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2015年3月 9日 (月)

3/8青森沖地震についての補足(#950)

昨日3月8日の記事には、1500PV以上という凄い数のアクセスを頂戴しました。正直なところ、それほどの記事なのかなぁという感じだったのですが、検索ワードを見てわかりました。

どうやら、一部に3月8日に大地震が来るという噂というかデマが流れていたようで、3月8日の「警戒すべき地震」という内容が、たまたまヒットしてしまったようです。

【日付・時間入りはすべてデマ】
間もなく東日本大震災から4年。震災後だけでもこのようなデマがさんざん流され、そして当然、何も起きませんでした。一時ほどでは無くても、未だにこんなくだらないネタが騒ぎになるんですね。

現時点で、科学的方法によって地震の日付や時間を特定することは全く不可能です。何月何日に地震が来るとかいうネタは、すべてデマです。全く気にする必要はありません。

根拠の無いオカルトやエセ科学を信じたい方には何も申しませんが、当ブログをよくご覧いただく皆様には、そいうういう方はほとんどいらっしゃらないのではないかと思っています。

【少し補足します】
そういう目で見られると、昨日の記事は少し説明不足だったかなという気もしますので、ちょっと補足させていただきます。

まず、3月8日に青森沖で発生した地震自体が、東日本大震災の影響で誘発されるかもしれない巨大地震の直接的な前兆である可能性は、それほど高くありません。

昨日の記事の主旨をまとめますと、以下のようになります。

■過去のプレート境界型巨大地震の後には、本震震源域に隣接するプレート境界部で、マグニチュード7~8クラスの地震が誘発されている例が多い(その理由は科学的に解明されています)

■東日本大震災の後には、それに該当する地震が起きていないので、今後発生する可能性が比較的高い。

■3月8日の青森沖地震は、危険とされる震源域で発生した震災と同じメカニズムの地震である。(巨大地震直前の前震は、必ず本震と同じメカニズムで起こる)

■今後同じ震源域(前記事に図示)でこのタイプの地震が増えたり続いたりしたら、それが誘発地震の前兆である可能性もあるので、推移を注視しつつ警戒する必要がある。

ということです。

さらに、誘発地震の可能性が高い震源域は、震災震源域の南側、千葉沖ー伊豆諸島付近にも存在し、特に千葉沖(現在地震が多発している地域のさらに沖)では、17世紀半ばにマグニチュード8級巨大地震が起きて、その後沈黙している場所があるので、今後そこの地震が誘発される可能性も考えられる、ということです。

さらに付け加えると、前記の北海道沖ー岩手沖震源域でも、過去に巨大地震が発生していた可能性があるが、時代的に被害の記録が残っていない。しかし海底や陸上の痕跡調査により、過去に巨大地震や大津波が起きていたらしい、ということもわかってきているのです。

【改めて、警戒すべき地震】
前記の通り、プレート境界型巨大地震の前震が観測される場合は、必ず本震と同じ、プレート境界型の中小規模の地震となります。

その特徴は、東日本の太平洋岸においては、以下の通り。

■陸地から50~150kmくらい離れた、プレート境界域の陸側、具体的には海溝の陸側で起きる。

■震源深さはプレートが接している部分の深さに近く、北海道から関東沖であれば、震源深さが20~30km程度となる。震源深さに関しては、南海トラフ地震でもほぼ同じくらいと考えて良い。

このような地震の発生が増えてきたら、その後に大きな本震が来る可能性を考え、自主的に地震・津波の警戒レベルを上げておくことをお勧めします。

仮に、地震学者が「この地震は前震かもしれない」と感じるような状況でも、それが公式に発表されることはありませんから。

なお、言わずもがなではありますが、前震が全く観測されないこともあります。しかし、少なくともプレート境界型巨大地震においては、内陸直下型地震よりは前震が観測される可能性が高いのです。

【その他のタイプの危険】
ここでは、最大でマグニチュード9クラスの可能性と、海底で発生することで大津波を発生させるプレート境界型地震について述べています。

しかし地震はそれだけではなく、もうひとつの大きな危険として、阪神・淡路大震災や新潟中越地震のような内陸直下型地震があります。

こちらが内陸で発生した場合は、津波の危険は無いものの、地震としての破壊力ははるかに大きくなる可能性が高いのです。

そして過去の例からもわかる通り、内陸直下型地震の場合は前震どころか前兆がほとんど観測されないことも多いのです。

一部に、長野県北部から岐阜県にかけての地域で内陸直下型地震のリスクが上がっているという研究報告もありますが、言うまでもなく、それは他の地域の安全性が高まるということでもありません。

つまるところ、『いつどこで起きてもおかしくない』としか言えないのが、日本列島の現実なのです。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

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