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2015年2月10日 (火)

【ホイッスルトライアル05】ホイッスル選びのポイント

今回は、トライアルの結果わかった、ホイッスルを選ぶ際のポイントについて考えます。なお、これは管理人の個人的な印象と考えであることをお断りしておきます。


レスキューホイッスルに求められるのは、何よりまず聞こえやすい大きな音が出ること。次に、弱い息でもしっかり音が出ることです。

しかし購入前に吹いて試すわけにもいかないので、製品の仕様や外観から判断しなければなりません。

【筒型は息が無駄に?】
今回のトライアルでは、筒型、平型、箱型の3種類を試しました。その結果、ボディが細く笛も小さい筒型はどうしても吹き込める息の量が少なくなり、音が細めになりがちという印象でした。

笛を鳴らす息の他に、そのままシューっと漏れてしまう息がかなり多い感じです。 細い管に吹き込むので、吹き込む力も他のタイプに比べて少し力がいるようにも感じました。

それに対し、平型や箱型は息がより効率的に笛を鳴らしている印象です。これは笛部分の性能にもよりますが、筒型に対して、吹き込む息があまり無駄にならないようです。

もっともその差はわずかで、実用上で筒型が決定的に劣るというほどではありません。ただ、レスキューホイッスルを使う状況を考えると、より軽い息で音を出しやすい方が良いかなくらいの感じです。

【笛の数は重要】
今回のトライアルでは、単音階、2音階、3音階の笛を試しました。そこでわかったことは、複数音階の笛は音色を変えるためだけではなく、息の強弱に対応しているものもあるということです。

今回試したうち、♯4の3音階笛は息の強弱には対応していませんでしたが、♯5と♯6の2音階笛は対応していました。

つまり弱い息では片方の笛だけが鳴り、息が強くなると両方が鳴るわけです。そして、この2種類が弱い息における性能が飛び抜けていました。レスキューホイッスルの使われ方が、良く考えられた設計と言えるでしょう。

その点、筒型は単音階笛しかありませんから、やはり箱型や平型に分があるようです。

ただし、複数音階笛でも必ずしもそのような設計になっているとは限りません。

【どんな笛を選ぼうか】
これらのことから、最も重要な笛の鳴り方に関しては、平型や箱型などのボディで、弱い息と強い息で鳴り分ける複数音階笛がより良いという結論となりました。

今回のエントリー中で該当するのは♯5と♯6で、価格、入手しやすさ、デザイン、付属品などを考慮すると、♯6の『コクヨ防災用救助笛 防災の達人ツインウェーブ』(下画像)がベストバイということになりました。
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コストパフォーマンスと付属品の性能の点で#6より劣るものの、#5の『救難・緊急用ホイッスル P/N:E-119』(下画像)は、要求性能の厳しいプロの基準をクリアして実際に使われているという点で、“気分”も含めてお薦めです。本体の堅牢さも含めて、『プロ仕様』は魅力的です。
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他の笛を選ぶ際も、ひとつの目安として筒型より平型や箱型のようなボディで流通空気量が多く、息の強弱に対応した複数音階笛を、当ブログとしてはお薦めしたいと思います。

なお、当ブログ過去記事でもお薦めしている、100均ショップダイソーで販売している筒型単音階笛(下画像)は、笛としての性能は上記のようなものに劣るものの、最大音量や音質ではそれほど遜色なく、何より100円という最良のコストパフォーマンスから、引き続き当ブログのお薦めのひとつとさせていただきます。
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なお、今回エントリーしたホイッスルのメーカー、販売者等と当ブログ及び管理人は、一切の関係はありません。

次回は、レスキューホイッスルトライアル最終回として、究極のレスキューホイッスルをレポートします。



■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

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