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2015年1月

2015年1月30日 (金)

【ホイッスルトライアル02】こんな風に試しました

Sany0014
今回は、レスキューホイッスルトライアルの方法についてお送りします。

なお今回エントリーしているホイッスルは、管理人の手持ちのものとAmazonで販売しているものの中から、管理人の独断でセレクトしたものです。

他にもいろいろなタイプがありますし、同じようなタイプでも製品ごとに性能が異なるかと思いますので、あくまでひとつの参考としてご覧いただければと思います。

トライアル1
■とりあえず、吹いてみる
レスキューホイッスルに求められる性能は、その音量や聞こえやすさはもとより、身体が圧迫されたり著しく体力を失ったりした時などの弱い息でも、しっかり音が出ることです。

そこで、3種類の吹き方を試してみました。

【全力息】まず最初は、最大の音量を出すつもりで思い切り吹きます。これをと【全力息】名付けました。ちなみに管理人は、肺活量はかなりある方です。さ

【ため息】中くらいの息です。イメージとしては、何か大きな危機を乗り越えたりした時の大きなため息くらいなので、そのまんま【ため息】と名付けました。胸いっぱいに空気を吸い込んで、そのまま脱力して吐き出す感じです。

【湯冷まし息】弱い息です。イメージとしては、小さなスプーンにすくった熱いスープなどをフーフーと冷ます時くらいの息ですので、とりあえず【湯冷まし息】と名付けました。

これら3種類の息で吹いた音を静かな部屋の中で録音しましたので、編集してyoutube(動画ではありませんが)にて公開します。音量によって録音レベルの変動があるので実際の音量差と必ずしも同じとは言えませんが、それぞれの音色と弱い息での鳴り方がわかります。

トライアル2
■一応、測ってみる
次は、スマホの騒音測定アプリで、3種類の吹き方それぞれの音圧(デシベル値)を測ってみました。

しかし、実際にやってみると聞こえ方と数値は必ずしも一致せず、小さなでも甲高い音は高い数値になるなどの傾向が見られました。スマホアプリの精度もそれほど高いとは思えませんので、公開する数値はあくまで参考ということで。


ここまでのトライアルは、静かで防音の環境を求めて、実はカラオケボックスで行いました。ひとりで現れて部屋の中でピーピーやっている、かなり怪しい客になってしまいましたwでも一段落したら、せっかくですから歌も歌いましたよ。あのグループの新曲など。

トライアル3
■あちこちから、見てみる
上記2トライアルの結果をふまえ、構造、価格、使い勝手などから総合評価をしてみました。


以上、3つのトライアルを7種類のホイッスルで行いました。でもエントリー#7の○○○○ホイッスルは番外として別にレポートします。いろいろな意味で勝負になりません。

では、次回からトライアル結果発表が始まります。

■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

2015年1月28日 (水)

【ホイッスルトライアル01】エントリーのご紹介

大変長らくお待たせしておりましたレスキューホイッスルトライアル、第1回目はエントリーのご紹介です。商品名などと共に、外見上の印象なども記します。

■エントリー#01
Sany0004
商品名:不明
価格:不明
特徴:防災イベントでの頂き物。アルミ製の筒型タイプで、今回エントリー中では最も小型。バッグなどのマスコット代わりにも良さそう。金属タイプはスマホや携帯につけると画面などに傷をつけやすい。

■エントリー#02
Sany0005
商品名:不明
価格:不明
特徴:防災イベントでの頂き物。プラ製の箱型タイプ。笛の反対側には赤色LED付きで、本体のボタンを押すと点灯するが、明るさは気休め程度。バッグなどに下げておいても良いが、電気部分に防水性が全く無いので、雨に濡れたらライトは終わり。

■エントリー#03
Sany0022
商品名:緊急用ホイッスル
価格:100円(税別)
特徴:100均ショップダイソーで販売している人気商品。東日本大震災後は、しばらく店頭から消えた。米国コールマン社製アルミ笛のプラ製コピーで、本体カプセルの中にIDカードが入れられるのが最大の特徴。カプセルの防水性も十分でコストパフォーマンスは非常に高い。しかし音が小さい、弱い息だと鳴らないとの声もある。今回その実力が明らかに。

■エントリー#04
Sany0003
商品名:AYWSアウトドアサバイバルホイッスル
価格:310円(Amazon価格 税別)
特徴:プラ製の薄型3音階タイプでスポーツ審判用の笛と似た音を出す。シンプルで良いのだが、付属のボールチェーンは強い力がかかると切れそうで少し不安。グリーンだと、バッグの中や暗い場所で見つかりづらそう。

■エントリー#05
Sany0002
商品名:救難・緊急用ホイッスル P/N:E-119
価格:840円(Amazon価格 税別)
特徴:『米国沿岸警備隊が使用しているのと同タイプ』という薄型2音階笛。日本の海上保安庁や米国の航空会社にも納入されているらしい。シンプルでストラップもただのナイロン紐とショボいのにこのお値段、性能に期待。

■エントリー#06
Sany0007
商品名:コクヨ 防災用救助笛 防災の達人 ツインウェーブ
価格:540円(Amazon価格 税別)
特徴:文具メーカーのコクヨが販売する箱型2音階笛。吹き口にキャップがついていて衛生的だが、結構キツイので非常時、片手操作や機能障害者には少し不安も。歯で噛んで引っ張れば大丈夫か。キャップは外しても落ちない構造。『人間の耳に聞こえやすい音』らしい。

■エントリー#07
Mozaic
商品名:secret
価格:secret
特徴:トライアル用に用意したものの、これは他と比べるようなモノじゃないと番外に。ある意味で究極。上記6種のトライアル終了後、別にレポートします。

以上6+1種類のホイッスルを試してみます。次回は、トライアルの方法についてお送りします。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。


2015年1月27日 (火)

ホイッスルトライアル始まります

Sany0014
しばらく更新が滞りまして申し訳ありませんでした。

先に予告しましたレスキューホイッスルトライアル、いよいよ始めます。

予告では7種類のホイッスルを試すとしていましたが、まずは画像の6種類で行います。

7つめは真打ちというか、ちょっと別格とも言うべきものなので、それは最後に登場してもらうことにしました。


トライアルは、弱い息から強い息まで吹いてみて、その音色と音量を比較する方法で行います。

実際の音色も録音して、youtube動画で公開する予定です。


今後何回かに分けてシリーズ記事としてお送りしますので、どうぞご期待ください。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。


2015年1月19日 (月)

【パリでテロ事件】続・もしあなたがそこにいたら?

今回は、屋外で銃撃戦に遭遇した場合と、外国で身柄を拘束された場合について考えます。

【遠ければ逃げろ】
まず、比較的遠くで銃声が聞こえた場合です。

その場合の基本は、まず姿勢を低くして銃声と反対の方向に逃げることです。できるだけ建物の陰などを利用し、可能な限り距離を取ります。

大規模な戦闘が始まったとかでは無い限り、それで安全圏へ脱出できるでしょう。すぐに建物の中などに入ってしまうと、状況によっては脱出路を失うこともありますから、とにかく銃声から距離を取ることを優先すべきです。

百メートル以上も先からの銃撃など、自分が狙われているのでは無い限り、まず当たることはありません。では、近かったら。


【近ければ伏せろ】
ごく近くで、感覚的には20m以内で銃撃があったような場合、すぐ近くに遮蔽物が見つからなければ、とにかく伏せることです。

伏せる場合は、できれば銃声の方向に足を向けて、地面にべったりと伏せます。それは射手に対して自分の暴露面積を減らして“的を小さくする”ためで、それだけでも弾が当たる可能性が激減します。

さらに、銃弾は発射時の反動によって上に逸れる傾向があるので、腰から下、さらに膝から下の高さに身を伏せれば、流れ弾に当たる可能性が激減します。もちろん、自分が狙われているのでなければ。

車を遮蔽物に使う場合は、エンジンの裏へ。多くの場合で前のボンネット側です。拳銃ならともかく、ライフル銃クラスになると、銃弾はドア二枚など簡単に貫通します。でも、エンジンを貫通することはまず無いのです。

ですから、基本的には車のボンネット側の裏へ、さらにホイールの後ろに身を縮めれば射手からの目隠しにもなりますし、車体下に飛び込んだ弾の跳弾を防ぐ効果もります。


【そして、走れ?】
周囲の状況を確認し、射手が見えなかったり、無差別銃撃などでは無いと判断したら一気に距離を取るか、次の遮蔽物へ向かって移動する、というのは理屈で、実際には身動きできないことが多いでしょう。

実銃ではない、当たってもちょっと痛いだけのエアガンを使うサバイバルゲームでさえも、『敵に背を向ける』のはとても恐ろしいのです。


絶対に避けなければならないのは、開けた場所で棒立ちになってしまうことです。立っていると的が大きくて目立つということもありますが、射手にとっては、反撃して来るかもしれない対象に見えるということでもあります。

銃撃中の兵士や犯人の心理は『殺やれる前に殺れ』であり、冷静な判断などできません。危なそうに見える相手は、反射的に攻撃される可能性が高いのです。

伏せてじっといる人間は、とりあえず脅威では無いと見なされる可能性が高いでしょう。


実際には、銃声がしたらまずは走って逃げることになるでしょうが、もし自分の方向に弾が飛んで来て隠れる場所も無いようならば、とにかく伏せて小さくなるのが、最良の対処法だと言えるでしょう。

そのあとは、状況次第です。これを超える対処方法は、危険な場所へは行かないということに尽きますが、パリのテロ事件のように、平和な街が突然“戦場”になることもあるということです。


【身柄を拘束されたら】
外国において警察や軍隊に身柄を拘束されたら、どうしたら良いでしょうか。もちろん濡れ衣であることが前提です。

その場合、いろいろ尋問されることになるでしょうが、下手に答えるのは得策とは言えません。国や地域によっては、司法機関といえども信用できるとは限らないのです。

その場合は、ひたすら言葉がわからないで通すべきです。
実際には理解できたとしても、全くわからないフリをするのです。

そこで、日本語以外言うのはこれだけ。
「Please contact with Japanese embassy.」
(プリーズ コンタクト ウィズ ジャパニーズ エンバシー)

日本大使館に連絡してくださいと、ひたすら英語でたどたどしく(これが重要)繰り返すのです。

言葉がわかっていると思われたり、反抗的な態度を取ると、相手がどう出るかわかりません。場合によっては、犯人を仕立て上げようとしているのかもしれないのです。

英語ならかなりわかると思っていても、答えるべきではありません。例えば、同じ答えでも質問の文型によってYesとNoが逆になることがあります(学校で苦労しませんでしたか?)

わざとそのような複雑な問いかけをして、ひっかけて“自白”させるというようなことも、実際にあったのです。一旦“自白”してしまえば、もう帰れません。

ですから、とにかく日本大使館または領事館に連絡してくれ、日本語以外は全くわからないという態度で押し通すのが最良の方法でしょう。これは英語圏以外で、いわゆる発展途上国で特に有効な方法と言えます。

間違っても、大使館員が来たら日本語の尋問に応じるなどと英語で言わないようにw なお、領事館はconsulate(コンサレイト)ですが、そんな違いをわかっているだけでも怪しまれるかもしれません。とりあえずembassy(エンバシー)で押し通せば良いでしょう。


【日本の常識は世界の非常識】
外国では、日本の常識や対応など全く期待できない場所がいくらでもあるというか、それがほとんどです。仮に有名観光地でも、一旦トラブルに巻き込まれたら最後、突然全く違う顔を見せつけられるのを覚悟すべきです。

ここで挙げてきたような状況は、少なくとも過去に多くの外国人と少数の日本人が実際に遭遇して来たことでもあります。それが、海外に行ったあなたの身に起きないとは、誰にも言えません。

ここまで、パリでのテロ事件に関連して、かなり非現実的とも思われるかもしれない内容をお送りしました。これを絵空事だと断言できる世界であって欲しいものではあります。

しかし、残念ながらそうではありません。

■2015年1月23日追記
当記事では外国で身柄を拘束された場合の対処方法について述べています。しかし文中に明記している通り、警察や軍隊などの治安組織に、あらぬ疑いをかけられて拘束された場合の対処方法です。

つまり、曲がりなりにも法的に有罪にされないための方法ということです。

これに対し、あなたの身柄を拘束したのが犯罪者、テロリストなど法律の支配下にない相手の場合の対処方法は、ひとつしかありません。

その場合は一切ウソをつかず(聞かれないことを答える必要はありませんが)、相手の指示に従いながら、おとなしく救出を待つしかありません。

いきなり起きてしまった邦人の危機に鑑み、誤解無きように追記させていただきます。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

阪神・淡路大震災20年に寄せて

阪神・淡路大震災から20年。節目だからと安易に関連記事を書くのもどうかと思ったのですが、個人的な思い出と意見を書かせていただきたいと思います。


あの当時、管理人は名古屋在住でした。名古屋では震度4とされましたが、今で言えば震度5弱に達したと思われる揺れを、ベッドの上で感じました。

その揺れは、震源から遠く離れた名古屋でも、恐ろしく速く、強かったのです。神戸付近の揺れがどんなにすさまじかったのか、その片鱗を少しだけ感じました。

その後今に至るまで、あんな振り回すような揺れを感じたことはありません。震源が浅い直下型地震の恐ろしさです。


その時は、仕事の関係もあって現地へ行くことはできませんでしたが、当時勤めていた会社の神戸支社が全壊したこともあり、いろいろな後方支援をしました。

もし営業時間内だったら、建物の中にいた20人以上は確実に全滅というほどの状況で、早朝だったことに安堵したものです。

個人的にも、私の部屋は関東のバイク仲間が現地へ支援に入る際の、中継拠点になりました。現地から戻る仲間から聞く惨状に、報道がいかに「本当のこと」を伝えていないかを、思い知らされました。

あの当時、関西では大きな地震は無いというような、迷信めいた思い込みがまかり通っていました。関西の方には失礼ながら、細かい地震は良くある関東に来た関西の方は、震度3でも大騒ぎするとからかわれることもありました。

あの地震までは、関西ではそれくらい小さな地震も少なかったのです。そんな方々があの巨大地震をどんな風に受け止められたのか、まるで想像もできないと思ったのを覚えています。

結局、それは人間の歴史という、地質学的時間軸からすればあまりに短い時間軸での、思い上がった考えに過ぎませんでした。

”次”は明日かもしれないし、100年後、200年後かもしれない。巨大地震は、そんな時間軸が当たり前なのです。今後科学が相当に発展しても、誰もが命を守れるレベルの”地震予報”が出されることは当分ないでしょう。

残念なことに、大災害下ではどうやっても生き残れないことも少なくありません。でも、ほんの僅かの備えと判断で、生き残れることはいくらでもあります。

亡くなった方々を冒涜してはなりませんが、その方々が生き残れなかった理由と、そこに存在するかもしれない「誤り」を見いだして検証し、我々ができる対策を進め、同じような犠牲者を出さないこと。

それが生きている我々の責務であり、災害を風化させないということなのだと信じます。

幸福な記憶も不幸な記憶も、その当事者でなければ本当の気持ちはわかりませんし、起こったことの記憶そのものはどんどん薄れていきます。

でも、災害で亡くなった方々が「命をかけて教えてくれた」教訓と対策を引き継ぐことで、その存在はいつまでも生き続けます。そして、新たな犠牲と不幸を確実に減らすのです。

そして、東日本大震災からまもなく4年。今、日本列島は非常に不安定な状態が続いています。そこでこれから何が起きるのか、いつ起きるのか、どこで起きるのか。すべては不確実な予想に過ぎません。

確実なことは、いつか、どこかでまた必ず巨大災害が起きるということです。そして、普段からの”その時”を考え、備え、行動している人ほど、生死紙一重の状況を切り抜けられる高い可能性を手にできるということです。

当ブログでは、今後も「生き残るために本当に役に立つ」情報を、できるだけお伝えしていきたいと思っています。

それは、管理人自身の祈りでもあります。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2015年1月15日 (木)

まだ続く。池上彰防災特番にもの申す!

前回記事から続きます。できましたら、ひとつ前の記事からお読みいただければと思います。

当記事は、1月14日にTBS系列で放送された防災特番阪神大震災20年 生死を分けたドキュメントが語る!池上彰の生きるための選択について述べています。今回は、その番組の中で管理人が一番問題だと思った部分です。


【すぐに助け出すな!】
番組では、JR福知山線脱線転覆事故の現場で、阪神・淡路大震災の教訓が生かされたというテーマでの再現ドラマがありました。

大破した車両内で両足を長時間挟まれていた方が、阪神・淡路大震災の教訓で設立されたDMAT(災害派遣医療チーム)の医師の正しい判断と処置で生還したという話です。

というと、もうおわかりの方もあるかと思います。そうですクラッシュシンドローム(=クラッシュ症候群、坐滅症候群)です。

クラッシュシンドロームとは、手足などを長時間に渡って強く圧迫された後に圧迫が解放されると、損傷した細胞から漏れだした高濃度のカリウムが体内を循環し、高カリウム血症を引き起こして高い確率で死亡に至るという危険な症状です。

阪神・淡路大震災の時にまだあまり知られておらず、かなりの数の方がそれが原因で亡くなりました。その教訓から、災害現場での処置が大きく変わったのです。


番組ではまず、再現ドラマの後のコメントに致命的な誤りがありました。クラッシュシンドロームが疑われる場合、まずできるだけ水分を補給しなければなりません。理想的なのは点滴による輸液です。

これは、損傷した細胞に体内の水分が吸収されるために、極度の脱水症から急性腎不全を発症するのを防ぐための処置です。しかし番組では(それも池上氏が)「血液内のカリウムを薄めるため」と解説しています。

輸液によって血中の水分が増えれば、確かにカリウムの濃度を下げる効果はあるのでしょう。しかし高濃度のカリウムが体内を循環して心停止に至る高カリウム血症を発症するのは、圧迫が取り除かれて損傷部位の血流が回復した後のことです。経口や輸液での水分補給はその前段から、主に圧迫されたままの状況で、脱水状態を改善するために行う処置なのです。

あの池上氏にしては、随分とお粗末な発言でした。

さておき、JR福知山線事故では、阪神・淡路大震災の教訓からクラッシュシンドロームが疑われる負傷者をすぐに助け出さず(圧迫部位をすぐに解放せず)、十分な治療体制が整うまで輸液を続けるという処置によって、生還者を増やしたのは確かです。

さらに、カリウム循環による影響を小さくする処置も行われたはずで、教訓が生かされた事例としては良いでしょう。


【ならばどうしろと?】
とは言え、あの事故は非常に過酷だったものの、短時間でDAMTが臨場するという、救急体制が整った状況だったのです。でも大災害の現場では、すぐに十分な医師の処置が受けられることなど、ほとんど無いでしょう。

ならば、我々はどうしたら良いのか。だれもがそう思ったはずです。しかし、それについては一切無し。簡単な説明さえも全く無し。教訓が生かされたことを、長々と紹介して終わり。医師がいなかったら、あきらめろと?

一体、何のためにクラッシュシンドロームを採り上げたのでしょうか。単に感動的な生還ドラマ制作のため?数字取れそうなネタとして?『九死に一生』的な番組ならともかく、防災情報番組なのです。


【困難、しかし道はある】
正直、素人がクラッシュシンドロームに対してできることは、非常に限られます。それでも、生き残る可能性を上げる方法はあります。

それに全く触れないで、何が【生きるための選択肢】なのでしょうか。

『こうすれば助かる』というわかりやすい方法が無いから、責任も取れないからカット、知りたければ自分で調べて自己責任でやれということなのでしょうかね。

そうならそうと、処置は複雑なので良く調べてからやってくださいねとか言っていただきたい。でもそれはメディアのプライドが許さないとか?


この番組に対する管理人の感想を、以下の一文にまとめます。

『阪神・淡路大震災20年の節目で防災ネタが注目されるから、人気の池上氏をフィーチャーして低予算でとりあえず作ったやっつけ仕事』

これに尽きますね。池上氏もほとんどありきたりの事しか言わず、全然キレが無い。池上氏にしても、やっつけ仕事にしか見えません。

防災というと、メジャーな商業メディアにはこういうトリビアや感動モノのしか期待できないということでしょうか。池上氏のイメージも、私の中ではガタ落ちです。


【ぜひ伝えてください】
ところで、管理人がなぜこんな長々と批判記事を書いたのか、理由を述べておきましょう。

実は当ブログ、この放送局から結構アクセスをいただいているのです。どのセクションの方かは存じませんが、前回と今回の記事をご覧いただけていたら、ぜひとも制作陣の皆様にお伝えください。

あまりにも『本当に大切なこと』が抜け落ちているんじゃないですか?と。

管理人がスポンサーサイドだったら、こんなの許さないんだけどなぁw


なお、当ブログではクラッシュシンドロームが疑われる場合のできる限りの対処方法について、別記事でまとめてます。文末にリンクしますので、是非ご覧ください。

目の前で瓦礫に挟まれているのは、あなたの家族や大切な人かもしれないのです。

■関連記事
家に備える防災グッズ【21】
家に備える防災グッズ【22】


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

池上彰防災特番にもの申す!

昨日1月14日の晩、当ブログ読者の方からメールをいただきました。

『今、テレビで防災番組やってますが、見てますか?』

普段民放をほとんど観ない管理人ですが、すぐにチャンネルを合わせました。

阪神大震災20年 生死を分けたドキュメントが語る!池上彰の生きるための選択という番組で、制作は大阪のMBS、東京のTBS系列で放映されていました。


最初の30分ほどは観られなかったのですが、“あの”池上彰氏がやる番組ならばと、結構期待して観始めたのです。

何にしろ、こういう番組が制作されること自体は歓迎すべきなのですが、その内容はというと、疑問だらけではありましたので、敢えて記事とします。


【“釜石の奇跡”の真実?】
番組は、過去の災害で起こったことをドラマで再現し、そこから教訓を見いだすという体裁でした。最初に観たのは東日本大震災における、いわゆる”釜石の奇跡”を題材にしたもの。これは釜石市の小中学生の99.8%、当日登校していた全員が津波から生き残ったという『奇跡的な』事実です。

それが成功したのは、群馬大学の片田教授のチームが、現地で2004年から続けていた防災教育の成果であることは疑いありません。子供が自分で判断し、率先して避難する意識と体制が作られていたのです。

それに関する解説もそれなりにあったものの、再現ドラマでは、まるでひとりの女子中学生が、地震の直後に
「津波が来る!避難すっぺ!」
と叫んだことで、皆が動き出したというニュアンスでした。

テレビ的には『ジャンヌ ダルク』的な存在が無いと画にならないということでしょうか。

そして、避難を始めた中学生の姿を見て、近隣の小学校でも避難すべきと判断して合流したようなニュアンスでしたが、あれは、避難時には中学生が近隣の小学生を誘導・支援するという体制が当初から作られていたためであり、決して“奇跡の連鎖”などではありません。あくまで、教育と訓練の成果なのです。

なのにドラマは、ひとりのヒロインが奇跡の連鎖を引き起こしたという“感動的な”演出が前面に出たものでした。


片田教授の教えである『想定にとらわれるな』、『最善を尽くせ』、『率先避難者たれ』という3つの心得を、教育を受けていない視聴者に印象付けるためかもしれません。しかし、陳腐な感動ストーリーへのテレビ的なすり替えは許容できません。

ドラマは、最も象徴的な釜石東中学校、鵜住居(うのすまい)小学校の事例を再現したものでしたが、あれが奇跡の連鎖ならば、釜石の他の小中学生もほとんど生き残ったという事実の説明にはなりません。

子供たちを生き残らせたのは、あくまで正しい知識と普段からの教育・訓練の成果なのです。


【何を今更?】
震災で離ればなれになった母親と幼稚園児が、地元コミュニティラジオの安否放送が元で再会できたという“感動的な”再現ドラマもありました。

曰く、だから防災グッズには必ずラジオを、電池消耗に備えて手回し発電式を、という話です。もちろん間違いではありませんが、今更たっぷり時間をかけてやる内容でしょうか。

災害で停電し通信も途絶した場合、ラジオが事実上唯一の情報収集手段となります。でも、手回し発電ラジオはずっと前から防災グッズの定番でもあります。

親子が再会できたのはラジオがあったからだけでもなく(再会を早める効果はあったでしょうが)、地元情報を詳細に流すコミュニティラジオという存在あってのことでもあります。ラジオの話など、どうにも感動的な再会物語をやるためのフリにしか見えません。


【本当は役に立たない?】
阪神・淡路大震災では、『通電火災』の問題が露呈しました。停電状態で避難した無人の家が、通電が回復した時にスイッチが入ったままの発熱器具、破損した家電、損傷した屋内配線などから出火して火災となったのです。

それを防ぐため、避難時には電気のブレーカーを切ることが推奨されています。

番組では、切り忘れを防ぐ器具として、震度5強程度の揺れでブレーカーを遮断する簡単な器具が紹介されました。

揺れでボールが落ちることでトグルスイッチを落とす非常に簡単で低コストの器具で、機能的なアイデアはまあ良いかと思います。避難時のブレーカーの切り忘れは防げます。

でも、管理人は絶対につけませんね。なにしろ強い地震が来たら、通電していても確実に“停電”させて暗闇にしてくれるのですから。

ブレーカーが落ちるタイミングは、一番強い揺れが来た時。まさに家を飛び出そうとするか、強い揺れに耐えている時です。その時いきなり真っ暗。周りは明るくても、うちだけ真っ暗。強い地震が来ても、確実に停電する訳ではないのです。実際に、東日本大震災時の関東南部は震度5強の揺れに見舞われましたが、ほとんど停電は起きていません。あのレベルで強制的に暗闇にさせられるとは。

これなど、トリビア的アイデアの象徴みたいなものでしょう。造ったメーカーさんへ言うことはありませんが、それをデメリットも言わずに紹介するテレビって。いわゆる賑やかしネタに過ぎません。


【共助には高い壁がある】
阪神・淡路大震災では、発災後に生き埋めや閉じこめられた人が約35000人あり、その約77%、約27000人が近隣の住民によって助け出されました。それが紹介され、だから近隣の『共助』は大切、普段からのご近所付き合いも大切だと、定番のお話もありました。

全く、その通りです。でも長年に渡ってそう言われ続けて、多少は改善したのでしょうかね。もちろん、特にお年寄りが多い地域などでは、積極的な取り組みによって体制が強化されている事例も少なくありません。

問題は都市部です。理屈はその通りでも、防災のためのコミュニティ強化など、事実上ほとんど改善されていないのではないでしょうか。

現実には、各戸の状況や要配慮者の存在などの情報を共有しようと思うと、そこにはプライバシーや個人情報の壁が立ちはだかるのです。都市部ならではの、生活時間の違いも大きな壁です。

できることだけやっておけば良いという考え方もありますが、根本的改善にはなりません。そんな問題をさておいて、必要だ大切だというだけの話は耳タコです。

ソリューションを示さずに、専門家を呼んで正しい理屈だけを言っていれば良いのなら楽なものです。せめてどこかの具体的取り組みを紹介するなど、メディアの力を生かした企画があればと思うは、管理人だけではありますまい。

かく言う管理人、自宅マンションの防火管理者で、防災指導者でもあります。

さて、長くなりましたので、次回へ続きます。次回は、管理人が一番問題だと思った部分です。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2015年1月13日 (火)

【パリでテロ事件】もしあなたがそこにいたら?

フランス、パリでテロ事件が発生しました。

その背景には様々な問題が存在しますが、ひとつ確かなことは、現在そしてこの先、我々も海外渡航先でこのような事態に巻き込まれる可能性が高まっているということです。

テロ事件以外にも、滞在先で暴動やクーデターに遭遇する可能性もあります。

当ブログでは、ひとつの現実的問題として、このような危険に対処する方法を考えたいと思います。


【想定される事態】
滞在先で遭遇する可能性がある事態として、主に下記3つが考えられます。
・大規模デモ・暴動・クーデター
・爆弾テロ
・銃撃・戦闘状態

これらについて、遭遇してしまった場合の基本的な対処方法を考えます。


【大規模デモ・暴動・クーデター】
これが最も遭遇する可能性が高いものです。最良の対処方は、このような事態が予想される国や地域への渡航を避けることではあります。

不運にも実際に遭遇してしまった場合の基本は、絶対に近づかないこと。ホテルにいる場合は外に出ず、スタッフの指示に従います。

屋外で遭遇してしまった場合は、すぐにその場を離れなければなりません。騒乱に近寄って写真や動画を撮るなどもっての外。敵対勢力と見なされて攻撃されたり、参加者と誤認されて身柄を拘束される可能性もあります。

暴徒化した参加者に金品を強奪されたり、身体的攻撃を受けるかもしれません。

現場から離れたら、すぐにホテルに戻るのが基本です。ホテルでは窓から外を覗くようなことはせず(理由は後述)、窓から離れ、厚いカーテンを閉めて待機します。武器が使用されるような状況では、部屋の明かりも消します。


騒乱状態になったら、観光客だから日本人だから大丈夫というような考えは一切通用しないと考えなければなりません。興奮した群衆にそんな区別は期待できず、『裕福な』外国人観光客やビジネスマンは、どさくさに紛れて意図的にターゲットにされる可能性もあります。

特にクーデターなど政治的・軍事的騒乱の場合には、状況によっては日本大使館などに駆け込んで保護を求めることも必要です。海外に渡航する場合には、現地の日本大使館・領事館などの場所、連絡先を事前に確認しておくのは基本です。

政情不安などが無い安全と思われる場所でも、パスポート盗難や事件に巻き込まれるような事態に備えて、必ず確認しておかなければなりません。


状況によっては、速やかに出国・脱出するという選択肢も考えなければなりません。特に政治的・軍事的騒乱の場合、外出禁止令や空港・国境の閉鎖などで、身動きが出来なくなることも考えられるのです。

状況が緊迫して来たら、動けるうちに脱出しないと大変なことになるかもしれません。そこで起こることを考えたら、金銭的損失などものの数ではないのです。


【爆弾テロ】
これも、どこにいても決して絵空事でないことは、ニュースを見ていればわかります。パリのテロにしても、爆弾が使用されても全く不思議ではなかったのです。

屋内にいる時に近隣で爆発があった場合は、もちろん外に出てはいけませんし、窓から外を見たり、写真を撮ったりしてもいけません。窓と厚いカーテンを閉めて、部屋で待機します。

屋外で遭遇した場合は、とにかく現場から離れなければなりません。

テロリストの戦術として、まず爆弾を起爆し、野次馬や救護者が集まって来た段階で二発目を起爆して被害を拡大させたり、同時または短時間のうちに複数箇所で起爆させて、混乱を拡大させるというものがあります。

ですから、下手に現場に近づいたり周辺をうろついていたりすると、二次攻撃に巻き込まれることもあるのです。


爆弾は時限式のこともありますが、携帯電話などを使用した遠隔操作式や、場合によっては自爆攻撃もあります。

ですから、現場周囲で携帯電話を操作したり(言うまでもなく撮影など厳禁)、様子を見るような不審な動きをした場合、テロリスト一味と誤認されないとは限りません。

それで身柄を拘束されたりした場合、事情を話せばすぐに帰れるなどと思わないことです。相手が警察や軍隊でも、場所によっては信用できるとは限りませんし、相手が怒れる群衆ならば、何が起こるか想像できません。

ホテルから出たり周辺を移動するのは、発生からしばらく時間が経ち、警察や軍隊が状況を掌握して、安全が確認されてからとなります。


【銃撃・戦闘状態】
パリでのテロもそうですが、この状況が一番厄介です。実行犯が制圧されたり戦闘が終結するまでは、状況は非常に流動的です。

まず、ホテルにいる時に銃撃音を聞いたら、すぐに窓から離れて厚いカーテンを閉め、部屋の明かりを消します。これは部屋の中の動きを外から見えないようにし、そこに人がいないと見せかけるためです。

なぜなら、銃撃戦では高い場所から狙撃する方が非常に有利になるので、低い場所の犯人や兵士は、高い場所からの視線を非常に警戒しているからです。

戦闘中に窓やベランダに人影が見えれば、それは敵側の狙撃手だと判断して反射的に攻撃するでしょう。大きなカメラなどを持っていれば、銃やロケットランチャーなどの武器だと判断されて当然ですし、携帯電話や小さなカメラでも、レンズの反射などは遠方からでも狙撃銃のスコープだと判断されるでしょう。

戦闘中に顔を出しているだけで攻撃対象とされる可能性が高いのに、何か“武器のようなもの”を持っていたら、間違いなく最優先攻撃対象となるのです。


しかも、攻撃して来るのは見える相手だけとは限りません。戦闘状態になれば、狙撃手がどこかに身を隠し、味方の脅威を排除しようとしているかもしれません。

大規模な戦闘やクーデターなどになれば、遠方から大砲や戦車などの重火器が狙っているかもしれません。遠方からは細かいことはわかりませんから、危険そうな目標があれば、とりあえず排除されるでしょう。

実際に、戦闘中にホテルのベランダから街中を撮影していたTVクルーが、はるか遠方から戦車砲を撃ち込まれて犠牲になるようなことも起きています。肩にかつぐTVカメラは、遠くから見れば対戦車ロケットランチャーにそっくりなのです。

とにかく、いかなる理由でも銃撃戦の最中に窓やベランダから顔を出していたり、何かを構えたりしていたら、狙ってくださいと言っているようなものだということは、覚えておかなければなりません。


長くなりましたので、次回に続きます。次回は、屋外で銃撃戦に遭遇した場合と、関連事項として外国で身柄を拘束された場合の対処方法について考えます。

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2015年1月 6日 (火)

【告知】ホイッスルトライアルやります

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2015年最初の企画記事のお知らせです。


東日本大震災後、レスキューホイッスルをEDCされる方が増えています。

当ブログの読者様からも、EDCするホイッスルはどんなものが良いのか、いろいろなご意見やご質問を頂戴しております。

そこで、当ブログとしていくつかのホイッスルをピックアップし、トライアルをしてみることにしました。

現在、管理人がセレクトした4タイプのホイッスルを注文中で、それと管理人手持ちの3タイプ、計7タイプの音量、音質、使い勝手などを実際に比較してみます。


詳しくは準備ができてからお知らせしますが、1月中にはお送りできるかと思います。

乞うご期待。

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【エアアジア機事故】おかしな報道と深まる謎

遭難したエアアジア機の捜索が、荒天のために難航しています。

事故の原因はどうやらテロやハイジャックとは無関係のようですが、報道されている内容には大きな疑問が残ります。


【機体着氷の可能性】
事故の原因として、冬季にはマイナス80℃にも下がることがある高空の雲中飛行で翼やエンジン周りに氷が付着し、それがエンジンに吸い込まれてフレームアウト(エンジン停止)を引き起こしたのではないかという見解も出てきました。

他に、事故機は未認可のフライトスケジュールだったとか、パイロットが最新の気象情報を受け取らずに飛んでいたなど、にわかに信じられないようなお粗末な情報もありますが、直接的な事故原因とはあまり関係無いでしょう。


通常、低温の雲中飛行では機体への着氷を防ぐためにアンチアイス(防氷)装置を作動させ、特に凍りやすい翼の前縁やエンジンカウリング周りなどをヒーターで保温します。

それが適切に行われていなかったら機体に着氷して、剥がれた氷塊の衝突によって機体が破損したり、エンジンが停止することもあり得ます。 氷塊が大きければ、エンジン内部を破損して再始動ができなくなることもあり、過去に同様の事故も起きています。

もし機体着氷が原因ならば、機体の上昇レートが非常に低かったことの説明もつきます。主翼に氷が厚く付着して気流が乱れ、翼の効率が落ちていた可能性です。

その状況から脱出するために雲の上に出ようと、アンチアイスを作動させて上昇をリクエストしたものの、その途中で両エンジンに剥がれた氷塊が吸い込まれて破損、再始動ができなかったということは考えられます。

しかし、もしそうであっても緊急事態が全く報告されなかったという謎は残ります。


【テールスライドしたのか?】
報道で疑問を感じるのは、上昇中にエンジン停止もしくはその他の理由で速度が維持できなくなって失速、機体尾部から落下しはじめたという見解です。

固定翼機は、急上昇中に失速すると、尾部から先に落ちるように落下します。これをテールスライドと呼び、アクロバット飛行や戦闘機の機動では意識的に行われることもあります。

1994年に名古屋空港で発生した中華航空機墜落事故では、パイロットの操作ミスで極端な急上昇に入った機体が失速し、尾部から先に地面に激突しました。失速によるテールスライドの典型的な例です。


しかし、エアアジア機は異常発生当時通常の65%程度というゆっくりとした上昇レートであり、急上昇と言えるような機首上げ姿勢ではなかったとされています。

その状態で失速した場合にはテールスライドとはならず、自然に機首下げ姿勢となるはずなのです。機首が下がれば加速するので失速から脱出でき、エンジンが生きていれば十分にリカバリが可能ですし、エンジン無しでも安定した滑空降下に移行することは可能です。

仮にテールスライド状態に陥ったとしても、高度が十分にあれば、落下する途中で頭下げ姿勢に自然に移行するのが普通です。アクロバット飛行や戦闘機の機動では、そのようにテールスライドから脱出するのです。


場合によっては、機体が水平や垂直に回転するスピンと言われる操縦不能状態に陥ることもありますが、そうなれば空中分解するか、そのまま地面や海面に激突することになります。しかし、エアアジア機は最終的にそれなりに安定した不時着水をしたのは間違いありません。

つまり異常姿勢からのリカバリが出来て、機体のコントロールが取れていたということです。

一部に、積乱雲を避けるために『信じられない高度』まで急上昇をして失速、そのままテールスライドに陥ったという説(ロイター)もあるようですが、それでもエンジンが生きていればリカバリして飛行継続は可能だったはずで、やはり何らかの理由で全エンジンが停止し、再始動できなかったという理由もありそうです。


【意図なのか無知なのか】
しかし、一部メディアは機体は尾部から落下をはじめ、そのまま墜落したようなニュアンスで報じています。低空ならともかく、高度1万メートル付近からですから、尾部下げ姿勢のままで落下を続けることはあり得ませんし、何より最終的に不時着水に成功しているという事実と完全に矛盾します。

恐らく、記者が『航空の専門家』の一般的な見解をそのまま引用した結果だと思われ、意図的というより無知の結果なのでしょう。もし、緩上昇中に失速するとテールスライドに陥ると言う『航空の専門家』がいたら、それは間違いなくニセモノです。


とりあえず、直接の事故原因は機体着氷によるエンジン停止から失速状態に陥ったということで、整合性のある説明ができそうです。しかしその後どのような降下をしどのようにリカバリしたのか、その間に一切の発信が無かったのは何故なのかという点が、大きな謎として残ります。

最終的に海面に激突しているのなら、パイロットが気を失っていたというような説明もできるのですが。


この点は、事故機体からデジタルフライトデータレコーダーとコクピットボイスレコーダー、いわゆるブラックボックスの中身が回収されれば、かなり明らかになるでしょう。

でもたった30mの水深で、機体位置も把握されているのに、ブラックボックスからの位置通報ビーコンが受信されないということがあるのでしょうか。落着時の衝撃が小さくとも、水没すれば自動的に発信されるはずなのです。


【“ハドソン川の奇跡”との類似】
ところで、A320型機の両エンジン停止からの不時着水というと、多くの方が『ハドソン川の奇跡』と呼ばれた事故を思い起こされるかと思います。

2009年1月、ニューヨーク上空で離陸直後のUSエアウェイズのA320型機の両エンジンに大型の鳥が吸い込まれて破損、再始動ができないまま滑空降下し、ハドソン川に不時着水を成功させた事故です。

この事故では、エンジンは事実上停止していたものの風圧で空転しており、接続された発電機からの電力供給が多少はあったことと、エンジン停止時に胴体下から自動的に引き出される風車(ラムエアタービン)による発電機と油圧ポンプの駆動で最低限の電源と油圧が確保されていたために、最後まで操縦が可能でした。


仮にラムエアタービンが作動しなくても、機体尾部にある補助動力装置(APU)は生きており、それを起動させることで電源と油圧は確保できますし、実際にハドソン川事故でも作動させています。

そして、パイロットの技術によって速度や姿勢が完璧にコントロールされ、理想的な不時着水が成功しました。低空での事故のため時間的余裕はほとんど無い中で、やりなおし不可能の一発勝負を成功させたのです。

そんな状況でもパイロットは管制と頻繁に交信し、状況はリアルタイムで把握されていました。


もしエアアジア機が同様の両エンジン破損に陥ったとしても、機体システムは同じように作動したでしょう。現在わかっている状況からも、それが裏付けられます。

しかし、トラブル発生前から、音声だけでなく自動応答装置も含めた一切の交信が絶たれたという事実が、あまりに不可解なのです。


トラブル発生直後は状況の把握と再始動などのプロシージャに忙殺またはパニックに陥っていたとしても、再始動不可能とわかった段階で、音声またはATCトランスポンダのスコーク設定で緊急事態を宣言「しなければならない」のです。

規定以前に、緊急事態に陥ったならば、すばやい救難活動を要請するのはあまりに当然のことです。

高度1万メートル付近からの滑空降下ですから、時間的余裕は十分にあったはずで、電源があって機体破損が無ければ、無線もレーダーもGPSも生きていたはずです。

そして、最終的には不時着水を成功させているのですから、最後の段階でパイロットの意識があったのは間違いないでしょう。


しかし、パイロットからも機体からも乗客からも、何も発信されなかった。それが何を意味するのか、謎は深まります。

過去いくつもの航空事故例で登場するような、“信じられないくらいお粗末なパイロット”による事故ではないことを祈りたいと思います。

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超満員のホールで行動の選択肢を考える

新年2発目はこちらの記事。


管理人が大箱ライブに行くと書く、なんとなくシリーズ化している『超満員の○○で××を考える』、今回は昨年末のクリスマスライブ参戦記です。

会場は埼玉県のさいたまスーパーアリーナで、27000人を超える観客で超満員。でもこれはライブに限ったことではなく、ビッグイベントでは常々思っていたことです。

実は管理人、ライブ参戦時は車椅子の友人の介助者として特別席に入ることが多く、今回もそうでした。人混みの中では移動に時間がかかるので、時間に余裕を持って早めに入場しました。


【間に合わないよ】
特別席に入った後、開演までまだしばらくあるので一旦喫煙所へ行き、開演15分前に戻ろうとしました。

そこで男子トイレを見てびっくり。とても15分ではけないほどの、長蛇の列になっていたのです。喫煙所へ行く前より、さらに列が伸びています。

こちらはもちろん入場前に身障者トイレで用を済ませているので問題無いのですが、あの段階で列が伸びていることが、他人事ながらちょっとショックではありました。


4時間近く続くライブ前には誰でもトイレを済ませておきたいわけで、ファン心理としても、途中でトイレに立ちたくもない。超満員の開場前にトイレが混むのは、考えなくてもわかります。

ライブに限らず、大型イベント開始直前にはどこでも同じですし。

それでも、開演直前に駆け込もうとする人がとても多いということです。もちろん、中にはギリギリで会場に着いた人もいるのでしょうが。


【考えて、先回り】
このようなこと、実は良くあります。例えば大型イベントの昼時。レストランや売店は長蛇の列となりますが、時間を30分ほど、特に前にずらせばかなり回避できたりもします。

冬場ならば、大きなスキー場のレストランなどもそんな状態です。12時過ぎに入るともう座る場所も無いような状態ですが、これが11時半ならばかなり余裕があります。

管理人がそんな場所に行く時は「昼飯は11時」。1時間前倒しすれば、かなり余裕です。基本的に人混みや行列が大嫌いな管理人としては、これは絶対です。

ちょっと早いかなと思っても、席が無くて右往左往するのはゴメンです。


【非日常に対応せよ】
多くの人が集中する場所は、ある意味で非日常空間です。普段の生活パターンは通用しません。

それでも、トイレはいつでも多少待つくらいで入れると思ったり、昼食は12時からと普段の考えで行動する人が多いということです。

そこでちょっと行動を変えるだけで、楽をできることはいくらでもあります。例えば、幹線道路が大渋滞で並行する道が空いているような時、多くのドライバーは幹線道路から外れようとはしません。 そこで裏道を行くちょっとした“勇気”があれば、ずっと短時間で移動できるようなことはいくらでもあります。

土地勘が無くても、ナビでいくらでも調べられるにも関わらず。

面白いもので、大渋滞の中から脇道に抜け出すような動きをすると、何台かのクルマがついて来ることが多いのです。

管理人とて土地勘があるわけでなく、知らない街でナビだけで脇道に入るのは、ちょっとした“非日常へのチャレンジ”です。もしかしたら袋小路や通行止めにぶつかるかもしれない。それでも、大渋滞よりははるかにマシ。

でも、誰かが動かなければ動かない人、誰かにくっついて漁夫の利を得ようとするような人、それでも動かない人の方が多いのです。


【災害時はどうなる?】
こんなことが、究極の非日常である災害時ではどうなるでしょうか。

どこにいても、災害時ならば避難所に行けば必ず救援を受けられると考えていたり、帰宅困難時は支援施設に行けば良いと考えていませんか?つまり、他力本願。

地方の小都市ならまだしも、人の数が圧倒的に多い大都市圏では通用しません。人の多さは、それだけで“凶器”です。

例えば、首都圏で大地震が起きたら帰宅困難者は650万人ともそれ以上にもなると言われています。そこで、仮に50万人分の支援施設があっても(実際にはそんなにありません)、そんなものは無いに等しいのです。

その支援が施設が満杯になる前に、それがあなたの前に現れるどうか。そんな偶然だけに左右されます。支援を受けられたら、単にラッキーだったということに過ぎません。


【キャパシティを考えよう】
実は管理人、かつてイベント業界にいたことがありましたので、ピーク帯の滞留者が約○○人で、その××%がある行動をして、平均所要時間が△分だから、ここのキャパシティはどれだけ必要だというような考え方をします。

でもそんな理屈を考えなくても、人がいっぱい→トイレや食事は混む→ピークはいつだ?→ならばピークを外すというような単純な考えひとつあれば、かなり楽ができます。

特に、ひとつの場所に万単位の人が集まるような状況では、人が集中する場所のキャパシティを考えてピークを避ける、とりわけ、なんでも前倒しして早めに行動することが大切です。


先日のライブ会場で言えば、ちょっと離れた場所には入場前に使える空いているトイレはいくつもありました。

それでも、トイレは直前に一番近くで済ませるという“普段の考え”の人が少なくなく、それは開演に間に合わなかったり、結局用を済ませられずに途中で席を立つという不利益となって、自分自身に跳ね返って来るのです。


【災害時はもっと厳しい】
ここではイベントを例に取りましたが、災害時にはそんな考えも通用しなくなります。

災害時は、人が集まる場所のピークは発災とほぼ同時に発生し、それがしばらく続くのです。


我が国では、災害時でも辛抱強く行列をする被災者の姿が当たり前となっていますが、どこでも、いつでも必ずそうだと考えていませんか?

過去の災害でも、メディアで採り上げられた状況だけが現実ではありません。外国ほどでは無いにしろいくらでも酷い状況はありましたが、報道されていないだけです。

そして首都圏。人の数は圧倒的に多く、様々な考えの人がいます。必ず秩序を保てる保証など、どこにもありません。全体的には世界最高レベルの治安状態が維持されようとも、問題は“あなた自身に何が起きるか ”ということに集約されます。


そんな状況では、自身の安全のためには人が集まる場所を避けるような行動も必要です。普段から何も備えていない人ほど、支援を声高に要求することになるでしょう。そんな場所には、できれば近寄らないのが賢明です。

そして、そんな中で危機回避を可能にする、あなたの選択肢を増やすことになるのが、普段からの考えと装備なのです。例えば、水や食事の支援を1回『受けなくて良い』だけで、災害直後における行動の自由度がどれだけ拡がるか。

雨や雪が降っても歩き続けられる装備が、どれだけあなたの身体的危険や健康状態を守り、安全度を高めるか。

それを、現実の問題として考え、現実的な備えをしてください。大型イベントなどのプチ“非日常”では、ちょっと考えて行動を変えるだけで、とても楽ができます。

そして本当の“非日常”は、突然やってきます。そんな時、日頃からの備えは、あなたが安全に『生き残る』ための選択肢を、大きく増やすのです。

開演直前のトイレの列を見て、そんなことを考えたクリスマスイブでした。

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2015年1月 4日 (日)

【エアアジア機事故】またもやミステリーが

新年早々、気が重い記事です。


年末に消息を絶ったエアアジアのA320型機の墜落が確認され、捜索活動が続いています。

しかしまたもやというか、ミステリーめいた側面を見せて来ました。


【墜落ではない?】
水深30mほどの海底で発見された機体の調査が進むにつれ、不可解なことがどんどん出てきています。

まず、海面ではほとんど機体の破片が発見されていないこと。高速で海面に衝突すれば機体は大きく破壊され、大きな破片となって海上に散らばるはずですが、それがほとんど発見されていません。

また、高高度で空中分解したのならば、広い範囲に破片が散らばるはずですが、それもありません。

機体に墜落などの強い衝撃がかかった際に、自動的に救難信号を発信するELTという装置が作動した形跡も、信号が受信された記録もありません。


どうやら海底に沈んだ機体はそれほど大きく損傷しておらず、機体の救難機材が使用状態になっていたり、翼上の非常口ドアが外されているのが確認されています。

これは着水後に人為的に操作された可能性が非常に高いのです。

これらのことから、機体は海上への不時着水に成功し、乗客乗員が脱出しようとしている最中に高波に呑まれて水没したという見方が出てきています。


【コントロールされていた?】
もしそれが事実ならば、機体は着水の寸前までほぼ完全にコントロールされていたということになります。

仮にエンジンがすべて停止していたとしても、少なくとも操縦のために必要な動翼は作動しており、速度と姿勢のコントロールができていたということです。

速度や姿勢のコントロール不能のまま不時着水に成功する可能性は、ほぼゼロです。


事故機のエアバスA320型機は、操縦に「デジタルフライバイワイヤ」というシステムを導入した初めての旅客機です。

これは操縦装置の動きを電気信号に変換し、コンピュータを介して油圧や電動で操縦翼面を動かすシステムであり、それが作動していたということは、着水時まで電源や油圧が保持されていたということでもあります。


【救難装置が作動していない?】
通常、静かな水面で不時着水に成功すれば、機体は1時間ほどは浮いていられると言われます。

しかし着水現場付近は非常に波が高く、機体は波をかぶって短時間のうちに水没したのではないかと考えられています。着水時に、機体がいくつかに分解した可能性もあります。でも、着水後に何らかの脱出行動が行われたのは確かなようです。

そこで不可解なのは、非常口ドアが外されているにも関わらず、ライフラフト(救命いかだ)が展張されていないということ。

旅客機に乗ると、離陸前にアテンダントが「ドアモード オートマティック」とコールしてドアのスイッチを動かすのが見られます(かつては「ドアモード アームド」と言っていました)。

その状態でドアが開かれると、自動的に脱出シュート兼ライフラフトがガス圧で展張するのです。しかし事故機では非常口ドアが外されていたにも関わらず、ライフラフトが発見されていません。

救難装置の故障か、ドアモードスイッチが故意に動かされていたのでしょうか。


【着水までに何が起きたか】
事故機は、高度32000フィート(約9600メートル)から38000フィートへの上昇をリクエストしたあと、突然無線信号が途絶えました。

その後の調査で、通常の半分ほどのゆっくりとした上昇レートで36000フィートまで上昇したあと、急激に高度を失い始めたそうです。

そもそも、雲を避けるためとしてリクエストされた上昇ですが、当時周辺を飛んでいた機体のいずれも、その必要を認識していませんでした。高度変更のリクエスト自体が、既に謎なのです。


過去に起きた同様の事故事例からすれば、急降下を始める直前には瞬間的で大規模な機体破壊が起きたと考えられるのですが、これまでわかった状況からは、着水までは機体は大きく損傷しておらず、電源や油圧が保持されて操縦可能な状態であり、さらにはエンジンも生きていた可能性が見えてきます。

高度1万メートル付近からならば、真っ逆さまに墜落しても海面まで数分以上かかります。ましてや操縦が可能だったならば、さらに長い時間的余裕があったはずです。

しかし、その間に意識的な発信は無かったのです。


エンジン停止などの緊急事態ならば、パイロットは自動的に識別電波を発信するATCトランスポンダのスコーク(識別番号)を7700にセットするか、もし音声無線の故障ならば7600をセットすることで、自動的に状況を発信することができます。

A320型機はエンジンが2基ですが、両方とも同時に停止することは通常はあり得ず、片方が停止しただけならば、安全に飛行を継続して着陸することもできますし、もしそうなればパイロットはまず緊急事態を宣言し、管制へ状況を報告するはずです。

また、乗客が何らかの非常事態を認識していれば、携帯電話などから何らかの発信をする時間的余裕は、十分にあったはずなのです。


地域的に可能性は非常に小さいのですが、もしどこかの軍用機に飛行を妨害されたり攻撃された場合には、スコーク7777を発信します。

しかし、現時点では何の信号も確認されていないようです。これが何を意味するのか。


【普通の事故ではない】
これらのことを総合すると、普通の航空機事故では無い可能性が強く浮かび上がって来ます。

最も“合理的”に説明がつく状況は、ハイジャックの可能性でしょう。操縦室や客室がごく短時間のうちに掌握され、誰も、何もできないままに機体のコントロールが奪われたとすれば、この状況は説明できます。

しかし、何の痕跡も残さずに一瞬で完全掌握するのは、現実的には非常に困難なのも事実です。

なお、パイロットがハイジャックを把握すれば、スコーク7500を発信します。 スコークをセットするコンソールは機長と副操縦士の間にあり、プッシュボタンやダイヤルで数秒もあればセットできるのです。


ハイジャックに加えて、あのマレーシア航空370便事件のように、パイロットが自らの意志で異常行動をしたという可能性も考えなければならなくなってきました。というより、状況が明らかになって来るにつれて、その可能性がだんだん大きくなって来ているようにも見えます。

事故の可能性を拡げて考えれば、何らかの理由でエンジン2基が停止し、滑空降下しながら再始動を試みたが失敗、そのまま海上に不時着水ということも、可能性は非常に小さいものの無いとは言えません。しかしその間に何の発信も無かったということは説明できません。

マレーシア航空機と同じマレーシア国籍だから何か関連ありと考えるのはあまりに早計ではありますが、この事故の裏には、またとてつもなりミステリーが潜んでいそうです。

犠牲者に哀悼の意を表しつつ、続報を待ちたいと思います。


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2015年をスタートします

ご愛読者様各位


あけましておめでとうございます。

本日より、2015年の記事を始めます。

今年も、皆様に『本当に役に立つ』防災情報をお届けできるよう精進して参ります。

本年も、当ブログをよろしくお願いいたします。


なお、当ブログは1月12日をもちまして、おかげさまでスタートから3周年を迎えます。

『生き残れ。Annex』管理人 てば拝

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