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2015年5月30日 (土)

小笠原諸島で深発地震・最大震度5強(#995)

590
震央及び震度図(気象庁ウェブサイトから転載させていただきました)

5月30日午後8時24分頃、小笠原諸島西方沖の深さ590kmを震源とするマグニチュード8.5の地震が発生し、小笠原諸島の母島と神奈川県二宮町で最大震度5強を観測しました。

管理人在住の埼玉県南部は震度4との発表でしたが、揺れ自体は過去の震度4とは全く異なる、確実に5弱レベルでした。管理人宅はマンションの2階ですが、震災直後以来約4年ぶりに玄関に備えてあるヘルメットをかぶって、ドアを開けて避難待機に移行しました。

揺れはかなり大きく、電柱や電線がグラグラと大きく揺れていました。震度4よりはるかに大きく、やはり震度は狭い範囲でもかなり異なることを実感しました。震源が遠く深い地震特有の長周期の揺れが2分近く続きましたが、特に被害などはありませんでした。

この地震は、震源深さ590kmということで深発地震に分類されるものです。発生メカニズムは通常の地震とは異なるもので、東日本大震災の余震ではありません。深発地震は非常に広い範囲で揺れを感じるのが特徴のひとつであり、今回は特に震源深さ約590kmと非常に深かったために、北海道から南西諸島まで、日本列島全域で揺れています。

小笠原諸島付近は大規模地震の発生が懸念されている地域のひとつではあるものの、この地震は懸念される地震とはメカニズム的に別物で、直接の関係は無いものと考えられます。小笠原諸島付近で発生したのは、あくまで偶然と考えて良いかと思われます。ただ、元来プレート境界域ですから、地震の発生自体は多い場所ではあります。

なお、震源からかなり離れた関東地方で最大震度5強を観測したのは、深発地震に特有の異常震域と呼ばれる現象で、震源直近付近よりも遠方の揺れが大きくなることがあります。

ただ、今回の地震はマグニチュード8.5と非常に大規模だったため、震源直上付近の揺れが最も大きくなったようです。深発地震でマグニチュード8超える規模となるのは、かなり珍しいことです。震災後でも、深さ100kmより深い深発地震としては最大ではないかと思われます。

地震の規模は大きかったものの、震源が非常に深いために海底の変形は伴わず、津波は発生していません。もしこの規模の地震が深さ30kmより浅い海底で起きたら、大津波が発生するレベルです。

この地震は前記の通り通常のプレート境界型地震や内陸直下型地震とは発生メカニズムが異なります。基本的には地殻プレート岩盤内で発生したスラブ内地震と思われるものですが、浅い地震との直接の関係は無く、余震が発生する可能性もあまり無いのですが、今回は規模が非常に大きかったために、浅い地震を誘発するような可能性も無いとは言えません。

しばらくの間は小笠原諸島、東日本の太平洋沿岸、東海地方の太平洋沿岸付近では警戒レベルを上げる必要があるかと思います。


なお、この地震では管理人居住地でも震度5弱でしたが、テレビや携帯電話などの緊急地震速報は発報されていません。深発地震という特殊なタイプだっため、システム的に地上の揺れの大きさの予想ができかなったものと思われます。

しかし、震度3以上で発報するケーブルテレビの緊急地震速報は揺れが到達する1分半以上前から震度5弱を予告しましたので、管理人は余裕を持って避難準備態勢を取ることができました。
Mini
ケーブルテレビの緊急地震速報受信機。音声で予想震度と主要動(横揺れ)到達時間までカウントダウンをする

このケーブルテレビの緊急地震速報は過去記事でも紹介していますが、非常に有効なシステムなので、改めて別記事で紹介したいと思います。ケーブルテレビに加入していれば、わずかな経費で導入できます。


■5月30日23:50追記
この地震について気象庁からの報道発表がありましたので追記します。

この地震は、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界部分に近い、太平洋プレート岩盤内の非常に深い部分で発生した、東西方向に張力軸を持つ型(管理人註:正断層型のスラブ内地震)とのことです。

通常、陸側プレートの下に潜り込む海側プレートの岩盤内では、圧縮力による逆断層型地震が発生しやすいのですが、深さ590kmという非常に深い部分では、また違ったメカニズムで張力による正断層型地震が発生したようです。

下図は気象庁の報道発表資料から転載させていただきました。
Jma
小笠原諸島周辺で発生した、深発地震を中心とした比較的大規模な地震の履歴です。

小笠原諸島付近は比較的地震が多く、深発地震も時々発生していますが、やはり今回は震災後の深発地震では最大でした。何より、100kmより深い深発地震でマグニチュード8クラスは非常に珍しいようです。

この地震は東日本大震災の余震ではありませんが、非常に広い意味では、震災による地殻変動の影響によって大規模化したという可能性はあります。


以下は管理人の感想ですが、日本列島の地下では、震災の影響も含めて今までとは何か違う動きがある、そう感じさせるものがあります。それがどのような形で表面化するのか。火山噴火なのか大規模地震なのかはわかりませんが、そろそろかなと考える時のような気がします。

■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

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コメント

こんにちは。

結構大きな地震でしたね。

うちも2分前からM8の地震警報が出たので、
準備の後に揺れました。

▼シグナルナウエクスプレス
http://www.estrat.co.jp/download.html

PCを立ち上げてないと警告してくれませんが、無料で感度が良いですよ。

>whokiさん

久々にかなり大きかったですね。ヘルメットかぶってマンションの廊下まで出ました。電柱もグラグラで。

ケーブルの速報がものすごく前から震度5弱を予告したので、こんなに遠いのにここが5弱とは、震源近くは相当ヤバイ地震だと思って戦々恐々としておりました。こんな深い深発地震だとは想像できませんでしたね。

私も以前はPCに速報を入れていたのですが、テレビや携帯の方が発報が早いので今は入れてません。でも、マグニチュード報が出るのは魅力ですね。ちと見てみます。

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