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2015年2月16日 (月)

レスキューホイッスルトライアルを終えて

さて、6回に渡ってお送りした【レスキューホイッスルトライアル】、いかがでしたでしょうか。

数多いホイッスルのごく一部を試してみたに過ぎませんが、皆様がホイッスルを選ばれる際の参考にされてみてくください。

【なぜトライアルをしたのか】
このトライアルを行ったきっかけとなったのは、読者の方のご指摘からでした。

当ブログでお薦めしていた例の100円ホイッスルは、弱い息での音が小さすぎるのではないかというご指摘を、記事のコメントやメールで頂戴したのです。

管理人としてはあまりそのような印象を持っていなかったのですが、複数の方から同じようなご指摘がありましたので、ならばテストしてみようとと考えました。

結果は、やはり読者の方のご指摘に近いものでした。どうやら管理人は、以前は無意識のうちに強めに吹いてしまっていたようです。

今回意識して弱い息を試すことで、改めてちょっと性能不足気味であることがわかりました。ご指摘いただいた皆様に感謝します。ありがとうございました。

それでも、「100円だから」お薦めのひとつに残させていただきました。性能的には足りない部分があるものの、それがひとつあるだけで、事実上かなりのケースをカバーできるのです。

【笛は昔から非常アイテム】
夜の街を盗人が逃げている。後ろから御用提灯の群れが迫り、盗人の発見を知らせる呼子笛がピーピーと鳴り響く。時代劇でおなじみのシーンです。

このように、笛は非常事態を周囲に知らせて、音の方向でその場所を示すために、古くから使われてきました。もちろん、ずっと前から防災用としても装備が薦められています。別に、誰のアイデアというわけでもありません。

でも、ある”防災の専門家”は、阪神・淡路大震災の現場に立った時、閉じこめられた時の救助要請に笛が使えると「考えついた」そうですよ。

昔からあるものを自分のアイデアみたいに言い切ってしまうのも凄いのですが、ある笛を薦める団体の関係者でもあるんですよね。

実はその笛、今回のエントリー♯7、あのストームセーフティホイッスルなんです。でも、その”専門家”は独自ルートで販売されているようで、Amazonの扱いは並行輸入品ですが。

レポートにある通り、防災に限らずプロが非常時に頼るその性能は、実にすばらしいものでした。でもその”専門家”氏は、外出時にはあれを「ペンダントに」とおっしゃる。

当ブログのレポートでも触れている通り、大きな声が出せなかったり身体に機能障がいがある方には、あのサイズ、握りやすさと性能は大きなメリットです。でも健常者にはどうでしょうか。

そこはそれぞれの考え方次第ですが、あまり現実的とは言えないと思いますが。ちなみに管理人、トライアルでお薦めした小さい方をバッグの中にEDCしています。

管理人としては、防災のために普段の生活のクオリティを落としてはいけないというのを基本としていますが、もし自宅が倒壊したとしたら、家の中で寝る時も入浴時も、常時ホイッスルを身につけていないと役に立ちません。

しかし、阪神・淡路大震災で実際に生き埋めになった方など、ホイッスルを文字通り肌身離さず持っている方もいます。

大切なことは、有用なアイテムでも現実には使えないシーンなど限界があるということで、それを知った上で、自分はどのレベルまで対応するかということを、自分で考えて装備方法を決めなければならないということです。

【限界はどこに?】
レスキューホイッスルを持ち歩く場合、現実的にはバッグなどに付けたり、中に入れておくことが多いと思います。お子さんの場合はランドセルなどにつけることもあるでしょう。

その場合、残念ながら自宅が地震で倒壊したような場合に使える可能性はほどんとありません。これがお年寄りになると、それこそ常時ペンダントにでもしておかないと、さらに使えないのです。

使えるのは外出先での非常時、それも荷物が手元にあり、手がある程度動かせるという条件の下ということになります。そう考えると、災害時に実際に役立つシーンはかなり限られているということがわかります。

残念ながら、現実には”その程度”ということを、まず認識しなければなりません。ホイッスルを持っていることで命が救われる可能性が高まるシーンは、普段の生活の中では一生に一度あるか無いかくらいです。

などとずいぶんと悲観的な話になりましたが、ホイッスルに限らず防災グッズを持っていなかったら、そのわずかな可能性を広げるチャンスも失うということでもあります。

【せめてもの安心のために】
だから、多少の負担をしてでも備えは必要です。災害時に遭遇しうる状況の可能性を考え、その危険を少しでも減らす方法を考え、必要な行動と装備を考えること。

それはどんなにやっても「完璧」にたどり着けない、ある意味でやりがいの無い作業かもしれません。やればやるほど知れば知るほど、穴が見えてきたりもします。

でも、確実なことがひとつあります。災害対策は、進めた分だけ「なんとかなるかも」という安心感につながるのです。

災害は、誰にとっても不安の種です。でも不安ばかりつのっては、普段の生活のクオリティを落とすことになってしまいます。でもそこでひとつの知識、考え、行動、装備があれば、その不安を軽くしてくれるはずです。

災害対策に大切なのは、モノではありません。あくまで「何が起こるか」という知識(どうして起こるかなど不要)、考え方と行動であり、それをサポートするのがモノなのです。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。


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防災用備品」カテゴリの記事

コメント

ホイッスルの検証をして頂き、有難うございます。
私は家族分+1の非常持ち出しを揃えておりますので、どうしても予算的な縛りがあって「本当に役立つもの」を探しています。
ご存知の通り、100円ショップのIDホイッスルは費用対効果が高いですね。でも、他のホイッスルと比べてどの程度の性能なのかは確信していなかったので、貴殿の記事には助けられました。
どうも有難うございます。

>sasaさん

記事がお役に立てたようで光栄です。ごく一部の製品を試しただけですが、私自身もいろいろなことを学ぶことができました。

ダイソーの100円ホイッスルは、あらゆる場面で優秀とはいえないものの、ほとんどの使用条件で必要にして十分な性能があると思います。他にあまり例が無いIDカプセル付きは、お子さんの持ち歩きにも有用でしょう。

実際に試してみて、コスパも含めて十分にお薦めできるものであることがわかりました。

とても興味深い内容でした。ソルのレスキューホイッスルについては検証していませんがいかがですか?

>ゆき様

コメントありがとうございます。

このシリーズでは、とりあえず私が入手できたものだけで行いました。SOLのホイッスルを調べてみたのですが、コンパクトで2音階、吹き口も大きくて吹きやすそうで、かなり良い感じですね。

バッグなどに常時つけておくのにも適しているかと思います。

音量、音質などはわかりませんが、レスキューホイッスルを名乗るからには、十分な性能があるのかなと思います。

もしネックがあるとすれば、1000円前後という価格でしょうか。それが気にならないのならば、良い製品かと思っております。

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