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2015年6月11日 (木)

浅間山の噴火警戒レベル引き上げ(#1008)

6月11日、気象庁は浅間山(群馬・長野県境)の噴火警戒レベルを、レベル1の「活火山であることに留意」から、レベル2の「火口周辺規制」へ引き上げました。


【火山性地震とガスが急増】
浅間山は、今年4月から火山性地震が多い状態が続いていましたが、ここ数日さらに増加傾向が見られていました。

マグマの上昇を示す二酸化硫黄ガスの噴出も、11日には8日観測量の3倍以上と急増したため、噴火警戒レベルが引き上げられたものです。

今後、火口から2キロ程度まで噴石などが飛散する噴火が起こる可能性があるので、火口周辺への立ち入りが規制されました。


【関東最強の活火山?】
私事ながら、管理人は群馬県出身でして、実家からは浅間山が良く見えます。子供の頃、昭和48年(1973年)2月の噴火を目の当たりにしました。

冬の澄み切った空に湧き上がる灰色のカリフラワーのような噴煙(下画像)とかなり激しい降灰に、火山の強大なエネルギーを感じました。それ以来、浅間山は管理人の中では“関東最強”の活火山となっています。それでも、噴火の規模としては小規模だったのですが。
Asama

それ以降も、ごく小規模なものも含めれば7回も噴火を繰り返している、非常に活発な火山なのです。

今回の警戒レベル引き上げにおいては、ここ数十年の噴火を上回るような規模になるような兆候はありませんが、当分の間は状況を注視する必要があります。


【火山活動が活発化しているが】
最近、全国的に火山活動が活発化している印象があり、「浅間もまた噴くか!」という感じではあります。

しかしその一方で、2000年に雄山噴火で全島避難となった伊豆諸島の三宅島は、去る6月5日にそれまでの噴火警戒レベル2から、レベル1の「活火山であることに留意」に引き下げられました。

雄山噴火以来14年ぶり、2008年の噴火警戒レベル制度運用開始から初めて、レベルが平常状態に引き下げられたのです。


また、宮城県の蔵王山では今年4月から火山性地震が増加していましたが、最近は活動が沈静化してきており、近いうちに現在の「火口周辺危険」が解除される見込みです。

なお、蔵王山では噴火警戒レベルが適用されていないので、「火口周辺危険」という事実上噴火警戒レベル2に相当する規制が行われています。

このように、火山活動が活発化しているように見える中でも沈静化している山もありますから、一概に危機的状況とも言えません。

“地震・火山大国”であるわが国にとって、ある意味でこれくらいが普通の状態なのかもしれません。

印象だけで騒がず、ここぞとばかり危機をアオるメディアにも惑わされず、それぞれの火山の情報に留意しながら必要ならば必要な対策をするという、冷静な対応が必要です。


■当記事は、カテゴリ【火山災害】です。

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