示する社会的義務があるはずなのですが。

もし、その世界で稼いでいるからプロだとか言うのなら、笑止千万です。

防災情報はストレートに生命に関わるものですから、間違いや曖昧さが許容されるべきではありません。


【だれにも批判されない】
商業ベースにおける『防災の専門家』の世界は非常に狭く、互いに批評し合うようなこともありません。ある意味、オイシイ世界です。

学術、防災行政や現場に関わる本来の専門家は、商業ベースの『専門家』の言辞には基本的にノータッチです。公式に批評すべき立場でもありませんし、正直、関わりたくも無いのではないでしょうか。

結果的に、メディア露出の多い『専門家』が”大御所”化して行き、さらにやりたい放題になっているように見えます。


【氷山の一角にすぎない】
前置きが長くなりましたが、次回の記事ではある”大御所防災ジャーナリスト”の記事を挙げ、その誤りを指摘します。一部メディアでは、『防災の鬼』とか持ち上げられている人物です。

鬼が人を救うかという問題はさておいてw

その人物は、当ブログで過去何度も批判の対象として来たのですが、問題は個別情報の誤りだけではなく、どう考えても現実的はなかったり、致命的な誤りをも含んだ情報を平然と拡散していることです。

裏付けが無くても実現不可能でも、「私はこう思う」というレベルの話が、『専門家』のコメント、イコール正しい情報という衣を着せられているのです。

そして、そのような問題はこの人物に限ったことでもありません。過去に何度も記事にしていますが、そのような例は枚挙に暇がありません。


【正しいけれど間違っている】
もちろん、多くの情報は大勢において正しいのです。例えば、誰もが言う「災害時は近所の助け合いが大切」ということ、その通りです。

しかしなぜ都市部では近隣との交流が少ないのか、それを改善するにはどうするか、どんな問題があるか、そもそも防災目的で年代を超えたコミュニティの構築が可能なのかというレベルにまで落とし込んでこそ、初めて有用な情報となり得ます。

そんな時、どこかのレアな成功例を挙げて「こうしましょう」と言うくらいが『専門家』の仕事とは思えませんが。

それを言うならば、都市生活の現状や意識を詳細に調べ、社会心理学的なアプローチとソリューションを提示するのが『専門家』の仕事というものでしょう。

『核家族化、生活時間の違い、他人への無関心』とか偉そうに指摘しても、そんなことは素人でもわかるというか、何より当事者が一番わかっていることでもありますし。

もっとも、巷の情報をこねくりまわしているだけの、商業ベースの『専門家』は、現場に直接関わる気など無いのでしょうが。ボランティア活動をしたとかしないという話ではありません。


【メディアも考えて欲しい】
メディア側は、『専門家』のコメントは無批判で掲載します。間違っていても問題が起きても、それは『専門家』の責任だからです。

その一方で、「センセイ、もっとインパクトのあるコメントをお願いしますよ」というような要請があったりもするでしょうし(それを受けるのもどうかと思いますが)、長いコメントの一部を切り取ることで、本来の要旨と異なる印象となることもあるでしょう。

メディアに露出するということは、そういうことでもあります。

でも、間違いは間違いなのです。

当ブログは、時々メディアの方々も覗いていただいているようですから、是非こんな素人の意見にも耳を傾けていただき、よりクオリティの高い情報を選択していただければと願います。

肩書きでは、命は救えません。

次回に続きます。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

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